魔導師のヒーローアカデミア   作:北方守護

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ちょっとした説明会です。


疑問と説明

温泉に入った武昭達は着替えを終えると帰宅していた。

 

「ふぅ……凄い気持ちよかったですわ」

 

「さてと……唯、今日の夕食は出前にでもするか?」

 

「うん……武昭が構わないなら………百ちゃんは?」

 

「はい、私も宜しいですわ」

 

「じゃあ夕食はそれで良いとして、それまでは勉強でもするか」

 

「うん……雄英に行くなら……頑張らないと……

武昭は特に……」

 

「ウッ……仕方ないだろ、俺にだって苦手な物はあるんだから」

 

「でしたら、私がお教えしますわ、これでも成績は上位ですので」

 

「あぁ、悪いけど頼むよ百」

 

「なら……私はお茶菓子を持っていくから………いつもの部屋だよね?」

 

「そうだ、いつもの勉強部屋だ、百は先に行ってるぞ」

 

「分かりましたわ」

武昭は百を連れて唯はお茶菓子を用意しにと、それぞれの場所に向かった。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

武昭が百を連れていった部屋は10畳ほどの広さの和室で

中には昔の寺子屋で使っていた机が幾つか並べてあった。

 

「私の家の勉強部屋は洋風ですが武昭さんの家は和風なのですね」

 

「あぁ、洋室もあるけど、やっぱり畳が良くてな」

 

「武昭……百ちゃん……お茶菓子持ってきたよ……」

 

「おっ、ありがとうな唯、じゃあ勉強会を始めるか」

 

「分かりましたわ、それで武昭さんはどの教科が苦手なのですか?」

 

「ん?俺が苦手なのは歴史と英語だな」

 

「他の教科は、それなりなんだけどね……」

武昭と唯は苦笑いをしていた。

 

「それならば、早速勉強を開始しましょう」

百は教科書を出すと勉強を始めた。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲

 

暫くして3人は勉強を一旦休憩してお茶菓子を食べていた。

 

「そうだ……武昭……そろそろ冷蔵庫の中が無くなりそうだから………

明日でも買い物に行こう?」

 

「あぁ、そうだな……ありがとうな唯……」

 

「ううん……私がやりたくてやってる事だから………」

唯は武昭に頭を撫でられて赤い顔で喜んでいた。

 

「えっと……唯さんは武昭さんの家の事を分かっているのですか?」

 

「あぁ、幼馴染だって言うのもあるけど、うちの親と唯の親も幼馴染なんだよ」

 

「それで武昭のご両親が仕事で離れる時に私の親に頼んでいったの………」

 

「だから俺は、唯の家族には頭が上がらないんだよ」

 

「そうだったのですか………あっ、武昭さんに聞きたい事があるのですが………

以前に教えてもらった魔法について更に詳しい事を教えていただけませんか?」

 

「だったら………私も聞きたい………」

 

「そうか、だったら次は俺が教えるか」

そういうと武昭はノートを広げた。

 

「まず最初に説明するのは魔導士の種類だな。

魔導士には「能力(アビリティ)系」と「所持(ホルダー)系」の2つのタイプに分かれてるんだ」

 

「能力系と………所持系ですか?」

 

「あぁ、能力系の魔法は覚えて身に付けた物で所持系の魔法はアイテムを使って魔法なんだ」

 

「武昭は………どっちのタイプなの?………」

 

「俺は能力系になるな、竜から魔法を教わってるから」

 

「武昭さん、その所持系の魔法に使うアイテムとは、どの様な物なんですか?」

 

「俺が知る限りは鍵だったな、一応杖とかもあったらしいけど」

武昭は一息ついた。

 

「では、武昭さんは今はどれほどの魔法が使用出来るのですか?」

 

「大まかに数えても……5~60はあるな………」

 

「そんなにあるの?武昭が炎を食べたりするのは………」

 

「それは滅竜魔法だな、自身の体質をそれぞれの属性に変化させてるんだ。

俺に教えてくれた竜は創生竜レインディアと呼ばれていて、あらゆる属性の魔法を使えたんだ」

 

「では造形魔法にも他の属性があるのですか?」

 

「そうだな、よく使うのは氷が多いけど土や木、鉄とかでも出来るぞ」

 

「あとは……文字を使う固定魔法(ソリッドスクリプト)だよね……」

 

「あぁ、こうやってな 固定魔法COTTON」

武昭が空中に文字を書くと、それが綿の固まりに変化した。

 

「あとはテイクオーバーだったな、コイツは何故使えるか俺にも分からないんだ」

 

「武昭………それってどういう事?………」

唯が頭を左肩に傾けて聞いた。

 

「あぁ……コイツは本来は対象者の体を乗っ取って自分の肉体に

その力を還元する魔法なんだけど………

何故か、向こうの世界で乗っ取った筈の力があるんだよ………

テイクオーバー ビーストアーム 紫蛇(しじゃ)」

武昭は左腕を紫色の蛇に変化させると離れた場所にある棚から本を取り出した。

 

「まぁ、他にも魔法はあるけど、そろそろ夕飯にしないか? 俺は腹が減ったぞ」

 

「フフッ、そうだね私が連絡するけど何にするの?……」

 

「そうだなぁ………百は何か食べたい物はあるか?」

 

「いえ、私は特には好き嫌いがありませんので何でも平気ですわ」

 

「そっか、じゃあ唯、今日は和食が食べたいから………」

 

「分かってるよ………いつもの数。注文すれば良いんだよね?

なら……注文してくるね………」

唯は部屋を出ると注文しに向かい、武昭は百と軽めの勉強をしていた。

 

 

 

 

 

 

夕飯時………

 

「えっと………唯さん?」

 

「どうしたの?………百ちゃん………」

 

「いえ……私も個性の関係上たくさん食べるのですが………」

 

「百ちゃん……武昭は……魔導士だから………たくさん食べるんだよ……」

居間で3人は夕食を食べていたが百は武昭の食べてる量に驚いていたが唯は普通にしていた。

 

因みに………

唯 幕の内弁当一人前

百 松花堂弁当三人前

武昭 カツ丼五人前、親子丼五人前、ざるそば十人前、単品の豚の角煮 三十人前

を食べていた。

 

 

 

 


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