チェルシーとエスデスを眷属にしたルータム。その後幾つかの世界を回り、『騎士』2名、『兵士』2名を眷属に加えた。そしてルータム達8人は次の世界を目指していた。
「次の世界には何時着くのルータム?」
「後少しだカレン」
ルータムに話かけたのは『騎士』の紅月カレン。紅蓮の鍵が神器となりカレンの体の中に入った。戦闘時は右手が輻射波動機構に覆われる。禁手は紅蓮聖天八極式。なお人サイズ。
「次はゆっくりピクニックでもしたいな」
「そうですね」
次に口を開いたのは『騎士』のジュリウス・ヴィスコンティでジュリウスに同意したのは『兵士』のシエル・アランソン。この2人は同じ世界の者達だ。
「後残っている駒は『僧侶」と『戦車』が2つづつ、『兵士』が5ね」
残りの駒の数を言ったのは『兵士』のリサラ・レストール。
「さて着いたぞ。少しここで様子を見てから入るか」
ルータムがそう言うと全員頷き、様子を見る事にした。
ルータム達が見た光景は人形から出てきた芋虫の様な生物が金髪の少女の首を食いちぎった瞬間だった。
ルータム達は話し合って彼女を悪魔として蘇らそうと決めた。
精神世界
「あれ?私死んだ筈じゃ・・・意識があるって事はあれは夢だったの」
「いや現実だ。ここは精神世界。今お前は意識だけの存在だ」
「誰!?」
「俺はルータム・フランディ。フランディ家当主にて悪魔だ」
「あ、悪魔!!?嘘全く見えない!!」
「本当だほれ」
信じないマミにルータムは悪魔の羽をみせた。
「本当に悪魔なのね。その悪魔さんが私に何の用なのかしら?」
「お前生き返るとしたら生き返りたいか?」
「え?そんなこと出来るの?」
「ああ但し俺の眷属になるがな」
「眷属?」
ルータムは眷属達の事を話した。
「成程ね、私が眷属でもいいの?」
「勿論だ。あんな死に方は可哀そうだからな」
「ありがとう!」
「早速始めるぞ」
「ええ」
「マミは『僧侶』の駒だな。我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、巴マミよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ!」
『僧侶』の駒がマミの体に入りマミは悪魔に転生した。
「これからよろしくお願いします」
「ああよろしくな」
マミを眷属達に紹介し次の世界を横に決め、そこで出会ったフェイト・T・ハラオウンを『兵士』として眷属に加えた。
その時ある魔術書を見つけ唱えると・・・
「サーヴァント・ルーラー。ジャンヌ・ダルク。召喚により馳せ参じました」
「サーヴァント・キャスター。メディア。召喚により馳せ参じました」
「英雄を呼び出しちゃった・・・」
全員があっけにとられていたがルータムが2人に声をかけた。
「俺はルータム・フランディだ」
「はい。貴方が私達のマスターですか?」
「マスターかどうかは分からないが、俺が魔術書を唱えた」
「では私達は貴方に従います」
「そんな改まる必要はないぞ。そうだ2人共俺の眷属になってくれないか?」
「マスター眷属とは?」
「説明するな」
ルータムは2人に全員にしたように眷属の説明をした。
「ジャンヌにしたら嫌だと思うけど強制はしないよ」
「いえ、マスターの事は分かりました。私もマスターのお役に立ちたいです」
「私もです」
「ありがとう。じゃメディアは『僧侶』、ジャンヌは『兵士』として悪魔に転生させるぞ」
「「はい」」
「我、ルータム・フランディの名において命ず。汝、メディアよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ! 汝、ジャンヌ・ダルクよ。いま我の下僕となるためその魂を我に預け悪魔と成れ。汝、我が『兵士』として、新たな生に歓喜せよ!」
メディアには『僧侶』の駒が、ジャンヌには『兵士』の駒が体に入り悪魔へと転生した。
「これからよろしくな。ジャンヌ、メディア」
「「よろしくお願いします。マスター」」
ルータムの残りの駒は『戦車』2と『兵士』3となった。