夢から始まる君とのLIFE   作:U.G.N

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 アニメ2期に突入です
 アニメを見直さなかったので、うろ覚えの雰囲気や流れだけで台詞とかは原作とは全然違うと思いますが、どうかお許しを

 ではどうぞ



再び

『続きまして、生徒会長挨拶』

 

 ふぅ、何とか廃校阻止は達成したみたいね。

 穂乃果はちゃんと喋れるのかしら。

 

『みなさん、こんにちは。この度、新生徒会長となりました。スクールアイドルでお馴染み、わたくし……

  高坂 穂乃果と申します!』

 

 ふふっ、あんなこと言っておきながら、意外とやる気ありそうじゃない。

 

『………………えーと、何だっけ?』

 

 ガクッ

 

 相変わらずな穂乃果を見て呆れながら、にこは左隣の生徒の様子を見る。

 

 

 何で絵里は1人で立ち上がって拍手してるのかしら。

 あ、ちょっと赤くなってる。

 

 

 

「にこ、私と希はちょっと穂乃果たちの様子を見に行くから1年生組と先に屋上へ行っておいて」

 

「はいはい。了解」

 

 絵里と希、あと2年生3人は生徒会で遅れるようなのでまずは1人で部室に向かう。

 

「やっほー」

 

 部室のドアを開けると既に1年生3人がいた。

 

「あれ? にこちゃん1人?」

 

「絵里たちは皆生徒会に行ったから、先に私たちだけで屋上に行っておくわよ」

 

 凛が質問してきたので、メンバーはこれだけだと告げる。

 

「よし! さっさと行くわよあんたたち。今日はにこの新自己紹介を見せてあげるわ」

 

「えぇ!? み、見てみたいです!」

 

「そうかしら? 特に見たいとは思わないけど」

 

「……なんでよ」

 

「とにかく、着替えて屋上いっくニャー!」

 

 にこ達は練習着に着替えて屋上に向かった。

 

 

「あんたら、覚悟はいいわね? 特訓の成果、見せてあげるわ」

 

 にこは3人を前に1度後ろに身体を向け、そして再び振り返る。

 

「にっこにっこにー♪ 

 あなたのハートに、にっこにっこにー♪

 笑顔届ける矢澤にこにこ~♪ 

 あぁ、ダメダメダメぇ~。

 にこにーはみんなのも・の♪」

 

 決まった……

 

「キモチワルイ」

 

「ちょっとぉ!!」

 

 前も凛にサムいとか言われたし、何でこいつらはこの可愛さがわからないのかしら。

 

「なによぉ! 昨日一生懸命考えたのよ!」

 

「シラナイ」

 

 くっそぉ、にこの新にっこにっこにーが不発だなんて、信じられないわ。

 

「ていうか、何でカメラ?」

 

 凛がにこに質問をする。

 

「良い質問ね。これは、あんたたちを撮るためよ!」

 

「ええ!? わ、わたしたちを撮るのぉ!?」

 

「な、何で私たちが撮られなきゃいけないのよ。にこちゃんが自分を撮るために持ってきたんじゃないの?」

 

「バカね。これからはあんたたち1年生トリオを全面に押し出していくのよ! 私が指導してあげるから」

 

 くくっ。そして、1年生を甲斐甲斐しく世話してやってるところをネットでupして、にこの株が急上昇。よし、間違いないわね。

 

「何か、すごく私的な考えが丸見えなんだけど」

 

「にこちゃんらしいニャー」

 

 にこが株急上昇計画を練っていると、屋上の入り口付近に置いてあった誰かのスマホが鳴り出す。

 

「……? なんだろ?」

 

 花陽がスマホを見に行く。どうやら花陽のスマホが鳴ったようだ。

 

「………………っ!!!! な、ななななななっ!! ありえないですっ! こんなことっ!」

 

 スマホを確認したと思いきや、花陽が突然屋上を飛び出していった。

 

「ちょっ、花陽!?」

 

「かよちん、どこ行くニャー!」

 

「一体何なのよ! イミワカンナイ!」

 

 私たちも花陽の後を追うことにした。

 

 

 

「し、しししし信じられませんっ!! こんなことが起こるなんて!!」

 

 私たちが部室に着いたときには既にパソコンが開かれ、花陽がパソコンの画面に釘付けになっていた。

 

「ったく、いきなり走り出したと思ったら」

 

「花陽はアイドルのことになると、いつもこうね」

 

「凛はこっちのかよちんも好きニャー」

 

 まるで私たちの声が聞こえていない花陽。

 ただただ、パソコンを見ながら奇声を上げているだけである。

 

「ああっ!! あぁぁ~~~~~っ!! まさかっ! うわぁ~っ!! 夢なら夢と言ってください!」

 

「ちょっと花陽、どうしたのよ!」

 

 花陽の肩に手を置いて画面を見る真姫ちゃん。

 

「何があったっていうのよ?」

 

 真姫ちゃんの反対側から画面を覗く私。

 

「にゃ?」

 

 花陽の後ろからピョンと顔を出す凛。

 

 

「「「っっ!!!!??!?」」」

 

 

 な、ななな、ぬわぁんですって~~~っ!!

 

 

 ~生徒会室~

 

「穂乃果!」

「あ、矢澤先輩」

「穂乃果は!?」

「穂乃果なら教室の方が捗るからってそっちに行っちゃいましたよ?」

 

 ~教室~

 

「穂乃果ちゃん!」

「あ、凛ちゃん」

「穂乃果ちゃんは!?」

「穂乃果なら体動かしたいって屋上へ」

 

 ~屋上~

 

「穂乃果!」

「あ、真姫ちゃん」

「あの、穂乃果は!?」

「穂乃果ならお腹空いたから何か食べてくるって」

 

 ~アルパカ小屋~

 

「穂乃果ちゃん!」

「いや、何でここに来たのよ!」

「ねぇ、穂乃果ちゃん知らない!?」

 

 

 ~中庭~

 

「「「はぁ……はぁ……」」」

 

「いや~、今日もパンがうまい!」

 

 ベンチでランチパックを頬張る穂乃果。

 

「ちょっとは、はぁ、じっと、してなさいよ」

 

「もう、穂乃果ちゃん探したんだよ」

 

 凛だけ普通だし!

 

「あれ? 4人ともどうしたの?」

 

「穂乃果っ! もう1度あるわよ……」

 

「もう1度……」

「もう1度……」

 

 真姫ちゃんと花陽も私の後に続く。

 

「もう1度……?」

 

 

 

「ラブライブ!?」

 

 部室に全員が集まった後、もう1度花陽が説明を始まった。

 

 どうやら今回のラブライブは前回のようなランキング形式ではなく、各地区で予選が行われるらしい。つまり、私たちでもラブライブ本選に出られるかもしれないってことよね!?

 

「……でも待って、地区予選があるってことは、A-RISEとぶつかるってことよね?」

 

『あ……』

 

 絵里の言葉に全員の動きが止まった。

 

「終わりました……」

 

 花陽が崩れ落ちていく。

 

「ダメだぁ!」

 

 にこも頭を抱えるしかない。

 

「A-RISEに勝たなきゃいけないなんて……」

 

「それは流石に」

 

「無理よ」

 

 ことりと希と真姫ちゃんも既に敗戦モード。

 

「いっそのこと全員で転校しよう」

 

 それだ!

 

「できるわけないでしょう」

 

 凛の提案は海未に一蹴されていた。

 

「それに、やる前から諦めるのはどうかと思います」

 

「海未の言う通りね。エントリーは自由なんだし、出てみるだけ出てもいいんじゃないかしら」

 

「そうですよね! 大変だけど、やってみよう!」

 

 確かに。この世に絶対何てものは、にこがアイドルになるってこと以外はありえないんだから。諦めるのは早すぎるわよね。

 

「…………? 穂乃果?」

 

 絵里の呟きに全員の視線が1人に向く。

 そういえばさっきから、穂乃果だけ喋ってないわね。何かお茶啜ってるし。

 

「……出なくてもいいんじゃない?」

 

『…………えぇぇぇ!?』

 

 ザザザッ

 

 穂乃果以外のメンバーが一気に部室の隅に固まる。

 

「…………ほ、穂乃果ちゃん?」

 

「今、なんと?」

 

 ことりと海未が穂乃果に問い直す。うん、確かにこの世の中には聞き間違いというものがあるものね。

 

「ラブライブ、出なくてもいいと思う」

 

 

 

 は、はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???!!??

 

 

 

 

 





 どうでした? うろ覚えだったでしょ?
 多分合ってたのは、にこちゃんの新にっこにっこにーぐらいじゃないですかね?
 次回は八幡も出てきますので、お楽しみに

 感想、評価、お待ちしております

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