FAIRYTAIL 火竜の軌跡   作:SKーYM

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5話 火竜と悪魔と氷と機械

よっ!ナツだ!

さっきエルザに使った魔法は滅竜奥義の魔力を弱くした滅竜奥義零ってのだ!これならこの体でも簡単に使えるんだぜ!でもこの魔法よりも炎竜王の崩拳の方が強いんだ!まあイグニールの炎竜王を引き継いだ魔法だからな!

「くっ...完敗だ...」

エルザは悔しながら負けたことを引きずってるようだ。

「さあーて次はミラかー?」

「よーし、ナツ!やるか!?」

「じゃーすこし休憩したらまた勝負をするぞぃ、ナツ、ミラ程々にしとけ。やりすぎるとさっきみたいに事件になっては叶わないからのう...」

マカロフは周りを見渡しながら言う。

ナツも周りを見ると草原がまた荒れ果てていた。

「ったく、ナツ。やりすぎだぞ」

「んだよグレイ、お前とやった時だってこんな感じだったぞ!」

正論を言われてぐうの音でないグレイは目をそらす。

「おい、めェそらしてんじゃねーよ」

ナツとグレイの会話が続くなか大きな爆発音がマグノリアの西側に響いた。

「なにごとじゃ!?」

マカロフはそう言って走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

爆発がした場所に着くと巨大なドラゴンが街を襲っていた。

「ドラゴン!?」

「いや違う!ドラゴンの形をした機械だ!」

よく見ると所々にてっぱんの後が見える。

「誰か乗ってるぞ!」

そう聞こえてきてナツ達はドラゴンの顔を見る。

「いやー楽しいねぇ!どうだい!私が開発した魔法機械、ドラゴノアは!こいつは本物のドラゴンより遥かに強く人を殺す事ができるぞ!」

乗っていたのは若い女だった。

グレイ達はそれを見ながらどう戦術を立てるのかを考えている。

 

 

 

 

 

そこに一つの影がでてくる。

 

 

 

「へぇー!じゃあ悪魔にはどうだい?テイクオーバー、サタンソウル!」

ミラが機械の中心に飛び魔法を発動する。

しかし、その機械には傷一つ付いてなかった。

いや、無かったのではなく、ついた途端高熱で傷が消えたのだ。

「なに!?」

「このドラゴノアは火の魔法を操るドラゴンなのさ!歴代のドラゴンの中でもこいつより強いドラゴンなんていないのさ!」

「んなわけあるかよ!そんな装甲すぐに引っぺがしてやらァ!アイスメイク...シルバー」

ドラゴノアの体が凍りついた。

「無駄無駄!このドラゴノアは高熱と火を使うって言ったろ?そんな氷なんざすぐに溶けちまうよ!」

『シュー』と音を鳴らし氷をとかした...はずだった。

何分経っても氷は溶ける気配が無かった。

「くそ!なんだよこれ!」

「俺の、親父の魔法を舐めんなよ。ミラ今なら行けるぞ!」

「分かってるよ!」

グレイの後ろからミラが飛び出してドラゴノアの腹部に魔法を放つ。

「イビルエクスプロージョン!」

闇魔法が腹部に数10回と当たり、中心に穴が出来上がった。

「よし!ナツ!いけ!」

「おう!」

今度はナツが飛び出し、ドラゴノアの顔、操縦席に立つ。

「よぉー誰だかしらんけど、歴代のドラゴンより強いっていってたよな?」

「そうだ!私が開発したドラゴノアはどのドラゴンも凌駕する!」

「じゃーてめぇはドラゴンを見たってこどだよな?」

「ああ見たさ!だけどそんなのよりも私が作ったこのドラゴノアの方が遥かに強いね!」

「じゃー俺がこれを壊したら死ぬよりも辛いことをするけどいいか?」

「はっ!そんなことできるわけないだろ!」

「現にいま腹ぶっ壊れてるぞ。」

「え?」

女は見ていなかったのか壊れたことにすら気づかなかったらしい。

「じゃーそろそろいーか。あ、俺の魔法は火だけどこいつ壊すぞ。」

そう言ってナツは拳に炎を纏った。

『炎竜王の...崩刃!』

イグニール直伝の魔法を初めて使った。形は違うがイグニールとナツの違いはイグニールは言わば尻尾をイメージしたものでナツのは3つに広がるイメージでまるで妖精の尻尾のようだ。

 

 

 

 

 

 

『ドーン...』

 

 

 

 

大きな爆発と共に爆風が巻き起こる。

 

 

 

ドラゴノアは跡形もなく消え失せていた。

 

 

続く!


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