意識が高すぎて魔法科高校に入学したが劣等生だった。   作:嵐電

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歌詞は、著作権が切れてないものはもちろん、替歌でもダメだそうですので、削除致しました。


夏休み特別篇4

今回は、軍の演習について少し書いておこう。当初は予備兵補の公募にエントリーしていたのだから年齢53歳未満で要求される国家資格と経験年齢を満たして論文と面接と適性検査と健康診断で入隊できるはずだった。ちなみに僕の技能は、経験年齢が要らない特権的な国家資格だ。

 

テロリスト達がナカトミビルを占拠した時にFBIが電気工事士を脅してビルの電源を落とさせたシーンがにあったが、僕の資格があれば合法的に電源を落とせるのだ。かかってこんかい!反日テロリストども!停電で小便ちびらせてやる。

 

予備兵ならば、以下☟の事態が発生した時だけ頑張れば良い。あとは、訓練だけだ。訓練参加で日額8000円程度、毎月4000円程度もらえる。ラッキー!もちろん、最初の訓練を潜り抜いて本採用を勝ち取らなければならないが。

 

5 防衛招集等☜

予備兵士は、防衛招集命令、国民保護等招集命令及び災害招集命令により招集され、出頭した日をもって兵士となります。

(1) 防衛招集

防衛出動命令が発せられた場合又は事態が緊迫し、防衛出動命令が発せられることが予測される場合において、必要と認めるときには内閣総理大臣の承認を得て、防衛大臣から予備兵士に対し防衛招集命令が発せられます。

(2) 国民保護等招集

国民の保護のための措置又は緊急対処保護措置(いずれも治安の維持に係るものを除く。)のため必要があると認めるときには、内閣総理大臣の承認を得て、防衛大臣から予備兵士に対し国民保護等招集命令が発せられます。

(3) 災害招集

災害が発生し、特に必要があると認める場合は、内閣総理大臣の承認を得て防衛大臣から予備兵士に対し災害招集命令が発せられます。

 

ところが!魔法師として正規軍に採用された為に僕は某施設に顔を出している。魔法師も軍に採用される時は技能兵と同じで年齢制限が大きく緩和されるらしい。面接の時にもおられた白衣を着ている女性が僕の上官だ。名前は、特定秘密保護法に違反しそうなのでここでは書けない。しかし、それでは不便なので「目の下クマ子」と命名しておく。とはいえ、彼女は僕を「奥間狸吉」と呼んだりはしない。

 

「師匠くん。これ使えるようにしておいて」

なぜか、クマ子さんは僕を河原くんと呼ばない。どこで僕のニックネーム「師匠」を知ったのか?学校の情報が漏れているのが丸わかりなるから、河原と呼んだほうが個人的に良いと思う。

 

手渡されたのは、小銃と機関銃とバズーカだ。訓練をしていないだけでなく二人しかいないのに随分と豪華だ。国軍が自衛隊と呼ばれている時代は機関銃は小隊に一丁、バズーカは中隊に一丁だけ装備されていただけなのに今は予算が潤沢になった為か?

 

「主任。(クマ子さんは、こう呼んで欲しいそうだ。少尉と呼ばれるのは嫌なのか?)取説と動画のチェックし終えました!」

 

「師匠くん、早いね〜。これから撃ちに行く?」

バナナをもぎゅもぎゅとほうばりながら彼女は、テキトーな返答をよこした。

 

「主任!一つ質問よろしいでしょうか?」

 

「何〜?」

 

「こちらの装備は、どれも年代物のように見受けられるのですが、何か理由があるのでしょうか?」

 

「うん、あるよ」

 

彼女は、僕を作業場に案内してくれた。旋盤?ボール盤?プレス機?どれも資料でしか見れない骨董品だ。もちろん最新の工作機械もあった。

 

「ただでもらった武器をここで改造するの。無料だから自由に遊べるよ〜」

彼女は、にへらと微笑んだ。遊んでるのかよ(⌒-⌒; )と突っ込むのは止めておいた。廃棄処分されるものでまだ使えそうなものを譲ってもらってるからこんなに装備が充実していると一方で納得できた。

 

「主任。あれはF35ですか?」

 

「よく知ってるねぇ」

 

あんな物一体どうするつもりなのか?

 

「私、ヒコーキの運転もできるの〜」

 

これには、驚かされたし彼女を見直した。ただ、戦闘機の操縦と言って欲しかった。

 

「実は、優秀な魔工師なの〜」

へへへと照れ笑いしながら、彼女は自画自賛した。F35と僕が指摘したので嬉しくてテンションが上がったのだろう。ただ、米軍機を改造するのは米国が許可していなかったような気がする。

 

それにしても、この研究所(単なる作業場?)で彼女は何をしているのだろうか?改造しても旧式では限界がある。それと僕の任務を今だに教えてもらってない。

 

「魔改造してるの。師匠くんも手伝ってね」

 

「はい?!」

 

◇◇◇

 

夏休みはもうすぐ終わる。夏休み中は、修行と訓練で忙しくなってしまい部活動はほとんどできなかった。明後日から新学期が始まるので今日は部員の希望に沿って遊びに街に繰り出した。コンサート、映画観賞、カラオケ、海岸で夕日を見る(←誰だこれを希望したのは?)とタイトなスケジュールとなっている。

 

コンサートは、バーチャルアイドルの初音ミクが歌うので午前中、しかも少数の客の為にでも催してくれる。僕はこのことを知らなかった。ついでに、白状すると流行りの曲もほとんど知らない。白石くんは、本当に良く知っているね。感心したよ。オタ芸までできるとは!

 

バーチャルアイドルなんてメガゾーン23*の中だけだと思ってしたが、これなら「ミクは俺の嫁」と本気で言う輩がいてもおかしくないくらいリアルだった………変な使い方をしていないかあとで白石くんに尋ねてみよう。

 

映画は、ラブロマンス要素ありのアクションミステリーだ。世界公開作品だが、日本版は日本アゲにしている。ただ、あまりにローカライズ(つまり日本アゲ)すると鼻につくので程々にした方が良い。全般的に良い作品だった。ディズニー作品なので心配したが、シアターで観賞する価値はある。ただ、一番意外だったのは、涼野さんが大衆娯楽作品が好きで三代目トム・クルーズのファンだったことだ。しかし、三代目千葉真一には興味がないそうだ。

 

 さて、カラオケだ。これは僕と朝田さんが希望した。最近は、流行歌を歌うのに加えて、珍しい歌を歌えるか、歌いづらい歌を歌えるかを競うのがカラオケの主流になっている。

 

 

涼野「何これ?」

 

 

白石「農耕士コンバインって?」

 

 

朝田「秋田大学は、こんなものを作っていたの?」

 

 

長岡「才能の無駄使い」

 

 

涼野「『聖戦士ダンバイン』*のオープニングだったのね」

 

 

 

「「「エンディングもあるの!!!」」

 

まあ、やりすぎると感心を通り越して呆れ返られる良い見本となった。今度は名誉挽回だ!

 

朝田「えっ!これもしかして」

 

 

涼野「裏声じゃない!カウンターテナー?」

 

 

長岡「昔の映画で使われてた。めら?よしかず?」

 

 

白石「値段が高いと男娼を殴った人だよ。姉さん」

 

 

「「「師匠、もしかして…」」」

 

「なんでやねん‼振動系魔法で声を高くしているだけや!」

 

                          夏休み特別篇 終

 

 

『ダイ・ハード』(原題:Die Hard)は、1988年のアメリカのアクション映画。ロデリック・ソープの小説 Nothing Lasts Forever (1979年、邦題は『ダイ・ハード』)を原作としている。監督はジョン・マクティアナンで脚本はスティーヴン・E・デ・スーザとジェブ・スチュアート。アメリカでは1988年7月15日、日本では1989年2月4日に公開。

 

『メガゾーン23』(メガゾーンツースリー、MEGAZONE 23)は、1985年3月9日に発売された日本のOVA作品。製作は株式会社あいどる(小野寺脩一)ビクター音楽産業。以下、ビクター音産)。アニメ制作はアートランド・アートミック。略称「MZ23」。

 

 

『聖戦士ダンバイン』(せいせんしダンバイン)は、1983年(昭和58年)2月5日から1984年(昭和59年)1月21日まで、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列で、毎週土曜日17:30 ‐18:00(JST)に全49話が放映された日本サンライズ制作のロボットアニメである。

 

☝ただし、これらを鑑賞する時は、注意が必要。公権力に反抗的批判的なのがカッコイイと思えるように作品が作られているからだ。

 

 

 


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