超絶ラッキーボーイも問題児たちと一緒に異世界から来るそうですよ?   作:Ray_

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超絶ラッキーボーイにも手紙が届いたようですよ?

あーあ、つまらないなぁ…

 

おつかいで頼まれたものは、っと卵と牛乳とあとなんだっけ…

あ、チーズか

 

「いつもありがとね〜!」

 

「いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます」

 

「あ、今福引やってるからこれあげるわ〜!」

 

「福引券…ありがとうございます!」

 

おつかいに頼まれたので買い物をして支払いを済ませると店員さんに福引券をもらった。

どうやら近くでやっているらしい。

せっかくもらったんだし、やろうか。

福引券…か

懐かしい、ずっとこういうものは避けていた。

 

「よう兄ちゃん!一回か、回していいぞ」

 

「はい」カラカラ

 

結果なんて解っているから。

 

「ん!?金か!一等だ!!」カランカラン

 

やっぱり。

運次第のものの結果はいつだってこうだった。

運に左右されるものは例え遊びでも僕を優勢にしてしまう。

福引だって宝くじだって結果はいつだって解っていた。

 

「一等は天然石のアンクレットだ!大事にしろよー!!」

 

「ありがとうございます、失礼します」

 

天然石のアンクレット、か

さて、家に帰ろう

帰って、この天然石のアンクレットに僕の力でできるかわからないけど…

 

()()()()()()()

 

天然石には元から力があると言われているけど、僕の力を与えられれば増幅したりするのかな?

 

そんなことを考えていたらあっという間に家に着いた。

 

楽しいことなんて早々起きない、それがこの平和な世界では当たり前だ。

 

今更、楽しいことが起きる…なんて期待はしていないんだけどさ。

 

おつかいで頼まれたものをゆっくりと冷蔵庫に収納していく。

 

そして、自室に戻りアンクレットに力を込めていく。

 

僕の力が入ったと思われるアンクレットを丁寧に左足につける。

 

何の力が加わったのかわからないなぁ

 

まぁいいか…

 

『坊ちゃん』

 

「ん?」

 

『坊ちゃん!?私の声が聞こえているのですか?』

 

「うん、聞こえるよー」

 

『ということは、坊ちゃんが先ほど力を込められたアンクレットには人外の者と会話することができる力がこもったのですね』

 

「あ、そういうことになるね」

 

『これからは坊ちゃんとお話しすることが可能なのですね、とても嬉しく思います』

 

「うん、僕も嬉しいよ。長年の相棒であるインコと話しができるなんて」

 

『はい!』

 

ん?この手紙は何だろう?

 

 

『柊 瑞樹様へ』

 

あ、僕宛てだ

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、我らの“箱庭”に来られたし』

 

その手紙を読んだ瞬間、僕は知らない場所に飛ばされていた。

 


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