プラチナのような輝きを   作:mokke

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どうもmokkeです!
修学旅行疲れました(´Д`)ハァ…
そんな事は置いといてどぞ(っ´∀`)っ


地獄はいつまでも

草薙side

 

 

それからは早かった。

銀行に着いた警察官と医者によって死んでいた黒ずくめの男と気を失った燐ちゃんは病院へ、俺は警察署へと連れて行かれた。

 

俺は警察官に同じような事を何回も聞かれたらしい。

らしいと言うのは、自分自身よく覚えていなかったからだ。

途中で急に暴れだしたり、泣きわめいたりしていたと聞いた。

 

でも、肝心な所は聞けたらしく、他の人との証言が一致したらしい。

その日は疲れていたのかそのまま警察署で寝てしまった。

次の日、起きると両親がいて俺が起きたのを知ると、急に抱きついて泣いていた。

「無事でよかった。」「起きなかったらどうしよう。」など言っていた。

 

でも、そんな事はどうでもよかった。

正確には、それ以上に大事なことがあった。

 

 

「燐ちゃんは、燐ちゃんはどうしたの!」

 

 

それを聞いた父は、顔を緩ませて

 

 

「白金さんなら先程目が覚めたと連絡がきた。」

「ほんとに!?よかったぁ。

今から会いに行っていい?」

「警察の方からもう大丈夫だときいている。

お前は大丈夫なのか?」

「大丈夫じゃないけど早く会って謝らないと…」

「それじゃあ行くか。」

 

 

それから10分程車に乗って病院へ向かう。

着くとすぐに父と燐ちゃんの病室に向かった。

そして、ドアを開けて燐ちゃんの所へ走った。

 

 

「燐ちゃん大丈夫?」

「うん、まだ痛むけどなんとかね。」

「ごめん、ごめん、ごめんね燐ちゃん、俺がおかしな事をしていなかったら傷つかなくてすんだのに。」

「ううん、あの時そうしていないと、死んでたかもしれないんだから仕方ないことだよ。

それと、なんで泣いているの?」

 

 

俺の目からいつの間にか涙が溢れていた。

 

 

「そりゃそうだよ、俺のせいで燐ちゃんが起きなかったらどうなっていたかって思うだけで、うぅ。」

「もう大丈夫だよ。私はいるんだから。

昨日できなかったお出かけもまたしようね。」

「うん、うん、うん!約束だよ!」

 

 

その後は出掛けたあとどうしようかなど喋っていた。

これで終わったらどれほどよかったことか、だが神様はこんなもので済ませなかった。

 

それから数日が経ち、燐ちゃんの退院の次の日に学校に久しぶりに行く。

それまで毎日病院に通って色んな事を喋っていた。

今日もそんな1日が過ごせると思って学校に行った。

 

だが学校に着くと、そんな考えは吹き飛んだ。

燐ちゃん(・・・・)が色んな女子からイジメを受けていた。

俺はすぐにその女子達へ向かう。

 

 

「なんで燐ちゃんを虐めているんだよ!」

 

 

女子達はさも当然のように言う。

 

 

「そりゃこいつが創斗君を撃ったんだから当然でしょ。」

「は?ふざけるなよ、何を言ってるんだ?俺が燐ちゃんを撃ったんだぞ、俺は撃たれていない。」

「こいつなんか庇わなくていいんだよ。

こいつが悪い、それでいいんだよ創斗君。」

 

 

言葉が出なかった。

全てが矛盾している。俺が撃って、燐ちゃんが傷ついた。

なのに今は燐ちゃんが撃って俺が傷ついたみたいになっている。

 

 

「お前らケンカ売ってんのか?

だから撃ったのはお「もういいよ、庇わなくて。」いいわけないだろ燐ちゃん!」

「私が悪いんだから、創斗君に迷惑かけてしまってごめんね。」

「だから『キーンコーンカーンコーン』くそっ。」

 

 

チャイムがなってしまった。

そのあとは、先生に相談したり、親にも相談した、燐ちゃんの親にも言った。

でも、何一つ好転する事は無かった。

 

この事件のことが広まるうちに間違った情報が流れていたらしく、小6だったみんなに広まるのはとても早く、それで定着してしまっていた。

更に、自分で言うのもなんだが、学年ではかなり有名人らしく、優しい人だとか、かっこいいとか言われていたのも追い討ちをかけたのだろう。

そうなってしまうと、いくら教師が言おうが意味が無い。

 

それからはドンドンエスカレートしていった。

俺がいないところでイジメ、俺のいるところでは仲直りした風に装う。

そんな日々が続いていった。

当然それは分かっていて注意するが、すぐに逃げられる。

 

そんな自分自身に俺は呆れていた。

幼馴染を守れず、気を使われる事に。

俺は、いつからか、学校へ行かなくなり、中学生になると、親に頼んで1人遠くの学校へ1人暮しをすることにした。

 

 

 

 

これが、俺のしてしまった過ちで忘れてはいけないことだ。




いかがでしょうか!
最後グダってしまった感ありますが……
今回で過去編は終わりです。
また次回(´°ω°)ノシ

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