魔導師のヒーローアカデミア   作:北方守護

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特訓 Part.2

武昭達が体育祭に向けて訓練を開始して二日程経った日の放課後………

 

氷の造形魔法(アイスメイク)氷槍騎兵(フリーズランサー)!!」

 

「うわっ!そうだったな!創始も氷を使えるんだったな!!」

 

「切島!足を止めるのは愚策だぞ!氷の造形魔法(アイスメイク)氷撃の槌(アイスインパクト)!!」

 

「イッ!?しまっ!!ドォン!!」

 

「よし、創始の勝ちだな」

武昭と話を聞いて参加した切島が手合わせをしていたが氷の槌に潰されたのを見て尾白が止めた。

 

「火竜の鉄拳 何回も言ってるけど、切島は自分の個性に頼りきってる所があるな」

 

「悪いな創始、そうは言ってもよー」

 

「別に、それが悪いわけじゃないんだ、ただ、それだけに頼り切るのもダメってだけなんだ」

 

「じゃあ、どうしたら良いんだよ?」

 

「自分の個性の使い方の幅を広げたら良いんだよ」

 

「個性の使い方の幅を広げるって………前に創始がバスで言ってた事か?」

 

「あぁ、そうだ 切島の個性は体を硬く出来るんだから、こうすれば良いと思うけど

文字魔法(ソリッドスクリプト) (ウッド) 見てろよ 鉄竜槍・鬼薪(てつりゅうそう・きしん)!」

武昭は一本の木を魔法で作り出すと両手を鉄の槍に変えて連続の突きで木を粉々にした。

 

「まぁ、こいつは簡単な技だけどな 切島なら手を変えるだけで良いんじゃないのか?」

 

「そうか、俺は体を硬くするだけで、それをどうしたら良いか考えてなかったのか……

ありがとうな創始! 悪いけど、少し俺1人でやらせてくれ!!」

 

「あぁ、何か手伝って欲しいならいつでも行ってこい」

武昭は切島の所から離れた。

 

一方……

 

「葉隠さん!これでアナタの姿は丸見えです!!」

 

「キャッ!痛たた……うーん負けちゃったー……」

 

「百ちゃんの勝ち………」

離れた場所で百と葉隠が手合わせしていたが

百が足元に粉を巻いて居場所を見つけていた。

 

「やっぱり、ヤオモモは個性の使い方が上手だね」

 

「そんな事はありませんわ、わたしがこの様に出来ているのは

武昭さん、唯さんと一緒に訓練をしていたからです」

百は耳郎に説明してると唯がそばに来た。

 

「百ちゃんの言う通りだけど、それは百ちゃんが頑張って努力したからだよ」

 

「それに唯さんは武昭さんと幼馴染ではありませんか」

 

「じゃあ唯ちゃんは昔から武昭君と一緒に過ごしてたの?」

 

「うん……武昭の両親が海外で仕事をしてるから隣の家だった私の両親が

武昭のお世話をしてるんだ」

 

「それで、俺と唯は小さい頃からの付き合いなんだ

まぁ、その関係で唯は俺と一緒に特訓してきたんだよ」

武昭が女性陣の所に来た。

 

「創始、切島はどうしたの?」

 

「あぁ、切島は一人だけでやりたいって言ってな」

 

「だから俺達はコッチに来たんだ」

尾白がそばに来た。

 

「それにしても武昭って本当に強いんだな」

 

「まぁ、昔から身体を鍛えて個性も使っていたからな」

 

「そう言えば 唯さんは私達と一緒にいても良いのですか?」

百は気になった事を唯に尋ねた。

 

「B組の私がA組の百ちゃん達と、こうしてる事?」

 

「別に良いんじゃないのか?A組だろうとB組だろうと同じ雄英の生徒なんだからよ」

 

「うん……武昭の言う通り………私達は皆ヒーローを目指すライバルかもしれないけど………

仲間や友達でもあるから………」

 

「うんうん!唯ちゃんの言う通りだよ!!」

 

「そうだな、プロになれば同じ現場で手を組む事もあるかもしれないからな」

武昭と唯の言葉に葉隠や尾白は納得していた。

 

「さてと、そろそろ閉まる時間だから帰るか 尾白悪いけど切島を呼んで来てくれ」

 

「あぁ、分かったよ」

 

「では、私達は先に着替えてますわ」

女性陣が更衣室にして少ししてから男性陣も更衣室で着替えて下校した。

 

体育祭まで…………約2週間


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