とある少年の転生物語 作:猫缶
依姫「まずは、あなたにあった戦闘方法ね。
戦闘方法と言っても、近距離、中距離、遠距離とか、武器の種類とか色々あるけれどね。とりあえず、武器の方から見てみましょう。」
雄輝「はーい。どんな種類があるの?」
依姫「例えば、武器を使わずに武術だけで戦うとかがあるわ。今から色々と試してもらうから、必要なものを取りに行くわ。少し待っててちょうだい。」
雄輝「了解!(`・ω・´)ゞ」
~少女移動中…~
依姫「取ってきたわよ。それじゃあ一つずつ試してみましょう!」
雄輝「はーい!」
依姫「何からがいい?」
雄輝「依姫のおすすめから!」
依姫「おすすめなんてないんだけどね…
じゃあ剣から行ってみましょう!」
雄輝「わかった〜!
えっと…どうやって持つの?」
依姫「剣の柄の部分を持つのよ。刃の部分は下に向けて構えるの。」
雄輝「こんな感じ?」
依姫「ええ、そうね。
ところで、それ重い?重そうに見えるんだけど…」
雄輝「ちょっと重いかな…(´・ω・`)」
依姫「まぁ、そうよね。さすがに最初に持った時から全然重くないなんて言う人はなかなかいないわよ。」
雄輝「そっか〜
じゃあ次を試してみていい?」
依姫「わかったわ。次は銃よ。剣に比べれば軽いけれど、扱い方が難しいわ。とりあえず持ってみましょう。」
雄輝「はーい。えっと…こんな感じ?」
依姫「ええ…
えっとね…あなた何で持ち方知ってるの!?」
雄輝「(あっやっば…転生のことは言ったらどうなるか分からないから永琳から教えてもらったということにしておこう)あっ、実はね、永琳に持ち方を教えてもらったんだ〜
時間がなかったから、銃の持ち方しか教えてくれなかったんだけどね…」
依姫「なるほど…(彼にも何か事情がありそうだから追求はやめておこうかしら。)」
雄輝「(依姫が話のわかる人で本当に助かった…)」
依姫「あっ、じゃあ次ね。次は弓術よ!」
雄輝「えっと、それは弓を使うってこと?」
依姫「ええ、そうよ。ただちょっと持ち方は難しいわ。あと、これは実際お師匠様が教えた方が絶対いいから、今回はどんなものかだけ教えるわね。
弓術はそのままの意味で、弓矢を使って攻撃をするものよ。あまり防御には向いていないわね。これはまあ主に遠距離攻撃用。扱い方は結構難しいわよ。こんなものかしらね。」
雄輝「へー、そうなんだー
今度永琳に聞いてみる〜」
依姫「えっと、じゃあ最後ね。
最後は武器なしよ。」
雄輝「ってことは…体術!?」
依姫「そういうことよ。まぁ、これは持ち方とか特にないから、実践するときに教えるわ。それじゃあ、実践に移るわよ。」
雄輝「はーい」
~少年達移動中…~
依姫「今日はここでやるわよ。いつもは違うところでやるから間違えてこっちに来ないでね。」
雄輝「うーん…忘れそうだけど気をつけるよ〜」
依姫「それでいいわ。じゃあ実践してみましょうか。まずは剣よ。
あっ、ちなみに今回は私と練習試合をするわ。」
雄輝「はーい。(手強そうな相手だな…)」
依姫「じゃあさっきやった持ち方で持って構えてみて。」
雄輝「こんな感じだったよね…?」
依姫「そうよ。じゃあ長い間やると疲れちゃうだろうから、攻撃・防御・回避のそれぞれのやり方が分かったらでいいかしら?」
雄輝「それでいいよ〜」
依姫「じゃあ始めるわ。」
雄輝「はいっ!」
依姫「では…
いざ!」
雄輝「尋常に!」
雄輝・依姫「勝負!」
依姫「じゃあまずはこっちから仕掛けるわよ!ハァッ!」
雄輝「(流石にこれは避けよう。剣になるべく振り回されないようにしたいしね〜)おっと!」
依姫「ちゃんと避けられるみたいね。じゃあ今度はそっちから仕掛けてみて!」
雄輝「分かった!トリャッ!」
依姫「だいぶ不安定ね。じゃあ次は連続して攻撃するから、防御と回避をうまく使ってね。ハーッ!」
雄輝「はーい!ホッ!トリャッ!」
依姫「こんなものかしらね。じゃあ次は銃を使ってやってみましょう。」
雄輝「はーい。では、」
依姫「スタート!パンパン」
雄輝「こっちも負けないよ!パーン」
依姫「やっぱりさっきの見立て通り銃の扱い方は上手ね!」
雄輝「それは、嬉しい、な!依姫もいつも使っている武器ではないのだろうに上手いこと使っているから、難しいんだ!」
依姫「さすがに先生っていう立場だからね!
そろそろいいかしらね。じゃあ最後は弓術、は飛ばして、体術よ。なんだけど、お腹もすいただろうし、そろそろ昼ご飯を食べましょうか。」
雄輝「はーい!ありがとうございました!」
雄輝「体術ってどんな感じなんだろう?なかなか難しそだけどな〜」
豊姫「こんにちは〜」
雄輝「おお!豊姫だ!こんにちは〜
来た時に質問っていうのも悪いけど、体術って難しいの?」
豊姫「うーん…最初は結構痛いかな〜
だんだん慣れて来るとどうってことなくなるんだけどね〜」
雄輝「そっか〜
教えてくれてありがと〜」
豊姫「ねーねー、せっかくだから雑談でもしない?」
雄輝「いいよ〜」
豊姫「今日あなたは初めて訓練に来たわよね?依姫の教え方って上手なのかしら?」
雄輝「ええっと〜
教え方自体は上手いんだけど、生真面目な性格だからちょっと厳しめな気もするかな〜」
豊姫「なるほど〜
まだまだ改善の余地がありそうね〜
依姫にも言っておくわ。ありがと〜!」
雄輝「いえいえ!こんな僕で役に立てるなら嬉しいから!」
豊姫「もっと話したいことがあるけど、そろそろ時間なのよね〜
また今度色々と話しましょ〜」
雄輝「うん!もちろんだよ!」
依姫「それじゃあ午後の訓練を始めるわ。」
雄輝「はーい!」
依姫「まずは構え方かしらね。とりあえず、自分の構えやすいようにやってみて。」
雄輝「えっとね…僕にとってはこれかな?」
依姫「まあ、だいたいそんな感じね。ただ、もうちょっとリラックスしている感じに見せてみましょうか。」
雄輝「こんな感じ?」
依姫「ええ、そんな感じよ!こうした方が相手から強そうって見られてこっちに利点があるからね。」
雄輝「へぇ〜、そうなんだ!」
依姫「じゃあ次は技ね。基本は手と足を使うものよ。」
雄輝「ほお、僕には難しすぎないの〜?」
依姫「簡単なものもあるし大丈夫よ。」
雄輝「それならいいんだけど…」
依姫「それじゃあ次。技は体術を使うとなったら教えるわ。
ってことでポイントよ。攻撃の時は、急所を狙うようにして。ただ、あまり分かりやすくやっちゃダメよ。さりげなくね。
防御の時は、向こうに合わせて回避するのが一番いいんだけど、それが狙いだとわかった時はあまりダメージにならないように上手いこと防御するのがいいわね。
まあ、こんなものかしら?」
雄輝「うん!なんとなくわかった!」
依姫「じゃあやってみましょう。まずは構え!」
雄輝「ハッ!」
依姫「始めッ!」
雄輝「ホッ!テイヤッ!」
依姫「なかなか上手くできてるじゃない!」
雄輝「それは嬉しいな!
ただこれ難しいよッ!」
依姫「まぁ、そうでしょうね!あなたは普通の人よりも動けるから、少し難易度を上げて教えてるわ!それについてきているのだから、十分立派よ!
っと、こんなものね。実践はこれで終了するわ。お疲れ様。」
雄輝「ありがとうございました!」
依姫「じゃああなたの戦い方を決めましょう。
どれが一番使いやすかったかしら?」
雄輝「うーん…
やっぱり銃かな?」
依姫「まぁ、そうよね。私から見ても銃が1番使いやすそうに見えたわ。」
雄輝「だよね〜
なんかすごく持ちやすかったし、しっくりきたんだ!」
依姫「なるほどね。
じゃあ銃だったら基本は近距離はないかしらね。」
雄輝「まあ、そうかもね〜
でもあえて近距離で攻撃することも考えてもいいかもね〜」
依姫「そうね。じゃあ近距離、中距離、長距離すべて練習しましょうか。」
雄輝「それでいいね〜」
依姫「じゃあ次回からは仲間と共に訓練をしましょう。今日はこれにて解散!」
雄輝「ありがとうございました!」
依姫「いつもはこんな感じでやるからね。なるべく訓練中は敬語で頑張って欲しいわ。」
雄輝「はーい。頑張る〜」
~少年帰宅中…~
雄輝「ただいま〜」
永琳「おかえりなさい。どうだった?」
雄輝「楽しかった!でもこれからもこの街のために頑張らないと!」
永琳「やる気があってよかったわ。まあ、これからもっと大変になるから覚悟してね。」
雄輝「もちろん分かってるよ〜」
永琳「今日はもう寝ていいわよ。疲れてるだろうしね。これからも頑張ってね!」
雄輝「うん!おやすみ〜」