IS世界のガイスター   作:赤バンブル

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現段階の投票でどちらのストーリーでも行けるように作った前日談的な内容です。


レポート

『ここにISとそれにかかわる事件についての記録をまとめる。』

 

 

 

 

 

200X年

 

篠ノ之束がISを発表。当初は宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツであった。

 

 

一か月後、「白騎士事件」が発生。

 

コレのより世界は、ISとその驚異的な戦闘能力に関心が高まることになった。

 

さらにISが女性にしか起動できないことが発覚し、社会は男尊女卑から女尊男卑へと変わり、世界の情勢は大きく変化する。

 

しかし、ISのコアを唯一製作することができる開発者篠ノ之束は467機を生産した後に失踪、指名手配される。彼女の家族は、政府の重要人物保護プログラムによりそれぞれ別の地で過ごすことになる。

 

世界は残されたコアを利用して新世代機の開発競争へと移る。

 

 

 

 

20XX年

 

第二回モンド・グロッソにおいて前大会の優勝者「ブリュンヒルデ」こと織斑千冬の弟・織斑一夏が決勝戦前、何者かに誘拐される。

 

目撃者の証言によれば重要人物保護プログラムに登録されている篠ノ之箒と共に行動していたという情報があり、二人とも誘拐された模様。

 

後のこの情報はドイツ軍を通じて織斑千冬本人に知らされ、授賞式直前に会場から飛び出す。

 

ドイツ軍と共に誘拐現場と思われる場所に到着するが二人の発見ならず。

 

しかし、現場には何らかの兵器と思われる人型ロボットの残骸を発見。更に天井に大きな穴があり、犯人は逃亡したのではないかと思われる。

 

織斑千冬はその後ドイツ軍で一年間教官を務め、日本に帰国後、V2達成のインタビューの最中日本代表の辞退及び現役引退を宣言する。

 

 

 

 

 

一年後、謎の武装組織「宇宙海賊ガイスター」が出現。

 

世界各地の軍事・研究施設などを襲いISの強奪を開始する。

 

組織の内部構成については不明。

 

最も最初期に襲われた施設の生存者の言葉によれば、一人の少女と巨大なロボットが共に行動していたと言う。その少女の容姿は織斑一夏と共に消息を絶った篠ノ之箒に酷似しているが事件から目撃証言は一切なく、当人以降の目撃情報で少女は目撃されなくなったため見間違いではないかと思われる。

 

以降の別の証言によれば最初の頃に報告された巨大ロボットは自らを「ダイノガイスト」と名乗り、戦闘機・恐竜・人型の姿に変形できると言う。

 

更にその後は、仲間と思われる五機のロボットが現れるようになり、被害は拡大。

 

彼らを迎撃に向かった元IS部隊の女性の証言によれば彼らの戦闘兵器はISも含める既存兵器を上回っており、彼女の部隊も全滅したという。その後彼女もまた彼らの目を付けられここまでかと思っていたがロボットは待機状態になった彼女のISを奪うと興味を示すことなく去った。ちなみに彼女以外の何名かは彼らに拉致されている。彼女たちは共通で女尊男卑主義の者たちばかりで「ガイスター」は、女尊男卑である現代の社会に何らかの恨みを持つ組織なのではと考えられる。

 

彼らの海賊行為はISの強奪だけではなく、国宝級の価値が付けられない途方も無い品から、国家が買えるとされる超ド級の品々、はては理解に苦しむ珍品も含まれている。

 

世界の各政府の首脳は、宇宙海賊ガイスターに対してISが通じないことと彼らがISを狙っていることを踏まえ、国際IS委員会の権限の一時凍結、アラスカ条約に基づいて日本に設置されたIS操縦者育成用の特殊国立高等学校「IS学園」に緊急警戒態勢を敷かれている。

 

現段階で強奪されているISが200機以上。

 

被害は更に広がるものと思われる。

 

 

しかし、一つ謎の証言が発覚。

 

織斑一夏が誘拐された日、織斑千冬が向かった現場近辺の住人数名がその日の夜、ダイノガイストと思われる戦闘機を見たという証言があったのだ。

 

これは、ダイノガイストのイメージイラストが公開された時に目撃者を名乗る住民がTV放送局に押し掛けてきた時に証言をした住民の多くが例の現場近くの住民だったとのこと。

 

故にあの謎のロボットの残骸はダイノガイストの試作機または兄弟機として製作し失敗したものではないかと思われる。

 

ダイノガイストの正体に関しては亡国機業の開発した対IS用兵器、IS開発者である篠ノ之束の開発したアンチIS兵器ではないかと言う諸説があるが定かではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・っとまあ、こんな感じのレポートでいいかな?」

 

水色のセミロングに眼鏡をかけた少女はキーボードを打ちながら言う。

 

「まさかこんな事態になるなんてな・・・・」

 

少女はティーカップに入っていた紅茶を飲み切ると自室のカーテンを開ける。

 

丁度、暗かった夜の空間に太陽が昇り始め朝を迎えようとしていた。

 

「これじゃ、日本代表候補生になったって、命狙われるだけじゃない。まあ、狙っているのはISだけで搭乗者には特に興味はないようだけど・・・・・」

 

心地よい風を浴びる少女は気持ちよさそうな顔をするが同時に何かの不安を感じていた。

 

「お姉ちゃん・・・・・・・緊急招集でロシアに飛んで行ったけど大丈夫かな?」

 

少女はそう言うとまたパソコンに向き直り、仕上げにかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ISに関する歴史とガイスターについてのレポート』

 

『〇〇中学3年X組』

 

『生徒名前 更識簪』

 

 

 

 

 




なんか番外編が思っていた以上に受けていなかったようなので投票を早めに打ち切ろうと思います。まだ投票していない人は急いで投票してください。

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