武昭達が中学を卒業して日にちが経って雄英高校の受験日2月26日………
「ウップ……ここが雄英高校の受験会場か……」
「武昭……大丈夫?……」
武昭達は受験会場でもある雄英高校の校舎前にいたが青い顔をした武昭の背中を唯がさすっていた。
「あぁ、だいぶ楽になったよ……ありがとうな唯………」
「ううん……気にしないで良いよ……
私達の中学からは私と武昭しかいないんだから………」
「おっ、おい武昭じゃないか」
声がした方を見ると尾白が駆け寄ってきた。
「よっ、やっぱり、その声は尾白だったか、久し振りだな」
「あぁ、久し振りだな………って何か気分が悪いみたいだけど大丈夫か?」
「何とかな……あぁ、紹介しとくよ彼女は俺の幼馴染で同じ中学の小大唯
彼は少し前に知り合った尾白猿夫だ」
「ん……初めまして………小大唯と……言います………」
「初めまして……尾白猿夫って言います」
「さてと、そろそろ中に入るか……ん?彼は……」
3人が会場に向かおうとした時に周り何かざわついたので見ると
金髪のツンツン頭の少年が歩いていた。
「あぁ……彼はヘドロ事件でちょっとした話題になった奴だったな」
「確か……名前はバクゴーだとか………」
「まぁ、
「そうだね………武昭の言う通り………」
「あぁ、他人はどうあれ自分が頑張れば良いだけだもんな」
3人は会場に入った。
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会場に入って席を確認すると武昭と唯は隣同士だったが、尾白とは離れていた。
「どうやら、俺だけが向こうみたいだな」
「そうだ尾白、試験が終わったら軽く何処かで何か食べないか?」
「あぁ、俺は構わないぜ」
「うん………私も良いよ………」
「じゃあ、また後で」
尾白が離れると武昭と唯は席に座った。
「さてと、確か最初は実技試験だったよな?」
「うん……それで終わった後に筆記試験………」
「実技試験は自信あるけど筆記はなぁ………」
「大丈夫だよ………武昭だって頑張ったんだから………」
「あぁ、ありがとうな唯 「あっ、ゴメン」ん?」
軽く衝撃を受けた武昭が横を見ると何処かの制服だけが浮いているのが見えた。
「えっと……もしかして、透明人間か何かかな?」
「そうだよ、ゴメンね軽くぶつかっちゃったから」
「別に気にしないで良いよ」
「ありがとー私の名前は葉隠透って言うんだ。
男の子みたいな名前だけど、これでも女の子だよ」
「そうか、俺は創史武昭で、彼女が」
「私の名前は小大唯です………ん、そろそろ試験の説明が始まるみたい……」
3人が自己紹介をしてると会場にあるステージ上に1人の男性が姿を見せた。
彼はボイスヒーロー“プレゼント・マイク”と呼ばれてるヒーローだった。
マイクの説明によると………
・受験生達はこの後に10分間の「模擬市市街演習試験」を受ける。
・あらゆる持ち込みは自由。
・演習場には
・それらの敵を各々の個性で無効化すると点数が入るので、それを稼ぐのが目的。
・但し他受験生等のヒーローらしからぬ行為は禁止。
「ん?プリントを見ると
「先生!配られたプリントには敵は4種類と記してありますが……」
武昭が気になった事をメガネを掛けた学生が質問していた。
「OKOK、四種類目の敵は言わば
「なるほど……コイツは倒しても意味が無いって事か………」
「じゃあ見掛けたら相手をしない方が良いんだね」
「有難う御座います!失礼致しました!!」
「俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校“校訓”をプレゼントしよう!」
「それでは皆、良い受難を!」
プレゼント・マイクの説明が終わると受験生達は、それぞれの会場に向かった。