色々規格外な提督と元ブラック鎮守府   作:薪音

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 前回のガバメントはMGS3にてEVEがスネークに渡したものです。
 これからもいくつか銃が出てきますが紅音が使う銃は後書きにてその度に簡単な説明を書きます(改造した場合は長くなります)


金剛型捜索2

紅音(2個目の角…)

銃口「…」チラッチラ

紅音(こいつら殺る気あるのか…?)

 

 左へ曲がる角から銃口が見え隠れしているのを見てガバメントをホルスターにしまいナイフを右手に持ち帰る。

 

紅音「…」

 

 紅音はクラウチングスタートの姿勢をとり

 

紅音「ごきげんよう」

憲兵BC「!?」

 

一気に曲がり角まで行き、壁を蹴りまず手前の憲兵Bの喉仏へ渾身の左ストレートを放ち喉仏を潰す。そしてそのまま回転するかの様にして憲兵Cの喉にナイフを突き刺し抜く。

 

「パシュ、パシュ」

 

 ホルスターから抜いたガバメントで2名の頭を撃つ。

 

紅音「ほぉ、最近の憲兵はこんな銃も装備しているのか」

 

 紅音は2名が装備していたFN P90を見てそう呟く。

 

紅音「しかしまぁ」

 

 紅音は通路の先に目をやると地下牢に目が行く。

 

紅音「こりゃまた大層なもの作ったことで」

憲兵B「…」ピクッ

「パシュ、パシュ」

紅音「なんで45口径頭にくらって生きてんだよ」

 

 紅音は指が微かに動いた憲兵の頭に今度は2発放つ。

 

紅音「ダブルタップは弾余計に使うから9mmじゃなくて45口径にしたんだがな」リロード

紅音「いや、3回撃ったからダブルタップではないか?」

 

 そう言いながらいくつもある牢を1つ1つ見ていく。

 

紅音「使われた跡があるが誰も居ねえな」

 

 そうして最後の牢を見ると

 

紅音「確か…霧島だったかな?」

 

1人の女性が倒れている。

 

「バン!」

 

 紅音は鍵のかかっていた牢の出入口を蹴破り中に入る。

 

紅音(息はあるが意識を失ってるか)

霧島「うっ…」

紅音「おい」

霧島「…?」

紅音「動けるか?」

霧島「!?」

 

 霧島は立ち上がらず腕を使い後ろに下がる。

 

紅音(この格好だからね仕方ないね)

紅音「この後2人組が来るからその2人に保護してもらえ」

 

 紅音はそう言うと牢から出て先にある鉄の扉も蹴り破り先に進む。

 

霧島(何者だったんでしょうか?)

 

 

 

 

紅音視点

 

紅音「なんだ全員いたのか」

「ババババババババ!」

 

 ライフルから放たれた弾丸が紅音にあたる…が

 

紅音「頭を狙え頭を」

憲兵達「!?」

紅音「フルオートが悪いとは言わないが頭が狙えないならセミオートを使って確実に頭を狙うんだな」

憲兵D「な、なっ…」

「パシュ、パシュ、パシュ、パシュ」

 

 ガバメントから放たれた弾丸は1人を残して全員の頭に命中した。

 

紅音「私は憲兵長のあなたに用があるんですよ。後ろの牢屋に居る金剛型は今後ろから来ている2名が保護するので」

憲兵長「クソが!」

 

 憲兵長が左手で殴りかかってくる。紅音は体を右にずらしながら左手で相手の手をかわし同時に憲兵長の左手にナイフのセレーションを引っかけ、自分の方に引き込む。

 

憲兵長「ッ!」

 

 憲兵長は抵抗するため体を反射的に引いて踏ん張る。憲兵長の戻る力を利用して紅音が前に出る。と、同時に憲兵長の右足に自分の左足を引っかけ、憲兵長の体のバランスを崩す。紅音は前に出る自然な力を利用しながら、憲兵長の顎に当て身を喰らわす

 

憲兵長「ガハッ!?」

紅音「ここの憲兵は訓練不足だな」

 

 憲兵長は後ろに倒れ気を失う。

 

紅音「はぁ…2人を呼んだ意味なかったんじゃないかな…」

 

 紅音は牢に居る金剛と榛名に目をやる。

 

「バン!」

紅音「逃げるなら逃げればいい。まぁこの後2人組が来るはずだからその2人に保護してもらうのも1つだ」

 

 紅音はそう言うと憲兵長を肩に担ぎ部屋を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

憲兵長「うぅ…」

紅音「遅いお目覚めだこと」

憲兵長「な、何者だ貴様!」

紅音「あなたはどうやら格闘が出来ないだけじゃなくて状況判断も出来ないんですか?」

憲兵長「何をいっt…!?」

 

 憲兵長は周りを見渡すと何に使うか分からない器具がおぞましい量ある事に気づき、自分が鉄製の椅子に縛られている事に気づく。

 

憲兵長「貴様こんな事しt…ヒッ」

紅音「どうしました憲兵長殿?」

 

 憲兵長は目の前に居る全身黒ずくめの人間の目を見て恐怖した。

 

憲兵長(こ、この目…殺しをしてきた人間の目だ)

 

 薄い赤色の瞳。普通の人が見れば綺麗だと思うだろう。しかしその目には間違いなく光がない。薄く暗い瞳。

 

紅音「あなたにはあやまってもらいたいんですよ」

憲兵長「あ、あやまるだと?」

紅音「本来は以前の提督にもやりたかったんですがね。あいにくその方は捕まってしまってね」

憲兵長「何を言って…」

紅音「私はね人を痛めつけるのが好きなんですよ」

 

 紅音は木で出来た椅子に腰掛け、足を組みながらそう言う。

 

紅音「別に私はブラック鎮守府なんかどうでもいい。艦娘に暴力をふる?休憩をさせない?兵器として扱う?結構だ、部下をどう使うかは上司の自由だ」

憲兵長「だ、だから何を…」

紅音「謝罪は建前ですよ」

憲兵長「…」

紅音「でもですね。痛めつける人間としない人間は分けてるんですよ。する人間はあなたの様な人間のクズですよ」

憲兵長「…」ガタガタ

紅音「ふふふ…ハハハハハハハハハ!」

憲兵長「ヒッ…!」ビクッ

紅音「器具を使ってもいいんですが、どうですか?あなた方が艦娘にやった事を追体験してみますか?」ニヤァ

 

 僅かに出ている目が細くなる。バラクバごしにでもニヤついているのが分かる。

 

紅音「まぁ、あなたには拒否権はないんですがね」

 

 紅音はそう言うと椅子から立ち上がり憲兵長に近寄り、憲兵長のおでこに人差し指の先をつけ耳元に顔を近づけ

 

紅音「Good night」

紅音(『幻の幻覚』+『夢人』+『眠気ざまし』)ファンタジーイリュージョン+ビッグハームドリーマー+ネームケイト・ザ・マシンガン

幻の幻覚 幻を司るスキル

夢人 夢を司るスキル

眠気ざまし 催眠のスキル

憲兵長「…」ガクッ

紅音「あぁ、1つ言い忘れてました。私人間を精神的に追い詰めるのも好きなんですよ」

 

 紅音はそう言うと部屋を出る。

 

紅音「あぁ…あいつが目覚めるのが遅くてこんな時間になってしまいました」

紅音「…走れば食堂が閉じる前に間に合うか」

 

 紅音はそう思い食堂へ向けて走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20時過ぎの執務室

 

紅音「俺がこの鎮守府の新しい提督の月乃 紅音よろしく」

金剛「ヨロシクオネガイシマース!」

榛名「よろしくお願い致します」

霧島「よろしくお願いします」

紅音「お、おう」

金剛「どうしたネ提督!」

紅音「いや、信用されてるようでびっくりしたわ」

榛名「提督は榛名達の命の恩人ですから」

霧島「救って頂い方を信用するのは普通の事かと」

紅音「実際救ったのは俺じゃなくて蒼と師匠だと思うんだが」

榛名「憲兵を倒してくれた提督も同じです」

紅音「まぁ、用件終わったらから帰ってどうぞ」

 

 そう言うと霧島が金剛を半分引きずりながら出ていき最後に榛名が出ていった。

 

紅音「大淀さんもそろそろ帰っていいですよ」

大淀「それではお先に失礼しますね」

紅音「お疲れ〜」

 

 大淀は出る前一礼して帰る。

 

紅音「…」ガチャ

 

 紅音は鎮守府内電話を手に取り

 

明石『こちら工廠です』

紅音「今から行きたいんだがまだ閉めてないか?」

明石『紅音!?開いてますよ!』

紅音「んじゃ今から行くから」

明石『分かりました!お待ちしてます!」ガチャ

紅音「元気いいな」

 

 紅音はそう思いながら電話を置き今度は別の電話を取りある番号に電話すると。

 

?『紅音さんからとは珍しい事もありますね』

紅音「調べて欲しい事があるんだが」

?『なんでしょう?』

紅音「佐世保鎮守府の前提督の事をな」

?『それはいいですけど一応理由を聞かないと』

紅音「憲兵共が装備していた銃がA16a1とFN P90だったからな。前提督がなんかしてたのは間違いないだろうとな」

?『分かりました。期限とかあります?』

紅音「今年中」

?『気長にお待ちくださいね』

紅音「んじゃな」ガチャ

 

 紅音は電話をきり置くと立ち上がり工廠へ向かう。




 紅音多重人格&サイコパス説。説なので決まった訳じゃないですよ。











 コンビニのブリトーにハマってる作者です。

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