IS世界のガイスター   作:赤バンブル

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久しぶりの投稿。ダイノガイストが主役のはずなのにいつの間にかIS×ゴルドランになっている・・・・・・・。


登場!空の騎士!

サボンナ王国 ジャングル

 

「大分火の手が回って来ちゃったわね・・・・・」

 

鈴たちはできるだけ煙を吸わないようにしながらほふく前進をする。四人の前にはライオンが歩いていた。

 

「でも、布仏先輩。本当に大丈夫なんですか?ライオンなんかの後をついて行って。」

 

「えぇ、野生動物は基本自分たちの縄張りを持つとき安全なルートを把握しているものですから、おそらくあのライオンも安全なルートを模索しながら移動しているので。」

 

「うわぁ・・・・・流石先輩ね。言う事に説得力があるわ・・・・・」

 

四人がそう話している中ライオンは突然立ち止まる。

 

「あら?」

 

「どうしたんだ?」

 

四人は不思議そうにライオンを見るとライオンはこっちを向いて唸り始める。

 

「な、なんだ!?も、もしかしてここで一緒に心中しようってわけじゃ・・・・・」

 

弾が言いかけたとき、ライオンは彼に向かって飛び掛かってきた。

 

「危ない!」

 

虚があと一歩のところで弾を後ろに引っ張り、ライオンは倒れて来た倒木の下敷きになった。

 

「あ・・・・・・ありがとう。」

 

「ど、どういたしまして・・・・・」

 

二人は顔を見合わせると思わず赤くなった。

 

「ちょっと、なんでここでラブシーンなんて出すのよ!?今、それどころじゃないって言うのに!」

 

既に後ろは火の海になっていた。

 

最早逃げ場はない。

 

「・・・・・・・・こうなったら、やるしかねえ!」

 

弾は何か覚悟を決めたように言う。

 

「何をするつもりよ!?」

 

「あいつの口からパワーストーンを取り出す!」

 

「弾、無茶にも程があるぞ!幸いなことにコイツは眠っているけどよ・・・・・」

 

千秋は下敷きになっているライオンを見る。ライオンは目を回して確かに眠っている。

 

「分かってはいるけどよ・・・・・・このままだと俺たちは焼け死ぬ運命なんだぜ!?だったらここで男を見せなくてどうするんだよ!」

 

弾は、気絶しているライオンの口を強引に開く。

 

「よし、だったら俺が口を押えるぜ!」

 

「私も!」

 

鈴と千秋は二人係でライオンの上あごを固定する。

 

「では、私も!」

 

虚も加勢して強引に押さえる。

 

「よ~し、そのまま動くなよ・・・・・・」

 

弾は、慎重にライオンの口の奥へと右腕を突っ込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クッ!』

 

「クハハハハハッ!飛べないとはなんとも哀れだな!」

 

ソニックルは飛べないゴルドランに対して好き放題にビームランチャーをお見舞いする。

 

『このままでは!』

 

「死ね。」

 

一方のエムも自機に使い慣れていない簪をいいことにいたぶっていた。

 

「これくらいで!」

 

簪は打鉄弐式の最大の武装ともいえる山嵐を展開し、多数の独立稼動型誘導ミサイルを発射する。

 

「ちっ!数が多いか!」

 

エムは前段撃ち落しきれないと判断し、高速で移動をする。その内の何弾かが命中する。

 

「本音、急いで!このままじゃ・・・・・・」

 

簪はシールドエネルギーの残量を見ながら言う。

 

その直後、交戦している二人の間を何かが高速で通り過ぎた。

 

『チェーンジッ!プテラガイストォ!!』

 

プテラガイストは二人を標的に両腕からビームを放つ。

 

「ちっ!余計な手が!」

 

エムは不利だと悟ると撤退をする。簪も本音の追うオータムを追いかけるべくひとまずその場から退散する。

 

『ISには逃げられたか。だが、勇者一体を持って帰るには絶好のチャンスだ。おい、サンダー!聞こえているんならいい加減出てこい!』

 

『呼んだか?』

 

そう言うと地面からサンダーガイストが現れる。

 

『ドランをパワーストーンに戻せるチャンスだ。合体するぞ!』

 

『フュ~~~』

 

『いい加減にしろ!そんなネタばっかりしているからこの作品人気ないんだぞ!』

 

プテラガイストはサンダーガイストにエネルギーボックスを装着させ、自分も装着する。すると二体は合体し、ケンタウロス型の姿へと変化する。

 

『『二体合体!プテダー!!』』

 

『何!?』

 

プテダーはドランに向かって突進して行き、すれ違いざまにスピアで脇腹を突き刺す。

 

『グッ!?』

 

「おのれガイスター!私を差し置いてパワーストーンを奪うつもりか!?」

 

ワルターの乗るソニックルは、ドランから目標を変え、プテダーに向かってビームランチャーを発射する。しかし、機動性の高いプテダーに当たることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「弾、早く取れ!これ以上は無理だぞ!」

 

千秋たちは三人がかりでライオンの上顎を押さえているが弾が口の中に突っ込んだ直後目を覚ましたため、今にも無理やり閉じようとしている。

 

「あと少し!後ほんのちょっと先なんだ!」

 

弾は奥へ奥へと手を推し進めていく。

 

「うぅ・・・・・・私、もう力が入らなくなってきた・・・・・・・」

 

「凰さん、しっかり!私たちが手を離したら全てが水の泡ですよ!」

 

「布仏先輩の言う通りだ!踏ん張れ~!!」

 

三人は声を掛け合いながらも何とかライオンの上顎を押さえる。そうしている間に弾の手にようやくパワーストーンが届いた。

 

「つ、掴んだぞ!」

 

「早く復活の呪文を!」

 

「えっと・・・・・黄金の力護りし勇者よ!今こそ甦り我が前に現れ出でよ――――――――!!!」

 

次の瞬間、燃えている倒木が四人と一匹の前へと倒れて来た。

 

「あぁ~!!オリムー!リンリン~!お姉ちゃ~ん!ダンダン~!」

 

倒れたところでようやく本音が現場に到着した。それに続いてオータムも現場にたどり着いた。

 

「なんてこったい!パワーストーンがガキども一緒に燃えちまいやがった・・・・・・・・って何!?」

 

オータムは、言いかけた直後倒木が吹き飛ばされ、何かが上空へと飛んで行った。

 

しばらくするとその姿が明らかになり、翼をもつ赤い勇者が鈴たちを掌に乗せて飛んでいた。

 

「あ・・・・い、生きてる・・・・」

 

『私は空の騎士、ジェットシルバーです。主よ、私にご命令を。』

 

ジェットシルバーは鈴たちを見ながら言う。

 

「今回は弾が言いなさいよ。」

 

「えっ?俺でいいの?」

 

「今回復活させてのはお前なんだしいいんじゃね?」

 

「そうか・・・・・それじゃあ命令するぜ!悪太のロボットをやっつけろ!」

 

『ラジャー!』

 

ジェットシルバーは四人を安全な場所へ置くと上昇する。

 

『チェーンジッ!』

 

ジェットシルバーは、戦闘機へと変形し飛んでいく。

 

「くそ!せっかくここまで来て手に入れたパワーストーンを横取りしやがって!」

 

オータムは千秋たちの方へと飛んでいく。

 

「オリムー!」

 

本音はオータムを押さえつけ、千秋の方へ何かを放り投げた。白いガントレットだ。

 

「サンキュー!のほほんさん!」

 

千秋はガントレットを右手に装着する。

 

「白式!」

 

その瞬間、千秋の体を白い装甲が覆い、IS「白式」が展開された。千秋は白式の雪片弐型を展開し、オータムに斬りかかる。

 

「二対一じゃ分が悪いね・・・・・・今日のところは見逃してやるよ!憶えておきな!」

 

オータムは悔しがりながら撤退して行った。本音はようやく四人の前に着地する。

 

「いや~四人とも無事でよかった~。」

 

「よかったじゃないわよ!危うく死ぬところだったじゃない!」

 

鈴は怒りながら言う。

 

「それに何であんたが私の『甲龍』使ってんのよ!?一応私の専用機なのよ!?」

 

「だって使えるのがこれしかなかったんだも~ん。それにリンリン向けにカスタマイズされちゃっているせいでまともな武器が使えなかったのだ~。」

 

「おいおい・・・・・見掛け倒しだったってわけかよ・・・・」

 

弾が冷や汗をかきながら言う。

 

「まあ、仕方ありませんよ。標準的な量産機と比べて専用機はそのパイロットに使いやすいように改良されていますから。」

 

「まあ、いいわ。それよりも早く私にも渡しなさいよ。ドランたちの方も心配だし。」

 

「ほいほい。」

 

本音は甲龍を解除するとブレスレッドの状態に戻して鈴に返す。

 

「甲龍!」

 

鈴はすぐに甲龍を展開する。

 

「私たちはジェットシルバーの後を追うから布仏先輩は弾のことをよろしくお願いします!」

 

「おいおい!なんで俺がまるで荷物みたいな言い方になっているんだよ!?」

 

「だって、アンタ先輩と本音とだけにすると何するかわからないんだもん。」

 

「えっ!?俺ってそんな変態キャラだっけ!?」

 

「まあ、しばらくここで待っているのよ!」

 

そう言うと鈴と千秋は飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『そりゃあ!!』』

 

『うおぉっ!!』

 

「おのれ!」

 

プテダーとワルターにドランはみるみる追い詰められていった。

 

「こうなったら、最大出力で勇者共々葬ってくれる!」

 

ワルターはソニックルのビームランチャーの出力を最大限にする。

 

『『はっ!馬鹿な奴だ。例えドランを葬ってもパワーストーンはこっちが先にくたばると思っているのか?その前にこのスピアで撃ち落してやる。』』

 

プテダーもスピアをソニックルに向ける。

 

「止めだ!」

 

ワルターは地上に向かってビームランチャーを向ける。

 

『お待ちなさい!』

 

その直後にソニックルのすぐ脇を赤いジェット機が通り過ぎる。ジェット機は変形し、ジェットシルバーへとなる。

 

『ここから先はこのジェットシルバーがお相手しよう!』

 

『おぉ!ジェットシルバー!』

 

地上からジェットシルバーを見ながらドランは叫ぶ。

 

『『ちっ!先に勇者を目覚めさせられたか!こうなったら、ドランだけでも頂いていくしかねえ!』』

 

「やはり、あれは本物のパワーストーンの様でしたな。」

 

「くうぅ~!!またしても勇者を先に目覚めさせられたか・・・・こうなったら貴様も地上に落として破壊してくれる!!」

 

ソニックルはジェットシルバーに向かってビームランチャーを連射する。しかし、ジェットシルバーは紙一重の如く、避けてしまう。

 

「は、速い!?」

 

『ジェットスピア、マッハ突き!!』

 

ジェットシルバーのスピアはソニックルの左右に取り付けられたブースターを破壊する。

 

「し、しまった~!!」

 

ソニックルは飛行能力を失い、地上へと落下する。

 

『後は頼みましたよ、ドラン。』

 

『心得た!』

 

『『そうはさせるか!』』

 

プテダーはドランに向かって突進して行く。

 

『ゴルゴ――――――――――ン!!』

 

ドランが叫んだ瞬間、プテダーが走っていた地面が割れ、ゴルゴンがプテダーを吹き飛ばした。

 

『『何ィ!?』』

 

プテダーは地面に激突し、プテラガイストとサンダーガイストに分離した。そうしている間にドランがゴルゴンと合体し、ゴルドランへとなる。

 

『黄金合体、ゴルドラーン!!』

 

「喰らえ―――――――――!!」

 

ソニックルはビームランチャーをゴルドランへ向けて放つ。しかし、ゴルドランはスーパー竜牙剣で防いでしまう。

 

『スーパー竜牙剣!!』

 

「何ィ!?」

 

『・・・・・どうする?』

 

『どうするも何もこれじゃあもうパワーストーンが手に入らない以上用はねえ!撤退するぞ!』

 

『やった~ガンバルガー見れる~!』

 

『・・・・・・もう、どの時代なのかさっぱりわからん。』

 

プテラガイストとサンダーガイストももはやここにいるのは無駄だと判断しそれぞれ撤退して行く。

 

『一刀両断斬り!!』

 

ゴルドランは脚部のブースターを全開にし、ソニックルへ急速に接近する。

 

『はあぁぁぁぁぁぁ!!』

 

ソニックルは、胴体から真っ二つに切断され、大爆発を起こす。そこからワルターの乗る小型脱出機が上空に飛び去って行く。

 

「おのれ~!三度ならず四度までも!憶えておれよ~!!」

 

ワルターが飛び去った後、ゴルドランは剣を鞘へ戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあぁ・・・・・・・今日は散々だったな・・・・・・」

 

千秋たちに置いてけぼりにされた弾はしゃがみ込みながら言う。

 

「でも、五反田君も頑張ったと思いますよ?」

 

虚は優しい表情をして言う。

 

「そうでもないですよ、俺に比べれば千秋や鈴の方が体を張っていますし。」

 

「それはいまの私も同じようなものです。」

 

「えっ?」

 

「今まではあの人(楯無)のためにいろいろと頑張ってきましたけどいなくなったらなったでやることが無くなって・・・・・・・まあ、色々と面倒をかける妹はいますけど。」

 

「むう~お姉ちゃんの意地悪~」

 

虚の隣で本音が頬を膨らませる。

 

「とにかく、五反田君は自分にできることをやっていればいいと思いますよ。それが一番あなたらしいと私は感じますから。」

 

「布仏さん・・・・・」

 

「それに・・・・さっきのあなたの行動カッコよかったですよ。」

 

虚は少し顔を赤くしながら言う。それを見て弾も顔を赤くした。

 

「あ~あ~。・・・・・コレ、ラブロマンス物じゃないんハズなんだけどな。」

 

本音は見て見ぬフリをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイスター基地

 

「・・・・・・・・・ねえ?」

 

「ん?何かな?“元”更識楯無ちゃん?」

 

楯無は包帯を解いて新しいものを巻いてくれている束に向かって聞く。

 

「あのダイノガイストとジェットガイストって本当に織斑一夏とあんたの妹なの?って言うか元って何よ、元って。」

 

「別にいいじゃん。でも、あの二人が本人であることは本当だよ。」

 

「証拠はあるの?」

 

「うん。二人が人間の姿に戻った時の血液型・DNA・指紋・声紋も含めてね。それに私の発明した装置で記憶を読み取ることができる。」

 

「・・・だったら、なんで海賊行為なんかするのよ?そのまま、帰るってことだってできたはずでしょ?」

 

「・・・・・楯無、いや刀奈ちゃんは今の自分を見てどう思うかな?」

 

「えっ?何を急に?」

 

「今の自分の姿を見て人前にその姿をさらせる勇気はある?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

「いっくんはね、前世、つまり今のいっくんとして生まれる前の記憶があの事件で蘇ったんだよ。」

 

「それがダイノガイスト?」

 

「うん。ダイノガイストとしてのいっくんは元々宇宙海賊の首領だったんだよ。但し、目的のもの以外は一切手を出さない。それだけは本当のことだよ。だからむやみに人の命は取らない。君だってやられたとき殺そうとはしなかったでしょ?」

 

「でも、そんな彼がどうしてISなんて強奪し始めるのよ?あなた、生みの親でしょ?それに今の世界においてISがどれだけ・・・・・」

 

「・・・・それは“兵器”としての意味かな?」

 

「へっ?」

 

束の一言に楯無は思わず声を出した。

 

「確かにISは今の世の中、兵器として十分な性能を発揮していると思うよ。でもね、私はISを宇宙進出のために作ったんだよ。それを兵器として使われるってどういう気持ちかわかる?」

 

「うっ・・・」

 

「私はね、正直言って“失望”したよ。私が作ったISを兵器としか見ていないこの世界をね。だから、コアを生産するのもやめたし、政府からも逃げ出した。そのせいで箒ちゃんを不自由な体で寂しい思いをさせちゃったんだけどね。」

 

「じゃあ、あなたは、その腹いせに今の社会を壊そうって言うの!?」

 

「うん。だからいっくんたちに付いている。箒ちゃんも一緒に居ることを選んだし。」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・で、答えは出たのかな?」

 

束は話を一区切りすると楯無を見る。

 

「・・・まだ。」

 

「だろうね。まあ、無くなった手足を元に戻す方法は一つじゃないからゆっくり考えるといいよ。サイボーグ化したら元に戻れないしね。」

 

束は椅子から立ち上がり、部屋から出て行く。

 

「・・・・・・・元に戻れないか。」

 

楯無は天井を見上げながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブラアァァァァァァァァァァ!!!』

 

『『あちあちあち!!』』

 

ダイノガイストは帰還してきたプテラガイストとサンダーガイストにパワーストーンを取り損ねた罰として火炎地獄を味わっていた。

 

『ガッハッハハハハ!ざまあないぜ!』

 

ホーンガイストは面白そうに見ていた。

 

『この戯けが!あんなことを言いながらパワーストーンを取り損ねるとは!恥を知れ!っとダイノガイスト様が仰っておられる!』

 

『クッ・・・・・・・』

 

プテラガイストは力なく倒れるがサンダーガイストは何故かテレビの方へと向かって行く。

 

『放送時間・・・・・・・・間に合った・・・・・』

 

テレビのリモコンのスイッチを押すと倒れる。

 

『おいおい、相当な執念だな。』

 

『根性だけは称賛に値するぜ・・・・』

 

『・・・・・・・・』

 

ダイノガイストは椅子からゆっくり立ち上がり部屋を後にして行く。

 

『あっ、ダイノガイスト様・・・・・』

 

『あぁ・・・・かなりご立腹のようだぜ・・・・』

 

ホーンガイストとアーマーガイストは倒れた二人を担ぎながら言う。

 

『その役立たずを治療室にぶち込んでおけ!っと、ダイノガイスト様は仰っておられる!後、これからジェットガイスト様と寝る神聖な時間だ!!部屋には入らないように!!(殺されるから)』

 

コウモリは伝言を言うとその場から飛び去る。

 

『やれやれ・・・・・・・テレビは録画にしておいてやれ。サンダーが暴れたら大変だしな。』

 

ホーンガイストはそう言いながらいつもは仲が悪いはずのプテラガイストを担ぎながら治療室へと運んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「そう、今回も失敗しちゃったという訳ね。」

 

ガイスターが騒いでいる一方、どこかの研究施設では長身で豊かで美しい金髪とバストを併せ持った女性が通信を行っていた。

 

『そうなんだ。おかげで今回もパワーストーンはおじゃんだ。』

 

「まあ、まだ五つあるんだから焦ったってしょうがないわ。ボチボチ頑張りなさい。」

 

『あぁ、それにしてもスコール、そっちの方はどうなんだ?俺たちがこっちに来てから随分経つが。』

 

「ええ、ドライアスの方は大分進んでいるわ。あの宇宙商人にうまく接近して必要なものは回収できたから。後はどういう風にやって行くかを計算しているところよ。」

 

『そうか。じゃあ、また連絡するわ。』

 

そう言うとオータムからの連絡が途切れる。通信を終えたスコールは通信室から別の部屋に移動し、奇妙なロボットと取引していた。

 

トレイダーだ。

 

「ごめんなさいね、知り合いと話していたから少し遅くなっちゃったわ。」

 

『かまへん、かまへん。これもお客へのサービスや。それにしてもスコールはんは珍しいもんを頼むもんですな。』

 

トレイダーの後ろには巨大なロボットの残骸数体があった。

 

「これが本物なのね?」

 

『当ったり前や。苦労したんやで、元の宇宙に戻って闇ルートを通じてまで回収してきたんやから。』

 

トレイダーはそう言いながら電卓で計算をする。

 

『えぇっと・・・・・・グレートファイバードの残骸一と・・・・・サンダーバロンの残骸一、スーパーガーディオンの残骸、占めて・・・・・・・・・中古品ちゅうわけでまけて150億や!!』

 

トレイダーはスコールに結果を見せながら言う。

 

「構わないわ。」

 

『あらあら、スコールはんは話が早いでんな~。ダイノガイストはんやったらここで「こんなボロボロなら50億だ!」って言う所なんやで?まぁ、奥はんできて丸くはなったんやけど。』

 

「必要なものが手に入るんだったら惜しまないわ。でも、アレはやっぱり見つからなかったの?」

 

『アレはさすがに無理でしたわ。なんせ木っ端みじんになったんやからな。』

 

トレイダーの言葉を聞いてスコールは少し残念そうな顔をする。

 

『でも、データやったらありまっせ。闇ルートで手に入れた「宇宙皇帝ドライアス」のデータや。』

 

 




・・・・・リボルテックでもいいからダイノガイストとガイスター四将でないかな・・・。
スーパーロボット超合金ではジェイデッカー出ていたはずだし。

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