個性把握テストの日は昼で終わった事にします。
A組はテストの後ガイダンス。
B組は入学式の後にガイダンス。
この様な日程にしました。
個性把握テストが終わった日の放課後……
「んー……今日は疲れたな……」
「私も聞いた時は驚いたよ………会場にA組だけ来てないんだから………」
武昭は唯と下校していた。
「俺だって入学初日に、あんな事するなんて思ってもみなかったよ」
「そっか………けど百ちゃんも受かってて良かった………」
「まぁ、百は推薦だった事に、ちょっと落ち込んでたけどな」
「そうなんだ………あっ、武昭お弁当どうしよう?………」
「一応の為に作って貰ったけど昼で終わったからな…どこかで食べてくか?」
「武昭が、それで良いなら私も良いよ………」
武昭と唯は近くにあった公園で食べる事にした。
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公園へ来た武昭達がお弁当箱を開くとオーソドックスな弁当だった。
「おっ、今回は俺の好きなオカズばかりなんだな」
「うん……今日は、それにしようかなって、考えてたから……
ほら、それよりも早く食べよう………」
「あぁ、そうだな、いただきまーす!」
武昭達はお弁当を食べ始めた。
「うん!やっぱり卵焼きは甘い奴だよな!
それでいて焼き魚は塩味だから、また箸が進む!」
「武昭……慌てて食べると喉につまらせるよ………
はい、お茶………」
「あぁ、ありがとう唯………ふぅ……」
お茶を飲んだ武昭は一息ついた。
「そういやB組の方はどうだったんだ?」
「うん……コッチはちゃんとガイダンスとかをしてたよ………」
「担任によって違うって事か……まぁ合理的主義みたいな所があるからな……
ふぅ……ご馳走様、旨かったよ唯」
「うん……ありがとう………武昭」
「ふわぁ〜〜やっぱり、個性把握テストをしたから疲れたなぁ〜」
「だったら………良いよ武昭………」
「あぁ、ありがとうな唯………zzz……」
武昭が眠そうだったので唯は自分の膝を叩いて膝枕をさせた。
「お疲れ様……武昭……」
唯は眠る武昭の頭を優しく撫でていた。
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暫くして……
「ううーん………おっ、もうこんな時間か……」
「おはよう……武昭………」
「あぁ、おはよう唯。そういや今日の晩飯はなんだ?」
「特に決まってないから……買い物しながら決めようかなって……」
「俺は、それで良いぞ。じゃあ行くか」
武昭が自然に腕を出したので唯も普通に腕を組んだ。
「武昭は……何が食べたい?」
「そうだなぁ………昼が和食だったから何かコッテリした物が良いな」
「コッテリした物か………だったら何か揚げ物にするね」
2人は仲良く買い物に向かった。
武昭達が公園を離れた後………
「チキショウ………何で入学したばかりでアイツは、あんな事をしてやがんだ……」
髪の毛に丸い物がついた小柄な体格の男子が血涙を流して悔しがっていた。