帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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1期1話後半です。

今回で1話の分は終わります


5、やるったらやる!

 

「見てみてー!」

「ん?なんだこれ?」

今朝穂乃果は珍しく早起きをして家を出ていた。と朝雪穂が言っていた。

そして今、(俺には)よくわからない雑誌をたくさん持ってきた。

 

「スクールアイドルの雑誌だよ!」

なるほど、だから女の子ばっか…ん?これを持ってくるってことはまさか…

 

「雪穂も言ってたけど今スクールアイドルが人気なんだって!」

「そうなんだ〜知らなかったよ」

穂乃果はスクールアイドルのことを説明し始めたが気付いているか?海未が教室を出て行こうとしていることに……

 

海未は教室を出ようとしていた。穂乃果の言ってくることが予想できたからだと思うが…

海未が教室を出て行こうとしているところに教室の入り口で声をかけた。

 

「海未ちゃ〜ん、どこ行くのー?せっかくいいこと思いついたのに」

そのいいことって…

「どうせ達也に手伝ってもらい私たちでスクールアイドルをやろう!なんて言うつもりなんでしょ⁉︎」

「海未ちゃんエスパー⁉︎」

「誰でもわかります…」

たしかに誰でもわかる。わかるんだが……

「なんでそこに俺の名前が入るんだよ⁉︎」

「「「えっ?」」」

ん?今何かおかしなこと言ったか?

「たっくんが帰ってきて久しぶりに4人で何かできるんだよ?入ってて当然だよ!」

「ことりちゃんの言う通り!だから海未ちゃ〜ん」

「それでもスクールアイドルはなしです!」

あれ?これもう拒否権なし?なしですか…

この場では海未はスクールアイドルをやるとは言わなかった

 

 

昼休み

海未とことりは用事があるらしく俺と穂乃果は屋上にいる。

「はぁ〜海未ちゃんやってくれないかな〜」

「無理矢理やらせるわけにはいかないしな」

「うん…」

こいつがここまで落ち込むの珍しいな…それだけ一緒にやりたかったんだな。ん?

 

〜♪

どこからか音楽が聞こえる。ってピアノの音だし音楽室か。ちょっと行ってみるか…

「ほの…っていねぇ⁉︎」

何も言わずに行くとはな、どうせ音楽室だし俺も行ってみるか

 

「すごいすごいすごい!すごいよ!感動しちゃった!」

俺が音楽室に着くと既に音楽室に入って話しかけていた。って早すぎだろ⁉︎

 

「ねぇねぇ、アイドルに興味ない?」

「いや、急に聞きすぎだろ⁉︎」

「ヴェエ⁉︎」

穂乃果のいきなりの質問につい中に入って声をかけてしまった。

 

「もぅ〜たっちゃんいきなりすぎ!」

「お前もな、えっと〜ごめんな?いきなり…」

とりあえず驚かせたことについては謝った。

「い、いえ…それよりなんで男子がこの学校にいるんですか?今の会話からして2人は同じ学年か親しいってくらいはわかりますが…男子が入学できるようになったの今年からですよね?」

「すっご〜い、なんでわかるの?」

「いやわかるだろ!」「わかりますよ!」

穂乃果の質問に2人は同じタイミングで同じようなことを言う。

「まぁ簡単に言うと転校してきた。そんだけ」

「ほ、本当に簡単ですね…」

まぁ本当の理由言うわけには行かないと思うからな。

「そんなことより歌上手いね、アイドルみたいだよ!」

「っ///」

そんなことってなんだそんなことって…

つーか赤くなってるな、女の子だし嬉しいのか?

 

「アイドル興味ない?」

と穂乃果が聞くと

「はぁ⁉︎ナニソレイミワカンナイ」

と言って去ってしまった。

 

あっ、名前聞くの忘れたな。まぁこっちも名乗ってないし仕方ないか。

「いや〜すげぇ直球に言ったな」

「私が複雑に言えると思ってるの?」

「無理だな!」

「うぅ…自分で聞いておいてショック受けるなんて…」

とりあえず昼休みはもうすぐ終わるため教室に戻って穂乃果以外はちゃんと授業を受けた。穂乃果は……言わなくてもわかるよな?寝てた

 

そして放課後

 

人が来なさそうな場所で穂乃果がダンスの練習をしていて、それを俺とことりの2人は見守っている。

「穂乃果ちゃん本気だね♪」

「あいつはやるって決めたらとことんやるやつだからな」

穂乃果がそういう性格なことを知っている。勉強もやってくれたらという話は今は置いておこう。

「たっくん、弓道場行こっ」

ことりが弓道場に行こうと言ってきた。海未がいる場所だな

「おう、行くか」

2人は一緒に弓道場の方へ歩いて行った

 

 

「ふぅ…」

2人が弓道場に着くと海未が弓を引くところだった。

(ラブアローシュート‼︎)「はっ⁉︎」

海未が放った矢は的から大きく外し他の部員も驚いた。

「次こそは…」

もう一度

(みんなのハートを打ち抜くぞ〜バーン‼︎)

またしても外れた。

「うぅ…穂乃果のせいで集中できません」

海未はその場に倒れこんでしまった。

その様子を見ていた俺とことりは…

 

「海未ちゃん全然集中できてないね、もしかして穂乃果ちゃんに言われたことを考えてるとかかな?」

「だろうな、でもそれって興味ありってことだろ?」

ということを話していた。

そして声をかけようと中に入った。

 

「調子悪そうだな海未」

「達也…それにことりも…」

「今いいかな?」

3人はそのまま外に出た。

 

「穂乃果が変なこと言うせいです」

どうやら穂乃果の言ったスクールアイドルの話が関係しているみたいだった。これはまた予想通り?

「あはは…でもそれって少しは興味あるってことじゃない?」

「それは…」

「こういうことっていつも穂乃果ちゃんが言い出してたよね」

「その度に何度苦労をかけられたことやら…」

「あはは…」

それには同意だな。いつも穂乃果が何かを言い出し俺たちは苦労をかけられた。もしかして俺が引っ越した後も…と思ったが今はそれよりも

「でもk…「後悔したことはなかったよね」

あのことりさん…俺に言わせてくれないんですかね

 

「見て」

ことりが見てと言ったのは穂乃果が練習しているところだった。

「私はやってもいいかな」

「ことり……「うわっ」」

突然穂乃果の方から声が聞こえた。失敗して転んだみたいだ。ん?海未?

 

「1人でやっても意味がありませんよ」

海未は穂乃果の近くに寄り転んだ穂乃果に手を差し伸べた。

「海未ちゃん…やってくれるの?」

「はい!私だけじゃないですよ、そうでしょ?ことり、達也」

「うん♪やろう穂乃果ちゃん!」

どうやら俺も数に入れられてるみたいだな。まぁこいつらと一緒にやるのは悪くないな。

「俺は手伝いくらいしかできないがやろうぜ穂乃果!」

「うん!」

こうして俺たちはスクールアイドルとしての活動をしていくことになった。ところでどんなことすればいいんだ?

 

所変わって生徒会室

「これは?」

「アイドル部の設立をお願いします」

俺たち4人は生徒会に部活設立の申請書を提出しに行った。しかし…

「部活を立ち上げるには5人の部員が必要です」

なるほど…そんな決まりがあったのか。

「ですが5人以下で活動している部活も…」

「いや海未、おそらく設立時には5人いたってことだろ。それであとから辞めたってことじゃないか?ですよね?会長」

「その通りよ」

やはりそうか…となると

「あと1人…やね」

そうなるな。というか副会長の関西弁に違和感が…

「わかりました。失礼します」

「待ちなさい!」

生徒会室を出ようとすると会長に声をかけられた。

「何故この時期にアイドル部を立ち上げようとするの?あなたたち2年生でしょ?」

まぁそりゃあそうなるか。

「廃校を阻止したいからです。スクールアイドルって今凄く人気なんです。だから…」

「そう…ならたとえ5人集まっても認めるわけにはいきません。思いつきで行動しても上手く行くわけありません。話は以上です」

なんか最後のは生徒会長としてより…

「わりぃ、穂乃果たちは先に出ておいてくれ」

「え?わかった」

穂乃果たちが生徒会室を出たことを確認して疑問に思ったことを聞いてみることにした。

 

「生徒会長、さっきのは本当に会長として言ったのですか?」

さっきの言動について気になり直球で聞いてみた

「当たり前でしょ?5人集まらないと設立できない決まりですから」

そのことはたしかに会長としてだろうが俺が聞きたいのは…

「その後のことですよ、穂乃果が作ろうとした理由を言った後の言葉…会長としてじゃなく私情で言ってませんでしたか?」

「っ⁉︎」

会長は答えてこない…当たりか?

「まぁ今はいいですけど…もし本当に私情で言っていたら許さないんで。それじゃ失礼します」

そう言って俺は振り向きもせず廊下を出た。

昇降口の方へ行くとそこで穂乃果たちが待っててくれた。待つなら生徒会室前でよくね?

 

「お話は終わりましたか?」

「終わったぜ、ありがとな待っててくれて。それよりもアイドル活動やるよな?」

「もちろん!難しいかもしれないけどやるよ!やるったらやる!」

やっぱり本気だな。

「私たちもやりますよ」

「うん♪頑張ろうね!」

 

俺(俺は手伝いだが)たちはスクールアイドルの活動をやることを決心した。

 

 




これで1話は終わりです。

これは1話につき2回に分けて投稿になりそうですね。1話でまとまれば1話にまとめます。
次回は2話にするかオリジナルにするか迷い中です

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