4、これだ!
前回までは…
千葉県の高校に通っていた小野達也は突然音ノ木坂に転校することに…
そこで幼馴染の穂乃果達と再会。
そして久しぶりに4人で登校し、掲示板に廃校のお知らせの紙が⁉︎
………ってお前ら廃校のこと忘れてたのかよ⁉︎
「「「廃校⁉︎」」」
登校した俺たち4人は廃校の知らせの紙を見る。3人は忘れてたみたいだが…
「あぁ……」
「「穂乃果⁉︎」「穂乃果ちゃん⁉︎」
廃校の知らせを見た穂乃果がショックからか後ろに倒れてしまう。
後ろには俺がいたことによって支えることはできた。これどうするか…とりあえず
「保健室連れて行くか」
とまぁ冷静に言った。その後の反応は予想できていなかったが…
「そうですね、ではお願いします」
へっ?
「私たちは2人の荷物も持って先に行ってるね」
はい?いやちゃっと待てって…
「いや場所わかんねえからどっちか1人は一緒にいてくれないと……って聞いてんのか!おい⁉︎」
2人は言い分を聞かず先に行ってしまった。
(さてどうするか…って言っても誰かに聞くしかないんだが…この学校で穂乃果以外にまだ話してないからな)
音ノ木坂では穂乃果たち以外とは話したことのない達也だったため誰かに話しかけることを躊躇してしまう。そこへ…
「あれ?たしか小野達也君…だったよね?」
3人組の女の子が話しかけてきた
「そうだが…えっと〜」
クラスで見たかもしれないと思ったがまだわからない
「まだ2日目だもんね、私たち君と同じクラスなんだよ。私はフミコ」
「私はヒデコ」
「私はミカだよ」
やっぱり同じクラスだったか。とそんなこと言ってる場合じゃないか。
「同じクラスだったか、よろしくな!保健室の場所教えてくれないか?穂乃果気を失っちまって」
「それはいいけど海未たちは?」
「えっと〜」
俺はさっきのことを簡単に説明した。そして3人に保健室まで連れて行ってもらいそのまま一緒に教室まで行った。
席に荷物を置いたら海未とことりに文句を言った
「おいこら2人とも、さっきのは酷いだろ‼︎」
「あっ、お疲れ様です達也。ちゃんと連れて行きましたか?」
「ごめんね〜?」
さてさて2人とも本当に悪いと思ってるのかな?殴っちゃダメ?ダメですか…
「連れてったよ、ヒデコたちに保健室まで連れてってもらったけど」
2人に先ほどのことを簡単に説明した。あれ?この展開さっきもなかった?
「ヒデコたちに迷惑かけたんですね」
海未からジト目で見られるが元はといえば海未たちが原因だろ…突っ込んではいけない気がするが…
そうこうしてるうちに酷く落ち込んだ様子で穂乃果が戻ってきた。
「穂乃果ちゃんそんなに廃校ショックだったのかな〜」
落ち込んだ様子を見てことりは心配するが多分あれは…
「いえ、多分勘違いかと」
「勘違い?」
「あぁ、編入試験のための勉強どうしようかと思ってるんじゃないか?」
と予想した。そして穂乃果は席につき涙目で
「どうしよ〜全然勉強してないよ〜」
と言いだした。
海未と目が合い2人してやっぱりという顔をしていた。
「廃校ってことはどこかの高校の編入試験受けないとだよね…」
「な?言った通りだろ?」
「あはは…」
海未と言っていたことが予想通りすぎてことりは苦笑いしかできない。というか学生なのに勉強してないってどういうことだ穂乃果…
「穂乃果いいか?廃校になるのは今の1年が卒業してからだ。だから編入試験の為の勉強はしなくていいんだ。編入試験の為のはな」
大事なことなので2回言ったぞ←
だが
「勉強しなくていいんだね、よかったー!」
伝わっていなさそう…
「なぁ海未…」
「仕方ないことです…」
もう単語を出さなくても通じる状況って…
「でも今の1年生が卒業しちゃったら廃校になっちゃうんだよね…」
「そうですね…」
「寂しいね…」
穂乃果たちは寂しそうな顔をしている。そりゃそうだよな…
「何かいいところあればいいんだけどな〜」
穂乃果がふいに呟いたがあれば来てるだろうな…
昼休み
「いや〜今日もパンが美味い!」
「またパンですか、太りますよ?」
またって…いつもパンなのか?
それは置いておいて昼休みは4人で楽しく食べていたがそこへ…
「ちょっといいかしら」
金髪でとても美人の生徒がやってきた
「あなたが南さんよね?」
どうやらことりに用があるようだ。というかこの美人の生徒は誰だ?
「なぁ海未、あの綺麗な人誰だ?」
「………」
ことりと話している間に海未の聞こうとしたのだが何故か返事がなく睨まれる。俺なんかした?そしてそのまま何も答えてくれなかった。
話が終わったのかその場を去ろうとしたが…
「あの〜」
「何かしら?」
とりあえず挨拶がてら声をかけた。
「今年から音ノ木坂に転校してきた小野達也です。よろしくお願いします」
簡単にだが挨拶をした
「あなたが…私は生徒会長の絢瀬絵里よ、それじゃあ」
絵里はそれだけ言うとその場を去っていった。するともう1人が話しかけてきた。
「ウチは副会長やってる東條希や、達也君やね?よろしくね。ほな」
そう言うと絵里のことを追いかけて行った。
いや俺あの人に対して何も言ってねぇぞ⁉︎つーか胸でかっ⁉︎
まぁいいや、生徒会長の絢瀬絵里さんと副会長の東條希さんだな。うん、覚えた
2人のことはすぐに覚えた。綺麗だしすぐ覚えるだろ?あれ?なんか嫌な視線感じるが…
「ねぇたっちゃん、海未ちゃんに聞いたよ?穂乃果たちにはそんなこと言わないのにね〜」
「ことりのおやつにしちゃおうかな〜」
「ちょっ⁉︎落ち着け穂乃果!ことり!」
あれ?これなんかやばい雰囲気?ん?
やばそうな雰囲気を感じた達也は逃げようとしたら腕をいきなり掴まれた。掴んだのは…
「ど、どうした海未?」
「いえ、ただ少しお灸を据えようかと思いまして」
3人は物凄く黒い笑顔で達也に近づいた…
「お、落ち着けって…せっかく可愛いのにそんな怖い笑顔してたら台無しだぞ⁉︎」
「そんな逃れようとして言った言葉など聞きたくないですね。さぁ覚悟はいいですね」
あっ、これ終わった…というか可愛いってのは本心でもあるんだが…
昼休みにとある男子生徒の断末魔が聞こえたとか聞こえなかったとか……そしてその日達也は帰ってからもグッタリしていたという噂が…
いやどっからそんな噂が⁉︎
そして次の日の朝、穂乃果はUTXでとあるものを見て
「これだ!」と言った
果たして穂乃果が見たものとは……
次回はアニメ1話の続きです。
アニメを見た人は大まかな展開は予想できると思いますがお楽しみに…