アフターひだしん越後屋大戦(凍結)   作:越後屋大輔

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ここからしばらく「パタフィニット・ストラトス」とコラボさせます、今回のメカザウルス倒したら通常運転になりますのでご容赦を


第8話メカザウルス現る

 岸麻衣子へのインタビューを終えた春日部中学校(略して春中(はるちゅー))新聞部は翌日から校内新聞作りにとりかかった、岸のコメントや映画のレビューに映画の制作工程の略図等を載せるつもりだ。

 「岸さんの写真を1面にバーンと載せようか?」

 「レビューは、こんな、感じで、どう?」

 「イラストなんかもあった方がいいかも」

 「オレ、掲示板使う許可もらってくる」わいわいガヤガヤと進めていく、彼らにとってこれがいつもの部活動であった。

 

 そして学校の掲示板に今回の春日部中学校校内新聞が張られた。多くの生徒がたむろし記事に目を通している、どうやら大成功だったみたいだ。

 「風間君、新聞みたわよ。面白いね」

 「野原、今度お前ん家でレビューに載ってた映画観せてくれよ」

 「マサオ君、イラスト上手!」クラスメートからも好感触である、新聞部のメンバーは喜びつつ次回の校内新聞に思いを馳せるのであった。

 

 ところかわって桜田ネネの通う新座女子中学校(通称新女(しんじょ))の放課後、友人達と下校の挨拶を交わして1人駅を目指し歩くネネがいた。県内有数の進学校である新女にはナゼか地元民が多い、その中でネネは数少ない、クラスではただ1人電車通学をしている。

 「やっぱり淋しいぃー、私も春中に進学すればよかった」今更悔やんでも始まらない、それに今のクラスメート達も好きだから転校したいとは思わない。モヤモヤしている間に春日部方面へ向かう電車が来る。平日のお馴染みな光景である、だが今日はお馴染みではないモノが現れた。ホームに入ってきた電車が突如現れた巨大な恐竜型サイボーグに踏み潰された、折り返しの電車ではなかったので人身被害がでなかったのが不幸中の幸いだった。

 「何アレ、メガノイド?そんなハズないわ。あいつらは万丈さんが倒したもの!」これから電車に乗ろうとしていた人達が一斉に逃げようとして駅構内はパニックになっている、駅員もみんな想定外の出来事に慌てふためいている。

 「みなさん、落ち着いてこちらについてきて下さーい」ネネは人々を誘導する、この近所には破嵐万丈の邸がある。あれだけの広さならこの大人数でも受け入れられるだろう、だから一刻も早く避難させないと。邸までの道を知ってるのは自分しかいないのだから。

 

 「ネネ君、よくやった」全員の避難が成功してヘトヘトのネネを万丈が労う。

 「はい、ジュース」ゆのからグラスを渡され受けとると一気に飲み干す。人心地ついたところで万丈に尋ねる。

 「あいつらは何なんですか?」

 「人類の新たなる敵、恐竜帝国のメカザウルスさ。メガノイドが滅んで頭角を現してきたんだ」苦虫を噛み潰したように語る万丈。

 「僕はダイターンで奴らと闘う、今は他に戦力がないからね」既に出撃の支度を整えている万丈にギャリソン野原が報告に来る。

 「万丈様、メカザウルス以外に正体不明の戦闘用機体が2体近づいてきております!」

 「なんだと!敵の増援か?!」途端に意外な事が起こる、その機体から通信が入ってきたのだ。

 「破嵐万丈殿、こちらはPS学園だ。今本校生徒が2名、そちらへ向かっている。至急協力を要請したい」それからすぐにその2人、男女1名ずつと彼らが連れてきたまだ年端のいかない少女が3人破嵐邸の庭に降りてきた。その内の1人である男子生徒をみたギャリソン野原は素のひろしに戻って叫んだ。

 「お前、幸太じゃないか!」




「パタフィニット・ストラトス」略してPSもどうぞよろしく(CMすな!)

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