色々おかしなところがあるけど細かいところは気にしないでください。
なお、このルートは場合によっては削除するかもしれないので。
戦いの再開
宇宙海賊ガイスターが世界に現れるよりもはるか昔。
遠い宇宙の彼方に存在する超ロボット生命体「トランスフォーマー」が住む惑星セイバートロンでは、平和を愛する「サイバトロン」と武力による惑星の統治を目指す「デストロン」の2つの種族が永きに亘り戦争を続けていた。この戦争の影響によって、セイバートロン星のエネルギーは枯渇寸前にまで陥った。
当時のサイバトロンの総司令官コンボイは、一部の仲間たちと共に外宇宙へのエネルギー探索を開始。しかし、そのことを察知したデストロンの破壊大帝メガトロンは、これを妨害すべく追撃を開始。
宇宙空間での戦闘中、双方の宇宙船がとある惑星・・・・・・・現在の地球の重力に引き寄せられ墜落。彼らは全員、機能を停止した。
それから400万年後、火山の噴火のショックで宇宙船のコンピューターが再起動し、生命再生装置により、トランスフォーマー達は当時の地球の到る所にあるエネルギーを蓄えられた物体の姿を借り、復活を遂げた。
メガトロン率いるデストロンは地球の豊富なエネルギーに目をつけ、宇宙支配の野望を抱く。対するサイバトロンも、それを阻止せんと立ち上がった。
かくして、サイバトロンとデストロンは、地球を舞台に戦いを再開する事になった。
激しい戦闘の末、サイバトロンはリーダーのコンボイを含める古参のメンバーが戦死、彼の持つリーダーの証「マトリクス」は新総司令官ロディマスコンボイへと引き継がれる。
一方、同様に重傷を負ったメガトロンはユニクロンによって再生強化、新破壊大帝ガルバトロンとして復活したものの戦争はサイバトロンの勝利となった。
しかし、戦争終結数年後、ガルバトロンの指揮によるデストロンの活動再開、さらに「マスター星」から独自に進化した「ヘッドマスター」の登場により、両軍の戦闘は再開。
シティーコマンダー・ウルトラマグナス含める多くの犠牲を出しながらもサイバトロンの総司令官フォートレスはデストロンの恐怖大帝メガザラックの地球破壊を阻止、宇宙へと逃亡したデストロンを追跡すべくほとんどのメンバーが地球を去って行った。
そして、時は流れ、人々はトランスフォーマーの存在を忘れて行った。
宇宙海賊ガイスターが活動を始めて二年。
女尊男卑と化していた社会はISへの態度が変化したことにより、元の社会へと戻りつつあった。ISは全面的に使用が制限され、IS適性のある者は、一部は政府の保護下に入れられ、学生の一部は、日本のIS学園で保護されるようにことになった。
これは、今までガイスターが明確に人間を襲うということがあまりなかったものの一部の人間を拉致していくという事態があったため人間に危害を加えないとは言い切れないと判断したためである。
しかし、そんな社会の裏でデストロンは再び活動を再開しようとしていた。
日本
ピンポーン!
「ZZZZZZZ・・・・・・・」
ピンポーン!ピンポーン!
「ZZZZZ ・・・・・・・・」
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
「うるせえな!せっかくの日曜ぐらいゆっくり寝かせろよ!こっちは受験勉強と料理の実験台にされて疲れているんだぞ!」
千秋は寝起きの悪い状態でベッドから起きる。
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
「はいはい、今開けますよ!・・・・・ったく、誰なんだよ・・・・」
千秋は適当に着替えると玄関に向かってドアを開ける。
「はい、どちら・・・・・」
「遅ーいぃ!」
「えっ?」
聞き覚えのある声に千秋はポカーンとする。
「全く、昼間から何寝てんのよ!千秋!」
「り、鈴!?」
千秋は目の前にいるツインテールの小柄の少女を見て驚いた表情をしていた。
「お前いつこっちに帰って来たんだよ!?去年中国に帰ったばかりだろ!?」
「まあ、いろいろ訳ありでね。こっちに戻ることになったのよ。」
よく見ると彼女の足元にはボストンバックが置いてある。
「ところで千冬さんは?ちょっと相談したいことがあって来たんだけど。」
「ああ、千冬姉か?千冬姉ならデートだぜ。」
「へえ・・・・・じゃあ今は・・・・・・・はぁ!?デートっ!?あの千冬さんが!?」
鈴は驚いた顔で言う。
「あの千冬さんが!?」
「ああ。」
「アンタたち兄弟以外の男に全くの興味を見せなかったあの千冬さんが!?」
「ああ。」
「あの恋愛とか全く無縁と思っていた千冬さんが!?」
「ああ。」
「うわぁ~!変な時に帰って来ちゃったぁ!明日きっと世界が滅亡するわよ!?」
「物騒なことを言うなよ!」
鈴の慌ただしい一言に千秋は叫ぶ。
「どんな男よ!?まさか薬中(薬物中毒)やヤンキーみたいな奴とかじゃ・・・・・・」
「お前な・・・・・・結構イケメンで優しそうな人だぜ?」
「名前は?」
「ええっと・・・・・一度会ったことがあるけど確か『ホーク』だったかな・・・・・」
「・・・・・・・」
千冬は、化粧をしながらあたりをキョロキョロする。今の彼女の格好は、明らかに派手で普段の彼女とは思えないような姿だった。要は、いかにも今どきの女性らしい服装と言う事である。
「遅いな・・・・ホーク。」
彼女が心配していると一台の車が目の前に止まった。窓を開けると一人の男性の姿があった。
「ホーク!」
「遅れてしまってすまない。」
ホークは、申し訳なさそうに千冬に謝る。
「いや、いいんだ。来てくれれば。」
「では、行こうか。」
千冬は車に乗り込むとホークは運転を再開する。
「ところで今日は、どこへ行くんだ?」
「そうだな、千冬さんが行きたい場所で構わないが。」
「いいのか?それじゃあ・・・・・・」
テレレレ~テテッ!テレレ~テテン!マスタ―――――――フォース!!(アイキャッチ)
織斑家
「へ~~、ホークさんね。」
鈴は千秋に入れてもらったウーロン茶を飲みながら話を聞く。
「なんて言うか千冬姉、日本に帰って来てから魂が抜けちまったような感じだったんだけどIS学園の教師をやらないかって話に来てくれたのがホークさんでそのとき目が完全に釘付けだったんだよ。」
「まあ、一夏がいなくなってから随分経ってるものね。でも、IS学園に男の教師がいるなんて意外ね。」
「話によればIS学園の教育方針が変わったことが大きいらしいぜ?今まではISに関することを専門的に学ぶための場所だったけどここ二年でさ、ほら知っているだろ?」
「『ガイスター』ね。ああ、これだと今年の春から心配になるわ・・・・」
「今年の春?どういうことだよ?」
千秋は不思議そうに聞いてくる。
「実はね、私IS学園に入学することが決まったのよ。」
「えっ?マジかよ。」
千秋が言うと鈴はバックに入っている書類を見せる。確かに政府から渡されたもので入学することは本当の様だ。
「向こうに戻ってIS適性の検査を強制的に受けさせられてさ・・・・・・見事にあったのよ。それで入学の数カ月前にこっちで過ごすことになったのよ。」
「へ~。」
「『ヘ~』じゃないわよ。それで本当はホテルとかで待機することになっているんだけど、あそこ堅苦しいからさ・・・・・アンタの家に居候させてよ?」
「ふ~ん・・・・・・・って、はあ!?」
「いや、別に無理にってわけじゃないんだけどさ・・・・・私とアンタの仲じゃない?」
「いやいやいや、それ無理に決まっているだろ!俺はともかく第一千冬姉が許してくれねえよ!それに俺はいま受験中だぜ!?」
「だからいいんじゃないのよ?」
「えっ?」
「一夏がいなくなってからアンタだって家事で大変なんでしょ?それに千冬さんズボラだし。なら、私が居候している間はやってあげてもいいわよ?どう?」
鈴は、ニヤニヤとしながら千秋を誘惑する。
「む・・・・た、確かに・・・・・」
「でしょ?」
「それに千冬姉の実験にされるよりはマシか。」
「実験?」
「千冬姉の奴、ホークと付き合ってから今までの自分じゃマズいって家事するようになったんだよ。でも、料理はまるでゲテモノだらけで俺は何度地獄を見たのやら・・・・・」
「オォウ・・・・・・なんか聞いただけでゾッとしてきたわ。」
鈴は、同情するかのように千秋の肩に手を置く。
「まあ、この鈴ちゃんが来たんだから安心しなさいな。未来の嫁としてアンタの代わりにやってやるわよ。」
「何で未来の嫁なんだよ?」
「なんでって、アンタみたいな男の嫁に来てくれる女って、私ぐらいしかいないでしょ?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・あっ、また口が滑った。」
二人は思わず顔を赤くする。
「・・・・・・・・二人っきりだし、別にいいわよね?」
「・・・・まあな。お帰り、鈴。」
「ただいま、千秋。」
ガイスター基地
『報告します、数日前のカナダ沖で我々が鹵獲してトレイダーに売り飛ばすはずだった豪華客船の沈没事故についてですがやはり、我ら以外の何者かによって引き起こしたものと思われます。』
ダイノガイストの前でプテラガイストが報告をしていた。
『それで証拠は?』
『はっ、アーマーが回収したカメラの映像のコピーをお見せします。』
プテラはパネルにスイッチを入れ、映像を映す。映像には蝙蝠のような化け物と魚人のような怪物が人々を襲っている姿が写っていた。
『・・・・・我々「ガイスター」の者でないという事だけなのは確かだな。』
『はい。』
『それでこいつ等についての情報は?』
『現在、ドクター束が世界各地のネットワークをハッキングしながら調査を進めています。』
『そうか。』
『世界のメディアの反応は?』
『現段階では我々がやったのではないかと言われています。』
『・・・・・・・おのれ、我等「ガイスター」の顔に泥を塗るとは許しがたい連中よ。』
ダイノガイストは目を光らせながら言う。彼に寄り添っている箒も不満そうな顔で映像を見ていた。
「私たちは確かに『宝』を盗むが人は殺したりはしないぞ!まあ、余程輩は、トレイダーに売り飛ばすけど。」
『プテラ。』
『はっ!』
『このバカ者共を生け捕りにしろ。そして、俺様の前に連れて来るのだ。「宇宙海賊ガイスター」の顔に泥を塗ったことを後悔させてくれる!!』
「いっく~ん!わかったよ!この連中の正体がぁ!」
束が部屋に入ってくる。
「姉さん、連中の正体は何なんだ?私が成敗して来る!」
「まあまあ、落ち着いて。連中の正体は『デストロン』、過去のデータバンクでかつては地球のエネルギー資源を狙ってした組織なんだけどこちらの方はどうやらその組織の分家みたいなもんだね。」
『デストロンだと?』
「うん、彼ら『トランスフォーマー』はスキャンした物に変形することができるんだけど彼らの場合はどう見てもその要素がないけどその仲間らしいお魚クンの頭には堂々とそのマークがあったからね。」
束が映像をアップさせると確かにマークのようなものがあった。
『おのれぇ・・・・・』
「一夏・・・・」
『・・・すまないが全員を呼んでくれ。この愚か共をどう血祭りにあげるか決める。』
テレレレ~テテッ!テレレ~テテン!マスタ―――――――フォース!!(アイキャッチ)
「今日もありがとう、ホーク。私の我侭に付き合ってくれて。」
「なあに、このくらいどうということはないよ。」
千冬とホークは、車の中で会話をしていた。
「しかし、あの映画は面白かったな。そう言えば千秋君、受ける高校は決まったのかい?」
「ああ、私立藍越学園を受けるそうだ。」
「あそこは、就職率の高いからね。」
「あいつ、私に気を使っている物だから・・・・」
「でも、君のことを思っているのだからいいんじゃないかな?君に早く恩返しをしたいと思っているのだろうし。」
「うん。ところでホーク。」
「ん?」
「その・・・・・えっと・・・・今度・・・・」
千冬が何かを言いそうになったとき、ホークの腕時計から急に着信音がなった。
「ちょっとすまない。」
ホークは腕時計を動かす。すると時計から男性の声が聞こえる。
『ダイバーだ。』
「ダイバー!久しぶりだな、元気だったか?」
知り合いなのかホークは懐かしそうに話す。
『ホーク、聞いてくれ。カナダ沖で船が襲われた。奴らの仕業だ。』
「何!?」
「ホーク?」
急に深刻な顔をするホークを千冬は心配そうに見る。
『現場の遺留品から記録映像が回収された。学園のデータバンクの方へ送ったから、君の目で確かめてくれ。』
ホークは通信を終える。
「すまない、急用が入ってしまった。悪いが君の家の近くで下すよ。」
「ちょっと待ってくれ。一体何の話なんだ?教えてくれホーク。」
「できればこの件に関しては君を巻き込みたくはないんだ。」
「いや、さっきの話では学園のデータバンクがなんかと言っていた。それなら学園の教師の私にも知る権利があるはずだ。」
千冬は引き下がる気はない。
「・・・・分かった。奴らは子供だろうが女だろうが容赦なく殺す連中だ。いずれ君にもその牙が・・・・・」
「それで?一体何の話なんだ?」
千冬は不安に感じながらもホークの顔を見る。しかし、ホークは黙ったまま車を進める。
IS学園
休日でもあるためか夕方のIS学園は、静かだった。
そんな学園の駐車場に車を止め、ホークたち二人は敷地内へと入って行った。
「ホーク、一体どこに・・・・・」
千冬が言いかけたとき、ホークは壁の各パネルを開いてパスワードを入力する。すると壁が開き何かの入り口が開き、中はエレベーターになっていた。
「こ、これは・・・・」
「我々『サイバトロン』の基地への秘密の地下入口だ。最もここは臨時基地だがね。」
ホークは千冬を連れて中へと入る。二人が入ると同時に入り口は閉まり、エレベーターは地下へと進んで行く。
「サイバトロンって・・・・・・」
「千冬さん・・・・今まで隠してきたが私は・・・・地球人じゃないんだ。」
「えっ?」
ホークの一言に千冬は思わずどうしたのかと思った。
「冗談だろ?どう見てもホークはにん・・・・・」
「真面目な話だ。」
「・・・・・・その顔だと本当なんだな。」
千冬は、少し納得できないような顔をしながらもホークを見る。
「・・・・・私は、地球から遥か彼方にあるセイバートロン星から来た。正確に言えば『トランスフォーマー』と呼ばれる超ロボット生命体なのだ。」
「トランスフォーマー?あのかつて地球にいたという・・・・・・」
トランスフォーマーと言う言葉を聞いて千冬は驚いていた。
「そうだ。人間や動物、生命を持つ者なら何にでも姿を変えることのできる、トランスフォーマーの中の『プリテンダー』という種族なのだよ。セイバートロン星では、サイバトロンとデストロンの激しい戦いが続いていた。我々は敵のプリテンダーを追って太陽系に突入し、戦いの中、互いに傷つき地球に不時着した・・・・・地球はその頃、人が洞穴に住み、石や動物の骨で獣を追う太古の時代だった。帰る船を失った我々は、人間の姿にトランスフォームし、ヤツらもまた己を変えた。悪魔の姿にだ。長い戦いの末、我々が勝ち、悪魔どもを地球の各地に封じ込めた。」
エレベーターが止まり二人は入り口へと足を運ぶ。
中は様々な機器があり、どこかの通信施設にも見えた。
「ここは・・・・・・・」
「やあ、ホークさん。お待ちしておりましたよ。」
そこには一人の男性がいた。
「あなたは学園長!」
千冬は驚いた顔で男性の顔を見た。
彼の名は、轡木十蔵。このIS学園の学園長である。
「これはこれは、織斑先生も来ていましたか。」
「学園長であるあなたがなぜここに・・・・・」
「千冬さん、その話は後で。学園長、ダイバーから来た映像は?」
「ええ、ちゃんとこちらに来ておりますよ。」
轡木は、パネルを操作すると映像が映る。
ガイスターが見ていた映像と同じものである。
「間違いない・・・・・ブラッドとギルマーだ。」
「やはり、この事件はガイスターが引き起こしたものではなかったのですね。」
「ええ、今までの彼らの行動を考えてみてもいきなり大勢の人間を無差別に巻き込むとは思えません。」
「二人とも一体何の話を・・・・・」
「千冬さん、さっき私は彼らを封印したと話しましたよね?」
「はい。」
「この映像に出てくる化け物は、ホークさんたちが封印したデストロンの『プリテンダー』そのものなのです。」
「え?」
「つまり・・・・・・奴らは蘇ってしまった!」
テレレレ~テテッ!テレレ~テテン!マスタ―――――――フォース!!(アイキャッチ)
海岸 コンビナート地帯
「ケケケケケケケケ!!」
一方、海岸にあるコンビナート地帯でイカのような怪物が破壊活動をしていた。コンビナート地帯はたちまち炎に包まれる。
この事態へと対処するべく自衛隊の武装ヘリコプター数機が対処にあたっていた。
「撃て!」
ヘリに搭載されているミサイルを怪物に向かって発射するが怪物は怯む様子はない。
「くそ!IS部隊はまだ出撃できないのか!?」
「無理を言うな!今はガイスターのせいでまともに出すことすらできないんだぞ!」
「ケケケケケケケケ!」
「しまった!うわあぁ!!」
イカの化け物は、頭部に取り付けられているレーザー砲でヘリを撃墜していく。化け物はコンビナート地帯から街へと進出し、街の人々は大混乱へと陥った。その光景をビルの上から面白そうに眺めている牛の角を持ったモンスターが見ていた。
「グフフフ、虫ケラどもが泣き叫んでおるわ。テンタキル、ブチ壊せ!皆殺しだぁ!」
モンスター・ダウロスは、イカの化け物・テンタキルに命令する。そんなダウロスの元へ蝙蝠の翼を持ったモンスターが飛んでくる。
「ダウロス、抜け駆けする気か!?」
「ブラッド、貴様のやることは生ぬるいのよ!」
「何ぃ!?」
ブラッドは、不機嫌そうな表情になる。そんなブラッドに対してダウロスはやる気満々だった。
「おいおい、やめろよ2人とも。仲間割れしてるときか?」
魚人のような外見のモンスター・ギルマーが仲裁に入る。
地上ではヘリに続いて戦車が出撃するが歯が立つことなく次々とテンタキルに壊されて行った。
「派手にやれ! サイバトロンの連中を燻り出すのだ!」
ダウロスは大声で言う。しかし、誰も来る様子はない。
「まさか、怖気づいたんじゃ?」
「いや、必ず来る!ホークはそういうヤツだ!」
疑問に感じるブラッドに対してギルマーはそう言い張った。
IS学園 サイバトロン地下臨時基地
『奇怪な怪物の出現により、街は今パニックと化しています。近くの地域にいる方は速やかに・・・・・・』
「どうやら・・・・・連中はあなたたちをおびき寄せているようですね。」
ニュースを見て榊原は言う。
「デストロンめ・・・・・・スーツ・オン!」
ホークは瞬く間に強化服プリテンダースーツを纏う。千冬はもはや目を丸くするばかりだった。
「行くのですか?」
「ええ、奴らが動いている以上見過ごすわけにはいきません!」
ホークは再びエレベーターへ乗る。
「ホ、ホーク!待ってくれ!」
千冬もついて行く。
外に出るとホークは自分から離れようとしない千冬に困っていた。
「千冬さん、私は行かなければならないんだ。放してくれ。」
「で、でも・・・・あんな場所に行ったらホークは・・・・・」
「大丈夫だ、今仲間にも連絡して応援に来てもらう。」
「でも・・・・それでも・・・」
「・・・・・・仕方ない。」
ホークは、千冬の腹に向かって拳をぶつける。
「ホ、ホーク・・・・・」
千冬は腹を押さえる。
「私はサイバトロンである以上、デストロンの好きにさせるわけにはいかない。許してくれ。」
ホークは両手をクロスさせる。
「プリテンダー!!」
ホークの体が光に包まれ、巨大なロボットの姿・メタルホークへと変身する。
「ホークが・・・・・・ロボットに・・・・・」
千冬が見ている傍ら、メタルホークは走る。
「トランスフォーム!!」
メタルホークは戦闘機へと変形し、飛び去って行った。
「ホーク・・・・・私は・・・・・・もう、誰も失いたくないんだ・・・・・・一夏のように・・・・見殺しにはしたくないんだ・・・・・くう!」
千冬は無理に体を動かす。
「デストロンが日本に現れた!繰り返す、デストロンが現れた!プリテンダー、集結せよ!」
メタルホークは世界各地に散っている仲間たちへと通信を送る。
今、宇宙海賊ガイスターが目を光らせている中、サイバトロンとデストロンの戦いが再び始まろうとしていた。
まさかの鈴ちゃん登場。
次回が出た場合はサイバトロンプリテンダーが集結。
ダイノガイスト様の出番少なめ。
これじゃあ、メタルスのコンボイじゃないか(笑)
さぁ、マスターフォースで君もトランスフォーム!