Muv-Luv LL -二つの錆びた白銀-   作:ほんだ

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演練の宿存

 閲兵式とでも言うべきだったのか、ラダビノッドとそして悠陽からの言葉を受けて、衛士たちは自らの乗機へと向かう時が来た。

 

 ただ、機乗してしまえば直接顔を合わせる機会がないと分かっている彼らは、幾人かの塊のままに、最後となる可能の高い会話を続けていた。第三次降下部隊である彼らには、いましばらくの時間的な猶予もある。

 なによりも一部では中隊長や大隊長達が率先して声をかけて回っているのだ。他の隊長格の面々も急かすような無粋はしない。

 

 

 

「悪い……ってのは違うか。気を付けてくれよ社も。何かあったらあの人についていれば大丈夫だとは思うんだが……」

「(ふるふる)……そちらも、気を付けてください」

 

 ターニャの眼前でも第一中隊の面々が思い思いに語り合ってはいる。ターニャとしてもそれを邪魔しようとは思わないが、衛士たちと違ってこちらには少しばかり時間の余裕がない。武が霞への言葉を探しているのか、少し間が開いた頃合いを見て、口を挟む。

 

「失礼、白銀少尉殿。そろそろ社少尉は移動開始となります」

「はッ、お時間を取らせてしまい、申し訳ございませんッ!!」

「……同じ少尉といえど、白銀少尉殿は先任でありましょう。こちらへの敬語は不要かと愚考いたします」

「はッ、了解しま……いや了解した」

 

 いまこの場には第四計画直轄のA-01だけでなく、斯衛の関係者も多い。偽装たるターシャ・ティクレティウスの立ち位置を疑われるような言動は避けてもらいたいところだった。意図せずに、睨み上げるような形で武の顔を見据えてしまう。

 意図は伝わったのだろうが、武の言葉遣いや態度にはさほどの改善は見られず、思わず溜息が漏れそうになる。

 

 

 

 こうなればむしろ早くこの場を離れるべきかと、目線だけで最後の挨拶をしておけと促す。

 

「ばいばい?」

「はははっ、こういう時は、……またって言った方がいいな」

「はい……また、ね(ぺこり)」

「ああ、また後で」

 

 ただ別れの挨拶といっても一方はもともとコミュニケーション能力に欠けるところのある霞だ。言われた言葉を繰り返し頭を下げた霞に、武は軽く手を振って見せる。ターニャとしては今となっては遥か彼方の記憶だが、PCモニタの中で見たような簡単なやり取りだった。

 

 別れの挨拶というには軽く、それでいてある意味では兵士らしいそのやり取りを経て、ほてほてと霞がこちらに歩み寄ってきた。そして命令を待つかのように顔を上げる。

 

 

 

「では、我らは先に行くか」

「……はい」

 

 二月の早朝だ。

 ターニャ同様に、霞も今身に着けているのはサイズゆえに特注といえる衛士強化装備だ。その上に国連軍のコートを羽織ってはいるが、やはりまだ少しばかり肌寒い。いまさら体調不良を引き起こすことを配慮するような段階でないが、無駄に外にいる必要もない。移動用の足として準備された装甲兵員輸送車へと霞を伴って足早に進む。

 

(機動戦闘車があればこのような移動の際には使えたものを……いやこの世界ではあれは開発事業が承認されぬか)

 

 霞とは別の装甲兵員輸送車へと乗り込みつつ、防護力に不満を感じる。21世紀基準で考えるべきではないが、12.7mmに耐えられる装甲には見えない。機動戦闘車ならば歩兵による襲撃ならば耐えられるのではないかと埒もない空想に囚われてしまう。

 

 

 

 ただ空想に留まってしまうのは、ターニャの知る日本国の自衛隊であれば21世紀に入ったあたりで装輪装甲車の開発計画が進められるはずだが、対BETA戦の続くこの世界では日本に限らずあまり装輪式の装備化は進んでいないからだ。

 対BETA戦においても砲兵を筆頭に機甲戦力は有効だが、戦場となる地がBETA侵攻によってインフラを破壊されていることも多く、装軌式に対する装輪式の優位性が薄い。

 

 ユーロはオール・TSF・ドクトリンを掲げ、機甲戦力の再建は棚上げされており、装輪式に限らず装甲車両の新規開発などは停滞している。南アフリカやエジプトなどではいくつか開発計画はあるだろうが、ターニャの知る世界線とは異なり輸出の見込みが薄いことで生産されるかどうかさえ疑わしい。

 この世界における装輪式走行車両の開発進捗は、JASRAからいくらかは介入したがターニャの記憶する20世紀末と比較すれば少し遅いくらいだ。戦場の女神ともいうべき榴弾砲などの火砲に関しては、運用の柔軟性において牽引式をコストにおいては装機式よりも利点もあることなのでできれば開発は推し進めてもらいたいところだった。

 

 

 

(いやはや、先のことはともかくも今はこの移動の安全性だな)

 

 動き出した装甲兵員輸送車の中で、ターニャはそんなどうでもいいような思いに思考が割かる。喀什攻略という大作戦を前に、やはり緊張しているのかと自嘲したくもなる。

 

 今まさに開始されようとしているこの喀什侵攻。調査機器の試験運用といった名目など、帝国や合衆国は当然、中ソであってももはや信じていない。

 

 他世界線であったような横浜基地へのHSSTによる自爆特攻テロなどは、今ほどに軌道上に戦力が集中してしまえばシンパを潜り込ませることは可能でも、実行する前に他艦艇から容易く阻止されるだろう。

 そして喀什攻略における作戦司令部となった横浜基地、それも斯衛まで増強された現状では、そこからの香月夕呼の排除などは不可能といってもいい。

 

 となれば注意すべきは、横浜-横須賀間のこの移動時間だ。第四計画を中止に追い込むのならば、今のタイミングでターニャたちXG-70dのスタッフを排除するのがある意味では最も簡単だ。

 

 

 

 ここ数日の関東一円は、内閣や城内省と連携しつつ警察や消防などにも協力を要請して、半ば戒厳令下に等しいほどの警戒水準にまで引き上げてはいる。

 

 原作世界線のように横浜ハイヴが存在し、地下に巨大な空間があればそこで整備できたのだろうがこの世界線ではそれもなく、XG-70はその巨大さから艦艇同様に横須賀の乾ドックで最終調整を行うしかなかった。

 

 CP将校としての立場でXG-70dに乗り込むこととなったターニャと霞だが、いまは別々の車両に乗っているのも、それぞれの安全を考慮してのことだ。そして連隊指揮官代行としてXG-70dの指揮も兼ねることになったウォーケンもまた別、最後尾の車両に乗っている。またターニャ達三人以外のスタッフはすでに先日より横須賀に入っていた。

 警護されるかのように隊列の中に位置する指揮戦闘車両はダミーでしかなく、もし万が一本当に襲撃があった場合には、ウォーケンの乗る車両は残し、ターニャと霞は先行することになる。

 

 海からの移動も考えられたが、陸路でも30分程度だ。乗り換えることや海中からの襲撃なども考慮するならばと、今のルートが選ばれた。

 

 

 

 予定では今少し早く出るはずだったが、直前になって悠陽の来訪が入ったためにわずかではあるが遅れている。出撃までには今しばらく余裕があるとはいえ、それこそ襲撃などの不測の事態が発生すれば、攻略作戦全体の再調整さえ必要となってしまう。

 

(いやむしろ時間が切迫しているからこそ、テロの可能性は低くなったか?)

 

 教順派などよる組織的自爆テロこそを最も警戒していたが、その兆候もなかった。

 もとより「難民」の存在しないこの世界線だ。ほぼ単一民族国家、しかもターニャの生きてきた日本国以上に神道が今も生活に強く根付いている日本帝国内において、難民解放戦線は当然、キリスト教を主体と掲げる教順派の入り込める余地は少ない。

 もし襲撃を企図した者たちがいたとしても、長時間潜伏するのは困難だ。

 

 一方で、このところ第五推進派はさほど大きな動きはない。

 第五の中でもG弾ドクトリンを推し進める主流派といえる派閥にしてみれば、ターニャ達が提出したG弾ありきでの攻略はむしろ彼らの主張を強化することにもなるからだ。なによりも失敗した際に予定されている「フラガラッハ作戦」が彼らにとっては本命であり、事前のこの段階での中止は彼らにとっても望むべき展開ではないはずだ。

 

 

 

 

 

 

 装甲兵員輸送車と、それに搭乗する小隊規模の機械化歩兵に警護されつつ、何事もなくターニャ達はXG-70dへと搭乗を果たした。ドッグ周辺の警備は厳重を極め、なによりもターニャ達が乗り込むのが最後だ。XG-70dへと搭乗してしまえば、外部からは完全に遮断される。

 

(杞憂、というべきだったか? いやこの警戒があったからこその安全な道行か)

 

 ウォーケンを先頭にターニャ、そして霞と並んだ形でコクピットブロックへと入る。すると最終チェック中であったであろう他のスタッフが出迎えるように起立し、敬礼する。

 

「出撃まではいましばらくの猶予はある。各員、楽にしたまえ」

 艦長なのか機長なのかあるいは運用主体たる陸軍に合わせての車長なのか、そのあたりさえ定まらぬままではあったが、最高指揮官としてウォーケンが返礼し、皆を着座させた。

 

 その言葉通りに、今次BETA大戦において最大規模と言えるほどの降下作戦だが、細部のタイムテーブルはむしろかなりの余裕をもって予定が立てられている。これほどまでに大規模な作戦ともなれば、作戦司令部など中枢はともかくも、末端ともいえる突入部隊には緊張はあれど時間的には切迫していない。

 

 

 

「……ティクレティウス少尉」

 ターニャも、霞ともどもに予定されていたCP将校用のシートへと向かおうとするが、躊躇いがちなウォーケンの声に止められる。

 

「何か、少佐殿?」

「できましたら、あちらに着いていただきたいところなのですが……」

「ふむ?」

 

 偽装身分など気にせぬ口ぶりで、ウォーケンが指し示すのは中央に位置するシート。言葉の意味は分かるが、いまは彼こそが最上位者だ。しかし周囲の反応を伺う限り、ターニャ以外誰もその申し出に異議を唱える様子もない。

 

 ウォーケンや霞は当然、この場にいる者たちは全員がターニャの素性を知っている。

 保安上の問題もあったが、このXG-70dで今から為すべき任務が第四計画とJASRAにとってなによりも重要であると判っているために、双方の組織の中核ともいえる面々から人員を選らんだ結果だ。

 

 そのような状況下、さすがにウォーケンといえどいくら形式上とはいえ、指揮官としてターニャの上に立つことは憚られたようだ。

 

 

 

「良いのかね?」

 それでも、真意を確認するためにターニャは問う。

 

 ウォーケンは中佐への昇進とユーコンでの安全な経歴を蹴っての作戦参加だ。

 一番槍ではないが、主力たる第三降下部隊、しかも主攻どころか文字通りの作戦の要たる突入部隊の最高指揮官だ。その席と、なによりもその功を譲ろうとすることに疑問はある。

 

 先の極東ソビエトにおける、A-01のみを指揮しての前線任務とは意味が違う。密閉されたコクピットで外からは見えないとはいえ、通話などが開かれればこちらの状況は伝わってしまう。

 喀什攻略の主力ともいえる機体だ。わざわざ映像回線を繋いでくるような相手ならば、こちらの事情は理解しているだろう。だからこそ形としてだけであってもウォーケンが指揮を執っていたとなれば、経歴としては間違いなく輝かしいものとなる。

 

 

 

「こちらのシートに集まる情報の方が、個々の精度はともかく範囲は広いかと愚考いたします」

 ターニャの問いに直接は答えず、ウォーケンは単純な利点を提示する。

 

 このXG-70dは三次降下部隊のCPとしての機能もあるとはいえ、なるほどたしかに第一中隊付きのCP将校用の端末には、それに応じた情報しか提示されない。

 対して指揮官用シートの方であれば、薄く広くとなるが全作戦地域のデータが集められる。無論、逆に一部戦域と限定するならば不要ともいえる情報も上げられては来るが、それらは逐次他のスタッフに精査させればよい。

 

 実際、喀什へと降下し、ハイヴ地下茎内へと侵攻してしまえば指揮を執るのはターニャなることは間違いない。一々指揮官席からウォーケンがターニャへと確認を取ることの方が煩雑ともいえる。

 

「では、指揮権を譲り受けるとしよう。社少尉には航法士としての任に集中してもらうためにも、第一中隊のCP将校としての任も兼任はする」

 ターニャにとって実務的には利点しかない。ここで偽装身分のために形式に拘ることはなかろうと、受け入れる。

 

 

 

「ありがとうございます、局長。正直に申し上げまして、これから向かう戦場にて局長に対して指示を下すという責は、自分には耐えられそうにありませんから」

 ターニャが指揮権移譲を受け入れたことに、冗談めかしてこれ以上胃に負担はかけたくありませんと、ウォーケンは笑って見せる。

 

「そういえば指揮を執るとはいっても、この機体は、艦なのかね? 航空機扱いなのかね?」

「分類は、戦略航空機動要塞……でしたか。規模としてはアーレイバーク級を超えてはおりますが、搭乗員がこの数ですから……」

 

 先ほども頭を過った疑問を、シートに座りつつターニャは口にする。ターニャとしては先のウォーケンの言葉同様に、出撃前のちょっとしたジョークのつもりであったが、聞かれたウォーケンは真剣に考えこんでしまう。

 

 ただ、ウォーケンが悩むのも当然だ。

 偵察用機器の試験運用という名目もあって、その主体たるXG-70シリーズはXナンバーを外すことなく投入されている。幾度かの実働試験を経てはいるものの、もとより実験兵器に等しい。その際にもコールサインなどは与えられていなかったはずだ。

 

 そして戦略航空機動要塞などという兵器カテゴリはこれまで存在せず、そも要塞であれば扱いは基地司令などと同様となってしまうが、それでは機動兵器としての運用にそぐわない。

 加えて機体サイズと搭乗員の比率が、既存兵器と大きく異なる。

 比較的小型のXG-70bであっても全高は130mを、そしてこのXG-70dは180mを超える。ウォーケンの言葉通りにフリゲート艦と似たようなサイズではあるが、体積としてはむしろ航空母艦に近しい。それでいて搭乗員は一割にも満たないほどなのだ。

 

 

 

「飛行船か、それに類したものと見たほうが良いか……」

 出撃前の最終確認段階ではあるが、指揮官としてはこの段階では急ぎ処理すべきことは少ない。ターニャもウォーケン同様に、半ば夢想じみた思考を弄ぶ。

 

 最も近しい兵器カテゴリとしては軍用飛行船かもしれない。合衆国において1930年前後に建造されたアクロン号や同形船のメイコン号といった航空機を搭載した空中空母とでもいうべき飛行船か、その後第二次大戦期において対潜哨戒任務のために作られたK級軟式飛行船などに範を求めてみるのも良いかもしれない。

 K級軟式飛行船ならばちょうど乗員もこちらと同じく10名だ。

 

「CPに留まらずHQと見做されることを考慮すれば、AWACSと扱うべきかね? それにしてみれば重武装ではあるが」

「陸軍といたしましては、ガンシップの系譜として見做すべきかもしれませんな」

 

 現時点では搭乗人員の関係でそこまでの指揮処理能力は持てないが、将来的には戦術機甲部隊の管制機としての任を重視され、空軍におけるAWACS同様の扱いとなるかもしれない。合衆国のXG-70cは余剰の指揮管制員を乗せておりそれに近しい立ち位置のようだが、国連軍や帝国軍においては各中隊機にCP将校を同乗させているためにそちらの任務は薄い。

 

 

 

 むしろウォーケンの言葉通り、荷電粒子砲とVLSの搭載を見送った代わりに元々搭載予定だった36mmチェーンガンを倍の24門に増設し、加えて艦砲の76mm砲を8門、そして試作1200㎜超水平線砲を2門搭載した様相は、ガンシップと捉えられてもおかしくない。

 

 地表での戦術機支援を想定している他2機と異なり、XG-70dはハイヴ地下茎侵攻とその後の「あ号標的」撃破を任としているためにこのような兵装となっていた。それもあって76mmは射程よりも速射性を求められ、毎分120発の速射性を誇るスーパーラピッド砲を、ML機関の過剰ともいえる発電能力をもって半ば無理やりに水冷化した物を搭載している。

 

 なお第一次降下に投入される合衆国陸軍が運用するXG-70cには、最大射程100km以上を誇る開発中のAGS 155mm砲を搭載するという計画もあったが、弾頭の量産や砲塔そのものの開発遅延もあって実現していない。

 代わりに同じく艦砲のMk 45 5インチ砲を4門。こちらであっても有効射程は35kmを超え、発射速度に関してはむしろ早い。

 

 投射可能火力だけでみればなるほどガンシップの系譜と考えるのも頷ける。

 

 

 

 

 

 

「さて。そろそろ良い時間のようだ。通信士、横浜基地司令部に繋いでくれ」

「はッ」

 

 機長と副操縦士というよりかは、艦長と副長というべきターニャとウォーケンとが雑談に興じている間に、機関士を始め他スタッフは最終チェックを終了させつつあった。ここからは少しばかりターニャの仕事となる。

 

「XG-70dから横浜HQへ。出撃の許可を乞う」

『こちら横浜HQ。準備完了次第、そちらのタイミングで出撃されたし』

 

 通話ウィンドウに出たのは、夕呼の秘書官ともいえるピアティフだ。さすがにこの辺りは秘匿回線を使うほどではなくとも、外部へと無駄な情報を漏らさぬためにも第四計画直属の人員を配している

 

 そして一切の遅延なく出撃が認められたが、本作戦の主力ゆえというだけでなく、XG-70シリーズだからこそだ。マスドライバーなどで打ち上げられる再突入型駆逐艦に比べて、ML型抗重力機関を主機関とするXG-70ははるかにその機動の自由度が高い。軌道投入のために地球の自転に合わせて東向きに打ち出される必要もなく、極論垂直に浮かび上がるだけでも良い。

 

「XG-70d、了解。120秒後に離床する。なお以降コールサインは……そうだなサラマンダー00とする」

『横浜HQからサラマンダー00へ、御武運をお祈りいたします』

「祈りは不要だ。私は神ではなく論理と知性の牙城を信ずる」

 

 コールサインに関しては一瞬原作に倣って『凄乃皇』も頭を過ったが、『存在X』に類するような神の名を語るなど吐き気を催す。なによりもスサノオは神仏習合では牛頭天王と同一視される。あんなウシ頭になりたくなどない。

 そして一般的な儀礼とはいえ、神頼みめいた祈りなども無用だった。

 

 

 

「さて……全艦に告ぐ。以降、第三種戦闘配備だ。なに、いましばらくは優雅に軌道遊覧とでも洒落込もうではないかね、諸君……全艦、発進」

 

 なにより、できうる限りの準備は整えた。

 気負いは見せず、ターニャは淡々と死地へと向かう指示を下す。

 

 

 

 

 

 




オルタ原作だと"Carry on"をバックにシャトルが打ち上げられるところですが、この作品だとデータ流出もないし作戦予定時間もなによりもマスドライバーが残ってるためにいろいろ余裕あります。あとXG-70dとかはぬるっと軌道投入できてしまいそうなのでこういう感じで。
ちなみにデグさん的にはもう勝ったも同然で、いろいろと慢心しきってます。

次回こそ喀什といいたいところですが、たぶん軌道上から第二次降下部隊の様子を窺うくらいまでかなぁ~くらい。


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