いきなり助けてと部室に入ってきた花陽。何事かと思って問い正そうとすると…
「じゃなかった、大変です!」
「落ち着け花陽、何があったんだよ」
「これが落ち着いていられますか⁉︎」
いつもと雰囲気が違う…これはアイドル絡みのことだろうとは予測ができた。
「ラブライブです!ラブライブが開催されることになりました!」
へぇ〜ラブライブが開催か………えっ
「マジで⁉︎」
「マジです‼︎」
そこまで詳しくはないがラブライブのことを知っていた俺は驚いた。みんなもおそらく…
「ラブライブ⁉︎」
やっぱり……
「って何?」
「…………」
「達也…そんな悲しい目をしないでください…」
いや無理、なんでラブライブのことを知らないんだよ…
「花陽、説明よろしく」
「はい!」
そういうと物凄く素早い動きでパソコンを起動させた。
「スクールアイドルの甲子園と言われている大会、それがラブライブです!全国のエントリーしているスクールアイドルのランク上位20位までが出場できナンバーワンを争う大会です!噂には聞いていましたがついに始まるなんて…」
さすが花陽、アイドルのことになると人が変わったようになる。見てて面白いな
スクールアイドルは全国的に人気、これは盛り上がること間違いないとメンバーが口にしているところで花陽は
「今のランキング上位20位となると1位のA-RISEは当然として2位や3位は……まさに夢のイベントです‼︎チケット発売日は〜初日特典は〜……」
ん?前半はまだわかるぞ?でも最後のは…まさか花陽見に行こうとしてる?
「ねぇ花陽ちゃん、もしかして見に行こうとしてるの?」
あっ、穂乃果と同じこと思ったみたいだな
「当たり前です!これはアイドル史に残るイベントですよ!見に行かないわけにはいきません‼︎」
あはは…俺や穂乃果が思った通りみたいだ…
「花陽ってアイドル関係のことになるとキャラ変わるわね」
「凛はこっちのかよちんも好きだにゃ〜」
残りの1年2人が話しているが俺が気になるのは……
「多分穂乃果も思ったと思うけど出場目指そうってことじゃないのか?」
「たっちゃんの言う通りだよ〜」
「私たちが⁉︎そんな…恐れ多いです……」
「キャラ変わりすぎ」
「凛はこっちのかよちんも好きだにゃ」
たしかにキャラ変わりすぎで見てて面白い。そして凛はどの花陽でも好きなんじゃないか?
「でもスクールアイドルやってるんだし目指してみてもいいんじゃないかな?」
いやことりそこは目指さないとダメだろ⁉︎
「目指さないとダメでしょ‼︎」
そうそう穂乃果の言う通り……穂乃果のだと⁉︎
「たっちゃん今酷いこと考えなかった?」
「なんのことだ?」
えっ、なんか鋭くないか?
「たしかに目指してみるのも良いと思いますが…」
「現実は厳しいんじゃない?」
そう言って海未と真姫でパソコンを見てみるとそこには…
「ランキングが上がってます‼︎」
「ほんとか⁉︎」
海未がランキングが上がってることを教えてくれると(部室にいる)みんなが一斉にパソコンを覗き込んだ。
急上昇ピックアップグループに載ってるのか、「7人になったんだね」みたいなコメントなどがたくさん来ている………ん?
「なぁなんで俺の名前が?」
μ'sというグループのところにマネージャーとして俺の名前が載せられていた。
「何か問題でもあるのですか?」
えっなにこれ?みんな何おかしなこと言ってるの?みたいな視線で見てるんだが…
「いやだって無断で載せられてんだぞ?」
「それに関してはすみません、ですがマネージャー欄に載せても問題ないですよね?」
「まぁ今回は問題はないけど……勝手に載せるのはやめてくれよな?」
ということでマネージャー欄に載っていたことに関しての話は終了。
「ここまでランキング上がってるなら無謀だなんて生徒会長も言わないんじゃないかな?」
「穂乃果の言う通りそういうことは言われないかもしれないですが…」
問題なのは何故かアイドル部を目の敵みたいな感じにしてることなんだよな〜
まっ、とりあえず…
「エントリーには許可が必要みたいだし生徒会室行こうぜ」
「そうですね、とりあえず許可もらいに行きましょうか」
そう言って俺たちは部室を出ようとしたその時…
「重大ニュースよ!」
にこ先輩が入ってきた。やべっ、忘れてた……
「ラブライブですか?」
「……知ってたの?」
ことりが言いにくそうに聞いてみたが当たりみたいだった。まぁラブライブのことを知ったばかりだし、アイドル好きのにこ先輩のことならその内容だと予想つくか。
というわけでにこ先輩も合流した所で今生徒会室前にいるのだが…
「入りにくい…」
という理由で入れずにいる。
「生徒会長は私たちのこと目の敵にしてるからね」
「きっと『学校の許可?認められないわぁ』みたいなこと言って許可しないんだにゃ」
いや凛、そういうのは会長が近くにいない所でやれよ…そして似てない
「いっそのこと許可取らないでエントリーしちゃう?」
「ダメですよ、エントリーするには学校の許可が必要となってるんですから」
にこ先輩…それ許可してないことバレたらとんでもないことになるぞ…そして花陽ナイス
「そんじゃ理事長に直接言ってみるか?申請には基本的に生徒会を通してとあるけど理事長に直接言っちゃだめって決まりはないだろ?」
「それはそうですが…」
「なんとかなるんじゃない?親族もいることだし」
真姫よ…そう来たか
というわけで理事長室前にやってきたが…
「より入りにくい…」
「そうか?」
まぁ普通は入らないか、俺的にはここの理事長室ほ生徒会室よりも入りやすいからな〜穂乃果にも入ったのとあるからでしょと言われたし…
そしてドアをノックしようとしたその時…
ちょうどドアが開いて生徒会長と副会長が出て来た。タイミング悪いな
「タイミング悪っ!」
いやにこ先輩…それを言っちゃだめですよ……
「何か用かしら?」
「理事長にお話があって来ました」
真姫が代表して答えたが普通穂乃果じゃね?
「各部の申請は生徒会を通すきまりよ?」
「申請とは言ってないわ、話があるよの!」
「真姫、相手上級生だぞ」
真姫の肩に手を置いてそういうとはっとした感じをした。
すると理事長が中から出てきて扉をノックして俺たちを中に入れた。そこでラブライブのことを説明した。
「へぇ〜ラブライブ、そんなのがあるのね」
生徒会長は案の定反対したが理事長はいいんじゃないかと言った。それに対して生徒会長は文句のようなものを言ったがそれが通じないと思ったのか理事長室を出ていった。
「ただし条件があります。学校生活が疎かになってはいけません。ですから次のテストで誰か1人でも赤点があった場合は出場を認めません」
なんだそんなことなら簡単じゃないか。よかったなみんなという顔で後ろを向いたらそこには……
「「「うぅ…」」」
床に膝をつけて俯いている穂乃果と凛、壁に手をつけて俯いているにこ先輩の姿があった……
まさかとは思うがお前ら………
今日は1年のこの2人に来てもらいました〜
花陽「ここここんにちは小泉花陽です」
凛「星空凛だにゃ!」
花陽はそんな緊張しなくて大丈夫ですよ。
花陽「は、はい…」
凛「それにしても今回の終わらせ方は…」
一回ここで切ってみました。多分今回は3回に分けるのではという予定です。
花陽「な、なるほど」
なんとか生徒会長の関門は突破しましたね。
花陽「はい!」
凛「でもラブライブの参加条件厳しいにゃ〜」
そうですか?赤点取らなければいいだけだし簡単じゃ…
凛「赤点取ったことないから言えるんだにゃ!」
「「………」」
花陽「次回は勉強会でしょうかね?」
それはどうでしょうか?とにかく成績危ない人には頑張ってもらいましょう。
というわけで凛に次回予告を頼みましょう
凛「任せるにゃ!次回!帰ってきた幼馴染と女神たち!思わぬ遭遇!」
花陽「勉強会じゃない……」
感想や誤字報告などいつでも受け付けています。