帰ってきた幼馴染と女神たち【完結】   作:カット

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2期3話は今回で終わります


42、ついに予選

 

前回

 

UTXの前に来ていたμ'sのメンバー、するとそこにA-RISEの綺羅ツバサが現れ達也と穂乃果とを連れていった。

追いかけて来たμ'sのメンバーとともにカフェスペースに案内された。

そこでまさかの達也がツバサに告白されるという出来事が!

達也がその告白を断ったところで本題に入ることとなった

 

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「さて、本題に入るけど私たちはあなたたちμ'sに挨拶しておきたかったのよ」

 

「「挨拶?」」

 

それは認めてくれてると思ってもいいのか?

 

「達也くんは男子だから普通にわかるとして、下で見かけた時はすぐわかったわ。映像に比べてはるかに魅力的ね高坂穂乃果さん」

 

まぁ映像で見るよりは生で見たいよな

 

「人を惹きつける魅力。カリスマ性といったところか。10…いや悪いが達也は今は数に入れないで言わせてもらうが9人揃っていてもなお輝いている」

 

「はぁ…」

 

省かれた!?まぁそういう理由ならよしとしようか。そして穂乃果は褒められているのにピンと来ていない様子だ。

 

「私たちはね、あなた達μ'sのことをずっと注目してたのよ」

 

『えっ!?』

 

それは嬉しいことだな、まぁ注目してないグループをわざわざ学園内に入れたりしないか。

 

「そ、そんな…私たちは別に……」

 

絵里は謙虚な姿勢を見せる。しかしA-RISEのメンバーたちは続けて言っていく。

 

「あなたもよ」

「絢瀬絵里、ロシアのバレエのコンクールでいつも上位に食い込んでいると聞いている」

 

「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詞にとてもマッチしている」

 

「星空凛のバネと運動神経は全国のスクールアイドルでトップクラス、小泉花陽の歌声は個性の強いメンバーの歌に見事に調和している」

 

「牽引する高坂穂乃果の対となる存在として9人を包み込む包容力のある東條希」

 

「それに秋葉のカリスマメイドさんもいるしね。いや、元と言うべきね」

 

「さらに9人のマネージャーとしてみんなのことを手伝いつつ9人みんなの支えとなっていて私の初恋の相手の小野達也」

 

まさか俺まで言われるとはな、つーか最後の一言はいらなくね?

それににこはまだ言われてないが…

 

「そして矢澤にこ…」

 

あっ、言われた…というか空気が少し変わった?

 

「いつもお花ありがとう!すごく嬉しいわ」

 

………えっ?

 

「にこ…そうなの?」

「知らなかったんやけど」

 

「いや〜μ'sに入る前からのファンで〜ってそうじゃなくて!にこのいいところは!?」

 

「グループになくてはならない小悪魔的存在…といったところかしら」

 

「にこが小悪魔」

 

1人で喜びに浸っているが無視して続けるか。

 

「よく調べたな!聞いたことないからみんなの支えになってるかわからんが9人のことは当たってるな」

 

「大丈夫!たっちゃんはみんなの支えになってるよ!」

 

「おっと、それは嬉しいな」

 

そっか、俺は9人の支えになれているんだな。でも穂乃果、わざわざ腕に抱きついて言う必要はあるのか?

 

「どうして私たちのことをそこまで…」

 

絵里の質問はもっともだ。9人の特徴はみんな当たっている。どうやって調べたかわからんがなんでそこまでするのか気になるな

 

「これだけ個性の強いメンバーが集まることなんて滅多にない…だから注目もしていたし応援もしていた。それになにより…負けたくないの!」

 

そんなふうに思ってくれてたのか。前回覇者のA-RISEが…

 

「ですがあなたたちは前回の優勝者…」

 

「それは過去の話だ」

 

「私たちは今この瞬間にお客さんを1番喜ばせられる存在になりたい。ただそれだけ」

 

海未の言葉に英玲奈さんとあんじゅさんが続けて言いそしてツバサさんも言葉を続ける

 

「μ'sのみなさん、私たちは負けません!ライブ楽しみにしています」

 

そう言って立ち去ろうとするがさすがにそれは許さなかった。

 

「ちょいちょい、言い逃げは良くないんじゃないか?だよな?みんな!」

 

「そうだね」

 

A-RISEの3人は立ち去ろうとしたがそれを許さず穂乃果からも一言言ってもらうことにした。

 

「A-RISEのみなさん!今日はありがとうございました!」

 

「ふふっ、あなたって本当に面白い人!ねぇ、ライブの場所決まってなければうちでやらない?屋上に簡易ステージ作る予定なの。1日考えてみて!」

 

おっ、それは言いアイディアだ。場所が決まれば練習に集中するだけだし。とりあえず学校に戻ったらみんなを説得……

 

「やります!」

 

『えぇっ!?』

 

……の必要はなかったみたいだ……穂乃果の即答には俺を含めたμ's全員が驚いた

 

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ライブ当日

 

「でも本当にA-RISEと一緒のステージでよかったの?」

 

今はメンバーが着替え中のため達也は外に出ている。その中で会話がされていた

 

「ライブ会場の場所を決めてから私たちは集中して練習できた。私はこれでよかったと思うわ」

 

凛の着ている衣装を直しながら絵里が答えていた。

たしかにA-RISEと一緒では不安かもしれないが絵里の言う通り集中して練習できていた。

しかし、全員が着替え終わってもあることを忘れていた。外にいる達也に声をかけるということを……

 

「こんにちは」

 

「あっ、A-RISEのみなさん!こんにちは」

 

「今日はお互い頑張りましょう」

 

「はい!」

 

ツバサと穂乃果、リーダー同士握手をしていた。

 

「ところで…達也くんは?」

 

『………あー!?』

 

どうやらみんな忘れていたみたいだ。慌てて穂乃果が呼びに行ったのだった。

 

 

「ゆっくり着替えてるのかと思ったら呼ぶの忘れてたのかよ!?」

 

「あはは…ごめんごめん」

 

誰か呼びに来てくれるのずっと待ってたんだけどな…まぁ今はいっか

 

「それよりいよいよだな」

 

「うん!今やれることを精一杯やるよ!」

 

迷いはないみたいだし大丈夫そうだな。

そろそろA-RISEのライブの時間のため最終確認をして屋上に上がった。

そしてA-RISEのライブを間近で見た。

 

 

「すごい…」

 

「これがA-RISE…」

 

「やっぱり私たちじゃ…」

 

「敵わない…」

 

次々と感想を言っているが敵わないなんてことはない。つーかそんな弱気でどうすんだよ…

 

「そんなこ「そんなことない!」…」

 

相変わらず俺のセリフは取られるみたいだな……

 

「A-RISEはたしかに凄いよ!でも私たちだってこの日のためにたくさん練習してきた!今できる精一杯のことをやろう!たっちゃんも同じように思ってるでしょ?」

 

「まぁな、穂乃果に言おうとしてること言われたから俺からは一言だけ。お前らもA-RISEに引けはとってない。楽しんでこい!」

 

『うん!』

 

これなら大丈夫そうだな。さてと、俺も自分の役割りをやることにするか

 

「それじゃあ行くよ〜μ's music〜」

 

「穂乃果ー!」

 

いつものコールをしようとしたら穂乃果を呼ぶ声がした。音ノ木坂の生徒が駆けつけてくれたのだ。

 

「手伝いに来たよ!」

 

「みんな!よーし、行こう!」

 

μ'sのライブが始まる。

 

μ's:ユメノトビラ

 

合宿をしてみんなで協力して作った歌。みんな楽しそうに踊っている。

 

「ありがとうございましたー!」

 

ライブが終わり来ていたお客さんからたくさんの拍手をもらい駆けつけてくれた生徒から「ナイスファイトー!」と声がかかっていた。

 

「いいライブだったわね」

 

「ツバサさん」

 

撮影していた俺のところにツバサさんがやってきた。

 

「さん付けしないでツバサでいいわよ、それよりどうかしら?私たちに勝てそう?」

 

一応先輩だしさん付けしてたがいらないみたいだな。

 

「まっ、今のままじゃ無理だな」

 

「あら意外ね?当たり前だろ!みたいなことを言うと思ったわ」

 

「そりゃあな、A-RISEのライブ見てびびってるようじゃ勝てない。そんなことない人もいたみたいだけどな」

 

ツバサの質問に正直に答えていく。でもそれだけじゃ当然終わらない。つーか終わるかよ

 

「でも俺たちの心配はしない方がいいぜ?最終予選の時にはお前たちA-RISEのことを越えてやるさ」

 

「ふふっ、宣戦布告かしら?いい度胸ね。でも私たちも負けないわよ」

 

さすが前回覇者。平然と返してきた。

 

勝手にこんなこと話していたのが知られたら何か言われるかもしれないが、でもA-RISEに勝って本戦出場し優勝するという想いはみんなが共有している。

 

だから……バレても怒られないよな?

 





次回は結果発表後オリジナル展開にするかそのままアニメの内容を元にするか考え中です

そして新たに高評価をしてくれたkoudorayakiさんありがとうございます

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