ナツがフェアリーテイルに入ってから数日がたった頃2人の女の子がギルドに入ってきた。
「今戻った。マスターはおられるか?」
「あっつー。ここ暑すぎだろ!グレイ冷やしてくれ!」
ナツは肉を貪りながらグレイと話している。
「へー。お前S級魔導士目指してんのかー。」
「ああ、マスターに認められた奴以外なれねーんだぜ。お前も受けてみるか?」
「おお!受けれんのか!?ならなるぞ!S級になるんだー!!」
「まだ受けれねぇよちゃんと仕事をこなしてかないとな」
「チェー」
…とナツとグレイは話しながら飯を食ってると2人の女の子がきた。
「おい、グレイここ涼しくしてくれよー。暑くてやってらんないわー」
「あー?めんどくせぇよー」
「所でグレイ、そいつは誰だ?」
「?ああナツのことか。こいつは...」
グレイが説明をしようとするとナツは立ち上がって叫んだ。
「俺はナツ・ドラグニル!最近入ったんだ!宜しくな!」
「お、おう...」
1人の女の子が引く声が聞こえた。
「ふむ。威勢がいいな、私はエルザ・スカーレット。グレイとは同い年の換装の魔法を使う。よろしく頼む。」
この女エルザ・スカーレット。赤い髪が特徴の凛々しい聖騎士のようだ。
「あたしはミラジェーン・ストラウス。ミラって呼んでくれ。あたしはテイクオーバーって魔法のサタンソウルって魔法をつかうんだ。宜しくな」
この女ミラジェーン。すこし荒々しい見た目はヘタレ野郎などを近づけさせないくらいだ。
「そんな仲良くしていいのかよ。エルザもミラも、ナツはグレイと勝負して引き分けだったんだぜ。」
「そうそう。勝負とかした方がいーんじゃねーの?」
マカオとワカバはそう言ってると2人は目を丸くしてナツとグレイを見る。
「ほんとかグレイ?」
「嘘ついてねーだろーな」
2人とも信じられないという顔をしてグレイに詰め寄った。
「ああ、ホントの話さ。もしかしたら俺よりもつぇーんじゃねーのか。お前らと勝負しても決着が着くのは早いと思うぜ。」
「ならナツ。私と勝負しろ。お前の実力見てみたくなった。」
数分後
「これよりナツ・ドラグニル対エルザ・スカーレットの勝負を始める!ルールは特になし!戦闘不能になった方が負け!始めい!」
『換装!炎帝の鎧!』
エルザの服が突如赤い禍々しい鎧へと変わった。
「行くぞナツ!」
「こいエルザ!」
ナツは拳に炎を纏ってエルザに接近する。
『火竜の鉄拳!』
ナツの拳がエルザの大剣と衝突する。
「くっ!はああああ!!」
ナツの拳を押し返そうと力が入る。
「甘いぜエルザ!」
「なに!?」
ナツは数メートル後ろに下がって魔法を発動する。
『いくぜ!火竜の....咆哮!!!』
ナツの口から灼熱の炎が吐き出される。エルザは体を縮めて灼熱に耐える。
「なにぃ!?」
咆哮が止んだ途端。エルザが突っ込んでナツを空へと弾いた。
『これで終わりだ!換装!飛翔の鎧!』
エルザは素早さが上がる鎧を身にまとい、ナツを多段に攻撃する。
「ぐあああ!!」
ナツはなす術なくエルザの攻撃を耐えた。
「私の勝ちだ!」
ナツの腹を思い切り叩き、地面に叩きつけた。
しかし
「残念!俺の勝ちだエルザ!」
ナツは全く無傷のように立ち上がり魔法を放つ。
「滅竜奥義零!紅蓮爆炎刃!」
爆発的な炎の刃がエルザに向かって放たれた。
そして空は夕方を見せるかのように赤くなった。
「エルザ戦闘不能!勝者ナツ・ドラグニル!」
歓声と共にナツが大声を上げた。
「いよっしゃああああーー!!!」
余談だが某雑誌出版社はナツの声はマグノリア全体に響いたと語っていた。