帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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前回までより文字数多くなりました。
原因としては最初の方と途中にオリジナル要素入れたからですね。

そして今回名前だけですが達也の母親の名前出ます


7、これが私たちの…

 

練習をしようと屋上に行こうとした穂乃果たちだったが曲に関して全く決まっていなかった。そこで今日穂乃果の家に行き話し合うこととなった。

 

「すみません。私は弓道部の方に用があるので先に行っていてください」

弓道部と掛け持ちは大変だなと思いつつ見送る。今日は買い物しないといけないし

「わりぃ、俺も用があるから遅れるし先に行ってくれ!」

そう言って一足さきに帰ろうと思ったのだが

「あっ、たっちゃん待って!」

「ん?どうした穂乃果?」

穂乃果に呼び止められた。早くしないと主婦たちと買い物戦争しないといけなくなるんだけどな…

 

「今日優子さんからメールで頼まれたんだけど今日夕飯食べてって!」

あ〜夕飯一緒にってか〜………は?

「いやなんで穂乃果にメール送られてて俺にメールないんだよ⁉︎」

「えっとね、今日帰り遅くて夜ご飯も仕事仲間と食べるから穂乃果ちゃんお願いしていいかしら?ってメールだったよ、あとお母さんも雪穂もいいって!雪穂は美希ちゃんに話してるはずだよ」

うん、俺の質問はスルーなんですね…いや、穂乃果のことだからメールの内容を聞かれたと思ったんだろう…そう思うしかないな…

そして俺の知らないところで話進みすぎだろ…

 

(ピロリン♪)

ん?メール?母さんからか…

えっと〜なになに?

[お母さん明日休みになって買い物はお母さんが明日するから今日は大丈夫です。お母さんより]

うん、とりあえず穂乃果に送る時間あるなら先に送ってくれよとツッコミたいな…

 

……まぁとりあえず用はなくなったけど買い物するために余分に持ってきてる分の金は置いていかないとな…

「最近食べさせてもらったばっかなのに悪いな…」

「気にしない気にしない!」

「普通気にするから、とりあえず用はなくなったし一緒に行けるな。家に余分な荷物とかは置くから少し遅れるけどさ」

「じゃあ行こう!」

「うん!」

3人で穂乃果の家に向かった。

 

 

「それじゃあ俺はちょっと家に行ってから来るな!」

「「は〜い」」

穂乃果たちに先に始めてもらうとして俺は一度家に帰る。

「ただいまー」

「あっ、お兄ちゃんお帰り!」

美希が先に帰っていたため出迎えてくれた。

 

「美希は雪穂から今日の夜のこと聞いたか?」

自分の部屋に行きながら一応聞いてみる。穂乃果とは違いしっかりしてる雪穂なら聞き忘れることはないだろう。穂乃果の言ってたことが本当ならば……

「うん、聞いたよ!というかお母さんから朝メールきてたし」

「は?」

えっなに?俺にだけメールしなかったってこと?酷くない?

「えっ…まさかお兄ちゃんには来てなかったとか……」

さすが我が妹、鋭い。えっ?誰でもわかるって?

「買い物行こうとした時に穂乃果に呼び止められて初めて今日の夜のこと聞いたよ…」

「あはは…なんていい加減な、まぁでも買い物して余計な時間取られるよりはいいんじゃない?」

「まぁな、こんなもんかな」

美希と話しながら穂乃果の家に行く準備が終わった。

「あれ?お兄ちゃんどこか行くの?」

「ああ、穂乃果の家だ。あとで海未も来る」

「あっ、じゃあちょっと待ってて!」

そう言って美希は部屋を出て自分の部屋に行った。まぁ私も一緒に行く!ってことだろうな。

 

5分くらいして…

「お兄ちゃんお待たせー!」

美希が少量の荷物を持って出て来た。これは予想通りか?

「家に1人でいても暇だし私も行っていいよね?」

これダメって言ったらどんな反応するんだ?反応みてみたい気もするが我が妹にそんなことはしない。

「いいぞ!つーか行く気満々じゃねーか!」

「えへへ♪」

美希と2人で穂乃果の家に向かう。まぁすぐ着くんだけどな。

穂乃果の家の前に着くと海未ともちょうど合流した。

「お疲れ様海未、弓道部の方はもう大丈夫なのか?」

「ありがとうございます。えぇ、もう大丈夫です。お久しぶりですね美希」

「海未さんお久しぶりでーす」

「おっと」

美希は海未と久しぶりに会えて嬉しいのか抱きついた。突然だったのに関わらずしっかりと受け止めた。少しの間

 

「「「お邪魔しまーす」」」

「はっ⁉︎いらっしゃーい」

……今明らかに団子食べてたよな?業務中に何やってんだよ桐穂さん……

「穂乃果たち上にいますか?」

海未…さっきのはスルーなんだな。

まさかしょっちゅうあるとか言わないよな?

「いるわよ、上がって大丈夫よ。達也君と美希ちゃんもどうぞ」

「「「ありがとうございます、お邪魔します」」」

上がってなら3人で穂乃果の部屋に行く。上がる前に団子を食べるか聞かれたが海未がダイエットしないとと答え、1人だけ食べるわけにはいかないから俺も断ったが……多分

 

「あっ、海未ちゃんとたっちゃん!それに美希ちゃんも!」

階段を上がる音が聞こえたのか部屋のドアを開けて出てきた。

そしてもう1つの部屋も開いて雪穂も出てきた

「達兄も美希も来るの早くない⁉︎」

まぁ夕飯は一緒に食べるって言ってもまだ17時前だし早いよな。

「俺は穂乃果たちと色々決めることあって来ただけで…」

「私は1人で家にいるの暇だからついてきたんだよ!」

それぞれ簡単に説明をした。

「あぁなるほど〜それじゃあ美希は私と遊ぶ?」

「うん!でもちょっと待ってて。あっ、ことりさんお久しぶりです」

「美希ちゃん久しぶり〜しばらく見ないうちに可愛くなってるね〜」

「ことりさんこそ♪」

廊下で話しているとことりも部屋から出てきた。そういえばまだ部屋に入ってなかったな。

 

ことりとの再会も済み美希は雪穂の部屋に入っていき、海未と俺は穂乃果の部屋に入ったのだが……

「海未ちゃんたちもお団子食べるよね?お茶入れるね」

………予想通り食べてたな

「あなたたち、ダイエットは…」

「「あー⁉︎」」

2人で顔を見合わせてしまったというような顔をした。

穂乃果はともかくことりまで一緒に食べるとは…

「お前らダイエットする気ないだろ…」

「「あはは…ごめんなさい」」

「今はそれくらいにして…作詞と作曲をどうするか決めましょう」

たしかにそっちの方が重要だな。

 

「作曲はなんとかなりそうって穂乃果ちゃんも話してたんだ〜」

穂乃果と話してた…もしかして

「なぁ穂乃果、もしかして俺と穂乃果があった1年の…」

「さすがたっちゃん!当たりだよ」

「引き受けてくれるかわかりませんが明日頼んでみましょう」

作曲は頼むことにしても断られたらどうするか考えないのか?まぁでも今は頼むしか考えられないか。

 

「そんじゃ後は作詞だな」

「それに関しては大丈夫だよ!」

「「えっ?」」

作詞は大丈夫?海未も驚いてるぞ…

そして穂乃果とことりが海未に詰め寄る、何が起きてるんだ……

 

「海未ちゃんさ〜中学の時ポエム書いてたよね〜」

なにっ⁉︎海未がだと⁉︎

「読ませてもらったこともあったよね〜」

俺も読みて〜な、つーかこの2人今は怖いぞ。

さてと、とりあえず俺はドアの前で逃げないようにしておくか。

 

「「海未ちゃ〜ん」

うん、俺でもこれでは怖いな

「達也どきなさい!」

予想通り海未は逃げようとしたがそれを許すわけにはいかない。

「まぁ待てよ海未、俺も手伝うし一緒に作詞やろうぜ」

「えっ?」

あれ?おかしなこと言ったかな?まぁいいや、続けよ

「ことりは衣装作んないといけないし穂乃果に作詞任せるわけにはいかないだろ?それに俺は絵心ないから衣装のデザインの作成は無理、裁縫もあまりできないから衣装関連を手伝うことは少なくとも講堂を借りた日までには間に合わない。あとできることって言ったら疲労回復にいい軽食を作ったり作詞を手伝ったり練習を手伝ったりしかないからな」

とりあえず自分の考えを言ってみたけど…意外と手伝えることありそうだな。

 

「なるほど、たしかに作詞を穂乃果に任せるわけにはいきませんね。しかし私に作詞は…」

まだ渋ってるな…さすがに歌って踊るのは俺じゃないから1人で作詞するより海未たちにやってもらって俺が手伝いの方が良さそうなんだけどな…

ん?ことり何してるんだ?目をウルウルさせて胸元掴んで…

「海未ちゃん、おねがぁい」

うっ⁉︎なんだこれは…こんなの断れるわけ

「もぅ、ずるいですよことりは…わかりました。達也も手伝いお願いしますね?」

まぁ断れないよな…そして当然

「もちろんだ!」

俺も海未の頼みを断る理由がない。

 

「ただし練習メニューは私が考えます!」

「「「えっ」」」

そういうとA-RISEの映像を見せる。

「ずっと笑顔で動いているように見えますがそれには体力が必要です。穂乃果、ちょっと腕立て伏せをやってみてもらえますか?」

「腕立て伏せ?」

「はい」

なるほどな、海未の言いたいことはわかった気がするぞ。

「これでいいの?」

おぉ〜意外とできてる。

「ではそのまま笑ってください」

「笑う?こう?」

「そのまま腕立て伏せできますか?」

「う、うぅ…うわっ⁉︎」

穂乃果は腕立てできず顔から床に倒れた。つーか痛そ〜

 

「普段部活で鍛えている私はともかく穂乃果やことりはしっかりと鍛える必要があります。よって朝夕と神田明神で基礎トレを行います!」

「うぅ…起きられるかな〜」

穂乃果はいらない心配してるな。なんでいらない心配かって?俺がいるからな

「心配すんな穂乃果!俺が起こしてやるから!叩き起こされたくなければ自分で起きろよ?」

「起きます起きます!ちゃんと起きるから叩き起こすのはやめて〜」

一瞬で涙目になれるもんなんだな〜って呑気なこと考えてみたけどこんな言い方だと海未やことりに怒られるかも……

「では穂乃果のことは達也に任せますね。今日は遅いですしこれで解散にしましょうか」

 

気付けば18時を過ぎていた。時間経つの早いな…

今日は解散となり少し遅い時間だったし海未とことりを家まで送ってからまた穂乃果の家に戻り、俺と美希は夕飯をご馳走になった。

 

 

翌日、誰1人寝坊することなく朝神社で練習はしたが授業中に穂乃果が寝るといういつもの授業風景だった。

そして昼休みに作曲を頼みに1年の教室に行ったが断られる。頼んだ1年と入れ違いに生徒会長が来て……

 

-----放課後-----

「簡単に考え過ぎてたのかな〜」

穂乃果たちは昼休み生徒会長に言われたことについて話し始めていた。今はそっとしておこうと俺は1年の教室に向かった。

 

「やっぱもういないか〜」

1年の教室を開けたがもう生徒はいなかったが…

「あの〜何か用ですか?」

1年生だろう女子2人に声をかけられた。

「あっ、あの子もう帰っちまったかな?赤い髪の毛の〜」

「真姫ちゃんのことかにゃ?」

あの子は真姫っていうのか?名前聞いてなかったし確信がないんだが…

「名前聞いてなかったから確信はないんだけど昼休みに俺と一緒にいた女子が声かけた子なんだけど…」

とりあえずこれくらい言えばわかるかな?と思いつつ聞いてみた

「はい、その子が西木野真姫さんです」

あってたみたいだな。

「多分音楽室にいると思いますよ」

「音楽室か、ありがとな」

お礼を言ってそのまま音楽室の方に向かってみたら先ほどの子が言ってたように音楽室にいた。

 

弾き終わったみたいだし入るか…

「やっぱりピアノ上手いな」

「あなたは昼休みの…」

「西木野さんでいいんだよな?さっき1年の子に聞いてこっち来たんだけど…」

「あってますよ、そういえばあなたの名前聞いてないですね」

あっ、忘れてた…

「俺は小野達也、昼休みに一緒にいた3人は俺の幼馴染だ。いきなりで悪いんだけど本題に入るけど…やっぱり作曲は無理か?」

名前言ったあとにすぐ本題に入ったけどまずかったか…表情暗くなっちまったよ

 

「私アイドルの曲とかあまり聞かないので…」

「そっか、やっぱり軽いとか思ってる?」

「なっ⁉︎なんでそれを…」

やっぱり以前の俺と同じ理由か…

「俺も前はそう思ってたんだよ、俺は前千葉にいたんだがその頃A-RISEのメンバーに会ってアイドルの話を聞いてライブを見せてもらったんだよ。それで印象が変わったかな」

「そうだったんですか…何も知らずに見てるだけだと軽いと思ってしまうんですよね」

「ははっ、アイドルに興味ないとそうなるよな。でも少なくともこれから始めようとする穂乃果たちは本気でやろうとしてるよ。だからとは言わないけどまずは歌詞を見て考えてみてくれないか?」

なんか俺喋り過ぎたか?まぁでも嘘は言ってないしいっか

「考えが変わるとは思わないですよ?」

「まぁまぁ、とりあえず読んでみてくれ。入ってこいよ穂乃果」

「えっ?」

入り口に居るのバレバレだって、まぁ西木野さんは気付いてなかったみたいだけど…

「バレてたの〜っていうか抜け駆けズルイよたっちゃん!」

えっ、ズルくないだろ⁉︎

「はいこれ、読んでみて!」

まぁほんとは俺も歌詞書いた紙持ってるから渡してもよかったけどやっぱり穂乃果たちからの方がいいよな。

「小野先輩にも言いましたが考えが変わるとは思いませんよ?」

「それならそれで今度またピアノ弾かせてくれよ!」

「私たち真姫ちゃんのピアノ好きだから!それじゃあ考えてみてね」

またって言っても勝手に聞いてただけだがそう言って俺と穂乃果は先に音楽室を出る。

作曲やってくれるといいんだけどな。

 

 

------次の日の朝-----

「行ってきまーす!あっ、たっちゃんおはよ!」

「おはよう穂乃果」

朝穂乃果の家に行くとちょうど出て来た。にしても最近早く起きてるな、雪穂に起こされてるのか?

「自分で起きてるよ!」

あれ?俺今声に出してないよな?まさか読心術⁉︎

とか考えていると2階の部屋の窓が開いて雪穂が顔を出した

「お姉ちゃーん、これお姉ちゃんの?μ'sって書いてあるよ?」

「それって…穂乃果!」

「多分…いや絶対そうだよ!」

大急ぎで穂乃果は雪穂の部屋まで取りに行った。嬉しいのはいいけど階段上がる音外まで聞こえてるぞ?ってドア開いてるからか?

 

 

「いい?流すよ?」

穂乃果、海未、ことり、俺の4人はパソコンで届けられていたCDを流す。

 

I say Hey、hey、hey START:DASH‼︎

〜♪

 

「この歌声…」

間違いなく西木野さんの歌声だな。

「すごい!曲になってる!」

「これが私たちの…」

「私たちの曲…」

「よーし!ライブまで頑張るぞ!」

「はい!」「うん!」「おう!」

 

今日からライブのための歌と踊りの練習が始まる。

今度ちゃんとお礼しないとな

 

 





ちょっとオリジナル要素入れてみました。

次回はファーストライブ回突入です

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