帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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ハロウィンイベント編です


46、次のイベント

 

 

「海未、こっちはこれで大丈夫か?」

 

「はい、それで大丈夫です」

 

俺は今、生徒会の仕事を海未とことりと一緒にやっている。

ここで「ん?」と思った人、正しいぞ。俺は生徒会の手伝いをするってことは3人が生徒会に入る時に約束した。

 

だがここには俺を除いて2人しかいない。そう、生徒会長は今この場にいないのだ。

 

「今日の分はこれくらいですね、達也もありがとうございました」

 

「気にすんな、とりあえず穂乃果には説教だな」

 

「そうですね」

 

「あはは…」

 

今日の分の生徒会の仕事は終わった。ことりは苦笑いしていたが残っているのは穂乃果への説教だけだな

 

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とあるファミレスにて

 

「ハロウィンイベント?」

 

「みんなハロウィンは知ってるわね?」

 

「ここにあるカボチャとかの?」

 

店内はハロウィン関係の装飾となっている。

 

「そうよ、それで実は秋葉をハロウィンストリートにするっていうイベントをやるみたいなの。それで地元のスクールアイドルのμ'sとA-RISE、それに高校生のバンドグループ2組に依頼しているって話よ」

 

「バンドグループも?」

 

地元で有名なバンドグループを穂乃果たちは知らない。東京の違う所に住んでいるグループだろう。

 

「たしかGlitter☆GreenとPoppin'Partyって言ってたかしら」

 

「ポピパ!?」

 

Poppin'Partyの名前を聞いた穂乃果は身を乗り出した。前に会ったことがあるからだろう。

 

「穂乃果知ってるの?」

 

「うん!前にたっちゃんと一緒に会ったんだよ。それにそのグループのリーダーはたっちゃんと前に会ったことあったみたいなんだよ」

 

「なるほどね、でもそれって私たちも歌うってこと?」

 

「そうなるんやない?」

 

依頼があったということはそうなるだろう。聞く必要がないことな気もする…

 

「予選を突破してからなんだか忙しいね」

 

「ありがたい話だけどそんなことやってていいの?この前のファッションショーもだけど私たち最終予選近いのよ?」

 

「だからこそ出る必要あるってことじゃないのか?」

 

「あっ、たっちゃん」

 

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穂乃果がいそうな場所となるとμ'sのメンバーと一緒だと思ったためファミレスに来た。

案の定穂乃果はいたがハロウィンイベントについての話をしているみたいだった。

 

「どういうこと?」

 

「前回のファッションショーや今回のハロウィンイベントみたいな人が大勢の所で歌えばそれだけ多くの人に俺たちのことを知ってもらえるだろ?まぁ俺を知ってもらう必要はないとしても」

 

真姫の質問に答えていく。

 

「つまり多くの人に知ってもらえればそれだけ多くの人に応援してもらえるってことにもなる。だから出た方がいいんだ。さすがに最終予選の1週間前とかなら考えるけどさ」

 

俺の考えにみんななるほどと頷いている。

 

「たしかそのイベントってテレビ局の取材もあったんやない?」

 

「テレビ!?」

 

「「態度変わりすぎ!?」」

 

テレビ局が来るって聞いてにこの態度がかなり変わった。どんだけ出たいんだよ…

 

「A-RISEと一緒は緊張するな〜」

 

「でもそれだけ凛たちの名前を覚えてもらえるチャンスってことにゃ!」

 

うん、たしかに花陽のいう通り緊張はするかもしれない。でも凛が言った通り名前を覚えてもらえるチャンスだ。

 

「ならA-RISEよりもインパクトの強いパフォーマンスで私たちのことを覚えてもらうわよ!」

 

「おぉ〜真姫ちゃん!これからはインパクトだよ」

 

そうかそうか、じゃあ穂乃果にもインパクトをあげないとな。

 

「なぁ穂乃果?今μ'sのイベントのこと話してるのに、俺がなんで遅れて来たのかわかってるか?」

 

「う〜ん、私の頭じゃわからないや」

 

こいつ完全に忘れてるな…いくら彼女でもこれは許すわけにはいかないな

 

「穂乃果…あなた生徒会長の仕事は?」

 

「あ…」

 

「ごきげんよう」

 

「探したんだよ?」

 

「もう理由わかったよな?」

 

俺と海未で(笑顔で)穂乃果に近づいていった。

 

「へぇ〜これからはインパクトなんですね?」

 

「それじゃあ…穂乃果に強烈なインパクトは与えないとな?」

 

「あはは……こんなインパクトいらないよ!たっちゃんは私の彼氏なんだから庇ってよ!」

 

ほ、穂乃果め…悪いと思ってるのか?

 

「そうだな、生徒会長の仕事をすることに関しては庇ってやったな〜他に何か言い残すことは?」

 

「ご、ごめんなさ〜い……」

 

最初からそう言えばいいんだよ

 

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「う〜ん、インパクトか〜」

 

「でも今回は大会とかじゃないから順位はつかないんだよね?そこまで気にしなくても…」

 

「何言ってるの!もう勝負は始まってるのよ!」

 

「にこちゃんの言う通り」

 

………こいつら何してるの?たしかににこの言う通りなのはわかるが……

 

「たしかに今回は順位つかないけどよりインパクトを残した方が多く取り上げられる。それにみんなの記憶にも残る」

 

「つまり最終予選にも有利に働くってことだね」

 

「その通りよ!」

 

おっ、絵里。

 

「A-RISEは前大会の優勝チーム。印象度は今の所向こうの方が圧倒的に上なのよ。こんな大事な話をしないといけない時に……一体何をしているの!」

 

絵里の言う通りだ。何があったって?穂乃果、ことり、にこ、真姫の4人ざ人形を使って茶番みたいなことをやってるんだよ。

 

「ちょっと…ハロウィン気分を……」

 

「トリックオアトリート」

 

「「はぁ…」」

 

絵里と同時にため息ついたけど絵里も呆れてるぞ。まともな人なら呆れるか

 

「全くお前らは…」

 

「たとえA-RISEと同じことをやっても向こうは前回の優勝者」

 

「だから俺たちよりA-RISEの方が印象に残るってわけだ。取材もA-RISEの方が先にされるはずだ。」

 

「つまり私たちの方が不利ってわけだね」

 

「そうなるな」

 

「だからこそ印象的なパフォーマンスをして最終予選までに差を縮めないといけないわ」

 

「つまり前哨戦ってわけね」

 

「……可愛い」

 

………はい?絵里さん?何言ってんの?真姫に対して?それとも真姫が抱えているゴーレムみたいな人形に対して?

 

「でもA-RISEより印象に残る方法って…」

 

「だから何回も言ってるでしょ!インパクトよインパクト!」

 

そのインパクトの方法を考えないといけないけどな。

 

「とりあえずこの話は1回後にしてハロウィンイベントの会場である秋葉に行こうぜ。テレビの取材もあるしな」

 

「テレビ!?」

 

にこの態度変わりすぎじゃない?

 

とりあえずリーダーの穂乃果、テレビに映りたがってるにこ、2年がいなかった時にリーダーを代わりにやっていた凛とマネージャーの俺で秋葉に行くことにした。

 

「そうだたっちゃん、また香澄ちゃんたちに会えるみたいだよ」

 

「………知ってるけど」

 

「そんな!?」

 

絵里にイベントの概要教えたの俺なんだから知ってるに決まってる。

穂乃果が少し落ち込んだところで俺たちは秋葉に移動し始めた。

 

 





さてと、これ2回で書き終わるか?


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