今回はカオスだから気に召さない方はすぐに戻りましょう。
なお、始まり方は、あの伝説の最終回の始まりのままだ!
前回のビーストウォーズは!
「終わった・・・。ようやく宇宙の未来は・・・、救われた・・・。」
コンボイたち一同は、デストロンとの戦いの末メガトロンを捕え、セイバートロン星へと帰ることになった。メガトロンはシャトルの外に拘束され、彼らは懐かしの故郷へと向かう。
「バーイバーイキーン!!」
「ブ~ン、ボクちゃんなんだかとってもハッピーだブ~ン。 これでいいのだ!!」
満足そうな一名を残し、シャトルはワープ空間へと入ってセイバートロン星とへ向かう。
ところがワープ空間に入った直後である。
「しまった!バナナを忘れた!」
「「「「「えぇぇぇぇぇ―――――――っ!!!???」」」」」
一同は呆れた声でコンボイを見る。
「もういいじゃん、バナナなんて。」
副官であるライノックスは、諦めるように言う。
「セイバートロン星には、バナナが無いんだッ!」
「だから?」
「地球に戻るぞ!」
「「「「「えぇぇぇぇぇ―――――――っ!!!???」」」」」
コンボイの言葉に全員が呆れる。
「もう無理なんダナ!ワープ空間に入ったんだから、戻っても時代が大幅にズレちゃうんダナ!」
「それでもだ!」
「おいおい、このゴリラの大将何言っちゃてんだよ・・・・・」
「何としても地球に引き返すんだ!」
コンボイたちの乗るシャトルはワープ空間の中、反転して地球へと引き返して行った。
無人島 ガイスター基地前
『冗談もほどほどにしてえな!』
裏でそんなことが起こっている頃、ガイスター基地の目の前でトレイダーの声が聞こえる。
『なんでわてがこんな大量のバナナを買い取んなきゃあかんのや!』
『うるせえ!ただでも持って行っていいとダイノガイスト様がおっしゃっておられるのだ!全部持って行け!』
プテラガイストが脅迫するように言う。一同の目の前には大量のバナナ。
『この島は気候のせいなのとバナナの木が多いせいで嫌でも大量のバナナが取れるんだ!おかげで俺たちの食事にいつもバナナが入っているし、それでも食い切れねえんだよ!』
ホーンガイストがプテラガイストよりもやや困ったように言う。このガイスターの拠点の無人島、実はバナナの雑木林があちこちにあり、ガイスターの食事には必ずバナナが付く。しかし、バナナはメンバーの食事の量以上に採れてしまうため、その扱いに困っていた。そこで丁度商談をしに来たトレイダーに押し付けることにした。
『束が作った保管庫も今じゃバナナで一杯だからな。トレイダー、無理にでも持って行け。』
『ダイノガイストはん!わて、バナナ嫌いなんやで!』
『だったら他の取引相手でも探してこい。』
『そんな無茶な!これから先のわての食事、みんなバナナになってもうやないか!』
「じゃあ、ちーちゃんたちの所にでも送りつける?」
束が思いついたのかのように言うがダイノガイストは首を横に振る。
『もう、この間送りつけた。今頃、二人でなんで送られたのかと思いながら食べている頃だろう。』
「じゃあ、一夏の友達だった人たちに・・・・・・」
『そこにも送り付けた。と言うよりあまり関係のない屋台の親父にも送り付けた。』
「ムムム~もはや送り付けるところなしか~。かと言って捨てるの勿体ないね~」
『と言う事だ。トレイダー、観念しろ。タダでくれてやる。』
『そ、そんな・・・・・・・』
トレイダーに最早断る余裕はなかった。
その時だ。
『むっ!』
ダイノガイストは上空を見上げる。上空からシャトルが高速でこちらに墜落しようとしているのだ。
『なんだ!?どこのどいつだ!俺たちの基地に堕ちてくる奴は!?』
『少なくとも宇宙警察ではなさそうだな・・・』
一同が空を見上げている中、トレイダーはそっと逃げて行った。
『いくらわてでもバナナは買い取らんで・・・・・中身は確かに中々ええけどその後の皮の匂いときたら・・・・・ああ、もう感がるだけで堪えられんがな。』
シャトルは墜落し、ダイノガイストたちは周囲に固まっていた。
『このガイスターの拠点に土足で乗り込んでくるとは・・・・生かしては帰さん!』
ダイノガイストは箒を肩に乗せながら、シャトルに近づく。他の四将も警戒しながら身構える。
するとシャトルのドアが開き、六体のロボットらしきものが倒れながら出て来た。
「な、何とか地球に戻ってこれたな・・・・・・・」
「おかげで行く前に食べたおでんのこんにゃくが口から出てきそうになったんダナ。」
「コンボイのおかげでオイラたちは大迷惑だよ~!」
「まあ、無事に着いたんだから別にいいじゃん?さっさとバナナ持ち帰ってセイバートロン星に・・・・・・」
チータスは目の前にいるダイノガイストたちを見て顔色を変える。
「・・・・・・・・ここどこ?」
「はあ~あ~コンボイがバナナを忘れたせいでオイラたち怪獣王国みたいなところに堕ちちゃったじゃないか!」
「ラットルさんの言う通りデス!僕たちとんでもないところに落っこちちゃったようデスッ!」
「どうするつもりシャッ?この馬鹿ゴリラ。」
「・・・・・・ひとまず話してみるか。」
コンボイはとりあえずダイノガイストに近づいてみる。
『・・・・・・・・・』
「やあ、どうも。私の名前はコ・・・・・・」
『帰れ。』
「あっ、ドン・ホラー。」
『魔空空間に引きずり込めっ!・・・・・・って、誰がドン・ホラーだ!』
「じゃあ、ヘルサターン総統。」
『もっと古くなってよい子にはわからんわ!貴様とて吸血鬼や侵略者ではないか!』
「ク~クックックックックッ~~!!ザ・ワールドォ!!・・・・・って、中の人ネタをここで使うな!」
『貴様が最初にしたからだろ!それに何で特撮の方なんだ!普通アニメの遊戯王とかソウル・イーターやガンダムの方ではないか!』
「だって・・・・・メインは、今の声の方だし。」
『何ィ!?ふざけるな、イボンコ!』
「それは先のネタだ!」
『黙れ!もう放送から十年以上経ったんだから問題ないわ!』
「・・・・・・・一夏。」
「おいおい、恐竜の大将と家のボスゴリラの喧嘩だぜ・・・・・」
二人が言いあっている中、シャトルに拘束されたままのメガトロンは・・・・・・
「あの・・・・・・・・出番まだ?今回の話、尺が短いから早く出してくれないと出れないんだけど?もしもし?」
「一夏、もうやめてくれ!最早削除されかねない内容になってきているぞぉ!」
「あっ、かおちゃん。」
「そうそう、いつもドジこいちゃって!でも、私の美貌の前なら・・・・って、私までやってしまった!」
本当は物まね大会までやりたかったのですがそこまで回らなかったのでここで終わり。
多分続かないのでご安心ください。