S級試験を受けることが決まって2週間後、ナツは家の周りで特訓をしていた。
「炎竜王の崩刃!」
腕に炎竜王の炎を纏い、岩に叩き付ける。
今はこの魔法を自由自在に使えるよう威力のコントロールをしている。
だが
『ドォ....ン....』
全く威力が下がらないのだ、ナツはうめきながら仰向けに倒れる。
「くっそー!やっぱイグニールの炎はコントロールがしづれぇなー」
青い空を見上げて風を感じた。
すると空から何かが降ってきた。
「何だあれ?」
ナツはその物体をキャッチするとハッと気づく。
「これって...」
ナツはギルドに走った。
「じーちゃん!」
ギルドのマスターマカロフの元に駆け寄る。
「どうしたナツ、今日は修行じゃなかったのか?」
「してたらこんなの降ってきたんだ!」
ナツは目の前に差し出す。
「これは...卵か?」
ナツの身長の3分の1の大きさの卵がナツの手元にあった。
「ふむ、何かの卵かのう。してナツそれをどうするんじゃ?調理して欲しいのかノ?」
「ちげぇよ!この卵孵したいんだ!だからどこかいい部屋ねーかな!」
「なるほどなるほど、生命の誕生をその目で見てみたいと言うことか、いいじゃろういい家を依頼してやろうてはないか。リサーナ!仕事をたのんでも良いか?報酬は10万Jewelじゃ」
「話は聞いてたよー!そういうことなら報酬なしでも大丈夫ですよマスター!私も卵孵るの見てみたいですし!」
この女リサーナ・ストラウス。テイクオーバー、アニマルソウルを使う。
「リサーナ飯はどうするんだ?」
「大丈夫だよお兄ちゃん。ナツもいるから何とかするよ!」
この男エルフマン・ストラウス、テイクオーバー、ビーストソウルを使う。ミラジェーンの弟でリサーナの兄である。
「でもどうやってやるんだ?」
諸事情(早く続きが書きたいので)によりハッピーが孵化する寸前まで割愛w
「そろそろ孵るぞ!」
ナツの声と同時に卵が光り出す。
「なにが生まれてくるんだろうな」
「鳥じゃねぇのか?」
そういってグレイとミラが話す。そして卵が割れた。
「...あい!」
青い体をした子猫が顔をだして羽をだし弱々しく飛んでナツの膝に座る。
「「「..........可愛いーー!!」」」
一斉に声出し、猫を見る。
「?」
子猫は分からないのか首を傾げてみんなを見ている。するとナツが子猫を抱き上げ、
「よぉ!俺ナツ!俺とリサーナがお前を孵したんだぞ!」
そういって笑顔で子猫を見る
「あい!」
子猫は分かっているのか笑顔で返事をナツに返す。
「ナツ、この子の名前何にするの?」
リサーナが聞いてきて
「こいつを見た時ピンと来たんだ!空を飛んで青いから幸せを呼ぶ青い鳥から幸せをとってハッピーだ!」
「ハッピーか、いい名前だな。」
「ああ、幸せを呼ぶ青い猫、このギルドに幸せを続かせる猫といってもいいだろう。」
グレイ、エルザはナツに同意したのか頷いて答えた。
「ハッピー!今日からお前の名前はハッピーだ!よろしくな!」
「あい!」
そして3年後。
ナツ、グレイ、ジェラールはS級魔導士試験に見事受かり、まさにハッピーは幸せを運ぶ猫としてギルドの家族としてナツと仕事に行っている。
その1年後、エルザ、ミラジェーンがS級魔導士試験に挑み、合格し、フェアリーテイルには新しく5人のS級魔導士が誕生した。
そして今、一つの絶望と呼ばれていた者、1人の青年がフェアリーテイルに足を運んでいた。
「ナツ....やっと会えるね...」
マグノリアの前でそう呟いた。