ルークの英雄譚(TOA×聖剣伝説LOM)   作:ニコっとテイルズ

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 ぐま!

 相対的なお気に入りとUAの数にビックリのニコッとテイルズです。特にUAには全く期待していなかったのに。
 
 これもひとえに読者様のおかげです。誠にありがとうございます。

 馬鹿な仕掛けをしたせいで、1話目と2話目のUAの差とPVの差が、1話切りされたみたいに激しいです。……いえ、実際、そうなのかもしれませんが。

 それはともかく、UAとPVの数字の乖離が、投稿した2話とも100以上あって、なんでだろうなぁ? と首をひねりました。
 誰かF5を連打したかとも考えましたが、わざわざ私の小説にそれをする価値はないよな、と思っています。

 ジェイドや七賢人さんなら教えてくれるでしょうか? 私にはない発想で。
 あ、ディストさんは結構です。お帰り下さい。そして譜業の研究の方に勤しんでください。
 テセニーゼさんも、サラマンダー曜日じゃないからって付き合わなくていいですよ。
 


2.ドミナの町

 家の敷地の外には何もない。

 ただ無味乾燥な大地がどこまでも広がっているだけだ。

 平地の他に、たまに山が見え、川が見え、海が見えるが、ルークの心を刺激するような感じはしなかった。

 ルークは、特段無感動な人間ではない。そもそもずっと屋敷の中に閉じ込められていた人間にとって、外の世界に何の新鮮味も感じられないというのはあり得ないだろう。

 例えて言うならば、ここは、まるで自分が地図帳の上に立っているようなものである。

 そこには、世界の様々な地形が正確に描かれている。しかしながら、地図から潮の香りや山の険しさを実感したりはしない。

 ルークは地理の勉強が苦手であった。どうせ出られない屋敷の外の地形などを見せられても、興味が湧くはずもない。

 それと似たような感覚を味わってしまい、軟禁状態から外に出て初めて抱いた感想は、つまらない、というおよそ最悪のものであった。

 

 しかし、ルークは笑った。

 なぜなら、手の平に乗ったアーティファクト『積み木の町』が、そんなルークの退屈の連鎖を断ち切り、そして気分を高揚の頂上まで引き上げてくれるからだ。

 これをイメージすれば、『ドミナの町』を頭に思い描けば、新しい場所が生み出される。ルークは疑いもなくそう信じていた。

 

 普通の人は否定するかもしれない。嗤うかもしれない。そんなことはあり得ないと、草人の戯言だと一刀両断するかもしれない。

 だが、ここにいるのは、ルーク。街の外はおろか屋敷の外にすら一切出たことのないルークなのである。

 7年間純粋な心が保存されていたおかげで、およそ草人の言っていることが嘘だと疑う余地を持てなかった。

 今まで周りの人間が教えてくれなかったのも、それは街の外に自分が出る必要はなかったからだと解釈していた。

 常識がない、世間知らずと揶揄されそうな精神状態が、今この場限りでは負の方向に作用しなかった。

 

 だからこそ―――

 

 ルークは、草人から渡された『積み木の町』をじっと凝視してから、瞳を瞑る。

 そして、屋敷で教えられた乏しいながらも知識として存在する“町”の情報を集積して、積み木から出現する町の像を拵える。

 純然たる魂は、疑惑という水を差すことなく、むしろ高揚という間欠泉を噴き上げることで、『ドミナの町』の表象を後押しする。

 

 すると、ルークの手から、『積み木の町』が離れる。

 何もない大地に、場違いなほど小さい積み木のおもちゃが置かれた。

 手から急に感覚のなくなったことに驚いたルークが、その行方を見据える。

 

 積み木の町は、爆風でも浴びたかのようにバラバラに拡散した。

 飛び散る破片を見て、思わず絶望的な表情を浮かべたルークが、視線を戻すと―――

 広大な土地が出来上がっていた。

 そして、出発地点の家よりも、遥かに大きな町が、飛び跳ねるように勢い良く隆起する。

 

 『ドミナの町』が、出現した。

 

 

 

「よっしゃっ!!!」

 

 目論見通り町ができたことで、ヴァンに称賛された時と同程度の快哉が自然と胸を衝いた。  

 

(イメージすれば、町ができる! こんな面白れぇことが外の世界にはあったんだ!

 ったく、ガイも師匠も、教えてくれりゃよかったのに)

 

 ファ・ディールと、オールドラントの相違であることを現状知らないルークは、幼馴染と師匠に対して心の中でむくれた。

 盛大な勘違いではあるのだが、それを指摘する人間は、生憎と存在しない。

 

(ま、いっか。これで成人まで我慢できる面白味が増えたと考えりゃ)  

 

 屋敷に帰ったら文句をつけるが、しかし、今は目の前の、自分がイメージして生み出した町の方に心が傾いている。

 意気揚々と、ルークは、『ドミナの町』に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 ドミナの町に入ってすぐのことであった。

 

 

「なぜ黙っている!」

 

 酒場の前で、蒼い鎧をまとい、流砂のマントとハットをその身に着けた青年が、蝶の羽の生えた少女をに詰め寄っていた。

 青年の胸にある蒼い宝石が力強い輝きを放っているが、宝石など見慣れているルークを引き付けるものではなく、

 

(なんだ、あれ。うぜぇなぁ)

 

 その辺りに響いた怒声に、町をつくった時の高揚感が台無しになると顔をしかめただけであった。

 そして、事情は分からないが無視を決め込む。どうせ自分の目的には関係ないことだろうと踏み、そのまま商店街の方に歩を進めるようとする。

 見上げる空は青く晴れている。蒼いなら、あの空の青色の方を真似すりゃいいのにと思い、ルークは、軽く睨みつけながら二人の脇を通り過ぎようとした。

 

 件の蒼い男は、特にルークの方に目を向けることなく、少女に詰め寄ったままである。

 

「俺を怒らせるな……」

「…………」

 

 何に苛立っているのか、身体がわなないている。

 もはや殴れる位置にまで、少女との距離を縮めていた。

 

「何か知っているのか!?」

「…………」

 

 怒声から、真剣味を帯びた声に切り替わる。

 ルークは、その声から弱い者いじめではない空気を感じながらも、しかし関わり合いになるほどではないかと思い、あくまで聞こえていないふりを貫く。

 声色が変わろうが、少女は答えない。もう目に見えて、恐怖で震え上がっていた。

 

「オイッ!」

 

 蒼い男が怒鳴り、ほとんど少女と顔を突き合わせるくらいの位置に詰め寄った時、急に胸糞悪くなったルークが踵を返して、2人に近寄った。

 

「だぁ~~~、うるせぇっつーの! 何してんだよ、こんなところで!」

「ウルサイ。取り込み中だ!」

 

 急に横やりを刺してきたルークに、蒼い男は罵声で応酬する。

 その害虫でも見るような視線を受けてルークは思う。

 コイツとはぜってー仲良くできねぇ、と。

 磁石を思い出した。同じ極だと猛反発して絶対に引き合おうとしないアレだ。

 直観的に、コイツと俺は性格が似ていると、癪ながら認めてしまいそうなルークであった。

 心の中では、ぜってー認めねぇと、思いながら。

 

「俺の仲間が行方不明なんだ! 本当に何も知らないのか!」

 

 今度は、詰め寄るというよりは縋るように、少女に問いかける。

 態度の移り変わりの激しさにルークが戸惑う。

 さすがに、無意味に少女に詰問しているわけではないことは伝わってくる。

 

 しかし、少女はより一層、身を固くしてしまった。

 男の事情はどうあれ、少女が口を大人しく話すとは思えない

 それを男も察したのか、

 

「ちっ! 時間をムダにした!」

 

 男は露骨に舌打ちをし、ついでに唾を一つ吐いて、酒場前から立ち去って行く。

 

(なんだよ、アイツ。感じ悪っ)

 

 町の奥に向かって行く男に不快感を隠さずにルークがその背中を見送ると、

 

「これを……」

 

 少女が、ルークに翠色の卵のようなものを差し出す。

 

「ああ、別にいらねぇ……ってこれは!?」

 

 礼だと思い、反射的に断ろうとしたルークだったが、それを見て目を丸くする。

 

 草人がくれた『積み木の町』に似たようなものだと直感で感じた。

 つまり、大地に置いて、イメージをすれば、また別の場所が出現するはずである。

 

 卵は、美しいと呼ぶにはお世辞にも傷がつきすぎている。

 しかし、それが却って並々ならぬほどの長い時代をくぐり抜けてきたことを示しているように思われた。

 少女からそのアーティファクト『ヒスイの卵』を受け取る。手に取ってみると、内部から今にも迸りそうな力の脈動を感じる。

 

 探求箇所が増えていく。宝石の値打ちとは違うその価値に、ルークは蒼い男に害された興奮が再び蘇ってきたことを思う。

 

「い、いいんだな? 返せって言われても返さねぇぞ!」

「………………」

 

 既に絶対に返すまいと、卵を抱きかかえているルークの問いかけに、少女は無言のままであった。

 そして、そのまま酒場の中へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新しい場所に向かうためのアーティファクトは得られた。

 とはいえ、このドミナの町にはまだ入ったばかり。

 一通り散策してから向かっても遅くはないだろう。

 

 そう思ったルークは、酒場にほど近い武器屋「ジェマの騎士」に入った。

 剣が好きなルークにとって、武器屋ほど心踊らされるところはない。

 それ以外にも、格好いい鎧や兜だのが並んでいると思うと、胸の中の湧き立つものを抑えることはできなかった。

 

 やや古めかしい扉を開けて、ドアベルを響かせながら、宝の山へと踏み込んで行く。

 すると、目論見通りの様々な武器や防具だけでなく、予想外なことに楽器や骨董品の類まで並んでいて、ルークはニヤリとする。

 年季の入った建物の造りも、素人経営ではないという信頼感を醸し出すし、般若のようなおどろおどろしい仮面や人間そっくりの石像まであり、不気味ながらもどこか老舗という雰囲気を纏っているように思わせた。

 

 大きな机越しに、カブトムシのような兜(とルークは思った)を被った大柄の男が読み物から目を上げ、入ってくるルークに視線を向ける。

 

「いらっしゃい」

「なぁ、どんな剣があるんだ? ちょっと見せてくれよ」

 

 買い物をしたことないルークは、要求に遠慮がない。

 荒くれ者の来店には慣れているのか、店番の男は特に気分を害した様子もなく、後ろにかかっている棚から二振りの剣を持ち上げた。

 そして、カウンターに静かに置いた。

 

「これがブロンズソード。片手で使うにはもってこいです。

 こっちが、ブロンズブレード。両手で使うなら、こっちを薦めます。

 お客さんは、どちらがよろしいですか?」

 

 いかつい体つきとは別に、丁寧に接客してくれる。

 笑みを浮かべた口から発せられる声も穏やかで、威圧感がない。

 ルークも男に圧倒されることなく、机の上の剣をまじまじと見つめた。

 

「へ~。格好いいじゃん」

 

 まずは、ブロンズソードの方を持ち上げる。

 しかし、ルークは、顔をしかめた。

 だめだ、これは軽すぎる。普段使っている木刀の方が、まだ重量がある。

 そう思い、今度はブロンズブレードの方を手に取った。

 

「おお、これいいじゃん」

 

 ルークは、ブロンズブレードを掲げる。

 しっくりくる程よい重さ。手に馴染む感覚。左右対称の美しいフォルム。艶のある光沢輝く刀身。

 屋敷の外に出たら一度は手にしたかった本物の剣。そのイメージにピッタリだった。

 

 カウンターから距離をとってブンブン剣を振り回す。

 木刀ではない本物の感覚に、ルークは頬を緩ませた。

 

「へ~。お客さん、力ありますね。

 普通の人は、両手で持つものなんですよ、その剣」

「へっ! 伊達にヴァン師匠の弟子じゃねぇからな」

 

 店番の男の感心した声に、ルークは、そう答えるが、実はそれだけではない。

 確かに、ヴァンの直接指導の下で剣の稽古を行い、ヴァン不在でも基礎訓練を怠らなかった賜物でもある。

 しかしながら、それだけが人外の力を引き出すことに即繋がるわけではない。

 

 ルークは、響律符(キャパシティ・コア)を装着していた。

 これは、フォンスロットという体のツボに干渉することで、戦闘能力を活性させる装備品である。

 これによって、普通の人間には出せない力を引き出し、ルークの身体能力を高めているのであった。

 

 だから、ブロンズブレードが両手剣であろうと、ルークには関係がなかった。

 目の前にいる店番の男よりも、小柄で、筋肉の量が劣っているように見えても、両手剣を振るうほどに強靭な力を持っているのである。

 

 ブロンズブレードを買うのに、力は問題なかった。

 

 だが―――

 

「親父、これ、貰うぜ!」

「毎度ありがとうございます。代金は150ルクです」

 

 その言葉に、ルークはキョトンと目を丸くした。

 

「だいきん? なんで金なんて払うんだ?」

 

 ルークは買い物をしたことがない。

 屋敷にあるものは、自由に手に取って食べたり、飲んだり、自分のものにできた。

 屋敷になければ、使用人や母親にねだり、何でも好きなだけ買ってきてもらえた。

 だから、お金を払うという経験は、未だになかった。

 お金自体は、母親からのお小遣いでもらったことはあるが、あの少女の襲撃時にお金を持っているはずもなく。

 結局着の身着のまま無一文でここまでやって来たのであった。

 ……もっともあったところで、通貨単位の違いで払えなかったであろうが。

 

 ルークの、揶揄(からか)っているわけではない純粋な疑問の声を聞いて、今度は店番の男が困惑する番であった。

 

「い、いえ、お金がないとこっちも立ち行かないと言いますか、とにかく私たちは、それで食べているわけでありまして……」

 

 店番の男にとって、お金を払う必要性を説明させられるのは初めてであった。

 あまりにも常識過ぎていて、備えも何もなかったので上手な説明とはなっていない。

 首を傾げたままのルークであったが、ひとまず納得したことにして、

 

「へ~、そんなもんなんだ。んじゃ、あとで屋敷に着いたら親父から払ってもらうから」

 

 そう言って、ルークは、剣を振り回しながら、店を出ようとする。

 

「い、いえ、うちの店はすぐに払ってもらわなければ困ると言いますか……とにかく、お金を今払っていただかないと……」

 

 店番の男は、慌てて呼び止めた。

 彼は、見た目に反して、丁寧ではあるが小心者でもある。

 こういう時になると、存外強く出られない。

 今までは、外見の力強さで荒くれ者の来客の暴走を未然に防いでいたが、生憎と買い物をしたことのない人間をどう説得すべきかのノウハウは培われていなかった。

 

「え~。じゃあ、どうすりゃいいんだよ。これ欲しいんだけど」

 

 店番の男に振り返って、せっかく初めて触れる本物の剣を未練がましく思うルーク。

 そして、男がおろおろしているところに、

 

「俺が払ってやろう」

 

 ドアベルが響くとともに、先ほど少女に詰め寄っていた蒼い青年が入ってきた。

 

「お、お前は。何の用だよ!」

 

 ルークは気色ばむ。

 あいにくと、青年に対して好印象を持っていない。

 母親から男は、女の子には親切でなければならないと教わってきた。

 だから女の子相手に容赦なく詰め寄る青年の評価が芳しくないのである。

 何か事情を抱えていそうではあったが、やはり、悪印象を拭いきれるほどではない。

 

「その剣を買ってやろうっていうんだ。

 それだけじゃない。鎧も、兜も、小手も、具足も買ってやろう。

 これでどうだ?」

 

 蒼い青年は、ぶっきらぼうな調子のまま、ルークに問いかける。

 言っていることは、非常に好意的であるが、顔を見れば、明らかに渋々であるというのが一目瞭然であった。

 いくら交渉事を経験したことがないとはいえ、ルークは、その表情と申し出の途方もない乖離に疑問を呈さざるを得ない。

 

「どういうつもりだよ? 俺なんかに恩を売って何しようってんだ?」

「オマエにそいつらを買ってやる。その代わり、仲間を探すのに付き合え」

 

 青年の、少女への尋問から、ここまでの乱暴過ぎる言動に、ルークは、清々しさすら思えた。

 手を貸したくなることはないが、ここまで突き抜けられると、事情を尋ねてみたくもなる。

 

「……どういうことだよ?」

「今言ったとおりだ。お前がアイツからもらった卵。ちょっと見せてみろ」

 

 青年が手を差し出す。

 

「……奪って逃げるつもりじゃねぇだろうな?」

「今手に持っている剣を盗ろうとした奴が何を言う」

「んだと!」

「それはどうでもいい……奪ったりしないから、とっとと貸せ」

「ったく! それが人にものを頼む態度かっつーの!」

「早くしろ。これ以上イライラさせるな」

 

 問答無用の命令に、ルークは悪態をついたが、しかしその瞳にどこか切羽詰まった様子が見えて、気は進まないながらも懐から『ヒスイの卵』を取り出す。

 青年は、ひったくるように取り、卵に顔を近づける。

 そして、

 

「やはり、真珠姫の香りがする。急がないと!」

 

 ルークがドン引きすることを言い放った。

 青年はそれに気づかず、ルークに卵を突き返した後、とっとと店番に詰め寄り、先ほど言った装備品を次々注文した。

 店番の男は、ホッとしたような、困惑したような、とにかく何が何だかよくわからない複雑な表情を浮かべる。

 しかし、上客が来てよかったと思うことにして、棚から続々と言われたものを取り出した。

 

「ほらよ。420ルクだ。

 ……お前、とっととこっちに来て装備しろ」

「ったく、女の匂いを追うような変態からもらってもあんま嬉しくねーからな」

 

 蒼い青年は気持ち悪いが、とにかくもらえるものはもらっておこうと、ルークはカウンターの方に近寄る。

 しかし、その言葉を聞き洩らさなかった青年は、瞬時の居合で腰から剣を抜き、

 

「うおっ!」

 

 ルークの首元に突き付けた。

 

「今度くだらないこと言ってみろ……オマエを叩き切ってやる」

 

 体をわななかせながら静かなる怒りをルークにぶつけた。

 ルークは、抜かりなく研がれた刀身の光沢から鋭利な切れ味を連想する。

 そして、自分が腰の剣に手をかける前に、喉笛を掻っ切る距離であることに体が固まってしまう。

 まさしく生殺与奪の権限が奪われている状態だ。

 この青年の気分一つで、自分の生命は左右されているのである。

 

「フン……」

 

 そのルークのただならぬ怯えの色を見られて、青年は気が済んだのか、剣を鞘に収めた。

 シュコン、と静かな音が鳴り響き、ルークは生命の危機が去ったことを告げられる。

 そして、我に返ったルークは大声で怒鳴りつけた。

 

「あ、あぶねーだろ!」

「ウルサイ。早く装備しろ。店の外で待ってる」

 

 ルークの抗議は、流れゆく流砂のマントが流しきった




*最後の一文は(どうでもいい)ミラクル。
 小説を書くとこんなことがあるんですね。詩歌に嵌まる人達の気持ちがわかりましたよ。
 ビギナーズラックでしょうが、ローレライとマナの木のどちらに感謝の祈りを捧げるべきか迷いました。

まっ!

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