眷属の候補を考えてくれた皆様ありがとうございました。
ルータム・フランディ誕生
冥界
ここ冥界では悪魔と堕天使が冥界の覇権を争っていた。そんな悪魔、堕天使領の境目にある一族が暮らしていた。その一族は『フランディ家』。元72柱大戦前から三大勢力に対して和平を求めていた。大戦後は冥界の平和に尽力したことから当時の当主は最上級悪魔となり、悪魔の民からは平和の象徴とも言われている。
そんなフランディ家は今慌ただしかった。
「もう直ぐかな?」
「早く生まれないかな☆楽しみだね☆」
今フランディ家当主の子が生まれようとしていた。そしてフランディ家以外の者達もその生まれを心待ちしていた。最初に声を出したのは四大魔王の一人、サーゼクス・ルシファーとセラフォルー・レヴィアタンである。更にその近くに同じく四大魔王のアジュカ・ベルゼブブ、ファルビウム・アスモデウスもいた
「ま、気長に待てばいいだろ」
サーゼクスとセラフォルーにそう言ったのは、堕天使総督のアザゼルだった
「そうですね。生まれてくる子に祝福を」
アザゼルに同意し祈りをささげたのは、御忍びで来ている天使長ミカエルである
なぜ三大勢力のトップ達が集まっているのかと言うと・・・このフランディ家三大勢力の仲を取り持っているからだ。
『オギャーオギャー!!』
「生まれたよ☆」
「だな、見に行くか」
アザゼルの言葉に全員立ち上がり、生まれてきた赤ん坊を見る為部屋に入って行った
「おーい、無事に産ませたみたいだな、アラン」
「ああ、ミラが頑張ってくれた」
アラン・フランディ。現フランディ家当主
ミラ・フランディ。アランの妻
「ミラちゃん見せて見せて!!」
「フフフはい」
セラフォールが見せてほしいと言うとミラはタオルに巻かれている赤ん坊を見せた。
「可愛い!将来はイケメンになるね☆」
「すくすくと育ってほしいですね」
「それでこの子の力は?」
「今から見てもらうよ。ハウ婆」
セラフォール、ミカエルは赤ん坊の成長を楽しみにし、アジュカは赤ん坊にどんな力があるのかアランに聞いた。アランはどんな力を持っているかが見えるハウ婆を呼んだ
「はいはい。おおこの子はお主達の力を受け継いでおるぞ」
「するとこの子の力は・・・」
「うむ。右手に空間を司る力。これはミラ様の力じゃな。左手に時間を司る力。これはアラン様の力。この子はまさしくお二人の愛の結晶ともいえるの」
ハウ婆が赤ん坊を見てその力を言うと全員驚いた
「マジかよ。2人の力を受け継いでいるなんて・・・下手したら最強の悪魔になるんじゃねーか?サーゼクスよ」
「そうだね。魔王になれるかもしれないな」
「ねぇねぇ、名前は決めたの?」
アザゼルとサーゼクスが話していると、セラフォールが名前を聞いて来た
「時間と空間だから・・・ルータム。この子は『ルータム・フランディ』だ!!」
「ルータム。いい名前だね」
「ああ、将来が楽しみだ」
こうして後に最上級悪魔、異世界人達の王、ルータム・フランディが生まれた
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