IS世界のガイスター   作:赤バンブル

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なんか他のことを書こうと思ったらこの始末☆




もしも箒が妊娠したら パート2

さて、前回の「IS世界のガイスター(仮)」は。

 

箒に子供ができたと言われて絶叫したダイノガイスト。

 

目を覚まして夢だと思っていた矢先、夢ではなく現実であった!

 

では、早速パート2を始めよう!

 

 

 

 

 

ここはガイスター基地にある浴室である。

 

ダイノガイストと箒はいつもここで風呂を楽しんでいるのだ!

 

 

「フ、フ~ン!フフ、フフ~ン・・・・・」

 

ご機嫌よく風呂に入っている箒。

 

しかし、ダイノガイストは既に困惑している状態にあった。

 

「・・・・・・」

 

「一夏?」

 

箒は目を覚ましてから黙っているダイノガイストを見る。

 

(夢ではなかったか・・・・・だとしたらもう近いうちに生まれてくる・・・・・・しかしな、生まれてきたらきたでどうすればいいのかわからん。箒にも言えんしな・・・・)

 

「一夏?」

 

「ん?」

 

ダイノガイストは心配そうに自分の顔を見る箒に気がつく。

 

「どうしたんだ?さっきからずっと黙っていて。」

 

「い、いや。何でもない。」

 

「・・・・・・・」

 

箒は不安そうな顔のまま風呂から上がる。

 

「あんまり入るとお腹の赤ちゃんに悪いからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

ここはダイノガイストの部屋だ。

 

『うむ・・・・・・俺様が子持ちか・・・・・・』

 

ダイノガイストは何かを書いていた。

 

『春一・・・・・・・・まだ男だとは決まっておらんしな・・・・』

 

 

 

 

見よ!

 

この考えた名前だらけになってしまったノートの末路を!

 

 

 

 

『百秋・・・・む・・・・・・・名前を決めるのはいいが今度は生まれた後の問題だな・・・・・・どう育てればいいんだ?』

 

 

ダイノガイストは頭をひねる。

 

 

無理もない。

 

彼は前世現世ともに親にどう育てられたのかという記憶はほとんどないのだ。

 

前世はエネルギー生命体だったため。

 

もう一方は、彼が物心つく前に両親が失踪してしまったためである!

 

 

 

 

『む・・・・・・・誰に聞いても結果は同じだしな・・・・・・・かと言って今の生活のままだったら確実に悪い方向に育ってしまう・・・・・・』

 

ダイノガイストは頭を押さえる。

 

 

『・・・・・・・・・・気分転換に外の風にでもあたるか。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このガイスター基地のある無人島は昼間は、猛暑に襲われるが夜間は心地よい風が流れる一種の楽園でもある。

 

ダイノガイストは風にあたりながら洞窟の外に出てきた。

 

「あのバカ共が寝ててよかったものだ。ただでさえ人間の姿になるのが珍しいというのに。」

 

 

ダイノガイストが歩く方角は島の砂浜地帯。

 

その砂浜に二つの人影があった。

 

「ん?」

 

ダイノガイストはすぐにロボットの姿に戻り、剣を構えて近づく。

 

「それで姉さん・・・・・」

 

 

 

話しているのは箒と束の姉妹だ!

 

一体何を話しているというのか?

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・』

 

ダイノガイストは黙ったまま茂みに隠れる。

 

「でもね、箒ちゃん。そんなにお腹が大きくなってからじゃ中絶なんてとてもだけどできないよ。ましてはもう臨月に近いのに。」

 

「でも・・・・・・やっぱり不安なんだ。」

 

 

 

 

彼女たちの話している内容。

 

それは、箒の体に宿った新しい命の排除であった!

 

 

 

「一夏・・・・・最近ずっと黙ったまま私のお腹を見るようになったんだ。まるで困ったように。」

 

「そりゃあ、初めての子供なんだもん。いくらいっくんでも不安になるよ。」

 

不安そうな箒をなだめながら束は優しそうに言う。

 

「それに箒ちゃんの子供だもの、やんちゃかもしれないけどきっといい子に育つよ。」

 

「そうだといいんだけど・・・・・」

 

「それにそんなに心配だと・・・・・」

 

束はポケットからコンパクトの鏡を箒に見せる。

 

 

 

見よ、箒の心配しながら後ろからこっそり見ているダイノガイストのシュールな姿を!

 

 

 

「いっくんだって、どうなっちゃうのか心配してこう見守っているんだから。だから心配しなくてもいいんだよ。」

 

「・・・・・うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレレレ~テ~テン!(エンブレムターン)

 

 

 

 

 

再び二人の寝室。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

沈黙しながら寄り添い合っている二人。

 

 

「・・・・・・なあ、一夏。」

 

「・・・・・・」

 

箒は一夏の手を自分のお腹に当てる。

 

「・・・・蹴ってるな。」

 

「うん。もう生まれてきてもおかしくないって。」

 

「・・・・・・・・」

 

 

沈黙するダイノガイスト。

 

 

「・・・・・・名前。」

 

「え?」

 

「この子の名前と決めないといけないからな。」

 

ダイノガイストはノートを見せる。

 

「自分で考えてみたんだがどれもこれも決めかねんのだ。」

 

「こんなに・・・・・と言うよりは心配していたのはこの子の名前決めだったのか?」

 

「・・・・・正直言うとこんな俺で父親になれるのかと疑問に感じていてな。」

 

ダイノガイストの言葉に箒は思わず涙目になった。

 

「馬鹿・・・・・別に一夏は一夏のままでいいのに・・・・」

 

「箒?」

 

「私たちが一緒に居ればきっといい子に育つから。私だって自分が母親としてできるかどうか心配なのに・・・・」

 

「・・・・・悪いことをしたな。」

 

ダイノガイストは、箒を抱いて背中を擦る。

 

「もう深くは考えん。俺は俺のやり方で子供と向き合う。」

 

「うん。私も自分なりに子供と向き合う。」

 

「ところで箒は何かいい名前はないか?」

 

「そうだな・・・・・・・・」

 

二人は寄り添い合いながら夜を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 




続く予定がなかったのにパート2製作。

もし続いたら今度は「もしも子供ができたら」になってしまう・・・・・・・

次回はあのアドリブ無法地帯からあるキャラが登場。

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