意識が高すぎて魔法科高校に入学したが劣等生だった。   作:嵐電

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今回は、少し読みづらいかも知れません。

最後の文章を1部修正。


九校戦前夜15

部屋の隅っこで景色が少しずれた。

 

光学迷彩(?)を施した公安9課モドキのメンバーが僕と少佐を見張っていたのだろう。

 

魔法を使わなければバレないと考えたようだ。創意工夫は大切だが、存在を無くさないとバレる。創意工夫では、超えられない壁があるのだ。九島くんに聞かせてあげたいね。

 

少佐がこの部屋に泊まるのは事前に取り決めしていなかったので監視していた人が動揺してしまったと思われる。せっかく今まで気付かないフリをしてあげていたのに台無しだ。

 

とはいえ、もうバレているのにこのまま一夜明かさせるとなると単なる拷問になる。僕は、優しいので光学迷彩の中の人を拷問から救い出してあげる事にした。

 

「わかった。少佐。ただ、着替えや何やら女の子には必要だろうから取って来たら良いよ」

 

「ありがとう。じゃあ、取って来させるね」

あれっ?少佐は、僕の真意を汲み取れなかったのだろうか?

 

程なく、荷物が届いた。僕はわざと部屋のドアを大きく開けて荷物を運び入れさせた。馬頭は、手際良く運び入れてしまい中の人は部屋から出るチャンスを逃してしまった。

 

(少佐。良いのか?中の人をどうするつもり?)

 

(気がついてたのか。あいつが勝手にやっているから少しくらい辛くても我慢してもらう)

 

少佐は、部下に厳しかった。

 

では、中の人も退屈しないように座禅や武術ではなくて違う方法を軸にして第6段階へのアプローチの仕方を説明しよう。

 

少佐は、水晶眼の持ち主だからいきなり高度な話をしても大丈夫なのだが、部下はそうでもないだろう。そういう訳で水晶眼的視力を持つ為に役に立つし魔法演算領域拡張(無意識の一部を意識化)にも役に立たつ方法を紹介しよう。

 

誰でも多少は知っている自律訓練法だ。

 

『』

 

標準訓練は、広く知られている。一回は試みた方も多いだろう。そして、なぜかみんな失敗する。

 

『』

 

途中で挫折する原因の一つは、この「温かい」感じが四肢や身体全体に広がってくれないからだ。ここで失敗すると心理的な弛緩に移行できない。

 

『』

 

「重たさ」は、じっとしていればそのうちだるさや痛さを伴って感じるようになる。何回かしていれば慣れて「重たさ」を感じるようになる。

しかし、肉体の緊張に慣れただけなので身体のエネルギーの循環はほとんど改善されていない。そのままでは「温かい」感じが得られない。

何らかの身体のエネルギーの循環を良くする方法が必要なのだ。これは、後で紹介する。

 

『』

 

上記は、補足が必要だろう。昔、大脳生理学者のフォクトが催眠術をかけまくっていたら被験者の調子が良くなった事がしばしば起こった。それで、催眠術を健康法として彼は考え、シュルツはそれなら自分で自分に催眠状態をつくれないかと考えたのだ。

 

『』

 

ちなみに、自律訓練法の簡単な解説本を読むより本格的なJ・H・シュルツ,成瀬悟策共著『自己催眠』(誠信書房)などに目を通すと良い。

 

『』

 

第2公式まで、できないから挫折する。もし、第2公式までできたら後天の気を自由に取り入れられるだろうし、先天の気もある程度取り入れられるだろう。

 

『』

 

【変性意識状態の体験、多幸感の体験、深いリラックス状態の体験】は、先天の気を取り入れた時に起きる。心と身体にエネルギーが入るようになるので、たくさんサイオンも消費出来るようになる。魔法の連続発動や事象改変力も強化される。

 

『』

 

部屋の隅の景色が微妙に動いている。光学迷彩の中の人が早速、試しているようだ。しかし、消去動作をする時どうするつもりだろう。それと…

 

 




自律訓練方の引用箇所は、運営様から盗作にあたるとご指摘されましたので、削除させていただきました。

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