意識が高すぎて魔法科高校に入学したが劣等生だった。   作:嵐電

97 / 115
横浜騒乱編18

閲覧数欲しさに○モネタしよった!とお叱りを受けそうだ。昔の海軍ならさもありなむだが今の海軍なら女性も乗艦しているから無理があると指摘もされそうだ。

 

という事で、肝心な箇所の描写は今回は省略。

 

「二人のシンクロ率が高いまま安定しないのは、心にわだかまりがあるからです。今から小官は1時間席を空けます。お二人は身も心も重ね合わせて下さい」

 

と僕は、言って♂×♂でも○ックスフラッシュは起きるなどの簡単な説明をした。

 

♡♡♡

 

実験は大性交、いや大成功した。これ以上は特定秘密保護法と個人情報保護法により割愛させて頂きます!

 

◇◇◇

 

火曜日の朝、安宿保険医に呼び止められた。

 

「師匠くん。少し時間をいただけるかしら?」

 

僕は、彼女の本当の職業を観る。…占星術師。興味深いBS魔法師だ。

 

「少し言いづらい事なのだけど、師匠くんは、もしかして…」

 

話があると言った割に歯切れの悪い占星術師だ。

 

「自分の寿命くらい知ってますよ!」

 

「えッ!あ、そ、そうなの。なら心配ないね。いえいえ、凄く心配よ」

 

彼女は、僕が十文字さんにぶっ飛ばされ保健室に担ぎ込まれた時に僕の寿命を観てしまったそうだ。このブログ風私小説のタイトルを『高校一年時事日記』から『余命三年時事日記』に変えたもう一つの理由が実はこれだった。

 

これからもこの『余命三年時事日記』では【実は…】が出現する。決して後付けの『伏線回収』ではない。

 

「ちなみに、残りどれ位ですか?」

 

安宿保険医の答えは僕の出していた答えと同じだった。なかなかやるな!この保険医。

 

「僕は、残りの生涯を充実したものにしたいんです。協力してくれますか?」

 

僕は、平河さんと関本さんの様子と寿命が極端に短くなっているように観える学生が他にいるか尋ねた。

 

◇◇◇

 

鑑別所の面会申請は、風紀委員または生徒会長の承諾を得て最終的に学校の許可を得る手続きとなっている。通常は。

しかし、教職員の承諾を得た場合も学校の許可が下りる場合もある。保険医の推薦は効いた。

 

「と言う事で、同行させてもらいますんで、夜露死苦!」

 

七草さん、渡辺さん、司波くんがあからさまに不審に感じている。

 

僕と一緒に鑑別所に行く長岡さんは、上級生に不審がられても意に介していない。それどころか、七草さんと渡辺さんとフレンドリーにしかし丁寧に挨拶している。彼女の少女漫画的天真爛漫雰囲気はすでに濃密過ぎて他を圧倒する。渡辺さんも七草さんも例外ではない。

 

「師匠。何かあるのか?」

 

昨日、新風紀委員長から「あなたはトラブルに愛されている!」と言われて少なからずショックを受けた司波くんが僕に尋ねた。

 

「達也は、ディフェンス。俺らはオフェンスや。三人を頼むで!」

 

司波くんの表情が険しくなった。

 

「彼女、長岡さんは大丈夫なのか?師匠がいるから安心してはいるが」

 

「俺は平和主義者や!荒事は苦手や」

僕はおどけて見せた。

 

「奇遇だな。実は俺もだ」

 

……

 

「どうかされましたか?」

司波くんが、近くに来ていた七草さんに訊いた。七草さんが、驚いていたからだ。

 

「達也くんも、そんな普通の冗談を言うのね!私には」

と言って、しまったというような顔をした。

 

目ざとい渡辺さんが突っ込んだ。

「司波は、七草に何か言ったのか?」

 

「えッ!あの、」

 

動揺してしまい墓穴を掘った七草さん。というかわざとだ。自分が司波くんと何かあったことを突っ込んで欲しいのだ。とういうわけで僕はスルーしてやった。司波くんは、ヤレヤレと言ったふうだ。

 

「司波が、真由美にどこで何を言ったかは後でじっくり聞かせてもらうよ」

渡辺さんは、笑った。

 

◇◇◇

 

渡辺さんは尋問は得意なようだ。関本さんがアッサリ完落ちしている。念のために書いておくが、渡辺さんはお色気は使ってない。れっきとした魔法だ。

 

「宝玉のレリックだ」

 

匂いを使った洗脳魔法(?)で関本さんは司波くんを狙った目的を吐いた。

 

僕らは、そんなものに興味はない。そんなものに大した価値はないと知っているからだ。関本さんをそそのかした連中の魔法開発力の後進性が良くわかる事象だ。

 

「師匠。誰が狙われてるかわかった?」

 

長岡さんの問いに答える代わりに、僕は狙われている人物に視線を移した。

 

「対人戦闘は苦手そうだもんね」

身も蓋もなく呟く長岡さん。

 

もう少し渡辺式洗脳魔法を観察したかったが、来客が到着した。僕らは隠し部屋をそっと出た。

 

中央階段まで移動した時、八王子鑑別所に非常ベルが鳴り響く。外部からの侵入者を知らせる警報だ。うーん。遅い。

 

しばらくすると、殺気を発しまくった中年男が階段から降りて来た。

 

彼は、僕らを素通りして行った。大丈夫か?あのオッサン。気づけよ!まぁ、これで彼の功夫はハッキリした。

 

ようやく、廊下に渡辺さん七草さん司波くんの三人が飛び出して来た。司波くんは、すでに侵入者に気付いていた。

 

勇ましく前に出る渡辺さん。カッコいい!セクシー!

際どい所、絶対領域(?)からマスケット銃ではなく武装一体型CADを取り出さんとしてる。

 

では、僕も行きますか。

 

「ヘイ!ジャンフー」

 

呂 剛虎(ルゥ ガンフゥ)は、振り向いた。その顔には偽物呼ばわりされた怒りと背後をアッサリ取られた驚きが混じっている。

 

本来なら声をかける前に始末するべきだが、それでは意味が無い。

 

「シー イズ ザ グレイト リアル カンフーマスター オブ バーコアザン フロム シンヨウ!」

 

僕が由緒正しいジャパングリッシュで長岡さんの紹介をした。

 

「ユー キャン ファイト ウイズ ハー」と僕が言い終えない内に長岡さんがルーなんとかに向かって歩き出す。

 

黒社会や特殊工作員の間では、八卦掌はリスペクトされている。ダントツに強いからだ。八卦は皇帝の部屋を守り、八極は皇帝の庭を守るとさえ言われている。或いは、皇帝を守るのは八卦、皇帝がするのは太極。ちなみに形意は「秘密」を守る。

 

何て言ってる一瞬の間に勝負は着いた。大亜連合軍特殊工作部隊に所属する階級は上尉で「人喰い虎(The man-eating tiger)」と呼ばれる凶暴な魔法師(藤林さん情報)らしいルーナントカは対人近接戦では世界十指に入る(藤林さん情報☜段々信憑性が薄れて来た。)らしいが、今は白目をむいて吐血してぶっ倒れている。一体、どこの世界の指10本なのだろう?

 

長岡さんは、「鉄拳チンミ」を使った。百年前の少年漫画だが、当時からさらに百年程度前に実際にあったロシアのボクサーとカンフー少年が闘って少年が使って勝った技だ。

 

キモは、胸を打つ前に相手の足を自分の足を象の鼻のようにして踏んで相手を身動きできないようにするだ。

 

こちらの狙い通り、日本の『毒脚京』が大亜の『人喰い虎』を瞬殺した。これで、大亜のネームドを一人潰せた。魔法師の発達で最近の戦闘は、第一次世界大戦と同じように一人のエースが戦況を劇的に変える事がしばしば起こる。

 

人喰い虎を手乗りタイガー程度の評価に落とすのに成功した。あちらのネームドを一人潰してこちらのネームドを一人増やせたのだ。渡辺さんもカウントすれば二人増やせたとも言える。

 

「渡辺さん!」

 

何が起こったか理解できなくて呆然と突っ立っている彼女に僕は声を掛けた。

 

そして、僕は、手を一回叩いて、Vサイン、両手の指先を頭上で合わせ○、人差し指と親指の指先を合わせて目にその輪を持って来る。

 

「ば、ばかッ!」

 

渡辺さんがめくれ上がったスカートを慌てて元に戻した。意外に可愛い反応をする人だ。千葉さんの兄ちゃんが惚れるのも有りかも知れない。しかし、もしかしたら渡辺式洗脳魔法かも知れない。

 

「師匠。今の技の解説はないのか?」

 

司波くんが、渡辺さんのスカートとその中身を全く無視して僕に質問して来た。

 

恨めしそうな顔をする渡辺さん。必死になって笑いをこらえる七草さん。

 

「この人、弱過ぎ。考え方が間違ってる」

身も蓋もなく呟く長岡さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。