ウルトラ姉弟(笑)の黒一点~胃痛と戦え!ウルトラセブン!~   作:三途リバー

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7月7日!!
七夕ぁ?知るかそんなモン!今日はセブンの日なんだよ!

そんな訳で記念修羅場回。頂いたリクエストとか、筆者の息抜きとかは番外編に投稿していきます。

UAが10000突破!?お気に入り200!?日間ランキング4位!?

どういうことなの…
何が起きたんだ…。皆さん、本当にありがとうございます!!



狙われた男

『愚かなんだろ、宇宙人同士で争うのは。ならまぁ仲良くやってこうじゃねぇか。今からでも遅くはねぇよ。強要はしねぇがゆっくり見てみなよ、地球ってのはいい星だぜ?』

 

「…」

 

留美は、自分が変わるきっかけとなった50年前の事を思い出していた。いや、思い出していたと言うと語弊がある。この男と居ると、常に思い出すのだ。

 

「昔から優しいな、君は。」

 

「な…いきなりなんだよ。まぁ甘ちゃんの自覚はあるけどよ…」

 

少し照れた様子で、彼もお冷に手を伸ばす。その動作の一々を目で追ってしまう自分を、留美は恥ずかしいとは思わない。むしろ誇れることだとすら感じる。

 

「初めて会った時のことを思い出してね。私は侵略者だったんだよ?それを『君を待っていた』なんて言葉を信じてホイホイ部屋の中に来るわ、説得を始めるわ…。地球の守護者が、とんだ阿呆だと思ったよ。」

 

「ん?俺貶されてる?」

 

「話は最後まで聞くものだ。…交渉が決裂して、私と君はあの夕陽の中で相対し、そして……私は負けた。覚えているかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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痛い…背中が、焼けるように痛い。血が流れ、力がどんどん抜けていく。

逃げなければ、ここから離れなければ…そう思うのに己の四肢は言うことを聞いてくれない。

 

「ごひゅっ…」

 

食いしばった歯の隙間から出てくるのは、意味を持たないか細い呼吸音のみ。助けを呼ぶ事も叶わない。いや、この異郷で助けを呼んでも無駄な事だ。誰1人として、手を差し伸べてくれる者など…。

 

なにせ、私は侵略者なのだから。

 

「…」

 

ゆっくり、ゆっくりと私を斬った男が近づいてくる。

ウルトラセブン。話し合いの道を最後まで捨てようとしなかった、愚かな男。だが彼ももう分かっただろう。我々は、相容れない。もう遅いのだ。

 

ふふふ…自業自得とは、この事だな…。

 

地球人同士の信頼を失わせ、この星を労せずして手に入れようと策謀したが、その野望も散った。

こんな事ならばもっと彼と話し合っておくべきだった…。元々戦闘が得意ではない私が、敵う筈もなかったのだ。

 

ふと、走馬灯のように彼の目が脳裏に映った。

 

『もうお前達の侵略作戦は露見した。…手を引いてくれ。地球に謝罪の通信を入れて、この星から去ってくれ。』

 

あの時の彼の目…何故か、寂しそうだったな…何故?敵の作戦を看破し、アジトを突き止め、勝利が決定的になったというのに。後悔に満ちた…いや、()()()()()()()()と言うような瞳だった。理想を追いかける、痛々しい瞳…。

 

まぁ、今更考えても仕方がない。私はもう、トドメを刺されるのだから。

 

ウルトラセブンの足が、私の横で止まった。

光波熱線で跡形もなく燃やすか?それともあの刃物で首を掻き切るか?もう、どちらでも良い。死ぬ事には変わり…

 

「…え…?」

 

体を、横抱きにされた。

光線を撃ち込むでもなく、ナイフを振りかざすでもなく、血の海に沈む私を…この男は、抱き抱えて…?

 

「な…に…」

 

「殺すつもりはない。少し眠ってろ。」

 

安心するような、静かな声。痛みと、疲れと、僅かな暖かさを感じながら、私の意識は薄れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

 

「ん…知らない天井だ…。」

 

何処だ、此処は?私は今、どんな状況にいる?

 

「大分地球に染まってんなぁ。卓袱台と煙草もその一環か?」

 

「ウルトラセブン…いや、諸星弾と呼んだ方が?」

 

「どっちも俺だよ。好きに呼んでくれ、メトロン星人。」

 

声を掛けてきたのは、土鍋を抱えた宇宙人。まぁ、私も宇宙人だが。卓袱台の前に胡座をかいていた私が言えたことでは無いかもしれないが、中中シュールな光景だな。

 

「此処は?ウルトラ警備隊の独房かい?」

 

「普通独房にふかふかの布団と台所はないと思うぞ。俺の自宅だよ、家賃激安のボロアパートだけどな。まぁ北川町のお前んとこと良い勝負だろ。」

 

そんな事を言いながら、伏せっている私の隣に腰を下ろす。土鍋の蓋を開けると、そこにはシンプルながら食欲をそそる香りをたてる卵がゆ。

 

「起きれるか?食えたら食え。体力付けんとどうにもならん。」

 

「これは、君が…?私の、為に?」

 

「いやー…その…なんと言おうかな、あの時投げたアイスラッガーは威嚇用でな…。お前が飛び立たなければ頭上を掠める予定で…。その、わざとじゃない。こんな傷負わせといて信じられないのは分かるが、一応言わせてくれ。すまなかった。」

 

何をしているんだ、この男は…。

侵略者に、地球を奪おうとした私に、頭を下げている。口先だけじゃない、この顔と声音で分かる。諸星弾は、本気で私に謝罪している…。

 

「何を、言っているんだ…。私は、侵略者だぞ?君は私の命を奪う事に罪悪感を感じる必要は無いじゃないか。むしろ、殺して然るべきだ。君は本当に、ウルトラマンか?」

 

「いやー、それが現在帰還命令絶賛無視のまっ最中でして。しかも俺は宇宙警備隊所属じゃない。ただのしがない観測員さ。」

 

な…非戦闘員!?何故非戦闘員が地球防衛を!?というか、命令無視って…

 

「ふぅ…なんと言うか、無茶苦茶な男だ…。傷に関しては君が謝ることは本当に何も無い。私の自業自得さ。かえって、こんな手当までしてもらってしまった。感謝の言葉もない。助かったよ。」

 

「そっか…良かった。ありがとう。」

 

だから何故礼を…。私は殺されるべき侵略者だぞ?それを助けて、何がしたいんだ?

 

「不思議に思ってるだろ、俺の事。まぁ無理もないわな。地球に付いてるくせに自宅に侵略者連れ込んでつきっきりの看病だ。自分でもどうかしてると思うぜ。」

 

「自覚はあったんだな。」

 

「流石にな。…メトロン星人。ついこの間の話なんだが、聞いてくれるか?」

 

「ここでノーと言ったら私はとんだ外道だよ。聞こう、君の意味不明な言動にも興味が出てきた。」

 

私の冗談にも応じず、暗い顔ですまん、と言うセブン。

その口から語られたのは、根本的にして永遠に未解決であろう苦しみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

「なるほど。それで、君は他の宇宙人とも対話をしたいと?」

 

「そこまで甘っちょろくはない。ただ、話が分かりそうな奴とぐらいは話してみたいんだよ。()()()、俺の声は届かなかった。せめて、その愚は繰り返したくない。だから俺はお前と話したい。メトロン星人、地球から手を引いてくれないか。」

 

いつもなら、ただの綺麗事だと切り捨てていただろう。世迷いごとだと鼻で笑っていただろう。

だが、今の私にはそんなことはできなかった。

痛々しくも力強く、信念を貫くという決意に溢れた瞳。現実を知りながら、それに抗おうとする意思。

 

「良いのかい?まだ、間に合うのかい?」

 

「俺が決める事じゃない。許す、許さないなんて偉い事は言えねぇよ。お前が決める事だろ、間に合わせるかどうかは。」

 

「なら…私は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「よく覚えてる。傷の具合はどうだ、もう跡とかないか?」

 

「輝刃様ご自慢のナイフで付けられた傷だからね、そうそう治るものじゃない。50年経った今でも少しだが縫い傷があるよ。」

 

「うぐ…すまん…」

 

別に留美は気にしていない。というより、大切な証だとすら思っている。

罪を犯した証。自分が変わった証。素晴らしい男に出会えた証。

 

そして何より…

 

「良いんだ。他の誰でもない君に付けられた傷だからね、むしろ愛おしくてしょうがない。」

 

愛する男に付けられた…メトロン星人メトルがウルトラセブンに惚れ込んだ証。

 

「なんかヤンデレっぽいな…サブカルにまで手ぇ出したのか、お前。」

 

「失礼な。真似事なんかじゃない、本当の事だ。私は君のことを常に想っているんだよ?その馬鹿げた理想のせいでいつ命を落とすか分かった物じゃない君の事を、心の底から想っている。そんな時、この傷が少しだけ痛むんだ。だが嫌な痛みじゃない。なんと言うか…君と繋がっていられるような…ふふふふふ…あぁ、考えただけでっ…!」

 

「ぽいじゃなくてこれマジモンじゃね!?」

 

 

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「あ、えーとじゃあブレンドコーヒーを…」

 

ガチャン

 

「っ!」

 

「!?!?!?!?」

 

 

 

 

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な、ななな…

 

「何を、しているんだい…?」

 

「いや何って、お冷零しちまったから…すいません、不注意で濡らしてしまって…」

 

ウェ、ウェイトレスの手を取ってペーパーで拭いている…

 

手 を 取 っ て !

 

「お、お客様…だっ、大丈夫ですっ、ほんとに少しかかっただけで…!んっ…」

 

なんで手を拭かれただけで色っぽい声を出しているんだこの女!手が性感帯なのかい!?わたしの性感帯は背中だぞ!じゃなくて、いつまで手を取っているんだ弾!そんな女より私の方が感度は良いはず…でもなくて!!

 

「君は久し振りに会う女性との逢い引きの場で…!」

 

「いだだだ、耳引っ張るな!」

 

「あ、えっと、すみませんでしたぁっ!」

 

相変わらず女心の分からない奴だな!戦場での勘働きの良さは何処に行ったんだか…。

 

まぁ、惚れた私の負けという事なのだろうな。そして恐らくは、あそこの席にいる客も、窓の外で鬼の形相をしている女もね。

 

「そんなんだから君はいつまでも独り身なんだ。もっと女心という奴を学習した方がいい。」

 

「そんな事言われても…。そ、そう言えば今日は何で突然?いつもならもっと前もって連絡寄越すだろ?」

 

話のそらし方が露骨すぎる…まぁいい、逸らされてあげよう。

 

「君と早く会いたいと思うのに理由がいるかい?ただ唐突に君の顔を見たくなっただけだ。」

 

「んな…じょ、冗談はいい、本題を「冗談じゃないさ。」っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あ…あ、あ…!!!」

 

「ききっ、キス…キス、した…!?!?!?!?!?」

 

「ふふ、ふふふふふふふふふふ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、殺す。」

 

 

 

 

 

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顔と顔の距離が、数センチもない。傍から見りゃあキスしてるようにしか見えないだろ…。

お互いほんの少しでも顔を動かせば唇同士が触れ合う距離だ。

 

「メ、トル…」

 

「真名で、呼んでくれたね…ウルトラセブン。」

 

一言発する度にほんのりと暖かい吐息が俺の唇に当たる。

 

「50年前…君に助けられた時から、君の瞳に魅せられた時から、私は…」

 

朱に染まった頬が、冗談でも何でもないことを告げてくる。それ、以上はっ…!

 

「随分嬉しそうですね?兄さん(色欲魔)?」

 

首に当たる、冷たい感触。そして、それを上回る絶対零度の声音。

 

「え、エース、さん…?なんで、地球に…?そ、それより、流石に店の中でエースブレードはまずいんじゃないかなぁ…?ほら、周りお客さんいるし…」

 

「ご心配なく。ジャック姉さんのブレスレットの幻覚作用でこの一席は見えなくなっていますよ。」

 

ジャック!?!?あいつまで来てんの!?

あ、ホントだ涙目で睨んできてる。だが可愛い。

 

……………ちょっとまて、エース、ジャックと来たらそりゃあ…

 

「遺言は?」

 

「セブン兄…ひどいよ…」

 

「ですよねー…」

 

シルに至ってはスーツ装着済み。タロウはなんか髪が燃えてるように見えるんですけど。

 

「む…邪魔が入ったな。弾、君の姉妹かい?」

 

「あ、あぁ…あと1人1番ヤバイのが………ちょっとタンマ、地球の滅亡防いでくる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

オマエサスガニソレハヤメロォ!

ダマレコノセッソウナシガ!ココデオマエヲコロシテワタシモシヌ!!

チョッ、ホントニガヤメ……ギャァァァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「で?アンタ、宇宙人でしょ?アイツとどういう関係なの?」

 

スーツ装着済みという物騒なナリでシルが尋ねる。受け答える留美にはどこか余裕が見えた。

 

「彼とは50年来の付き合いでね、仲良くさせて貰っている。私の名前はメトロン星人メトルだ。地球名は目兎留美。君達が宇宙に名高いウルトラ姉妹かい?弾からよく聞いているよ。」

 

「こちとらアイツとは1万年以上の付き合いよ!…シルよ。地球名早田真美。弾とは幼なじみだから!」

 

「ジャックです。地球では郷美樹と名乗っています。」

 

ショックから立ち直ったジャックはいつも通り丁寧に自己紹介するが、その隣のポニテは違う。

 

「エース。斗南夕香。そして死ね。」

 

長ドスを振り上げ、今にも切りかからんばかりの…というより切りかかってきた。

 

「ちょ、待て待て。君は本当に彼の義妹か?暴力は良くない、いつも言われていないのか。」

 

冷や汗をかきながら窓の外にその兄の姿を探せば、長髪の美人の腰に抱きついて必死の説得を試みていた。あの馬鹿、と留美が思うより早く美人の拳骨が炸裂し、重ねてご丁寧に頬を染めながらボディーブローを繰り出す美人…。

 

「怖いな、ウルトラ姉弟。肉体言語が公用語かい?あ、すまない、君の名前を聞いていなかった。」

 

「ボクはタロウ、東光葉!セブン兄…じゃなくて、弾兄の従姉妹!」

 

「淫乱そうな顔立ちだな。」

 

「初対面で!?」

 

 

 

自己紹介も済んだ所で、話は本題に入っていく。

即ち、留美は弾の何なのか。

 

「50年前彼に助けられてね、それ以来仲良くしているよ。地球に留まることを決めたのも彼の地球観を聞いたのがきっかけだし、彼は私にとって大きい存在さ。」

 

「むむ…」

 

「良い機会だからハッキリ言っておこう。私はウルトラセブンを、諸星弾を愛している。」

 

「「「「!!」」」」

 

「昨今では異星間の婚姻も珍しくない。だから「私も。」ん?」

 

「私だって、兄さんを愛しています。悪いですがそう簡単には渡しません。」

 

意外にも、真っ先に断言したのはジャックであった。普段のお淑やかさを感じさせながらも強い意志があり、本気であると目が語っていた。

 

「右に同じ。1万年温めた恋、すっぱり諦めろってのが無理な話よ。」

 

シルも強い口調で賛同する。彼と過ごした時間はこの中ではジャックと同等以上に長い。

 

「私もっ…兄さんの事が…すっ、すき…です、から…!」

 

打って変わって恥ずかしがるのはエース。自分の心に素直ではない彼女が、想いを言葉に出すのは相当な事だろう。

 

「ボクはいつも好きだって伝えてるよ。いつか、いつか必ず振り向いて貰うから。」

 

6姉弟の末っ子も、力強い。

 

かくして、メトロン星人メトルとウルトラ姉妹の間には火花が散ることと相成り、戦争の火蓋は切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ぐぇ…このバカ、M87はねぇわ…」

 

「ふん!貴様が悪い!!」

 

馬鹿を何とか抑えて帰ってきたらうちの姉妹と女友達が修羅場な件。

それなんてラノベ?

 

「取り敢えず落ち着けお前ら。武器だのスーツだのは仕舞おう、な?そんな怒らないで、仲良く…」

 

「「「「誰のせいだと?」」」」

 

「はい、すいません。」

 

いや、確かに急に飛び出して女と会ってるのが気に食わないのは分からんでもねぇよ。でも、姉妹総出で地球まで付いてくるこたないんでねぇの?

今頃本部のケンさん涙目よ?

 

「それでどういう事よ、弾。アンタ私達にろくすっぽ説明もしないで女と逢い引きって。事と次第によっては縛り首よ?」

 

「いや、だから留美は茶飲み友達だって。俺が最初に地球来た時からの知り合い。嘘はついてねぇだろ。」

 

「つれないな、一晩を同じ部屋で過ごした仲じゃないか。」

 

「それは俺の部屋で看病してた時の話な!?」

 

「一晩を!?同じ部屋で!?看病!?だ、弾兄…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『触診の時間だぜ?ほら、脱げよ。』

 

『べ、別に脱がなくても出来るだろうっ。ま、待て、下はぁっ…んっ!』

 

『ん?大分体が興奮状態にあるな?』

 

『あっ、んっ…それは、君がっ…』

 

『1回鎮めた方が良いんじゃねぇか?』

 

『あっ、まっ、んぅっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんて事してたの!?」

 

「してねぇし俺はそんな頭悪そうな台詞は吐かねぇ!」

 

「看病シチュ…ありだな。弾、次はこれで行くかい?」

 

「次も何も今までがねぇよ!?話をこれ以上ややこしくすんじゃねぇ!!」

 

だからもうギロチンとスペシウムネタは良いって!もう辞めよう!

 

「に、兄さん!私だって、そのくらいはっ…!」

 

「ジャックは張り合わなくて良いっ!お前ら何なの!?ブラコンなの!?」

 

 

 

 

プチッ

 

 

 

 

 

 

「「「「「死に晒せぇぇぇ!!!」」」」」

 

「兄さんの馬鹿ぁぁぁ!!」

 

「ちょっ、スーパーウルトラマンからのコスモミラクルは…いやここ店内!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「中々愉快な家族のようだね?」

 

「あぁ、愉快すぎて俺の胃が弾け飛ぶ程度にはな。」

 

「何よその言い草!私達は美人に弱いアンタの事を心配して来てやったのよ!?」

 

ひでぇ言い草はそっちだよ…。俺はそんなに軟派じゃねえって。

 

なんだやめろ、なんかその視線は痛い!

 

「それはそうと弾。今日『も』夜は家で食べていくかい?」

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

ちょっ!?!?

留美!今言わなくても良くね!?てかニヤニヤすんな!分かってやってんなコイツ!

た、確かにいつも夕飯は留美んちで飯食わせて貰ってるけど…

 

「だぁんくぅん?言い訳は?」

 

「や、男女の間違いはない!ホントだ、信じてくれ!」

 

「そうだぞ、弾にそんな甲斐性はない。いつも誘うのは私からさ。」

 

だぁからお前はぁぁぁぁぁ!

 

「汚らわしい…その(自主規制)(ピー)(自主規制)(ピー)しますよ?」

 

「飯!飯に誘ってもらってるの!だからややこしい事言うなや留美!」

 

「に、兄さん。不肖美樹、求められるならいつでも応える覚悟で「アウトォッ!」そんなっ、私じゃ駄目なんですか!?」

 

「弾、貴様覚悟はいいだろうな?貴様はM78宇宙警備法に違反した。」

 

「はぁっ!?どんなのに違法したってんだよ!?」

 

「私 達 を 怒 ら せ た」

 

「ボ、ボクだって胸はあると思うんだ…」

 

「あ”ぁ”っ!?タロウ私に喧嘩売ってんのか!!」

 

畜生ッ!今日も今日とて混沌(カオス)ッ!そして今日も胃が痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




残念、筆者の力はここで尽きた。

遅ればせながら、ウルトラセブン五十周年おめでとうございます。幼稚園の時に出逢ったセブンは今でも俺のヒーローです。

全てのセブンファン、ウルトラファン、セブンの日を楽しくお過ごし下さい!

リメイクしたとして、どの時期のセブンが見たい?

  • 5姉弟時代
  • 6姉弟〜レオ指導時代
  • メビウス時代
  • ゼロ誕生以降、ベテラン時代

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