意識が高すぎて魔法科高校に入学したが劣等生だった。   作:嵐電

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サブタイトル変更しました。


今回は、原作の最新刊を読んでないで取り上げた話題なので最新刊を読んだ後で大きく修正しなければならないかも知れません。


九校戦編10

「師匠の読み通り、ノーヘッドドラゴンはノミ行為もしているそうよ」

少佐が、僕との会話の最中に誰とどうやって情報のやりとりをしたのかは知らない。きっと電脳なんとかの類だ。

 

「じゃあ、次に妨害工作が行われそうなのは小早川さん、森崎くん、司波さんあたりかな」

 

「未来予知したの?」

 

「いや、本命でしかも百家ではなさそうな選手をあげてみただけだよ」

 

少佐は、頭の上に?マークを浮かべている。

 

「もし、ノーヘッドドラゴンが利潤追求だけを目的にしているのなら七草会長や十文字会頭や千代田さんを棄権に追い込めばいい。そうすれば、一高の他の選手も崩れて一高三連覇の妨害も可能になる」

 

「言われてみれば、確かにそうね」

 

「でも、もしそんなことをしたら十師族や百家が不審に思って調査を始めるだろう。彼等の力なら犯人も特定できるし報復も可能だ」

 

「ノーヘッドドラゴンは、ナンバーズを恐れてナンバーズ以外の有力な選手を妨害しようとしたのね!」

 

「四葉みたいに報復で一国を滅ぼした例もあるからね」

 

と言ったものの、僕はまだ納得できていなかった。ノミ行為が果たしてそんなに儲かるものだろうか?そこそこできる魔法師を惹きつけるインセンティブを与えられるのだろうか?

 

結論から言えば、無理だ。

 

シーシェパードと同じく、国家的な援助があるのだ。おそらく大亜細亜連合。目的は日本の魔法師の弱体化だ。

 

渡辺風紀委員長と七高選手を助けたので彼女達の守護神からのお礼がこのインスピレーションだ。

 

しかも、ノーヘッドドラゴンが十師族に直接手を出さなかったのは十師族の報復が怖いだけではなく、たとえテロに失敗しても十師族をできるだけ孤立させたい目的があったのだ。

 

今回のテロはいずれ発覚し捜査される。その時、直接的なテロ被害者は非ナンバーズとなれば、今回のテロはナンバーズが非ナンバーズの勢いを削ぐのが目的であるとプロパガンダを打ちやすい。うまく行けば、ナンバーズと非ナンバーズの連携を機能させなくする事が可能だ。

 

「そんな回りくどい方法が効くのかしら?」

 

「プロパガンダが効くのは、ガチで戦争しても勝てる時だ。大亜細亜連合は、第三次世界大戦で懲りたと思ったけどまた同じ事をやり始めたようだ」

 

「第三次世界大戦前に大亜がプロパガンダを流していたの?」

 

「第二次世界大戦で日本に何とか勝てた米国は、勝利を永続させようとして実質的に戦敗国のソ連や中国や朝鮮を味方にした。ある意味、彼等と共謀して日本の分割統治を始めた。その時、使われたのがプロパガンダだよ」

 

少佐は、良く理解出来ないようだ。すでに、第二次世界大戦後の日本の黒歴史は誰も興味を示さない近代史となっているので中学校でもあまり詳しく教えてないからだ。

 

「元々、第二次世界大戦の末期に日本の敗戦は明らかになっていた。敵は日本を日本そのものの破壊を目論んでいるのもハッキリしていた」

 

「日本そのものの破壊って核兵器を日本国中に使うつもりだったの?」

 

「原爆が、たくさんあればやったかも知れないね。ここで言う破壊は物理的破壊よりも精神的破壊だよ。日本の精神の破壊。つまり、天皇の死刑と日本人の洗脳だ」

 

「それに、プロパガンダが使われたのね!」

 

「そう。でも、敵の魂胆はわかっていたから我国の神人達は敗戦前に逆転する作戦を立てていたんだ。それは、100年で米国に勝つというものだ。米国には、国王や法王がいない。つまり、絶対的な求心力がないから常に米国民を洗脳して引っ張って行かなければ分裂してしまう。なので、我国は武力ではなく米国の自滅を誘う作戦を実行したんだ」

 

米国が日本を弱体化させるために中国やソ連や朝鮮を先ず逆に利用した。彼等に金を与え増長させ、やがて日本や米国に叛旗を翻すようにした。その間、日本は敵勢力のプロパガンダで完全に弱体化させられたフリをしていた。実際は、日本全国に米軍基地があるので中ソは核兵器を開発しても迂闊に日本に使用したり核兵器使用の恫喝ができなかった。つまり、国防を米国にさせて我国は産業を発達させてひたすら蓄財に励んだ。

 

このような作戦は、百年先が観える者にしか立案出来ない。それが神のような人達だ。現代魔法師がどんなに頑張ってもこのような魔法は使えない。そういう意味で魔法師はただの人であり、医師や弁護士と同じような特殊技能を持つ人物と扱うべきなのだ。

 

「あッ!」

 

「どうしたの?」

 

「今、降りて来た」

 

「何が?」

 

「知恵が」

 

米国は、精神的な求心力を持つ皇族や王族等が存在しないので常に米国民を洗脳し続けなければ国家求心力を失うと言った。その一つが開拓精神、いわゆるフロンティアスピリットだ。しかし、第三次世界大戦で開拓すべき有望地は地球上に無くなった。だから、米国は求心力を失い自壊して行くと主張もした。

 

いや、米国はまだ足掻く。しかも、邪魔になっている魔法師も合法的に処理できる妙手があったのだ。それは、宇宙開発だ。ご存知宇宙開発は頓挫している。人間は長期の無重力状態では健康を維持出来ないからだ。無人機では、実験的な開発にとどまる。本格的な宇宙開発には有人が絶対に必要なのだ。

 

これが足枷となって月に人間が立った後、百年も経過したのに今だに火星に人類は立ってない。わずか数年間の宇宙飛行に人間は耐えられないからだ。

 

しかし、超A級魔法師や戦略級魔法師ならばどうか?体に重力加速度系の単一系魔法を持続的に発動すれば骨が解けたり心筋が馬鹿になったりしないはずだ。あるいは、直接自分の身体に魔法を持続的に発動して無重力の弊害を消しても良いだろう。放射線対策も可能なはずだ。

 

参考までに資料をあげておく。古いが今だに解決出来てない問題ばかりだ。

 

『宇宙滞在に伴う健康問題

 

最終更新日:2011年8月4日

宇宙滞在中に宇宙飛行士が遭遇する健康リスクとして、次の3つがあげられます。

微小重力の影響

放射線の影響

精神的・心理的な影響

微小重力の影響

 

宇宙滞在中、人体に最も大きな影響を与える要因のひとつに“重力環境の変化”があります。

 

前庭器官

 

耳の奥(内耳)にある「前庭器官」は身体が受ける加速度を電気信号に変えて脳に伝達する重要なセンサーです。しかし、微小重力環境である宇宙では「前庭器官」からの情報をたよりにして身体のバランスをとることができません。これが「宇宙酔い」の原因の一つです。

脳は、環境に慣れると内耳からの信号の解釈を変えるようになるため、宇宙酔いは数日でおさまります。一方で、地球に帰還する際には、宇宙飛行士は地球の重力環境に再適応しなければなりません。地表重力環境への再適応でもバランスの問題は起こります。再適応の早さには個人差がありますが、2週間ほどで問題はなくなります。

 

心循環器

 

人間の体液は地上では重力により身体の下側に向かって引っ張られていますが、軌道上での滞在中は体液が下に引っ張られることはないために、地上にいるときとは反対に顔がむくんでいきます。 頭部に移動した余分な体液によって鼻腔の粘膜もむくんでしまうため、宇宙飛行士は「鼻詰まり」状態になることがあります。こうした状態に対して、身体は体液の全体量を減らして適応していきます。顔のむくみが改善するまでには数週間がかかります。

また、地上に帰還した時の宇宙飛行士は、血液を重力に逆らって頭部まで循環させることが難しくなっているために、起立性低血圧(立ちくらみ)を起こすことがあります。

軌道上に滞在している間は心臓の血液を送り出す力が少なくて済むため、心臓の筋肉が衰えてしまうことも起立性低血圧を起こす要因の一つと考えられています。

 

骨と筋肉

 

軌道上に滞在していると、筋肉が衰え、骨からはカルシウムが溶け出して、尿や便中に排泄されます。これは地上で長い間寝たきりでいたりしたときと似たような変化といえます。

微小重力環境では歩く必要がなく、壁を手で押して移動するようになるため、特に下肢の筋肉に萎縮が目立ちます。

骨量の減少は骨折の可能性を高めるほか、尿中にカルシウムが流れ出すと尿管結石を引き起こす可能性があります。尿管結石は大きな痛みを伴うことがあるので問題です。また、宇宙飛行士はこうした筋肉や骨の衰えをできるだけ予防するため、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中は1日に約2時間の運動をしています。

 

放射線の影響

 

私たちの生存環境の保護膜ともいうべき地球大気の外では、宇宙飛行士は高レベルの放射線を被ばくすることになります。

地上で日常生活を送る私たちの被ばく線量は、1年間で約2.4ミリシーベルトと言われています。

一方、ISS滞在中の宇宙飛行士の被ばく線量は、1日当たり0.5~1ミリシーベルトになり、ISS滞在中の1日当たりの放射線量が、地上での数か月~半年分に相当することになります。

宇宙放射線の人体への影響は、一定レベル以上の被ばく量で水晶体の混濁等の臨床症状が生じる影響と発がん等の被ばく量が増えるにつれて生じる影響とがあります。このため被ばく量を一定レベル以下にすれば、これらの影響が発生しないあるいは、発生する確率を抑えることができます。

JAXAでは宇宙放射線被ばく管理を実施し、被ばく量を一定レベル以下に管理し宇宙飛行士に健康障害が発生しないように努めています。

 

精神的・心理的な影響

 

ISSは、ひと昔前の宇宙船と比較してかなり船内空間が広くなりましたが、それでも地上の住居のような訳にはいきません。

ISSに滞在する宇宙飛行士は、広大な宇宙空間に広がる銀河や青い地球という最高の眺めを楽しむことができますが、その一方、狭い空間で何ヶ月もの間、他の宇宙飛行士と共に生活しなければなりません。どんなに意欲に溢れ、自己制御力に優れた精鋭集団であっても、狭い閉鎖された環境で生活していくうちに、閉そく感によるプレッシャーやストレスを感じるようになるものです。

過去に、宇宙長期滞在における精神心理の問題点を洗い出すことができた実験があります。

1999年7月2日から2000年3月22日にかけて、ロシアの生物医学問題研究所(IBMP)の施設を使って、ISS長期滞在ミッションを模擬した閉鎖環境実験(SFINCSS-99)が実施されました。

この実験は、ISS長期滞在、スペースシャトルミッションでの滞在、およびソユーズ宇宙船での短期滞在の組み合わせを模擬し、異国の宇宙飛行士同士が軌道上で共同生活を送る際の、精神心理問題を研究するものです。

ロシアの他、日本(当時のNASDA)、カナダ(CSA)、欧州宇宙機関(ESA)など計10ヶ国の研究機関が参加しましたが、言語の壁により意思疎通がうまくできない苛立ち、文化や性別の違いによるストレスなどから、さまざまな問題が浮上しました。

さらにこの実験からは、多くの問題が被験者の気質や性格に由来するものではなく、被験者同士のコミュニケーション、チームワーク、外部からの支援にも大きく関わりがあることが分かりました。

ISS長期滞在が開始される前のこの実験により、文化や性別の異なる宇宙飛行士同士が軌道上で共同生活をする上でのいくつかの問題点が特定され、対策の重要性が示唆されたことは大きな成果でした。』

 

昔は、動物実験的な人体実験を平気で行なっていたのが良くわかる。しかし、超A級魔法師や戦略級魔法師なら常に自分にあるいは仲間の宇宙飛行士に魔法を発動し続けられるのでこれらの問題に対処出来るのも明らかだ。

 

精神的心理的問題は、情動を抑制したり、ほとんど起きないように脳や精神的を弄った魔法師なら問題さえ起こらない。もちろん、精神干渉魔法を使うのも解決法の一つだ。

 

精神的心理的問題は、情動を抑制したり、ほとんど起きないように脳や精神的を弄った魔法師なら問題さえ起こらない。

 

大事なことなので二回言いました。

 

 

 

 


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