訓練を終えた武昭達はオールマイト達がいる場所に戻った。
「さて講評の時間だが、やはり今回のベストは創史少年だ!」
「そうだろうなぁ〜」
「だって創史君と轟君の戦いって凄かったもん」
「それは、そうだけどよ……結局創史の個性って何なんだ?」
皆が話してる中、切島の言葉で全員が武昭に視線を向けた。
「んあ〜 俺の個性は簡単に言うと魔法なんだよなぁ……」
「ウチも組んでたから少しは分かってるつもりだけど
あの時に障子の動きを止めたのは武昭が仕掛けた
「そうだな………核爆弾を確保しようと部屋に入ったら
「うむ……創史少年、出来ればあの時に何をしたのか教えてくれないか?」
「はい、構いませんよ……俺はあの時……」
武昭は訓練の時の事を思い出していた。
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作戦会議が終わり開始のチャイムが鳴ったと同時にビルが凍りついた。
「チッ!やっぱり俺の考えてた通りか………大丈夫か?耳郎」
「あ、あぁ、創史が助けてくれたから平気だ……」
床が凍り付く寸前に武昭が足から炎を出して耳郎にお姫様抱っこをして空中へ飛び上がっていた。
「けど、これで相手は油断するだろうな」
「それってウチ達が動けなくなってるって考えてるから?」
「あぁ、だからこっちも、ちょっとした罠を仕掛けておく」
武昭は床全体に耳郎が見た事ない文字で何かを書くと同時に部屋を出た。
「耳郎、俺は今ココの床に“入り口から入った生物は体が動かなくなる”
そういう術式魔法を書いた、だから俺以外の誰かが来るまで出ないくれ
いわば、耳郎を囮に使ったみたいだけど、必ず俺があいつらを倒すから………」
「創史……分かったよ、ウチは創史を信じるだから、あいつらの相手をお願い」
「あぁ、任された、ありがとうな耳郎、俺を信じてくれて」
武昭は轟達を探しに向かった。
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「なるほど……あえて創史少年は耳郎少女を置いていったのか」
「えぇ、言い方は悪いかもしれないですけど………
轟と障子のどちらを相手にしても耳郎じゃ無理だと思ったから俺が行きました」
「確かに創史の言う通りだよ、ウチじゃどっちに会っても勝てる気がしなかった……
だったら創史の作戦に乗った方が割りが良かったよ」
「うむ、それぞれが、それぞれの役割をちゃんと果たすそれがチームという物だな
障子少年も自発的に動いたが、敵チームの方が上手だったという事だ
では、次の訓練を開始する」
オールマイトが言うと次の対戦チームが現場に向かった。
皆がモニターを見てる中、轟だけは武昭を見ていた。