FAIRYTAIL 火竜の軌跡   作:SKーYM

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お久!
ほぼ一年投稿してなかったですね。私も仕事を退職しましていろいろなことに手がつくようになったので未消化だった「火竜の軌跡」の投稿を再開しようと思って今回投稿させていただきます。
そしてご指摘があったのですが、チラシの裏にて同じタイトルで乗っていたことがわかりましたが、気にせず(というか変える必要性はないと感じた)そのままこのタイトルで続けさせてもらいます。
基本的にチラシの裏ってみないんで…。
そういうことで15話大変お待たせ致しました。
どうぞ!


15話 火竜の強化合宿!その3

「さて、それじゃナツ。君にはマカオさんと炎だけの勝負をしてもらうよ。その間に僕はロメオ君に炎の制御を教えるから。」

ゼレフの提案に賛成し、ナツはマカオに炎を出すよう言った。

「マカオ、それじゃ兄ちゃんから言われたメニューをやるぞ。さっき聞いていたとは思うけどまずは俺と純粋な炎の勝負だ!」

「だがよぉナツ。俺の炎は出力とかじゃなくてただ消えにくいだけだぜ?それで勝負とか言っても無理だと思うんだけどよぉ」

マカオの疑問にはゼレフに書いてもらったことを説明する。

「えーと兄ちゃんの説明だと、『マカオの紫の炎は風とか水じゃ消えることがないから、その特性を使って魔物退治用の炎、守勢用の炎として活躍できる。ただ今の魔力じゃ出力が圧倒的に足りないことから、魔力の器を広くするためにより強い炎を出せる魔物を想定して魔力を出し切る。使いきれば使いきるほど魔力の器は増えるため枯渇と満タンの状態を繰り返して無理やり器を大きくする』…だってさ」

その説明を聞いたマカオはぽかんとしてナツを見つめている。その抜けた顔に炎を吐く

「マカオ聞いてたのかぁ!?」

「あっち!い、いやさ、あのナツが兄貴のゼレフの説明を読んでるだけでも成長したんだなぁって思ってよ。最初はあんなにちびだったのになぁ」

そういうとマカオは自分の膝くらいに手を当てて昔のナツの身長を再現する。

「ま、俺だって成長するってことだろ!いいからやるぞ!ロメオにいいとこ見せんだろ?」

「おう、よろしく頼むぜ!って兄貴に行っといてくれや」

「俺が相手するんだろぉ!?」

「うがー」と口から炎を出しながらナツは叫んだ。

 

 

 

「それじゃ、ロメオ君。まずは魔力の出し方から教えるね。君の胸、心臓にあたるところに手を当ててみて」

「う、うん…こう?」

一方ゼレフとロメオの二人はロメオに魔力の流れを感じ取る修行を行っていた。

「そう、そのまま鼓動を聞くんだ。その鼓動を手に持ってくるイメージをして」

「…なんだか手が熱くなってきた。」

「そう、それが魔力だ。うん。やっぱり君は筋がいい。これは将来いい魔導士になれるかも」

ゼレフの言葉で顔を赤くして笑うロメオは無邪気な子供でかわいかったとゼレフがメイビスに話すのだった。

「さ、次はその魔力で炎を出してみよう。まずはイメージ、君のイメージした炎はどんな炎だい?」

「えっと…おれのはナツ兄みたいに暖かくてでも力強い感じで…やさしい炎。」

イメージを言葉にするとロメオの手からオレンジの炎がろうそくのように出現した。

「いいね、じゃあその炎を大きくしてみよう。そう、そのまま包み込むようなイメージで魔力を段々手に流し込むんだ。」

段々オレンジの炎は大きくなり、ロメオの手のひらサイズにまで大きくなった。

「ゼレフにいちゃん…息がしにくく…」

「よし、じゃあ今度は魔力を体から外に追い出すように力を抜いて、そうすれば魔力の流れは止まるよ」

ロメオの体から力が抜けると同時に手のひらの炎も消えた。

「うん、初めて炎を出したみたいだけど上手だったよ。まだ手のひらくらいの大きさの炎だけど、毎日寝る前や、暇なときにやってみるといい。早く強くなりたいんだったら魔力を出し切るように心がけて炎を手に宿すんだ。目標は顔の大きさくらいに炎が出せるようになったらかな、さあ今日はこれくらいにしておこう。しっかり休んで魔力を回復することも大切だよ。よく食べてよく寝てよく動く。明日は肉弾戦の練習をナツとしてもらうからね。」

そういってロメオの頭をなでる。

どうやらナツのほうも終わったのか、マカオを背負ってナツがやってきた。

「兄ちゃん、こっちも終わったぞ。」

「ナツ兄…父ちゃん大丈夫?」

「ん?おう、大丈夫だぞロメオ。マカオはな、ロメオが馬鹿にされないように強くなって見せるって言ってたからさ、心配すんなよ。」

ゼレフ同様ナツも優しくロメオの頭をなでた。

 

 

 

そして遠くからメイビスとルーシィがそれを見て羨ましがっていたのをかの酒豪姉貴が見ており、ギルドの連中に広まったのは言うまでもなかっ。


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