IS世界のガイスター   作:赤バンブル

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注意!

本編にはISキャラのグロ描写が出ています!

思い入れのある人はすぐにお引き取りください!

それでもいい人はこのままどうぞ。

ダイノガイストのスーパー超合金かロボット魂出しやがれ!!


ワルターの先回り作戦

廃船 アドベンジャーの中

 

「って、俺はここだと思うんだよ。」

 

千秋は、アドベンジャーがパネルに写している世界地図のアフリカ大陸の一角を指す。

 

「えっと・・・・・あそこは確かサボンナ王国だっけ?」

 

「ああ、ネットで漁ってみたんだけどその昔、この国の国王が遺跡から掌サイズの宝石を見つけたって話があったんだ。」

 

『それがパワーストーンだと言うのか?』

 

後ろでビークルモードで待機しているドランが聞く。

 

「でもよ、これとこの間出たキーワードはどういう繋がりがあるんだよ?」

 

「あぁ、それはだな・・・・」

 

「オリム~!来たよ~。」

 

そこへ本音たちの声が聞こえてきた。

 

「おうおう、丁度メンバーも揃ったことだし今回こそはパワーストンを・・・・・・・おぉ!?」

 

簪たちをお出迎えしようとした弾の言葉が途切れる。千秋たちはどうしたのかと行ってみると本音の姉でありIS学園現生徒会長代理である布仏虚が簪たちと一緒に来ていた。

 

「ふ、布仏先輩!」

 

「いつも本音がお世話になってます。急に押しかけてごめんなさいね。」

 

「お、おぉ・・・・・」

 

「お兄ぃ・・・・・あぁ、ダメだこりゃ。あの人に惚れちゃったみたい。」

 

弾の様子を見て蘭は呆れながら言う。鈴もその様子を見て納得する。

 

その後、ある程度自己紹介と説明を終え、アドベンジャーにサボンナ王国に行くよう命じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???上空 ザゾリガン

 

一方、ザゾリガンではアドベンジャーの動きを捉えていた。

 

「アドベンジャーの動きを確認しました。」

 

「うむ、進行方向から奴らの目的地を割り出すのだ。」

 

「はっ。」

 

部下はパネル操作で計算を始める。

 

「この進路から考えるとサボンナ王国だと思われます。」

 

「ご苦労、今回は先回りして先手必勝だ。」

 

ワルターはそう言うとカーネルと共に格納庫へと向かう。格納庫には自分の専用機を調整しているオータムとエム、そして、その後ろには戦闘機の翼を持った新型ロボットが立っていた。

 

「これが新兵器開発局から届きました新型ロボット兵器ソニックルです。」

 

カーネルは目の前に立っているソニックルについて説明を始める。

 

「背中の羽が活かす、ソニックルは飛行能力を持ち、両肩から繰り出すデンジャラスボムはあらゆるものを焼き尽くします。これで飛べないゴルドランは鉄板に焼かれた焼き物同然。」

 

「解説ご苦労。しかし、先手必勝作戦が成功すれば今回はメカの出番はないかもしれないな。・・・・・ん?」

 

そのときワルターは、ソニックルの足元に何やらプレゼントのようなものを見る。

 

「あれは何だ?」

 

「パワーストーンと取り換えるためのアイテムでございます。」

 

「なるほど、give-and-takeというヤツか。」

 

「はい、この贈り物をご覧になればサボンナ国王も納得のはず。」

 

「ちっ、こっちの出番はナシってわけか。まあ、この間の島での戦闘のせいでアラクネの調子もイマイチだからしょうがねえか。」

 

オータムは残念そうに言う。それに対してもエムは黙ったまま自機を整備していた。

 

「ワルター様、間もなくサボンナ王国です。」

 

「うむ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイスター基地

 

『この航路からすると鈴たちはサボンナ王国を目指しているという事か。』

 

ダイノガイストは、マップの反応を見ながら言う。

 

『ダイノガイスト様、今回は俺に行かせてください。』

 

先にホーンガイストが名乗り出る。

 

『馬鹿言うんじゃねえ。てめえはこの間島でただ氷の塊を拾ってきただけだろ。』

 

『なんだと!?』

 

『ボス、今回は俺とサンダーで行きます。』

 

『んが?』

 

『プテラ、てめえ!!』

 

『今回の居場所もこの間の島同様エネルギーボックスが非常に使いづらい環境です。ゴルドランとの戦闘を考えればプテダーに合体して対応も・・・・・』

 

『ふざけるんじゃねえ!こっちだってホーマーになれば!』

 

『お前みたいな脳足りんを二度も出せるか。』

 

『言わせておけば!』

 

ホーンガイストとプテラガイストはいがみ合う。

 

「お前たち、いい加減そのくらいにしろ!」

 

ダイノガイストの肩に座っている箒が二人に向かって言う。

 

『で、でもよ、奥方!』

 

「今回の場所はジャングルだ。それにゴルドランたちは飛べないから奪ったら飛行できるプテラがパワーストーンを運ぶことができる。地中に潜ったら何されるかわからないだろ?」

 

『うぅ・・・・・』

 

「それにお前はこの間失敗したのは事実なんだ。どうしてもと言うのなら今回のプテラのお手並みを拝見してからでも遅くはないぞ?」

 

『そういう訳だ。わかったか?』

 

『くそ・・・・・』

 

ホーンガイストは悔しがる。

 

『なーなー。』

 

『なんだ?』

 

『すぐ行くのか?』

 

『当たり前だろ。』

 

『プリ〇ュア見てから行こ。』

 

『馬鹿!お前は女の子じゃねえだろうが!!』

 

『俺はバカじゃねえ!!プリ〇ュアのどこ悪い!!』

 

馬鹿と言われてサンダーガイストは大暴れをし始める。

 

『うわぁぁ!!サンダーの奴が暴れだしたぞ!』

 

『お、おい!こっちに来るんじゃねえ!!』

 

『ムガアァァァ!!!』

 

『『『うわあぁぁぁぁぁぁ!!!』』』

 

暴れまわるサンダーガイストに三人は逃げ回る。

 

『・・・・・・・そこまで見たいのなら録画をすればいいではないか。』

 

ダイノガイストは呆れながらその様子を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サボンナ王国 サボンナ王の宮殿

 

鈴たちよりも一足早くサボンナ王国に到着したワルターは、カーネル、オータム、エムの三人を連れてサボンナ王の宮殿を訪問していた。しかし、風習なのか歓迎の踊りが行われ、ワルターたちは早くパワーストーンを手に入れたいという気持ちを押さえながら見ていた。

 

「ふわあぁ~いつまで続くのだ、この歓迎の踊りは?こうしている間に小娘共が来てしまうぞ。」

 

「若君、ここはもう少しご辛抱を・・・・・・」

 

「うぅ・・・・・・・俺は足が痺れてきた・・・・・」

 

「・・・・・・・・(我慢)」

 

そして、踊りは終わり、踊っていた女性の中に紛れ込んでいたサボンナ王がお面を外してご一行に挨拶する。

 

「ふう・・・・・ようこそ、我が国へ。歓迎の踊りはどうだったかな~?」

 

「「「ゲッ!?」」」

 

まさか王自身が踊っていたとは知らずエムを除く三人は動揺しながらも拍手する。

 

「そうか、そうじゃろ、そうじゃろ!まっ、アンタらが何しに来たのか大体わかる。」

 

サボンナ王は指を鳴らすと踊り娘の一人に箱を持ってこさせる。ふたを開けるとそこには大きめの宝石が入っている。サボンナ王は宝石を取り出し、ワルターたちに見せる。

 

「パワーストーン!」

 

ワルターは席を立ちあがる。

 

「流石は国王様だけのことはあって話が早い。もちろんタダとは言いません。それ相応のお礼を・・・・例の物を!」

 

ワルターが命じると待機していた部下たちがカーテンで隠してある贈り物を運んでくる。

 

「オープン・ザ・カーテン。」

 

カーテンを開くとそこには綺麗な額縁で飾られた絵があった。

 

「素晴らしい!」

 

「この絵の価値が分かるとは流石は国王様。」

 

サボンナ王は絵へと近づいてみる。

 

「うん、う~ん、なんと素晴らしい額縁だ!」

 

「「あり!?」」

 

「おいおい、絵じゃなくて額縁かよ・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

国王の意外な反応に四人は滑る。

 

「契約成立!ああ、サボンナ!サボンナ!」

 

何はともあれ国王はご機嫌だった。

 

「・・・・・・・なんだかよくわからないが」

 

「うまく行ったようですな。」

 

「じゃ、じゃあ、そいつをもらって早く帰ろ・・・・」

 

「よお~し!その前に感謝の踊りと行こうじゃないか~!」

 

「えっ?」

 

そう言うと国王の周りを踊り子が踊り始め、国王は踊りだす。

 

「さあ~あなた方もご一緒に~」

 

「は、はあ・・・・・」

 

ワルターたちは仕方なく一緒に踊る羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サボンナ王国 海岸のある洞窟の中

 

鈴たちはワルターたちがすでにサボンナ王国に入っていることを知らず、ひっそりと上陸した。彼女たちが外に出るとコウモリが飛んできたため鈴は驚いた。

 

「もう!洞窟ってどうしてあんなものがウジャウジャいるのよ!」

 

「しょうがねえだろ。夜行性なんだから。」

 

「それにしてもよ・・・・・もっとすんなりって言うかサボンナ王国に入る方法ってなかったのか?」

 

「お兄ぃ、何言ってんの!ドランとアドベンジャーじゃどう見ても目立っちゃうでしょ!」

 

『『す、すみません・・・・・・』』

 

四人の反応にドランとアドベンジャーは申し訳なさそうに言う。

 

「簪、私たちの専用機のプロテクトの解除はあとどのくらいかかるの?」

 

「後、もう少しかな?何しろ解除してもすぐに新しくロックがかかるもんだから処理するのが大変なの。」

 

「元お嬢様の残した解除方法でも限度があるからね~。」

 

「妹様、何なら私が・・・・・」

 

「虚、もうその呼び方はいいから。」

 

「す、すみません・・・・・・」

 

「こっちは私で何とかするから虚は気分転換に外に出て見たら?」

 

「では、お言葉に甘えて。」

 

鈴たちは、アドベンジャーとドランを簪に任せ(本音は「お姉ちゃんとご自由に~。」と言いながら一緒に残った)、洞窟からサボンナ王国の街へと目指して行った。

 

最も先頭は鈴ではなく、弾と虚で両者ともになんか恥ずかしそうに顔を赤くしていた。

 

「・・・・・千秋。」

 

「あん?」

 

「あの二人・・・・・どう思う?」

 

「完全に両思いだな。初めて会って数時間しかたっていないのに。」

 

「弾がリア充化・・・・・・・・明日は雪でも降るのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイスター基地 束のラボ

 

 

 

・・・・・・・・・ここは、どこなのだろうか?

 

見知らぬ天井が私の目に映った。

 

 

私は、確かシベリアの監獄から脱走して・・・・・・力尽きて・・・・・・凍死したはず・・・・・

 

 

「やあ、目がお覚めたようだね。」

 

 

私の視界にある人物の顔が映った。

 

あの人は・・・・・・もしかして篠ノ之束?でも確か行方不明のはずじゃ・・・・・

 

「シベリアで凍りかけていたところをいっくんが拾って来て集中治療してみたけど思っていたよりも意識はしっかりしているようだね。」

 

いっくん?

 

部屋に誰かが入ってくる。

 

「あっ、いっくん。」

 

『あのくたばり損ないは、息を吹き返したか?』

 

ダ、ダイノガイスト!?って言うか小っちゃくなってる!?

 

どうして、ここに!?それも篠ノ之束と一緒に!?まさか、二人はグルだったって言うの!?

 

私はアンタのせいで!!

 

・・・・・・・・・・・あれ?手足が動かない?と言うよりは感覚がない。

 

 

『無理に動かそうとするな、死ぬぞ。俺が拾って基地に持って帰って来た時は手足は子連れクマが子供の餌にしていたからな。』

 

クマの餌!?どういう事よ!?

 

『束、コイツに今の姿を見せてやれ。』

 

「え~~!なんか束さんは引くな~。」

 

『どの道コイツはもう帰る場所がない。それに殺すには惜しいぐらいだからな。』

 

「物好きだね~いっくんは。お主も悪よの~って。箒ちゃんに何言われても知らないよ~?」

 

『・・・・・・いや、もう聞いている。』

 

「ほへ?」

 

何アイツ後姿をこっちに見せているのよ・・・・・・・って、あれはまさか二年前に誘拐された篠ノ之箒!?どうなってんのよ!?

 

「あれまっ、箒ちゃん。何やってんの?」

 

「交尾♡」

 

「いやいや、背中にしょってやるのは虫だし、逆だよ。」

 

訳わかんないわ・・・・・・、何なの?この連中?

 

『束、いい加減にコイツを一回絶望させろ。なんか嫌な視線で見て腹が立ってきた。』

 

えっ?私の目の前に鏡・・・・・・・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

私の今の姿・・・・・・・・・・・手足がすでになくなって達磨同然。根元から無くなって止血した後なのか血の跡・・・・・・・・

 

全身包帯だらけのミイラ女・・・・・・嘘・・・・・嘘・・・・・・・嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「あらら・・・・・・ショックのあまりで気絶しちゃったよ。」

 

『フン、俺が見つけた頃は既にクマに喰われかけていたからな。助かっただけでもマシな方だ。』

 

「でもさ~この子本当にどうすんの?」

 

『コイツは確かに俺には歯が立たなかったが才能はある。俺はそれを再利用するまでのことだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この哀れな女、更識楯無・・・・いや、更識刀奈をな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サボンナ王国 サボンナ王の宮殿

 

鈴たちがサボンナ王国に上陸して少し経った頃、ワルターたちはようやく感謝の踊りを終えたところだった。

 

「か・い・か・ん!」

 

「私も歳を忘れてハッスルしてしまいました。」

 

「あぁ・・・・・・なんか癒えた・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・(意外に気持ちよかったらしい)」

 

「いやあ、それはよかった。・・・・・おっと!そうじゃった!」

 

サボンナ王は、パワーストーンをワルターへと差し出す。

 

「おぉ!そうだった!すっかり忘れていた。それでは・・・・・・・」

 

ワルターはサボンナ王からパワーストーンを受け取ろうとする。

 

 

 

「コケコォ――――――ケッコッ!!」

 

しかし、その直前、宮殿で放し飼いしていたオウムがサボンナ王の手からパワーストーンを奪って飛び去って行った。

 

「あぁ~!!」

 

「パワーストーンが!?」

 

ワルターたちは慌ててオウムの後を追う。

 

「待て―――――――!!この泥棒め―――――――!!」

 

「くそ!今回は楽だと思ったのによ!」

 

「・・・・・・・お約束。」

 

「あっ、コイツ、もう終わりなのに初めて話しやがった。」

 

「「「待て―――――――――――――!!!」」」

 

ワルターたち四人はオウムを追ってジャングルの中へと入って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラの設定を一部変更するのでゴルドランルートのキャラ設定が近いうち削除する予定です。

実は自分が最初に書いた作品、「ビーストウォーズ✖東方Project」だったんですよ(但し弾幕の名前が全然わからず「無双封印」やら「マスタースパーク」などのスペルカードの内容をカット)。

幻想入りシリーズ・・・・こっちでも番外でやろうかな?

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