ルータムが生まれ6年の歳月がたった。ルータムが生まれてから1年後に双子の妹が生まれた。姉の方はイン。妹の方はヨウと名付けられた。インには暗闇を操る力。ヨウには光を操る力をもっている(因みに2人共ブラコンになっている。原因はルータムが甘やかすからだ)
「はぁ!ほ!よ!は!」
ルータムは今トレーニングをしていた。自分が生まれ持った力に頼らず、武道を極めようと、様々な武術を習っていた。今しているのは剣の素振りだ。かれこれ2時間は振っていた
「フー。今日はこれぐらいにするか」
ルータムはタオルで汗を拭き家に向かってランニングを始めた
「はぁはぁはぁ。ん?た、大変だ誰か倒れている!」
家にもう少しで着こうとしたところで、ダークカラーの強い銀髪のルータムと同じ歳位の少年が倒れているのを発見した
「急いで手当をしないと」
ルータムは少年をおんぶして全力で家に向かって走った
「お母さん大変だ!!この子道で倒れていたんだ!!」
「大変!直ぐに手当をするわ」
ルータムとミラは少年の手当を始めた
3日後
少年を家に連れて来て3日経ったが未だ少年は目を覚まさない。ルータムは付きっきりで少年の看病をしていた
「う~ん。ここは・・・」
「良かった目が覚めたんだね」
「え?君は誰?」
「僕はルータム、ルータム・フランディだよ。君は?」
「・・・ヴァーリ。ヴァーリ・ルシファー・・・」
少年に名前を問われ答えたルータムは少年の名前を聞いた
「ルシファー?ってことはヴァーリはサーゼクス兄さんの子供なの?」
ヴァーリがルシファーと名乗ったことでサーゼクスの子供だとルータムは思った(因みに何故ルータムがサーゼクスの事を兄と呼んだか、その理由は簡単で時々遊んでくれるからだ。他にも四大魔王とミカエル、アザゼルも時々遊びに来る)
「僕は旧魔王孫なんだ。そのことで父から虐待されて捨てられたんだ・・・」
「だったらこれからは家で暮らさない?」
「え?」
「だから僕と家族になろうよ」
「でも君の家族は迷惑なんじゃ・・・」
「そんなことはないぞ」
「あ、お父さん!!」
ルータムから家族にならないかと誘われたヴァーリだったが、ルータムの家族に迷惑が掛かると思い拒否しようとしたが、アランに否定された
「自分の子を捨てるなど親としてあるまじき行為だ。お前さえ良ければ家の息子にならないか?」
「・・・いいん、ですか?」
「ああ、ミラもインもヨウも大丈夫だと言っておったぞ」
「本、当に、ぼ、僕は貴方達の、家族になって、いいんですか・・・?」
「良いよ!これからは僕達は家族だ」
涙を流しながらヴァーリは問いかけ、ルータムは笑顔で答えた
「これからお世話になります。義兄さん。義父さん」
ヴァーリは笑顔で頭を下げた