ロクでなし魔術講師と死神魔術師   作:またたび猫

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初めて戦いを入れてみました‼︎

かなり徹夜で頑張りました。(( _ _ ))..zzzZ

グレンさんが沢山出ます‼︎ (≧∀≦)


愚者と死神

「な⁉︎、何で俺の能力を⁉︎」

 

 

「驚く事では無いだろう……?」

 

 

「な、なんだと⁉︎……」

 

 

グレンは驚いていた。

初めて会ったばかりなのにこの『死神』と言う

男は自分の『欠点』や『能力』をスラスラと簡単

に当ててきたのだ。

 

 

 

更には、極秘事項の内容の『特務室執行官No.0』

の事や『愚者』の『コードネーム』の事や『本名』

までまるで問題用紙の回答をするみたいにノワール

は一言一句間違わず冷静にグレンに言ってみせた。

 

 

「…改めて聞くけど、如何かな? それとも、

間違えている所はあるか?『特務執行官No.0』、

『愚者殿?』それとも『魔術師殺し殿?』」

 

 

グレンは一瞬背筋に寒気が走った。謎の敵に

自分の魔術や戦術の正体まで知られてグレンに

とっては冷静ではいられなかった。

 

 

「おい‼︎ だから何でテメェが『俺の名』や

【固有魔術】や 更に『欠点』まで知ってやがる‼︎

俺たち宮廷魔導師団の情報は極秘で誰にも

知らない筈だ⁉︎ いい加減に答えろ‼︎」

 

 

 

「まぁ、企業秘密とだけ言っておくよ?」

 

 

 

「クソ‼︎」

 

 

 

グレンは焦っていた。自分の知らぬ未知の敵、

底知れぬ敵にグレンは心の奥底の焦りを

拭い去れない恐怖を抱いたのだ。

 

 

「テメェ……一体何者だ?」

 

 

 

「何者…か、あえて言うなら…

『 罪に汚れた冥府の咎人』…かな?」

 

 

「ふざけるな‼︎」

 

 

「ふざけてないよ? だって、僕がふざける

メリットがないし、答える理由は全くないもん?」

 

 

 

ノワールはとぼけた口調で話しをはぐらかしが

原因なのかグレンの神経や感情を煽ってかなり

イラつかせいた。

 

 

 

「結局、お前もあいつ等、『天の智慧研究会』と

同る【ゾクッ‼︎】」

 

 

 

 

「⁉︎」 (な、なんだこの魔力は…?)

 

 

 

グレンは死神と言っていた少年に恐る恐ると

視線を向けると死神はもの凄い殺気と怒りと

虚で冷たい瞳をグレンに向けているのか

感じ取れた。

 

 

 

「………あんな畜生共と一緒にするな」

 

 

 

グレンは一瞬、背筋が凍りついた。

今ままでの魔術師達から感じたことない恐ろしく

禍々しい力を感じるのだ。それはまるで今にも

自分の首をその鎌で刈り取られてしまいそうで

恐怖の余り手が震えていた。

 

 

 

「……変な事言うと君の首…刈り取るよ」

 

 

 

「‼︎」 (こ、こいつは…まさか⁉︎)

 

 

 

 

グレンは一瞬で理解した。

 

 

特務執行官No.0「愚者」として、今まで色々な

外道魔術師をグレンの固有魔術『愚者の世界』で

沢山の外道魔術師達を葬ってきた。しかしこの

死神と言う魔術師はグレンには分からなかった。

この『幻影の死神』と言う魔術師はどこか普通の

外道魔術師達とは明らか根本的に違っていた。

そして、グレンに分かったのは『幻影の死神』と

言う魔術師を敵に回したら自分も唯じゃ済まない

そんな相手だとグレンは恐怖した。

 

 

「し、死神さん……?」

 

 

「……ルミア…此処でさよならだ……安心して

お前は眠っといてくれ…目が覚めた時には

こんな悪夢は無くなってるから……」

 

 

 

「嫌!、死神さんと離れたくないよ‼︎

もう一人は嫌だよ‼︎」

 

 

 

(……何故だろう…何処か似てる…)

 

 

 

 

ノワールはルミアを通して過去の泣いていた

自分を思い出していた。あの純粋だった

子供の頃をまるで見ているようだった。

 

 

 

「……ごめんな、ルミア………」

 

 

 

ノワールはそう言ってルミアに手刀でルミアの

首筋に峰打ちをして気絶させた。

 

 

 

「し…死神さ…ん」

 

 

 

「悪いな……ルミア……こんな咎人の僕の事は

早く忘れて良いから……」

 

 

 

そして、ノワールはグレンの方に視線を

向け戦いに臨む

 

 

 

「幻影の死神、お前の存在は危険過ぎる‼︎

だからお前を『今』、『此処』で殺す‼︎」

 

 

 

グレンはペネトレイターをノワールに銃口を

ガチャリ、と向けて警戒しながらも睨みつけて

ノワールから視線を逸らさず愚者のアルカナの

タローを懐から出して構えていた。

 

 

 

 

 

「……来いよ相手してやる…愚者……

『宮廷魔道士団特務執行官No.0』の

力がどれ程なのか見せてもらおうか?」

 

 

 

 

すると、二人はお互いの動きを見て警戒しながらも

状況を確認していく

 

 

 

 

 

「「…………………………」」

 

 

最初の一撃を入れる為にどちらが相手に

戦線攻撃を入れられるかお互いの相手の出方を

見ている。すると……

 

 

 

「……行くぞ‼︎」

 

 

 

最初に仕掛けたのはグレンだった。グレン愛用の

イヴ・カルイズの火薬を『魔銃・ペネトレイター』

に装填してグレンはペネトレイターを構えて銃口を

ノワールに向けていた。

 

 

 

「喰らえ‼︎」

 

 

 

ペネトレイターの引き金を引き連発した弾丸は

物凄いスピードでノワールに飛んで向かってくる。

 

 

 

《刮目せよ・我が幻想の戯曲・

賢治は我は化の声で歌わん》

 

 

 

ノワールは【セルフ・ポリモルフ】の詠唱を

省略せずに素早くしていた。

 

 

 

するとノワールの姿が大きな獣に変わり白くて

巨大な狼の姿で銃弾をあっさりと避けながら

鋭い爪と牙で噛み砕こうとグレンに襲い掛かる

 

 

 

「ワォーーーーーン‼︎」(噛み砕く‼︎)

 

 

 

「クソが‼︎」

 

 

グレンはノワールの攻撃をギリギリで避けながら

グレンは距離を取り、ペネトレイターでノワールの

攻撃に注意しながら狙いを定めて2、3発

連発して最後に1発を撃っていく

 

 

 

「ガルルルゥ‼︎」 (中々しぶといな……)

 

 

 

「チィ‼︎」 (もう、弾切れかよ⁉︎)

 

 

 

グレンは銃の火薬が無くなったのに気づくと

大きな狼になったノワールが巨大な爪を立てながら

グレンに容赦無く襲いかかる。

 

 

 

「く、クソが‼︎」

 

 

 

グレンはノワールの爪の攻撃を紙一重で躱すが

ノワールの爪がグレンの頬に当たってかすり傷が

出来て、かすり傷から血が滴れ落ちて頬に

ポタポタとつたって落ちていた。

 

 

 

「ワォーーン‼︎」 (次は仕留める‼︎)

 

 

 

グレンは巨大な狼の姿をしたノワールのスピードが

速く銃の狙いが乱れ定まらず、隙を見ながら火薬を

入れる。それ故にグレンは苛立っていった。

 

 

 

「クソッ‼︎狙いが定まらねぇ⁉︎

図体デカイくせに足は速いなぁ‼︎

この大型犬の犬っころめが‼︎」

 

 

グレンは愚痴を零しながらノワールに向けて

銃口を向け何発も連射していくだが、ノワールは

銃弾を簡単に回避してグレンを傷だらけにしながら

グレンお得意の『愚者の世界』を警戒して徐々に

冷静に追い詰めていくすると、グレンは口元を

ニヤリと笑う

 

 

 

「掛かったな……犬っころ‼︎」

 

 

 

 

「ワゥ⁉︎」(な、何を……⁉︎)

 

 

 

 

 

 

《原初の力よ・生不均衡保ちにて・零に帰せ》

 

 

 

 

 

グレンは『愚者の世界』を警戒していた

ノワールの考えを逆に利用してペネトレイターを

構えながら呪文を悟られぬように小声で

【ディスペル・フォース】を詠唱していた。

 

 

 

 

「な、なんだと……‼︎」

 

 

 

グレンはノワールを銃で誘導してやって来た

ノワールに向けて【ディスペル・フォース】を

使って(解呪)を行なった。

 

 

 

「これでお前も終わりだ……」

 

 

 

グレンは愚者のアルカナを手に取り

ペネトレイターの 引き金を持って睨みながら

銃口をノワールに向けていた。

 

 

 

だか、ノワールは冷静に虚ろな目で冷たい声で

残酷にも勝利を確信したグレンに言葉を発した。

 

 

 

 

「いや……お前がな……愚者」

 

 

 

すると、薄いワイヤーが木と連携してグレンの

腕に絡まって拘束されていきグレンは倒れて全く

動けなくなっていた。

 

 

 

「ど、どうしてだ⁉︎ 貴様、い、いつからだ⁉︎

俺に一体何をした⁉︎」

 

 

 

「お前の銃弾を避けたあの時だ……

あの状況を利用させてもらった。」

 

 

 

「な、⁉︎」

 

 

 

そうノワールは狼になってグレンの銃弾を

避けていた時、逃げながら周囲にワイヤーを

罠にしてグレンにばれないように冷静に巡らせて

仕掛けていたのだ。

 

 

 

「形成逆転だな…愚者……お前が終わりだ……」

 

 

 

「クソ……あの子を助けるまで……

まだ、 死ぬ訳には…いかないのに…」

 

 

 

(こいつ……ルミアを狙って

暗殺しに来たんじゃないのか……?)

 

 

 

数々の疑問の中、ノワールはグレンに疑問を

抱いたのかグレンを見てノワールは気になる

疑問をグレンに聞いてみた。

 

 

 

「……愚者…一つ確認する……お前はルミアを

殺しに来た刺客…とかじゃないのか?」

 

 

「はぁ?、何でだよ⁉︎俺はあの子を助ける為に

此処に来たんだぜ? 何でそんな事をこの俺が

しないといけないんだ?」

 

 

 

「……そうか…すまん、勘違いした。」

 

 

 

「はぁ?どういう事だよ?」

 

 

 

その後ノワールはグレンに最初から最後まで

説明した。ルミアが男達の集団に襲われて

ノワールが助けた事など全て話した。すると

グレンは理解したのか先程の殺気や敵意などが

消えていた。

 

 

 

「そうか……こっちもすまねぇ…

早とちりしてしちまった……」

 

 

 

グレンとの誤解を解いてノワールはグレンに

絡まったワイヤーをナイフで切った。

 

 

 

「構わない…此方も悪い」

 

 

 

「そうかよ……」

 

 

 

「それに、愚者……賢いお前なら気付いていると

思うが『正義感の高い人間にはこの裏の世界は

生きてはいけない…何故なら残酷な事が

多いからな…お前は特にその人種だ……』

分かってるだろう?」

 

 

「‼︎、 それは……でも…」

 

 

「「‼︎」」

 

 

グレンとノワールは複数の敵の気配と殺気が

近くにいるのに気が付いた。

 

 

「…気付いているか…愚者?」

 

 

「お前も気付いてたか……さてどうするか……」

 

 

敵に囲まれてる中、グレンが考えているの姿を

見たノワールはグレンにある提案をした。

 

 

 

「……愚者……時間稼ぎをしてやる」

 

 

 

「はぁ? お、お前何言ってるの?

あんな集団に勝てる訳ないだろ……」

 

 

グレンは『固有魔術』の一つ、

【0-スカウター】で相手の魔力と人数を

分析していた。魔力は大した事は無いが人数は

一万、もしくは二万…いやそれ以上だった。

 

 

 

「ならば愚者、他に策があるか?」

 

 

 

「そ、それは……」

 

 

「お前のするべき事があるだろ?お前の目的は

ルミアを外道魔術師達から助け連れて帰る事

だったはずだ?それにお前もお前なりの

事情あるのだろう?」

 

 

「死神……」

 

 

「良いからルミアを連れて行け‼︎

お前等がそこにいると邪魔だ‼︎

それに彼奴らはさっき俺が逃がした外道達だ。

その報復のつもりだろう…だから早く行け‼︎」

 

 

 

「……すまん‼︎」

 

 

 

グレンは頭を下げルミアを担いでその場から

離れようとすると、

 

 

「おい、愚者……」

 

 

「何だ?」

 

 

「……その子を頼む……

帰れる場所に帰してやってくれ……」

 

 

「‼︎…分かった‼︎ じぁな‼︎」

 

 

そう言ってグレンは気絶したルミアを担いで

その場を後にした。ルミアの姿がどんどん

見えなくなっていった。

 

 

「良かった…これで本気で殺れる……」

 

 

ノワールが言葉を呟いたと同時にルミアを狙った

外道魔術師達の暗殺者達がノワールを囲んでいた。

 

 

「誰だこいつ?」

 

 

「おい、誰だ、テメェ‼︎」

 

 

「畜生共に名乗る名は無い」

 

 

「なんだと‼︎」

 

 

「それに、弱い奴程よく吠えるからな」

 

 

「テメェ!、調子乗りやがって女みてぇな

なよなよした細い体をしやがって‼︎痛い目に

会いたくなければお家に帰りな‼︎」

 

 

「……………………」

 

 

「あれぇ〜、どうしたの? もしかして、怖かった?

だったら今すぐお家に帰ってママに甘えて

オネンネして貰えよ?」

 

 

 

その瞬間、ノワールは怒りの感情しか湧いては

こなかった。ただ考えていたのはこんな畜生共が

いるからルミア達みたいな罪のない異能者達や

力のない弱い者達が差別されて苦しめられていると

思うとノワールは目の前の外道魔術師を

許せなかった。

 

 

 

「…………黙れ…畜生共……」

 

 

 

「おい、今なんて言った?」

 

 

「ガキがふざけてんじゃねーぞ‼︎」

 

 

 

「あんたらウザい……ウザいよ……決めた……

あんた等全員を刈り取る……」

 

 

 

《原初の深淵よ・冥府理にて・斬滅せよ》

 

 

 

ノワールは詠唱を終えると躊躇い無く鮮やかに

外道魔術師達の男の首を刈り取った。ノワールは

光無き黒い虚ろな目で先程の自分の命を狙った

男達を見つめるそれはまるでゴミを処理する

みたいに顔色を変えずに冷静に鎌を振るった。

 

 

 

「お前等一人も逃がさない……

全員刈り取ってやるよ薄汚い外道共……」

 

 

 

ノワールは外道達に顔色を変えずにただ

刈り殺し続けた。すると鎌を構えたノワールを

見た外道魔術師達はガタガタと動けずに怯えて

震えていた。

 

 

 

「貴様等、腐りきった外道には手向けとして

何も言わずに花のように散れ……」

 

 

 

ノワールはそう言って冥府の鎌を使って

借り殺したり、死体となった外道魔術師を

肉塊の盾にして走りながらナイフを使って

心臓部分や系動脈などを刺したり、斬ったり、

軍用魔術の【ライトニング・ピアス】などを

使ったりして外道魔術師達を殺し尽くしあっさりと

一瞬にして酷い屍の山を作り上げた。

 

 

 

 

「《雷槍よ》」

 

 

 

「が、があぁ‼︎」

 

 

 

「つ、強え‼︎」

 

 

 

「お、お前には慈悲は無いのか…?

に、人間の心がないのか……?」

 

 

 

「慈悲? 人間の心?

…貴様等、外道に掛ける慈悲は無い…」

 

 

 

「そ、そんな…ぐはっ‼︎」

 

 

 

ノワールは外道魔術師達のリーダーを

容赦無く刈り取った。

 

 

 

「それに…お前等に慈悲を掛ける理由はあるか?」

 

 

その後はノワールは冥府の鎌の禍々しき力で

数十人の逃げ出す外道魔術師達の醜く泣き叫ぶ

声が街中に響き回る中ノワールは一瞬にして

外道魔術師達を全員刈り尽くし回った。

 

 

 

「たわいない……」

 

 

 

外道魔術師達を刈り尽くした後、鎌の刃が赤一色に

染まり尽くしていた。ノワールは虚ろな目で空に

浮いてる欠けた三日月を見て

 

 

「僕もあの月みたいに頃から

心が欠けたままだな…」

 

 

そんな何処か寂しそうな言葉を発しながら

虚ろな目で遠くを見ていた。

 

 

 

「奴は大丈夫かな?

まぁ…あの『愚者』なら大丈夫か……」

 

 

 

ノワールはつまらないそうに言いながら誰にも

見られないようにそう場を去っていた。




書けたか分かりませんが、
楽しく読んでもらえたら嬉しいです。


眠いなう。(( _ _ ))..zzzZZ


意見や感想更に評価よろしくお願いします。

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