「強化合宿?」
首をかしげる兄ゼレフにファイアパスタを食べながらナツが説明する。
「じっちゃんがな、最近討伐系のクエストが多くなってきたからギルド全体の能力を上げるらしいんだ...ごちそうさま。」
「へぇ、マスターもいろいろと考えているんだね。合宿っていうからにはギルド内ではないんだろう?」
「そのとおりじゃよ。おぬしもカンが鋭いのうゼレフ。」
酒を飲みながら歩いてきたマスター・マカロフ。隣にはオレンジジュースをもった初代マスター・メイビス・ヴァーミリオンもいた。
「合宿先はクローバーの町ですよ。ギルドマスターの定例会会場でもあるので、それに今回の合宿は3つのギルド合同合宿となっています。」
グビっと酒を流し込み、マカロフから説明が本格的に始まった。
「いいかガキ共、今回合宿に参加するからには本気でやるぞい!じゃが皆の場合、何を修行するかわからん奴もおるからな、なので今回はFAIRYTAILのS級魔道士が講師に付く。
では今から初代が割り振ったチームを発表する!」
「呼ばれた方たちは人からまりになってください。」
ザワザワしているギルドが一瞬にして静かになる、さすが初代といったところか。
『...で』
メンバーが決まった。
エルザチーム
カナ・アルベローナ
レビィ・マクガーデン
ジェラールチーム
フリード
ビックスロー
グレイチーム
エバーグリーン
ルーシィ
ラクサスチーム
エルフマン
ワカバ
ミラチーム
ジェット
ドロイ
ナツチーム
マカオ
ゼレフ
「では明日の正午にギルド集合じゃ!遅刻するでないぞ!」
マカロフの一言で終わり、またどんちゃん騒ぎが始まる。
「兄ちゃん俺のチームかー、あんまり、特訓できないかもな。」
「だめだよナツ、君はしっかりマカオについてあげないと。」
するとナツとゼレフのもとにマカオがやってくる。
「ナツ、頼みがあんだけどよ、俺の息子、ロメオも連れて行ってもいいか?えらくナツのこと気に入ってるみたいでよ」
「全然いいぞ!確かロメオも火を使えるんだったな。」
頭をかいてマカオが照れ臭そうに語る。
「ロメオの奴、ナツと同じで火を使う魔法にあこがれたみたいでな、練習して手のひらいっぱいに火を出せるようになったから特訓させてやりたいと思ってな。」
「へぇ、ロメオ君やるね、さすがナツにあこがれた子だね、やる気が感じられる。」
なるほどというというようにゼレフが笑う。
「確かにロメオの特訓もだけど今回はマカオ、お前の特訓でもあるんだからな。この前のバルカンを200は余裕で倒せるように鍛えてやるよ!」
ナツが『ニッ』と笑って言うがマカオは結構顔が引きつっていた。