魔導師のヒーローアカデミア   作:北方守護

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騒ぎと非常口

お昼休み……

 

「さてと、食堂でも行くか」

 

「あら、武昭さんは今日は食堂なのですか?」

 

「たまには、唯以外の料理も食べたいからな」

武昭と百が話してると唯が迎えに来た。

 

「武昭……食堂に行こう……あっ、百ちゃんと話してたんだ……」

 

「大丈夫ですよ唯さん、お話は、もう終わりましたから」

 

「じゃあ行くか唯、そうだ今度は百も一緒に食堂に行こうぜ」

 

「はい、よろしいですわ」

 

「じゃあね、百ちゃん……」

武昭と唯は教室を出て食堂に向かった。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

武昭と唯が食堂に行くと学年関係無く沢山の生徒達がいたが

構わずそのまま列の後ろに並んだ。

 

「うわぁ……一杯だなぁ………」

 

「だって……作ってるのが、ランチラッシュだもん……」

 

「あぁ、和洋中なんでも作れるヒーローだったな、おっと俺の番だな。

じゃあ俺はカツ丼と天丼と親子丼……それと……」

 

「ねぇねぇねぇ!君って沢山頼んでるけど、そんなに食べられるの!?

って言うか、なんでそんなに食べるの!?」

武昭が注文してると近くにいた女生徒が気になって話しかけて来た。

 

「えぇ、これ位なら普通に食べますし、俺は食べれる時に食べるんですよ

あっ、ありがとうございます……さてと、あそこが空いてるか……」

 

「武昭、私のも来たから一緒に行こう」

武昭と唯は品物を受け取ると空席に向かった。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

席に着いた武昭と唯が料理を食べてると先ほど話しかけた女生徒が

唯とは逆の武昭の横に座った。→ 唯 武昭 女 こんな感じです。

 

「そういや、自己紹介がまだでしたね、俺はヒーロー科1年A組の創史武昭です」

 

「私はヒーロー科1年B組の小大唯です………」

 

「私はヒーロー科3年の波動ねじれって言うんだ、よろしくね」

 

「あっ、先輩でしたか、すみません食べながら話してしまって」

 

「ううん、気にしなくても良いよ、私達は同じ雄英の生徒なんだから」

 

「あっ、ありがとうございます………波動先輩」

 

「それよりも、君達って仲が良いけど、どんな関係なの?

もしかしたら付き合ってたりしてるの?

 

「えっと、その………」

 

「俺と唯は幼馴染みなんですよ、それに付き合ってはいません……」

3人が話してる時だった………

 

ウゥーーー

 

「ん?なんだコレ………警報?………」

 

〔セキュリティ3が突破されました 生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難して下さい〕

 

「セキュリティ3?先輩、これって何ですか?」

 

「うん、セキュリティ3って言うのは校門の所にある雄英バリヤーを突破して

侵入してきた人物がいるって事だよ。 けど、3年間でこんなの初めてだよ」

 

「きゃっ!武……昭………」

ねじれの説明が終わると同時に食堂内の生徒達が出入り口に殺到し混乱が起きていた。

 

「くっ!唯!このままじゃ流れに巻き込まれてケガ人が出るかもしれない……

唯!先輩!すいません!!」

 

「ふえっ!?た、武昭!?」

 

「うわっ!これって………」

武昭は唯を胸に抱き寄せてねじれを背中にオンブすると近くの壁に右手を食い込ませて

上に移動した。

 

「ふぅ……何とかここに来れたけど……動くのは無理だな……」

 

「武昭………大丈夫なの?………」

 

「あぁ、動かないで、このままの体勢でいるなら大丈夫だ……

先輩、すみませんけど落ちない様にもっとギュッとして下さい」

 

「う、うん……こうだね…」

 

「さてと、このままって訳にもいかないだろうし、どうしたら?………」

 

「麗日君!俺を浮かせるんだ!!」

 

「あれは……飯田と麗日……そうか!」

武昭が声のした方を見ると飯田が空中に浮かんでいた。

 

(皆の視線が集まる場所で端的に尚且つ短く!)

 

「大丈ーー夫!!」

浮かんだ飯田は自身の勢いで出入り口の上に止まると皆を落ち着かせた。

 

「皆さん!侵入したのは只のマスコミです!

雄英の生徒らしく!最高峰の人間に相応しい行動をしましょう!!」

 

「へぇ、なかなかやるじゃん飯田……(ん?何だあのマスコミの後ろにいる黒い服の男は………)」

 

「ねぇ……武昭、そろそろ降りた方が………」

 

「ん?あぁ、そうだな……よいしょっと……先輩、降りても大丈夫ですよ?」

 

「ふぅ、いい判断力だったね、ありがとう さてと私達も後片付けのお手伝いをしないと」

ねじれが言うと武昭と唯も後片付けに向かった。

 

その後、午後の委員決めの時に緑谷が委員長の役職を飯田に譲った。

 

その日の放課後……

 

武昭は職員室に来ていた。

 

「相澤先生、今日の事で少し気になった事があったんですけど」

 

「んあ?どんな事だ?」

 

「えぇ、警報が鳴ってマスコミが入り込んだ時に、それとは違う人物がいました」

 

「マスコミとは違う人物?どんな奴だ」

 

「こんな奴でしたね……絵画魔法(ピクトマジック)

武昭は空中に自分が見掛けた人物の絵を描いて相澤に見せた。

 

「コイツか……なら雄英バリヤーを破壊したのも同じと考えていいだろう……

そういや、創史、お前の個性は何なんだ?未だに謎なんだが……」

 

「相澤先生……それについて話したいんですけど……

出来れば根津校長にも同席して欲しいんです………」

 

「校長にもか………なら俺について来い………」

武昭は相澤に連れられて校長室に向かった。




食堂での簡単な位置関係です。

壁 武昭、唯、ねじれ
飯田 窓

武昭は上から見てたので遠くが見え
飯田は窓に張り付く様に見たので遠くがなかった
としてみました。

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