ナニカサレタ男がFEifの世界で(ry 番外編   作:エーブリス

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え?サブタイが不穏?


パロディ=ニ・マミレータ・コラボカイ

「本日よりマーシィの珈琲農園が私の管理下を離れたことをお伝えします。

嫁に存在バレたので国に栽培技術等丸々売りさばきました、以上」

 

「また会ってしまった…」

 

 

コラボ、始まるよ!

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

懐刀と鴉頭…二人は出会って一悶絶?あったが、折角という事で近所の飯店で食事をすることにした。もちろんマーシレスの奢りである。

 

 

「二度と会わないと思ってた…」

 

「ほへー。まあアレよ、スタンド使いは惹かれ合うってね」

 

「スタンド…?」

 

マーシレスの発言に首を傾げるラクス、しかし然程気にしなかったようでフォークで大皿の唐揚げを取り寄せた。それにつられる様にマーシレスも右手の爪楊枝でエビチリを取り寄せる。

 

 

「…やっぱりさ、俺ら同じタイプのスタンド使いなんじゃないかな?セト神とザ・グレイトフル・デッドみたいな」

 

「いや、よく分からんのだが…」

 

「あっそ。

 

…そうだラクス、ちょっと兜付けてみて?」

 

「?、まあいいが」

 

 

突然の提案に少し戸惑うラクス…でも頼まれた通り兜は被るようだ。

 

すっぽりと装着したのを確認したマーシレスはソウル内からブーメラン状の刃物を取り出す。

我々不死の間では『教会守りの薄刃』の名で知られるミリ狩り用の投擲武器、それをラクスの兜の上で直立させようとしたのだ。

 

 

すると何という事か、薄刃のカーブと兜の丸みがやや絶妙にフィットし、まるで兜の一部の様な存在感を見せた。

 

 

「アッハッハッハハハハハハハハハハハハハハハ!!!

よっ!倒せ 火を吐く大怪獣!ギャハハハハハハハハハ!!!」

 

あまりのフィットに大笑いするマーシレス。

 

しかしラクスはその様子が非常に気に入らなかったらしく…

 

「…」

 

薄刃の下の方の先端を、両掌で挟むように持ち…

 

 

 

「でゅあッ!!!」

 

「けるべろすつーッ!?」

 

マーシレスに向かって思い切り投げた。

幸い、マーシレスは象徴たるペストマスクで防いだのでケガは無かった。

 

まあ、マスクは割れたが…

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

一方その頃…

 

 

「やっほー、レーラ。元気だった?」

 

「!、スミカさん!?」

 

こちらの何だかんだで再会する娘っ子二人。

コッチの方が平和なようだ…

 

 

「丁度よかった。私、一つ悩み事があったのですよ!」

 

「へー、レーラが悩み事…なんだか珍しいような珍しくないような…

で、どんな悩み?」

 

「それは…」

 

瞬間、レーラの目つきが鋭くなる!

 

「…私と、戦ってもらえますか?」

 

 

…先ほど平和と言ったが、前言撤回させてもらう。

両社から漂う、とてつもない闘気(または殺気)がぶつかりスパークを起こす!

 

 

 

「つまり、甲乙つけたいって訳ね」

 

「はい、そのつもりです」

 

「いいけれど…それなら私は手加減一切しないわ。殺されたって文句言わないで、ね?」

 

「そうでなくては困ります」

 

 

 

  ※仲が悪いわけではございません

 

 ■  ■  ■

 

 

 

「アァ…気に入ってたのに…哀し…」

 

「自業自得だバカモン。

思わず変な掛け声になってしまったぞ」

 

それはエーブリ細胞のせいです。

 

 

 【解説:エーブリ細胞(えーぶりすぁいぼう)】

 

駄作者エーブリスとコラボしたりすると強引に入れられる細胞。

パロディシーン等に(偶に)効果を発揮し、そのパロディ元に関係する行動、言動をとってしまう。たいがー的なアレ。

 

現在ラクスの浸食度35%、まあ別に手遅れとかは無くこのコラボ回が終われば全部排出される…ハズ。

 

細胞なのはウイルスや菌だと語呂が悪かった。

因みに植物に組み込むとビオランテかオルガになる。

 

 

 

まあそれはどうでもいい。

 

「うーん、もう珈琲農園売っちゃったし…ここも珈琲ねえし、つか酒場だから。

 

…よしラクス「酒は飲まんぞ」はー、そういうネタ潰しないわー、めっちゃないわー」

 

「いやネタも何もだな、私は酒は控えているんだ。なんでも暴走するらしくてな…」

 

 

「あ、そうなんだ。

で?それが何か問題?ねえ?」

 

「いやいやいやだから「うっせーな飲めよさっさと、よ!」おbbbbbbbbbb…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

 ―BGM・A Stranger I Remain―

 

 

その頃のスミカとレーラ、既に決闘を開始していた。

 

 

 

 

 

 

「ほら!ほら!ほら!足掻いても!いいけ!ど!無駄!よ!!」

 

スミカは月光剣からの光波を9連発し、その後魔術【修理】で削れた耐久力を回復させる。

 

 

「この程度!、避けるまでも…ない!」

 

対するレーラも、長槍を棒術の様に扱い光波を弾く。

 

 

 

「ふふ、面白いわ。この感覚!」

 

「ええ、この感じです!」

 

両者は一気に間合いを詰め、剣戟を披露した。

 

その技はどちらも父親の片鱗を見せていた。

 

 

スミカは大剣をダガーや鎧貫きのように軽々と扱い、

レーラは軽いフットワークで一定の距離を保ち、…と、互いに得物の難点をものともしない様子を見せていた。

 

 

 

「はぁアっ!」

 

「ッらあっ!」

 

「この…ッ!」

 

「甘いわね…貰った!」

 

「いいえ!貰ったのはこっちです!」

 

「げ、やっちゃった!」

 

父親譲りの激しい剣戟の中、僅かに隙を見せたスミカ。その隙を逃さんとするレーラ。

 

勝敗は決したかに見えた。

 

 

 

 

「っしゃあああ!」

 

スミカの胸元から突然、結晶槍が飛び出した!

 

「んなッ!?」

 

寸での所でバック転でそれを避けるレーラだったが、あまりに突然の事だったので少しよろけてしまった。

 

 

「ペンダントも魔法触媒なのよ…卑怯なんて言わないわよね?」

 

「ええ、言いませんとも。

けど胸元が丸見えですよ」

 

「大丈夫大丈夫、上の方だから…それに興奮するし

 

「…最後のは聞かなかった事にします」

 

 ■  ■  ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ラクスに酒を飲ませてしまったマーシレスはと言うと…

 

 

「うらああああああああああ!待てやあああああああああああ!!ぶっころすぞおおおおおおおおおおおお!!」

 

「ギャーッ!なんて酔っ払いだ!誰だよ飲ませた奴ゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!!」

 

 

 

…自業自得である。

一応光の速さでお会計は済ませた。

 

そして今は光の様な速さでリアル鬼ごっこ開催中である。

 

 

ある時は民家の窓を突き破り、ある時は鏡の中にインしてテレポートしたり、ある時は78mを飛翔したりある時は地面を泳ぎある時は長い滑り台を滑って炎を纏う巨大植物の本体を倒したり…とにかく各地にそれなりの被害を与えながらマーシレスは逃げ、ラクスは追いかけた。

 

 

 

 

 

途中、他の建物よりも一回り程大きい建物の中でラクスはマーシレスを見失った。

外見は暗夜でもよく見る造りだったが、中身は日本の古いアパートのようだった。

 

「どこだあああああ、クソカラスうううううう…でてこおおおおおい!姿を見せろおおおおおお!」

 

殺気と酒気の混じった瘴気は、ある意味恐怖を禁じ得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その瘴気の発生源は鬼ごっこの幕と共に閉じた。

 

「喰らえ必殺ただの安ドアバッシュ!」

 

「ぶがぁあッ!」

 

廊下の一番奥にさしかかった時、右側のドアが思い切り開いたのだ!

その勢いでラクスは吹っ飛び昏睡、そしてその実行犯はもちろんマーシレス。

 

 

「ようこそラクス、お前が来るのをずっと待ってたぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―しばらくして…―

 

 

 

ドアの先の空間は、一言言って「場違い」だった。

 

畳みの床に古びたちゃぶ台、子供の身長ほどの古い冷蔵庫等等…それは我ら現代人からすれば「昭和風」「古い」と形容する部屋ではあるが、中世風世界の住人たるラクスにしてみれば未知の…というかオーバーテクノロジーの塊であった。

 

「ようこそ、歓迎するよ。

なんなら娘のレーラでも呼んだらどうだい?」

 

「ったく、何があったんだ。

 

所でマーシレス、こんなところまで誘導してなにを企んでいる?」

 

「企む?やあねえ、俺はただアンタと話がしたかっただけよ。

それにちょっと実験したかったし」

 

「実験?」

 

「そ。お前が酒に弱いって事は俺がお前んとこのマークス王子から聞いてたんだ。

…まあそれで、酔っ払う量とか覚めるほどの衝撃とか…結局のとこ暇潰しだな」

 

「そんな事で…」

 

あまりに酷い動機にラクスは頭を抱えた。

 

 

「まあまあ、お茶でも飲んでリラックスしな」

 

マーシレスは左手から缶入りのお茶を差し出した。

とてもお茶とは思えない、派手な色彩の缶だ。

 

 

ラクスは恐る恐る口にしたが、案外普通のお茶だったので安心して飲み干した。

 

 

 

外はもう、夕陽に包まれていた。

 

「…そうだ、私からも一つ聞きたい事があった」

 

「ほう、ゆうてみ?」

 

「それはだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

フンッ!!!!」

 

瞬間!ラクスは剣を抜きマーシレスに斬りつけた!

しかしその剣は、マーシレスの左手の曲剣に防がれた!

 

 

「…いつからだ?」

 

「入ってからだ、まず雰囲気」

 

「へえ…やっぱり強い奴は違うな」

 

「そしてもっと根本的で明確な証拠もある。

 

 

 

 

その手は何だ?逆だぞ?」

 

 

 

ラクスはマーシレス?が曲剣を持つ左手を指摘する。

 

 

 

 

 

「あらら、咄嗟の出来事だったからね…まいっか、

 

 

異界の黒い鳥程度、倒すのは問題では無し」

 

「そうか、では本題に入ろう。

お前は誰だ?」

 

 

「…ふ、お前と同じだよ」

 

「私と、同じ…」

 

「いいやお前じゃない、聞いてるだろう?内側から。

そうだお前だ…けど俺はそのフェイク、ちょっとばかし違う。

 

 

ああ待て待て、出てくんな。お前が出ると色々困る奴がいるんでね」

 

はーいおれでーす。

 

「なにを言ってる…貴様!」

 

「分からんならそれでいい!あんまり深くすると困るのがもう一人増えるんでな!

 

じゃ、サラダバー!」

 

この叫びと共に屋根がパカッ!と勢い良く開き、マーシレス?はそこから飛翔して逃げた!

 

 

 

「この!逃がすか!」

 

ラクスも負けじと冷蔵庫を使って開いた屋根に上がり、先ほどマーシレスが忘れてた教会守りの薄刃を渾身の力で投げた!

 

 

 

その追尾する薄刃は何故か白熱化し、マーシレス?の背中を切り裂いた!

 

「あっづづづづづづづづッ!!!!!」

 

「トドメだ…スミカから教えてもらった技だ、しっかりと喰らえ!」

 

 

ラクスは杖を手に持ち、何かを詠唱した。

それはソウル魔術の詠唱…とは言っても簡単で詠唱を覚えれば誰でもできる弱い魔術だが。

 

 

しかし『弱い』というのは当たり所によっては意味をなくす。

例えば心臓とか頭とか…

 

 

 

「ぐえぇえッ!」

 

人体に刺さったままの刃物とか。

 

 

マーシレス?に刺さったままの薄刃は、その弱い魔術にノック戦法されマーシレス?の身体を貫いた。

 

 

「ふ、我ながらよい狙いだ」

 

 

 

 

「アロ、…ホゲエエエエエエエエエ!」

 

その一撃を喰らったマーシレス?は空中で大爆発した。

 

 

 

 

 

 ― コラボ回2段『狙われてそうだったけど狙われなかったラクス』 完 ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ続くんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■

 

そしてやっぱりスミカ&レーラ。

 

 

「…そろそろ手品のネタが尽きてきたのでは?」

 

「バカ言わないで、まだ11万以上あるわ…でもせっかくだから一番の大技見せてあげる。

誰にも見せたことないヤツよ、しっかり見てなさい!」

 

 

そう言うと、杖の先に莫大なソウルを収縮させた。

レーラはその異常な風景に身構える。

 

 

 

 

でも悲しいかな、何故かそういう大技の前に突然邪魔が入るのが世の定めというか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふげきゃあッ!?」

 

 

「ひゃあっ!?」

 

「ひえっ!?」

 

いきなり親方空から!してきた何かに、両者仲良く身を寄せる。

キマシ…「いわせねーよ」ハイ。

 

 

 

「んもー!なんでもココまで元ネタなぞらなくたってもいいじゃない!」

 

「し、喋った!?」

 

「ちょっとまって、この言動まさか…」

 

 

 

 

「お、スミカ…それにレーラまで、そんなボロボロで何やっとんの?」

 

「マーシレスさん?」

 

「親父ィ?」

 

まさかの人物に驚く女子二人。

しかしソイツは…

 

 

 

 

 

「待て、二人共。

ソレは偽物…いや、お前らの知るマーシレスではない!」

 

「え?父さんまで!?」

 

「ラクスさん、それどういう…」

 

 

 

「ッおらァ!さっきのウルトラノックの仕返しじゃあ!」

 

「な!危ない!」

 

ラクスは咄嗟に二人の前に出る!

 

 

 

すると地面から無数の杭が、人を突き殺さんばかりの勢いで飛び出した!

 

 

 

 

「ぐぅうッ!」

 

ラクスはその全てを防ぎ、たった一度の被弾をも許さなかった。

 

 

「お、今の防ぐか。

俺は出来なかったぜ、 俺、は!」

 

 

「これ以上何も言わなくてもいい…ここで潰す!」

 

 

「私らも、何かわからないけど親父の偽物ってなら殺すわ!」

 

「覚悟なさい!この悪党!」

 

 

「は!3対一程度の人数差、なんともな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、二人追加で」

 

「可愛がってあげるわ」

 

 

「…え?」

 

 

颯爽と現れたのは、マーシレスとベルカだった。

 

「あ、ちなお前の方のだぞ、らっちゃん」

 

「なんだその渾名…

 

というかベルカ、お前は…」

 

「ええ、『あなたの』ベルカよ」

 

「なんか途中でスタンバってたので拾いました。

 

 

そしてテメー、本編96、97話の仕打ちを忘れてたとは言わせねえ…!」

 

 

「ほん、ぺ…ん?」

 

「気にするなベルカ、アレはちょっと可笑しいんだ」

 

「そうよ向こうの母さん。あのクソ親父、頭のネジが幾つか抜けちゃってるの」

 

「あの人がバカ丸出しなのはいつもの事です母さん」

 

 

 

「」

 

「」

 

 

まさかの味方からの勝手な「俺ごと刺せ!」状態に深手を負うマーシレス×2。

そのたったままの死にっぷり、武蔵坊弁慶が如く。

 

 

 

 

 

 

 

 

レーラ

「まあいいでしょう…

 

 

 

貴方にはここで果てて頂きます。理由はお分かりですね?」

 

マーシレス(表)

「どうせ確信犯なんだろ?話しても仕方ない」

 

ラクス

「所詮は獣だ、人の言葉も解さんだろう」

 

ベルカ(Darkside)

「殺し過ぎる、貴方は」

 

(霞じゃない)スミカ

「私を蒔いた種よ、刈らせてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

ウラシマ

「えぇ…まさかのトラウマ復活ぅー…

萎えるわーマジ萎えるわー。

 

ねえねえ、オールドキングは?」

 

 

 

まさかのハードカーパルス状態に啞然とするマーシレス?名付けてウラシマ。

体のいい弾除けもなく、最初から一人でこのメンツを相手しなければならない…

 

 

クソ雑魚リンクス…つまり粗製の作者なら30秒で沈む。

どうせブラックサイス再現機体でしか対戦勝てない粗製ですよーだ、私は。でしょ?

 

 

 

「悪いが、俺は逃げさせて…」

 

 

「させるか!」

 

「殺す…!」

 

「今日がアンタの命日よ!」

 

「確かこういえばいいんですねマーシレスさん…ちぇすとおおおおお!」

 

「仏教文化の重みをしれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局逃げられた。

 

 

「ご、誤チェストで、ごわ、す」

 

「またにごワスか、此処でバンブー何とか房を逃がしたのはマズい」

 

 

 

「「人の娘に何教えている(のだ)(のよ)、(お前)(貴方)は」」

 

「我が国の素晴らしき(クソ)サブカルチャーじゃよ!」

 

「本当なんなのこの親父…」

 

 

 

で、この後ナニカサレタ方のベルカが来てお開きとなった。

 

 

 

「じゃあねレーラ!今度は決着つけるわよ!」

 

「ええ!また会いましょう!」

 

 

 

 

((親父である我々は二度と会わんでほしい))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わ…LAN!!!くどいようだがまだ終わらんぞおおおおお!

 

 

  ◇オマケ◇

 

 

「こっちよこっち!早く来てレーラ!」

 

「ちょっと…速いですよスミカさん」

 

ある日、スミカはレーラを連れて何処かへと案内した。

 

 

 

 

 

「やっと着いた!ここよ!」

 

そこには、一見何の変哲もない少し大きめの小屋。

 

「えっと、此処は?」

 

「ここは…父さんの秘密基地、みたいなモノよ!」

 

「秘密基地…?」

 

「そ、でも近寄る前にコレ付けて」

 

スミカは懐から缶バッチの様な物を取り出し、レーラに渡す。

 

「これは?」

 

「お守りよ、ちょっと特殊な。

これが無いと親父にバレるわ」

 

「え…もしかして悪いことを…」

 

「そんな訳ないでしょ。音楽鑑賞の何が悪いのよ」

 

「音楽…え?」

 

戸惑うレーラを気にする様子もなくスミカは小屋へと進んだ。

 

 

 

 

 

小屋に最接近したとき、聞こえたのは男性二人の声。

 

<フウ…アニメイテッドハサイゴマデミテタワ、オモシロカッタシ

 

<オマエ、サテハマイクロンデンセツミテナカッタナ?

 

<アレハ…スターツクリームガカッコヨスギル

 

「マーシレスさんと…誰?」

 

「多分父さんの仕事友達ね。あの親父、やること無いとここでいっつも一人か二人で音楽演奏してるの」

 

「え!?マーシレスさんが!?

 

失礼ですけどあの人音楽できるイメージが…」

 

「ふっふっふ、驚くわよ?貴方」

 

 

 

 

<オッシ!ツギハ「ガーディアン」イクカ

 

<マタJAMカ…マイイカ

 

 

「そろそろ始まるぞー…」

 

「な、何が始まるんですか?」

 

「第三次親父の演奏会よ」

 

 

 

 

 

数秒の無音の後響いたのはピアノと、この世界じゃ聞くことのないだろうエレキギターの音。

その音色は力強く破壊的でもありながら、しかし美しい。

 

後に入る男性の力強い歌声…それは本家には程遠くとも、音程のずれなど一切許さぬ大体完璧な歌唱。

 

 

<フリカーザーシーター ソーノテデー…

 

 

 

 

 

 

二人が聞き入ってる内に、演奏は終わった。

 

 

「うそ…あの人、あんなに歌が…」

 

「ホラ驚いた」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーいそこの二人ー、視聴料いただきまーす!」

 

 

「わっ!?」

 

「やば!ばれたあああ!」

 

存在を知られた二人は、一目散に逃げ去った。

 

 

 

 

 

 

 

「もういいじゃん、勝手に聞かせても…」

 

共に演奏してた仕事仲間(と言う名の財布)、エレノオーラはそう呟いた。




元ネタの為にDVD引っ張り出したのは内緒。




というか雑どころか滅茶苦茶に仕上がってしまった。

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