次回から今までのFAIRYTAILのシナリオに沿って書いていきますがとりあえず設定をここで確認。そして784年に行っている間の設定を書きたいと思います。
このSSでは
ナツが強化
グレイの強化
ナツ、ジェラールの逆行でジェラールはエルザと共にフェアリーテイルに所属しています。
そして過去にルーシィとその家族とあった事があります。
グレイ、ルーシィの家族は生きています。
そしてリサーナの事ですが残念ながらエドラスに言ってしまいます。この作品はナツルーなのでナツリサ好きな方には申し訳ありません。
今回はあの有名な2人が出てきます。
それではどうぞ!
ナツとグレイ、ジェラール、エルザ、ミラがS級魔導士になって1年後。とある人物がフェアリーテイルの前に来ていた。
「ナツ、久しぶりに会えるね....」
そういって中に入ってった。
「フェアリーテイルへようこそ!」
カウンターには最近看板娘になったミラジェーン・ストラウスが立っていた。
「あの、フェアリーテイルに所属している人にナツっているかな。」
「ナツですか?それならそろそろ来ると思いますが...」
ミラはそう言うと飲み物を差し出す。
「とりあえず飲み物でも飲んで待ってはいかがでしょう。ナツの事なので必ず来ますよ。」
「おーす!今日も仕事いくぞ!ハッピー!」
「ほら噂をすれば。」
青年は後ろを向くとナツがギルドに走ってやって来た。
「ありがとう。それじゃあナツに会ってきます。」
「ええ、行ってらっしゃい。」
青年は椅子から立ち上がりナツの元まで歩く。
「ナツ」
青年はナツの名前を呼ぶ
「あぁー?」
ナツは誰なのか分からずに青年の顔を見ると驚愕した。
「久しぶりだね。ナツ」
「に、兄ちゃん!!」
ナツの元に来たのはナツの実の兄、ゼレフ・ドラグニルだった。
ギルド内の全員が固まる。それはクエストから帰ってきていたギルダーツやマスターのマカロフまでもが。
「ああ、君の兄だよ。」
「「「「「「なんだってー!!
」」」」」」
ギルド内に多くの声が聞こえた。
「相変わらず愉快なギルドだね。だからフェアリーテイルは面白い。」
「に、兄ちゃん!どうしてここに!?とりあえず家に行くぞ!」
ナツはゼレフの腕を掴んで家に走った。
「兄ちゃん!どうしてここにいるんだ!?」
家につく途端ナツは大声でゼレフを問い詰める。
「ひと段落着いたからね。ナツの顔が見たくなったのさ。現に今グレイの家族やジェラールだって今ここにいるからこそ、デリオラやウルの事が無かったんだよ。あ、後、ナツに頼みがあるんだけどいいかな?」
ゼレフは立場が分かっていないのかナツに今度は質問する。
「お、おぉ。なんだよ」
ナツもナツでいいらしい。
「僕もフェアリーテイルに入りたいんだ。」
ナツは驚愕の目でゼレフを見る。
ナツは頭の中で
(兄ちゃんがフェアリーテイルに!?でも兄ちゃん、ゼレフは前の世界でフェアリーテイルのみんなを傷つけた...でも兄ちゃんは今まで自分のために動いたのではなく、俺たちを思って時を渡ろうとしたり、こうやってデリオラとかを食い止めてたんだ。なら...)
ナツは静かに呟く。
「じゃあなんでフェアリーテイルに入るんだ?」
1番の疑問。それでもナツには分かっているのに。
「君を、君が今まで歩んだ道を僕も歩きたいんだ。だから頼むよ。メイビスともまたやり直したいんだ。」
ナツとゼレフに沈黙が生まれる。
「.....てことでこれが俺の兄ちゃんゼレフ・ドラグニルだ。」
フェアリーテイルの中で仲間に発表する。
「ゼレフ?あの黒魔道士ゼレフか?」
ギルダーツは驚きながら聞く。しかし
「ううん。僕はゼレフ・ドラグニル。黒魔道士じゃないよ」
ナツとゼレフ、ジェラールの間で決めた事だ。
もう今のゼレフに前の世界の様な不老不死はない。だからもう黒魔道士ゼレフでは無いのだ。しかし、もう、と言っても信用できるか分からないから黒魔道士ゼレフとゼレフ・ドラグニルは全くの別人として考えることを決めたのだ。
「ふーん。ナツと違って大人しめな感じだな。」
「そうそう。ナツのお兄ちゃんにしては落ち着き過ぎてるもんね。」
「いや!こいつの目は強い目だ....漢だ!」
いや違うだろ
そんなツッコミがきこえてくる。
「たしかに似てないかもねでもこれを見ればわかると思うよ。」
ゼレフは黒い炎をだす。
「なっ!」
「これはナツと同じ...」
「いや、ちげぇよ!これは...」
「これはね、黒炎と言って僕とナツの父、イグニールから教えてもらった滅竜魔法と僕の属性を混ぜた魔法だよ。」
ゼレフはそういって炎を消す。ギルドのみんなは声が出ないようだ。
「そういう事だ!兄ちゃんの事、宜しくな!」
ナツは笑顔でグレイ達に言う。
「ああ、ナツの兄なら私達の友で仲間だ。よろしく頼むゼレフ。」
エルザがゼレフと握手した。
「よーし!ナツの兄、ゼレフ・ドラグニルが入ったことだし、ガキども宴じゃーー!!!」
「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」
マカロフの声がと共にギルドが騒がしくなった。
ゼレフがフェアリーテイルに入り、その夜。ギルド内は静かになり、そこら中で寝ていた。
「ふふっナツの友達は愉快で楽しいね。こんないいところを僕は無くそうとしていたんだね....ナツに、メイビスに止めて貰ってほんとによかったよ。お陰で僕は愛されることを思い出せたし愛という本性を知ることが出来たよ。ありがとう。」
ゼレフは1人で起きギルドのカウンターで飲み物を飲む。
すると何やら暖かいものが近づいてきた。
「ここはほんとにいいところだよ。そうだね?メイビス。」
ゼレフが後ろを向くと初代フェアリーテイルマスターメイビス・ヴァーミリオンがいた。
「そうですねゼレフ。私も嬉しいですよ。あなたを本気で愛せることを。」
「そうだね、でも君がここにいるのはなぜだい?君がここにいるのは肉体ではなく思念体。君は初代マスターのはずだろう?」
「はい、初代マスターです!しかし私は時を超えるためあの結晶で生きながらえているのです。ですがその代わり結晶から出ると2度と戻れませんし、ゼレフ同様ナツ達と一緒に歳をとっていくのです。」
ゼレフはその言葉を聞くと口角が上がった。
「なら、君を結晶から出せばきちんと体ごと愛せるんだね?」
イタズラをした子供のように笑うゼレフに対し、メイビスは見る見るうちに顔を真っ赤にしていく。
「ななななななななににいいってててるんですか!たしかにそうですけど順序ってものがあるでしょう!」
「え?今更かい?僕達は愛し合ったでしょ?キスもしたのに?」
「それでもです!私はもっとゼレフと冒険がしたいんですよ!」
(やっぱりメイビスは可愛いなぁ。どっちかっていうと妖精よりも兎が合ってる気もするなぁ)
そうゼレフは考えてると目の前にはメイビスの顔が鼻と鼻がくっつくほど近くにいた。
「なにを考えてるんですか。」
「メイビスが妖精じゃなくてウサギじゃないかなと思ったんだ...っよ!」
ゼレフはメイビスに飛び掛り抱きつく。
「ちょ?え?どうして触れるんですか!?」
「今僕が結晶を壊したから思念体と肉体が交代したんだよ。」
「そんなのありですか!?」
「ありだよ。だからいま出来てる。メイビス...」
ゼレフは深く唇をメイビスの唇に吸い付く。
「ゼレフ...」
とろーんとした顔でメイビスはゼレフを見る。
緩急のついた音はあけがたまで続いた。
そして784年。ハルジオンに1人の少女がいた。
「やっと会える...,.はやく来て。〇〇!!!」
少女の声は夜風に乗って飛んでいった。