【完結】また僕は如何にしてゾンビを怖がるのを止めて火炎放射器を愛するようになったか   作:クリス

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 あまりにも主人公の頭がおかしいので息抜きにるーちゃんを主役にすることに決定。


閑話 若狭瑠璃の日記

■つき■にち

 

 おじさんにノートをわたされたのでにっきをかくことにしました。なにをかけばいいのかわからないので、おもったことをかいてみます。

 

 おじさんは、わたしを学校からたすけてくれた人です。かみがみじかくておひげがはえていてとってもからだが大きいです。

 

  おばけがやってきて、みんなをたべてしまいました。ふじよせんせいも、となりのかよちゃんも、おばけにたべられてしまいました。しげるせんせいが、るーちゃんをほうきのはいっているてつのはこのなかにかくしてくれたので、るーちゃんはおばけにみつかりませんでした。

 

 たまにすごくこわくなってないてしまいます。でもそのときはおじさんがあたまをなでてココアをつくってくれます。るーちゃんはココアがだいすきです。

 

 おじさんはとってもやさしいですがたまにすごくこわいかおをしているときがあります。るーちゃんはそれがきらいです。

 

 

 

 

 

 ■つき■にち

 

 おじさんは、たまにどこかにでかけていきます。そしてかえってくると服にちがついています。るーちゃんはいいこなのでひとりでおるすばんをします。でもとちゅうでこわくなってくるので、かえってきたおじさんにだきつきます。

 

 おじさんは、いろんなことばをおしえてくます。今日はゆりということばをおぼえました。女の子どうしがなかよくすることをいうそうです。るーちゃんのともだちのかよちゃんとゆりなのかもしれません。

 

 おじさんは、わたしにおじさんのことをおにいさんをいうようにいいます。でもおじさんは、おひげがあるのでおにいさんじゃないです。

 

 おじさんとはだいすきだけど、りーねーにあいたくなります。また、あたまをなでてほしいです。りょうてでだっこしてほしいです。もしかしたらりーねーもおばけにたべられちゃったのかもしれません。

 

 りーねーにあいたいです。

 

 

 

 

 

 ■つき■にち

 

 今日のおひるごはんは、ごはんとおみそしるとおにくのかんずめです。おいしかったです。ごはんをたべおわるとべらんだにふうせんがひっかかっていました。

 

 ふうせんには、てがみがついていててがみにはりーねーとしらない人がかかれていました。りーねーのことをおじさんにいうと、おじさんは明日りーねーのところにつれていってくれるとやくそくしました。とってもうれしいです。はやく明日になってほしいです。

 

 るーちゃんは明日にそなえてはやくねむります。おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこれは……」

 

 僕は彼女の日記を見ながら呟く。るーちゃんはもう眠っているので気づいてはいない。暇つぶしにでもなればと思い、ノートと鉛筆を渡してみたがまさか本当に書くとは思わなった。僕が子供の頃はもっと反骨精神に溢れていたと思うんだがな。

 

「りーねーにあいたいです……か」

 

 明日、僕たちが向かう場所にそのりーねーがいる保証はどこにもない。もしかしたら奴らになっているかもしれない。その時僕はるーちゃんになんと説明すればいいのであろうか。この子が泣くのはあまり見たくない。

 

「お姉さんに会えるといいな。るーちゃん」

 

 僕は起こさないように頭を撫でた。たまにはこんな感傷に浸るのも悪くないだろう。

 

 

 

 

 

 

 




 
 いかがでしたか?ゾンビなんていなければ幼女誘拐に監禁のダブルコンボでムショ行き不可避。 感想などお待ちしております。


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