ハートフィリア家のアカリファまで護衛の依頼はもうすぐ終わろうとていた。
「ジュードさん、アカリファが見えてきたました。」
ジェラールはすこし前を歩いてる状態で1番最初にアカリファを目に付けた。
「そうか、フェアリーテイルのみんなありがとう。君たちのお陰で無事にここまで辿り着く事ができた。」
ジュードは深々と頭を下げる。
「い、いえ、これも仕事でありますから」
エルザはジュードの深々と下げられた頭をすぐに上げさせようと口が走る。
「いいえ、あなた達は私達の家族当然よ。短い間だったけど楽しい時間だったわ。それにナツくん、ルーシィと遊んでくれてありがとう。退屈しない旅だったわ。」
レイラはナツの頭に手をやって微笑む。
「俺も楽しかった!でもな、ルーシィの母ちゃん!頭を撫でるのはやめろー!!!俺は12歳だぞー!!!」
ナツの必死の叫びに一同は笑いあった。
おそらく次に会えるのは5年後だろう。そうナツとルーシィが初めてあった場所、ハルジオンにてまた再開出来るはずだ。
そしてアカリファに着き、別れの時がきた。
「それでは我々はここで失礼します。」
エルザの声を聞き、ジュードとレイラ、ルーシィはナツ達をみる。
「フェアリーテイルの魔道士諸君ありがとう。私達もここで新しい事業ができそうだ。」
「ええ、それに今度は私達が助けていく番ですからね」
「いえ、それには及びま....」
エルザが否定するが
「もう!こういう時は素直に聞きなさい!」
レイラの声がすこし強めに響く。
その声に同様してエルザも頷く。
「みんなありがとう!私も大きくなったらフェアリーテイルに入るんだ!その時は宜しくね!」
ルーシィの笑顔にみんなが「ああ」と返事をする。
そしてナツ達はレイラ達が用意した魔動四輪に乗り込む。余談だがナツはトロイアをゼレフから教えてもらい、乗り物酔いが無くなった。
「ナツ!」
出発する時ルーシィから声がかかる。
「なんだルーシィ?」
「あ、あのね!私ナツの事、大好きだよ!」
「?ああ!俺も大好きだぞ!ルーシィ!」
「私達もルーシィの事が大好きだぞ?」
「おう、もう俺たちは仲間だ!そうだろジェラール?」
「ああ、当たり前だ。少しの時間といえど俺達はもう仲間なんだからな。」
一瞬ジェラールの目がナツの方を向くが気づかなかった。
「だから待っててね!必ずフェアリーテイルに入るから!」
「!ああ!待ってるぞルーシィ!ギルドに入ったら仕事いこうな!」
ナツは手を差し伸べ、その手をルーシィは弾く。
『パァン!』
大きな音が鳴ってハイタッチの状態になった。
「またな!ルーシィ!」
「またね!ナツ!」
そしてナツ達はアカリファからマグノリアへ戻るのだった。
ナツ達が帰って少し。
「ルーシィ、ナツ君にはあなたの気持ちは上手く伝わらなかった見たいね...でも大...」
そういってルーシィを慰めようとするレイラだったがルーシィの目は輝いていた。
「大丈夫!また会えるもん!絶対フェアリーテイルに入るんだ!」
ルーシィは満面の笑で両親に告げる。
その笑顔を見たからかレイラとジュードは安心してアカリファの宿に入っていくのだった。
~マグノリア~
アカリファからそれぞれ交代して飛ばして通常1ヵ月の距離を半日で帰ってきてしまったナツ1行、ギルドに入ると何やら騒がしかった。
「よぉナツ、エルザ、グレイ、ジェラール。1年ぶりだな」
手を上げて挨拶をする者。
「ギルダーツ!!」
この男、ギルダーツ・クライヴ。フェアリーテイル最強の魔導士だ。
「ギルダーツ!今回のクエストは早く終わったんだな!」
ナツが走ってギルダーツの元へ行く。
「いや、今回はクエストを中断して来たんだ。」
「どうしてだ?」
「まあ、今から分かるからマスターの話を聞いとけ。」
そう言うとギルドの上から声が聞こえる。
「ガキども!今年も時が来た!これからS級魔導士試験を受ける者を発表するぞい!」
そういうとマカロフは1枚の紙を広げる
「今年の挑戦者は...なんと3人じゃ!」
試験を受ける人数は年によって変わるが毎年1人や2人で3人と言うのは極めて珍しかった。
「おお!俺呼ばれねーかな!」
「まあじーさんの話聞いてみようぜ」
「誰になるのだろうな」
ナツ、グレイ、エルザは話ながらマカロフの発表を待つ。
「それでは発表する!1人目は....
グレイ・フルバスター!」
「よっしゃー!!!」
「次!
ジェラール・フェルナンデス!」
「お、俺がS級魔導士試験に...?」
「最後は...
ナツ・ドラグニル!」
「来たーーーー!!!ぜってーS級になってやる!」
「1ヶ月後、ここで試験の内容を発表する!それまでに鍛えてこぉい!」
次回、S級魔導士試験!ナツ、グレイ、ジェラールの挑戦!
続く!