IS世界のガイスター   作:赤バンブル

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前回の残りだからかなり短い上、雑な仕上がりです。

ちなみに危ないシーンもあるのでお気をつけください。





来ちゃった!宇宙海賊ガイスター!

「ええい・・・・私に従わぬ勇者に用はない!やってしまえ!!」

 

ワルターはキャノンガーをカスタムギアの背後に移動させる。前方に出たカスタムギア三機はドランに向かって銃を発砲する。

 

『でやああ―――っ!!』

 

ドランは銃撃を避けながら初めに一機のカスタムギアの両腕を切断する。続いて背後に回ったもう一機を高速で一機に近づき横から切断する。さらに残りの一機の攻撃を避けてジャンプをし、刀を構える。

 

『稲妻切り!!』

 

すると刀に稲妻が落ち、電気を帯びる。そのまま残りのカスタムギアを縦から一刀両断した。

 

「やるな。さすがはレジェンドラの勇者・・・・・・だがこのキャノンガーに勝てるかな!?」

 

最後に残ったワルターはキャノンガーの両肩に装備されているキャノン、両腕のバルカン、胸部のミサイルを連射する。

 

『ヌウっ!?』

 

ドランは、守る態勢を取りながらも攻撃を受け続ける。

 

「「「「ドラン!?」」」」

 

鈴たちは心配しながらドランを見る。

 

「いつまで耐えられるかな?」

 

ワルターは攻撃を緩めず、ドランを追い詰めていく。

 

『・・・・ゴルゴ―――――――――――――ン!!』

 

ドランが叫んだ瞬間、空から雷が落ち、地面が裂け始めた。

 

「何!?」

 

割れ目からは行方を暗ましていたゴルゴンが咆哮を上げながら現れる。

 

「こ、今度は金ピカの怪獣!?」

 

「この街大丈夫なのかよっ!?」

 

『ゴルゴン、黄金合体だっ!!』

 

「グワァァァァァァァァ!!!」

 

ドランの呼びかけに反応し、ゴルゴンは変形をし始める。胸部の部分が空き、足が180度回転、尾が変形し腕になる。

 

『うおおお――――――――――――――っ!!』

 

ドランは変形中のゴルゴンに向かって走る。

 

『たあぁ!!』

 

そして、ジャンプをしたのかと思いきや変形し、空いた胸部に収まる。同時にゴルゴンの下顎が下がり新たな顔が現れた。

 

『黄金合体、ゴルドラ――――ン!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『来ちゃった!宇宙海賊ガイスター!』(鈴の声)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが、ゴルドラン!?」

 

ワルターは、驚いた顔で着陸したゴルドランを見る。

 

「ひゃあ・・・・・・派手だな・・・・」

 

「活かすじゃないのっ!」

 

鈴たちは合体したゴルドランに興奮する。

 

「きっ!キャノンガーを舐めるな!!」

 

キャノンガーはゴルドランに向かって集中砲撃を始める。ゴルドランは避ける様子を見せず爆煙に包まれて行く。

 

「止めだぁ!!」

 

キャノンガーは更に背部に搭載されている大型ミサイルを展開し、ゴルドランに向かって発射する。ゴルドランがいた辺りは大爆発する。

 

「「「「ゴ、ゴルドラン・・・・」」」」

 

「フッフッフ・・・・・・・本当の主を崇める報いだ。ん!?」

 

ワルターは驚いた顔で唖然としていた。

 

黒煙が晴れるとそこには全くダメージを受けた様子がないゴルドランが堂々と立っているのだ。

 

『お主の攻撃はそれまでか?ならば今度はこちらから行くぞ!』

 

ゴルドランは腰の左側に装備している刀を引き抜く。

 

『スーパー龍牙剣!一刀両断斬り!!』

 

ゴルドランは猛スピードでキャノンガーに向かって接近すると目にも止まらぬ速さでを斬る。

 

キャノンガーは、斜め真っ二つに切断され、ワルターは脱出用の小型戦闘機で脱出する。

 

「くそぉ・・・・・ゴルドランめ、覚えておれ!!」

 

ワルターは悔しそうに言いながら飛び去って行った。

 

「やった!」

 

鈴たちは喜んでゴルドランの所へと行こうとした。

 

『!?主よ!近づいてはならぬ!!』

 

「え?」

 

鈴たちがゴルドランの声で止まった瞬間、その真上をビームが通り過ぎて行った。

 

「な・・・・・何今の?」

 

『この攻撃は・・・・・』

 

『しょうがなく来てみたら思っていたよりも飛んでもねえ「宝」があったぜ!』

 

地面から二体の恐竜が現れる。ゴルドランは、鈴たちを庇いながら警戒する。

 

『貴様らは!?先ほどの連中の仲間か!?』

 

『あぁ!?何言ってんだコイツ!?』

 

『まあぁ、いいじゃねえか!とんだ掘り出しもんが見つかったんだからよ!』

 

「あいつら・・・・まさか・・・・」

 

千秋は何となく二体の恐竜の正体を察した。

 

『金ピカのロボット、こんな珍しい「宝」を持ち帰ればダイノガイスト様も大喜びだぜ!!』

 

『プテラの奴、コイツを持ち帰ったらきっと悔しがるだろうなぁ!』

 

『貴様等・・・・・一体何者だぁ!』

 

『俺たちのことを知らねえのか?なら、基地に連れ帰ってからじっくり教えてやるぜ!!』

 

恐竜たちは変形をし始める。

 

『チェーンジッ!ホーンガイストッ!!』

 

『チェーンジッ!アーマーガイストッ!!』

 

恐竜はガイスターのメンバー、ホーンガイストとアーマーガイストへと変形した。

 

「こいつら・・・・もしかして・・・宇宙海賊ガイスター!?」

 

鈴たちは驚いた様子でその光景を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デッデッデッデッ、デ~デッ、デッデッデッデッデッ!デー!(アイキャッチ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本 ザゾリガン内

 

「おのれ~!私が手に入れるはずだった勇者がっ!!」

 

ザゾリガンの帰還したワルターは悔しそうにソファーに腰を掛ける。

 

「しかし、若君。どうやら、全く運が悪かったとは言い切れないようですぞ。」

 

「何?どういうことだカーネル?」

 

「あれをご覧くださいませ。」

 

カーネルの指示でモニターにゴルドランたちの姿が映る。

 

「あのロボットはなんだ?」

 

「本国の情報によれば『宇宙海賊ガイスター』のものでございます。」

 

「ガイスターだとっ!?」

 

「はい、噂によれば、奴らの狙うのは『宝』。どうやら、連中もレジェンドラの勇者について感づいておるやもしれませぬ。」

 

「では、奴らもパワーストーンを狙っているというのか!?」

 

「おそらくは。しかし、若君。ガイスターの戦闘能力は我が国でも未知数。ここは貴重なデータを取るためにも高見の見物をするのもよいかと・・・・・・」

 

「ふむ、もし奴らがあの勇者を消すというのなら逆に好都合か・・・・」

 

「その通りでございます。」

 

「フフフ・・・・・よかろう。では、しばしあの勇者の戦いぶりを見物させてもらおう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上

 

「ゴルドラン!気をつけて!」

 

鈴はゴルドランに呼びかける。

 

『主よ、それはどういうことだ!?』

 

「ガイスターはこの世界において一番ヤバい組織なのよ!」

 

「これまで様々な宝を奪って負けたことがないんだ!」

 

『何!?』

 

ゴルドランは二人を改めて見る。

 

『どうした?今頃になって怖くなったか!?』

 

『私はレジェンドラの勇者、たとえ相手が誰であろうと恐れはしない!』

 

『そうかよ。だが、この大きさじゃ明らかに俺たちの方が小さいなぁ。』

 

アーマーガイストがゴルドランを見ながら言う。

 

確かによく見ると二人よりもゴルドランの方が明らかに大きかった。

 

『だったら、あれをやるか!』

 

『おう!』

 

二体は同時にジャンプし、光に包まれたかと思いきやより巨大な姿になって着陸する。

 

『『二体合体、ホーマー!!』』

 

『何!?奴らも合体できるのか!?』

 

ゴルドランは目の前に着陸したホーマーを見ながら言う。

 

『『ハッハッハハハ、このくらいデカけりゃ十分だぁ!!覚悟してもらうぜ!!』』

 

『大きければいいと言うわけではない!スーパー龍牙剣!一刀両断切り!!』

 

ゴルドランは先ほど同様に技を仕掛ける。

 

『『さっきとは同じようにはいかないぜ!!喰らえ!!』』

 

ホーマーは両腕のミサイルを発射する。

 

 

しかし、狙ったのはゴルドラン自身ではなく、彼の足元であった。

 

『ぬっ!?しまった!?』

 

爆発の衝撃でゴルドランは体勢を崩す。

 

『『おりゃあぁ!!』』

 

ホーマーは体勢を崩したゴルドランを殴り飛ばす。ゴルドランは龍牙剣を手放してしまい、地面に打ちつけられる。

 

「「「「ゴルドラン!!」」」」

 

『主よ・・・・・・近づいてはならぬ・・・・』

 

駆け寄ろうとした鈴たちをゴルドランは制する。彼の背後には止めを刺そうとする。

 

『『ヘッヘッヘッ・・・・・どうやら目が覚めたばかりで全力が出し切れねえみたいだな。』』

 

『くっ・・・・・』

 

『『まあ、それはそれで助かるぜ。できるだけ無傷で手に入ればトレイダーの奴に高く売り飛ばせるからな。』』

 

ホーマーはゴルドランの目の前まで来ると両手を振り上げる。

 

『クッ・・・・・・私としたことが・・・・』

 

『『せいぜいお寝んねしてな!次に目を覚ますときは・・・・・』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブラアァァァァァァァァ!!!!』

 

「「「「えっ!?」」」」

 

『『!?こ、この声は!?』』

 

突然の遠吠えにホーマーは攻撃を中止する。

 

「何何!?一体何が起こったの!?」

 

「おい・・・・・あれって・・・・まさか・・・・・」

 

混乱している蘭を他所に弾は顔を青くして指を指す。三人がその方角を見て見ると二機の戦闘機がこちらに向かって飛んできていた。

 

『『な、な、何故ボスがここに!?』』

 

「ボス!?」

 

「ってことは・・・・・・俺たち、飛んでもねえことに巻き込まれた?」

 

「巻き込まれたというよりは・・・・・・・一番危ない相手が来たのよぉ!!」

 

二機の戦闘機が着陸するとホーマーは分離し、元のホーンガイストとアーマーガイストに戻った。到着した二機の戦闘機は変形する。

 

『チェーンジッ!!ダイノガイストォ!!』

 

『チェーンジッ!ジェットガイストォ!!』

 

変形した二人を目の前にホーンガイストとアーマーガイストは怯える。

 

「あれが・・・・・・ダイノガイスト・・・・・」

 

鈴は恐る恐る目の前に立っているロボットの名前を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ザゾリガン内

 

「ダ、ダイノガイストだと・・・・・・」

 

ワルターはソファーから立ち上がり、持っていたグラスを落とす。

 

「・・・・・二年前に突如姿を現し、かつてISによってもたらされた女尊男卑の世界をことごとく破壊した謎のロボット。その正体は一切謎のロボットがここに・・・・・・」

 

彼の傍に居たカーネルも緊迫した表情でダイノガイストの姿を見ていた。

 

「至急、奴を映せ!これまでほとんど写されなかった奴の姿を徹底的にとらえるのだぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上

 

「ど、どうしよう・・・・」

 

鈴は怯えた顔で言う。それは千秋も弾たちも同じだった。

 

 

 

❝ダイノガイスト❞

 

 

それは、二年前まで続いていた女尊男卑の社会に突然姿を現し、その象徴ともいえるISを次々と奪っていく謎の海賊集団「宇宙海賊ガイスター」の首領。

 

 

その本人が目の前に現れたのだ。

 

ダイノガイストは鈴たちを見ることなくホーンガイストたち二人を見ていた。

 

『あ、あのボス・・・・・・・どうしてこのようなところへ・・・・』

 

『この馬鹿どもが。』

 

『へっ?』

 

ダイノガイストは傍に居たジェットガイストを自分の前に寄せると頭をグリグリしながら話を続ける。

 

『お前たち二人が受け取ったチップは、ジェットが俺様の名義でやったものだ。』

 

『えっ?ってことはボスが指示を出したんじゃ・・・・・』

 

『俺様だったらお前ら全員を呼び集めて云うわ。』

 

『す、すまない・・・・・いち・・・・じゃなかった。ダイノガイスト様の「宝」をどうしても回収したいと思っていたから・・・・』

 

『宝?』

 

『宝と言うのはタイ・・・・・』

 

『パワーストーンのことだ。』

 

『『パワーストーン!?』』

 

二人は面食らったような顔でダイノガイストを見る。

 

『少し前にトレイダーの奴から「レジェンドラの財宝」の話を聞いてな。それを手にするにはどうしてもレジェンドラの勇者8人が必要なのだ。』

 

「「「「は、八人!?」」」」

 

『ぬっ?』

 

ダイノガイストは今更鈴たちの存在に気づく。鈴たちの顔が青くなる。

 

(ヤバい!!気づいていなかったんだ!!どうしよう!!)

 

『・・・・・・・鈴・・・』

 

「え?」

 

ダイノガイストの口から自分の名前が出たことに鈴は驚く。

 

「あの今・・・・私の名前を・・・・・」

 

『ジェットに罰としてリンリンとなる鈴の首輪をつけると言おうしただけだ。ガキに用はない。』

 

「そ、そうですか・・・・・(ホッ)。」

 

ダイノガイストはゴルドランの方を見る。

 

『貴様がレジェンドラの勇者か。』

 

『いかにも。』

 

『ふん、こいつ等の目覚めさせられたのなら仕方ない。だが、まだ七つある。それをいた『ダイノガイスト様・・・・』・・・なんだ?』

 

ダイノガイストが言いかけたとき、ジェットガイストの声が遮った。

 

『その・・・・・感じちゃって♡』

 

『・・・・・俺様の名義を勝手に使った罰だ。』

 

『あっ、ああぁ♡・・・・・・・もっと♡』

 

「こんなところで何へんな声上げてんのよ!?」

 

鈴に突っ込まれながらもジェットガイストは何やら危なさそうな声を発しながらも積極的にダイノガイストに触られている。

 

「ゴルドラン、後七つもパワーストーンがあるって本当?」

 

蘭はゴルドランを見ながら言う。

 

『うむ、奴の言う通り私にはあと七人の仲間がいるのだ。それぞれのパワーストーンを早く見つけねば・・・・・』

 

(それはいいことを聞いた。)

 

『ぬっ?』

 

一同は上空を見る。

 

上空にはザゾリガンが飛来していた。

 

「ならば、その残りのパワーストーンを手に入れるまで・・・・」

 

ワルターが指を鳴らすと同時に地上に向けて攻撃を開始する。

 

「「うわあぁ!?」」

 

「「きゃあぁ!!」」

 

『・・・・・小癪な。』

 

「ハハハハハ、ハッハハハッハ!!」

 

ダイノガイストとゴルドランがいる辺りが爆発するのを見ながらワルターは笑う。

 

 




次回でやっとアドベンジャーが・・・・・・・


ダイノガイスト様、久しぶりにご友人たちに会うの巻でした。


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