ヒーローになるまでの話(仮)   作:から納屋

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祈念琢磨:オリジン

 事の始まりは、中国からだった。発行する赤ん坊が生まれたというニュースだった。以降、各地で超常は発見され、原因不明のまま時は流れる。いつしか”超常”は”日常”に”夢”は”現実”に世界総人口の約8割が何らかの特異体質である超人社会となった現在、混乱渦巻く世の中でかつて誰もが空想し、あこがれた1つの職業が脚光を浴びていた。その職業こそ、”ヒーロー”

 超常に伴い、爆発的に増加した犯罪件数それに対して勇気ある人たちがコミックさながらのヒーロー活動を始めた。超常への警備、悪意からの防衛、たちまち市民権を得たヒーローは、法的職務に定められた。彼らは与えられるんだ国から収入を、人々から名声を!

 これは1人の少年が、最高のヒーローを目指す物語である。

 

 人は生まれながらに、平等じゃないそのことを知ったのは、齢4歳のころだった。

 俺の両親は、どちらも普通の会社に働いていた。俺が生まれ、少し経った頃にヴィランが両親が務めている会社を襲撃したのだ。幸い俺の親は、どちらも無事であったが会社のほうは建物が復旧不可能までに壊れいてどうにか会社を立て直そうと思ってもなかなかうまくいかない。そこからだった。家庭が歪になってきたのは...

 会社の建物が壊れて、2か月経とうとしていたころから親が帰ってくるのが遅くなった。いつも酒のにおいを漂わせながら帰ってくる。家に帰ってからも酒を飲み、その後は、

 

 

 

 

「琢磨~ お父さんすごく頑張っているのに、全くしごとがうまくいかないんだ~ なのに琢磨は、そんなおえをほうっておいて寝るなんざゆるsんぞ!」

 

 父が俺が逃げないようにしっかりと体を縛る

 

「そうよ~琢磨はいい子なんだから  私たちがこれからも頑張っていけるようにサポートしてほしいの」

 

 母が笑いながらスタンガンを持ち、俺に近づいてくる

 

「お父さん、お母さんはそれで喜んでくれるの?」

父と母は、

「「そんなのあたりまえだよ(じゃない)」」

と笑顔で答えた

 

だから俺も

 

「お父さん、お母さんがそれで喜ぶなら...」

 

それが父と母のためになるなら、俺はこの身をささげる。それが当たり前のことだと俺は思った。

 

「ああ...そうだこのことは俺たちだけの秘密な」

 

「そうね このことは誰にも言っちゃだめよ。もし聞かれてもごまかし続けなさい。誰が相手でもね」

 

「うん...分かった」

これが父と母の最初で最後のやくそくだった

 

それから4歳になるまでひたすら電気を浴び続けた。途中からスタンガンの電気が利かなくなったのでさらに強い電気を機械を改良して、またさらに強い電気を、またさらに強い電気を浴び続けた。

そんな時、俺に個性が生まれた。その個性とは

 

「ふむ...彼には”念”という個性が生まれたようだね」

病院の先生が言ったさらに

「念の個性といっても物を遠くから動かすことや性質を変えるできるが、それだけじゃなく自分の身体能力を一時的に上げることができることもできるようだ。これはどういうことかな?」

先生は唸ってから

「ちなみに親御さんの個性はどういったものかな?」

先生が聞いてくる  母は

「私は念動力の個性で夫は身体強化です」

先生は納得したようで

「なるほどね 個性というのは親のどちらかの個性かその複合した個性が生まれるんですが複合した個性はかなり珍しいことですよ。良かったな~少年!お父さん、お母さんの個性をもらって、しっかり感謝するんだぞ!」

 

「うん!ありがとう!先生!」

作り笑顔でそう返して病院を出た

 

家に向かって歩いていると、公園に友達がいたので

 

「お母さん、おれ友達と遊んでから帰る!」

 

「そう...分かったわ」

そう言ってすぐ母は帰っていく  それから俺は友達がいる公園に向かい声をかける

 

「お~い!いちか~!」

俺の声に気付いた女の子は

「お~琢磨!どうしたんだ?そんなうれしそうな顔して」

彼女の名前は拳藤一佳。昔、俺がいじめにあっていて、俺は反撃もしないで、攻撃をただ受けていたら、彼女の個性の”大拳”がおれをいじめていたやつらを追い返してくれた。それ以来よく遊んでいる。

 

「聞いてくれよ!俺にも個性が出たんだよ!やっとお前と一緒だな!」

 

「そうなのか!それは良かったじゃんか!どんな個性なんだ?」

 

「お父さんの身体強化とお母さんの念動力が複合した個性らしい」

そう答えると、一佳はびっくりしたが

「すごいじゃん!じゃあ琢磨はヒーローになるのか!」

嬉しそうに言ってきた

「ヒーロー?」

思わずそう返してしまう ヒーローという職業があるのは知っているけど、それ以外は全く知らない なぜなら外には出るが近くの公園までしか行かないし、俺の家には、テレビはないし パソコンはあるが両親が俺にパソコンを触らせないからだ

「そうだよ!ヒーロー!琢磨ならきっといいヒーローになれるって!」

「例えばどんな?」

聞いてみると、聞いてくるのが意外だったのかびっくりした顔をしたあと少し悩んでから

「オールマイトみたいなヒーロー!」と言ってくれた

まあ...言ってくれても、俺にはわからん

「誰だよ...」と返したら、一佳は

「し、知らないのか...?」ありえないだろうとでも言いたげな腹立つ顔で言ってくるのに若干、不満をもちながら「おう」と答えたら、いきなりおれの手を引いて走り出した。いきなり手を引っ張られて走り出すから、バランスを崩しそうになるがどうにか耐える。

「ちょっ...おい!なんだよ!」

「あんたが常識を知らないと思っていたけど、ここまでとは思わなかった!オールマイトのこと教えてあげるから家にこい!」

 

 

拳藤の自宅前(普通の大きさ)

「ここが私の家」

(でけ~~!というか周りの家も拳藤の家同じくらいにでかい...)

「おまえの家ってすごい大きいんだな...」つぶやくと

「何言ってんだ。普通だよ。むしろ私の家はここだと小さい方だぞ」

「まじか」

拳藤の家に入ると、すごくきれいな女性がドアから顔を出す

「あら一佳おかえり そっちの彼はよく話に出てくる祈念くん?」

「ただいま うんそうそう そういう言い方やめてよなんか恥ずかしい 琢磨入って」

「ああ...お邪魔します」

 

拳藤の部屋

 

「これだよこれ!」そう言って見せてくれたのは古い動画だった 画面に映っていたのは、一人の大男が何人もの人を抱えて笑って助けているところだった

「もう大丈夫!なぜって? 私が来た!!」

これをみたとき俺の中で雷に打たれたような衝撃が走った

「すごいな!俺はこれになれるのか?一佳」

「もしかしたらな!でもオールマイトみたいなヒーローになりたいと思っているのは、たくさんいるよ もちろんこの私もね!」

「じゃあどっちがよりオールマイトに近づけるか勝負だな!」

「ああ!」

そう言って拳藤と拳を合わせた

 

 

「そういえばもうすぐ母の日だよな〜」

話をしていると拳藤がいきなり話題を出す

「何か琢磨はお母さんにプレゼントしたりするのか?」拳藤にそう聞かれた

「プレゼントなんてするのか?一佳は?」

「いや〜プレゼントまではしなくても、家事の手伝いとかいろいろあるじゃん!

親にしてあげることって子どもの私達だとそれぐらいしかなくないか?」

そう言ってくる 何かが自分の家とは明らかに違う

「そんなものなのか?」思わずそう聞いた

「そんなものだろ。子どもに危ないことさせたくないんでしょ多分。どこの家だって普通だと思うよ。」

じゃあ、俺の家は普通じゃないのか?

周りはこんなに楽してるのに俺だけはこんな死にかけるようなこと毎日受けているのか?

そんなの全く平等じゃあ、なくないか?

この疑問を早く払いたくて俺はどうしようもなく家に帰りたくなった

「悪い、そろそろ家に帰らないといけないわ。一佳また今度な」

「そうかもう少し話したかったけど、しょうがないな...うんまたね」

 

 

 急いで自分の家への道をひたすら走る。家に近づいていくうちに何故か、俺の家がある方向に黒煙が上がっている。家の前につくと俺の家は全焼していた。

 

「うあ...ぁ.ああああ!!」

なぜ自分の家だけが燃えているんだ?

俺は何も悪いことなんてやってない

なぜおれだけなんだ?

どうして?どうして?    どうして!!

 

家の中から爆発が起こり、何かがおおれの前に飛んでくるスタンガンだった。すぐにそれを拾った。火災でとても熱くなっているはずなのになぜか熱くなんてなかった。持っている手を見ると手にオーラのようなものをまとっていてそれが熱さを遮断しているのだと悟った。

 

周りの野次馬から声が聞こえた

 

「原因はヴィランによる犯行らしいぜ」「そうなのかよ!個性は何だったんだ?」「まだ不明らしい」

 

またか またなのか どれだけ俺に不平等を与えるんだ?

ふと、拳藤の言った言葉を思い出す

「琢磨ならきっといいヒーローになれるって!」

 

「ああそうだな...俺はヒーローになるよ。ヴィランは絶対に俺が倒す!!」

 

 

 

 

 

これがヒーローを目指すきっかけとなった祈念琢磨の始まりの物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




から納屋です!よんでいただきありがとうございます!!続けられるよう頑張ってみます。アニメ知識と原作をごっちゃにしそうなのでしっかりと読み返してうまくできたらいいと思ってます

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