帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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嬉しいですね、日頃から読んでくださる読者のおかげです。ありがとうございます。

そしてついに50話目です


50、私たちで

前回

 

朝健康診断の結果を見て穂乃果がダイエットをすることに!そしてダイエットするのは穂乃果だけでなく花陽まで!

 

2人は元の体重に戻せるのか!?

 

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「「「「「「すごーい!」」」」」」

 

2年組の生徒会の仕事がある程度片付いた後、神田明神に移動して7人の女子がネットを見ている。

見ているのはスクールアイドル専用のサイトでこの間のハロウィンイベントの時のページで再生数がすごかった。

 

「A-RISEに強力なライバル出現」

 

「最終予選は見逃せないって」

 

「どうやら今までの自分たちのスタイルでやって正解だったみたいやね」

 

「よーし!最終予選も突破するにゃー」

 

階段近くにいる俺まで声が聞こえてるけどやる気出てるみたいだな。

 

「そのためには2人には頑張ってもらわないとね」

 

絵里が言った2人とは今階段ダッシュをやっている穂乃果と花陽だった。ちょうど上がってきたみたいだな。

 

「はぁ…はぁ……なにこれ…」

「この階段って……こんな辛かったっけ……」

 

そりゃあ今の状態じゃ辛いよな。

 

「あんたたちは今体に重りをつけて走ってるようなものなのよ…」

 

「はい、ではこのままランニング5キロ!」

 

「「えぇー!?」」

 

「さっ、早く!」

 

「うぅ…」

「海未ちゃんの鬼ー」

 

うん…鬼だなこれは。休ませることなくランニング5キロって…

それから数日経ち

 

「「行ってきまーす」」

 

最初は嫌がっていたのに今はやる気になっている。このランニングだけ…

 

「順調みたいね」

「そうでしょうか?」

 

海未も不信に思っているみたいだな。

2人のランニングコースを書いた紙を海未に見せてもらったが……原因がわかった気がする。

 

「ちょっと見てきます」

「俺も行くぞ」

 

俺が行くって言った時みんな驚いていた。しかし、それを気にせず海未と2人で走っていく。

 

いると予想したご飯屋についたらちょうどドアが開いて

 

「今日も美味しかったね〜」

「見てみてー、スタンプ貯まりきったよ」

 

走ってるはずの2人が出てきた。ほんとなにやってるんだろうな〜しかも2人とも俺たちがいることに気が付いていない。

 

「あなたたち」

「「ひっ!?」」

 

店を出てきた時すっげぇいい笑顔だったのに今はもう見る影もない。

 

「お前ら…何してんだ?」

 

「た、たっちゃんまで…」

 

「説明してもらおうか?」

「説明してもらいましょうか」

 

「「ひぃー!?」」

 

2人とも怯えているがそんなのお構いなしに、俺と海未の説教が始まった。

その次の日からのランニング中は、見張りとして俺も走ることになったのだった。

 

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「では、これまでのダイエットの成果を報告します。まず花陽から」

「はい!」

 

2人の体重はどうなっているか…

 

「運動の成果も出ていて元の体重に戻りました。よく頑張りましたね、これからは気をつけてください」

「はい!よかった〜」

 

「次に穂乃果ですが…」

 

花陽は戻ったか、よかった……ん?ですが?まさかと思うが……

 

「あなたは変化なしです!」

 

「そんな!?」

 

増えてるってことはなかったけど変化なしか……

 

「それはこちらのセリフです!ちゃんとメニュー通りやっていたんですか!?」

 

「やってたよ!」

 

「ことりからお菓子をもらっていたという目撃情報が…」

「あ、あれは一口だけ…」

 

「雪穂の話では家でお団子も食べていたとか…」

「あ、あれはお父さんが新作を作ったから味見してって…」

 

「ではその後のケーキは…」

「あ、あれはお母さんが買ってきて…食べないと腐っちゃうし…」

 

ど、どんだけ食ってるんだよ穂乃果…つーかよくそんな情報集められたな海未も…

 

「何考えてるんですか!あなたはμ'sのリーダーなんですよ!ラブライブに出る気あるんですか!」

「あるよ!」

「そうは思えません!」

 

再び穂乃果への説教が始まった。まっ、止める気はないけどな

 

「穂乃果ちゃんかわいそう…」

「海未は穂乃果のことになると特に厳しいわよね」

「穂乃果ちゃんのこと嫌いなのかな…」

 

3人が心配そうに見てるがそんなことない。というより穂乃果の自業自得だし怒られても仕方ないけどな。

 

「そんなことないよ、大好きだよ」

 

ことりは否定するが様子を見ていた真姫は「そうは見えない」と言っていた。

 

「まっ、こう見るとそう思っちまうかもな。でも嫌いじゃねーよ」

 

うん、嫌いじゃない。当然俺やことりも…みんなお互いのことが大好きだから。

 

「あとことり、お前も何穂乃果にあげてんだよ。ダイエット中って知ってるよな?」

「ご、ごめんなさい…」

 

さすがにダイエット中と知ってるのにあげるのはな。軽く怒ろうとしたその時

 

「あの〜」

 

ヒデコが部室に入ってきた。

 

「どうかしたか?」

「実は大変なことになってて…」

 

大変なこと?どうやら生徒会のことで何かあったみたいだしみんなには練習してもらい、2年組で生徒会室に移動した。

 

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「えぇー!?承認されたー!?」

 

生徒会室に来て聞かされたことは美術部の予算申請が承認されたことだった。まだ予算会議前なのに…

 

「予算会議前に承認なんておかしいだろ!なんで承認されたんだ!?」

 

「あー!?」

 

ことり?ことりが持っている申請用紙に承認印が押されている。承認されたって聞かされたしそこはおかしくないが震えてるのはなんでだ?

 

「私あの時……」

 

どうやらことりが受け取った時に間違って承認の箱に入れてしまったみたいだ。

 

「どうするか考える前にまずは美術部に言いに行かないと!」

 

「そうだね、急ごう」

 

ミスに気がついて美術部部員に言いに言ったが当然納得してくれなかった。当たり前だよな。それにもう言っちまったみたいだし……

 

μ'sの練習が終わった後絵里と希に生徒会室に来てもらった。言うまでもなく予算のことで…

 

「面倒なことになったね…」

 

「すみません…」

 

「注意していたつもりでしたが…」

 

「海未ちゃんが悪いんじゃないよ…私が間違えたせいで…」

 

「ううん…私が悪いんだよ…仕事溜めてみんなに迷惑かけて…」

 

生徒会室は不穏な空気に包まれてしまった。こんなことがあったんだし仕方ないと言えば仕方ないが……

 

「今そんなこと言ってる場合じゃない。たしかに間違えて入れたのはことりだけど、穂乃果も海未も俺もそのことに気が付かなかった。全員の責任だ」

 

「達也くんの言う通りや。今はどうするか考えないと…」

 

とは言ってもどうすればいい…たしかに新生徒会の仕事はかなり手伝っている。それでも生徒会のシステムを把握できてるわけじゃないから対応策をあまり思いつかない…

 

「美術部のOGに知り合いがいるから私から話してみるわ」

「絵里…」

 

確かに元生徒会長が言ってくれたら聞かないわけにはいかないと思う。でもそれでいいのか?とりあえず俺の意見は3人が何も言わなかったらにしよう。

 

「すみません…」

 

海未は謝り頼んでもらおうとしていてことりも海未と同じように思っている。

 

穂乃果はどうだ?

 

「でも…私たちでやらないとダメだと思う」

 

やっぱりそう言うと思った。普段はだらけたりすることもあるが、真面目な時はちゃんとするのが穂乃果だ。授業中は寝てるけど……

 

「自分たちのミスは自分たちでなんとかするよ!今の生徒会の私たちだもん!私たちでやらないと!よくたっちゃんにも手伝ってもらうけどその回数も少なくなるように私たちでしていかないと!」

 

今の生徒会は穂乃果たち。だから自分たちでなんとかしようとしている。ただ……俺がよく手伝ってるのは穂乃果があまりやらないからって自覚してるか?

 

「でも穂乃果…」

「エリチ、穂乃果ちゃんの言う通りや。それと穂乃果?達也くんがよく手伝う原因って穂乃果ちゃんが仕事溜めるからやない?」

 

「うっ…でも私たちでやるよ!どうしても無理な場合は相談するかもしれないけど…それでも私たちでなんとかするよ!なんとかするったらする!」

 

希がもっともなことを言い出した。穂乃果もわかってるみたいだけど…それとなんとかするったらするって…やるったらやるみたいな?

 

今回の件は絵里たちに頼らずになんとかする方向として作業を進め出した。

 

 

 

「これで終わりっと!」

 

生徒会室には穂乃果、海未、ことりの3人がいて今は達也はいない。なるべく手伝ってもらうことは避けるようにしようと思ったらしい。

 

「穂乃果ちゃん全部終わったの?」

 

「うん!何か手伝えることない?」

 

「全く…集中すればできるのに、どうして日頃から少しずつやらないのですか?」

「あはは……そうだよね」

 

「ですが、その場合私のやることが無くなりますね」

 

かなり量があったが集中してやっていたせいか穂乃果の分の作業が終わったのだ。

 

その後予算会議の件の作業を進めていたが集中していたせいだろう…山田先生がドアを開けたことを知らなかった。飲み物を買って届けにきた達也に聞かされるまで……

 

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予算会議当日

 

「もうそろそろだね」

「大丈夫さ、あいつらなら」

 

もうそろそろ予算会議が始まる時間。1年3人と絵里と希は心配している。俺も心配はしているが穂乃果たちなら大丈夫だと思っている。今までもいろんな困難に立ち向かっていたのだから。

 

「そういえばにこは?」

 

1年3人と絵里と希がいるのに、にこはいなかった。

 

「達也忘れた?アイドル研究部の部長はにこよ?」

 

「………忘れてたー!?」

 

そうでした、にこは部長でした。にこにバレたら何されるか……

 

 

練習後部室ではなく何故か中庭に集まっている。予算会議も終わったみたいで穂乃果たちも揃っている。

 

「それで通っちゃったの!?」

 

結論を言えば予算案は全部通った。各部活とも希望額には届いていない。しかし生徒会が判断し、その年は活動できるだろうと思われる予算金額を全部活分出していた。

 

そこまでは俺も穂乃果に聞いていたり少し手伝ったりしていたから知っている。会議の様子を見ていないからなんとも言えないけど、きっと3人の想いが伝わったんだろう。

 

それに穂乃果がにこにお礼を言っているところを見ると、にこも会議中に何かしてくれたんだろうと思う。

 

聞いた話によると生徒会の出した予算案でいいかみんな迷ってるところに、にこが多数決を取るみたいに各部長に問いかけたらしい。

 

まっ、何はともあれ予算会議の件はこれで大丈夫。あとは…

 

「そんじゃ穂乃果…」

「あっ、さっき測ったら体重元に戻ってたよ」

 

戻ってた!?ダイエットメニューやってないのに!?

 

「ずっと生徒会の仕事してて食べるの忘れてたよ」

 

「わかりやすっ…」

「まぁ元に戻ったなら……ん?」

 

穂乃果の方に目を戻すとパンをポケットから取り出して食べようとしていた。海未が追いかけて取り上げようとしているが…

 

それを見ていると真姫がやってきた。

 

「ことりと達也の言ってることわかったわ。信頼し合ってるのね」

 

「うん!」

「おう!」

 

真姫の言う通り信頼し合ってる。それは長い間一緒にいたからだろう。俺は何年かいない時もあったけどそれでも信頼し合える関係だ。

いつまでもそんな関係でいられるといいと思ってる・・・

 

「待ちなさーい!」

「やーだよ〜」

 

ってまだやってたんかい!?

 




ちょっと終わらせ方雑になりましたね。

新たに高評価をしてくださった
穂乃果ちゃん推しさん
テレビスさん
ありがとうございます

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