それではどうぞ。
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「ん…」
段々と意識が覚醒し始める。
「見知らぬ天井だ…」
はい、お決まりの台詞を決めていくスタイル。ていうか
「もうこんな時間か」
俺はそう言いながら時計を見る。時刻は午後2時を指している。ちなみに今日は平日、しかも俺は学生。この意味が分かるかね!
「今日もサボっちまったぜ!」キリッ
そういえば、自己紹介がまだだったな。俺の名は神木乙哉だ、宜しくなっ!
「誰に向かって言ってんだよ俺。ぼっちだからって遂に見えない誰かと話すようになったのか?」
そんな下らないことを言いながらお腹が空いたなと思い1階に降りた。ちなみに俺の家はお察しの通り2階建てだ。
「うーん、何もねえー。仕方ない買い出しに行こう」
俺はそう言い適当に身支度を整えて家を出た。そして少し歩くとふと思い出した。
「確か今日のこの時間タイムセールがやってるんだっけ」
そう言いいつもお世話になってるヤ〇コーへと足を進めた。
「着いた!けどやっぱこの時間帯だと人が少ないな。でもこっちの方が何かと良い」
今日の俺は甘い物が食べたい気分。そして甘くてお腹が膨れる物はー?そう!パンケーキ!ただし普通のパンケーキでは無い、スフレ・パンケーキを作ろうと思う。想像しただけで涎が…。さて材料買うか。
「まず卵でしょ、薄力粉でしょ。色んな味を楽しめるように蜂蜜とメープルシロップとシナモンを買おう!」
そして買い物が終わり、パンケーキを作るのが楽しみすぎてウキウキしながら帰っていた。
「フッフフッフフーン♪」
俺って何か女子みたいだな…。自分で言っといてなんだが傷ついた…。
傷ついた俺に更に追い打ちをかけるような出来事が起こった。
「そこの君!危ないよ!」
「へ?」
ププゥゥゥッ!!
──────────────────────────────
「ん…」
知らない天井だ。マジで知らない天井だ。マジでここは何処だ!?
「ていうか俺は死んだのか?」
俺がそう言うと何処からか声が聞こえた。
「まぁ、確かに君は死んだよー」
「ッ!誰だ!」
「誰だ!っとかマジウケるわー、ていうか僕ちゃん神様だからー」
「あれ?俺の聞き間違えかな?何かこのチャラ男らしき奴が神様って名乗ってるのだが…」
なんだ?もしかしてイタい人なのか?
「別にイタい人じゃないよー!本当に神様なのー!」
「おいチャラ男!心の声を読んだな!?」
「だって神だもーん!」
「……」
俺が信じせざるおえない状況になって黙っているとチャラ男(神)がウザったらしく言ってきた。
「アイアムゴッド!」
「聞こえてるわ!」
もうなんだよ死んだと思ったらチャラ男(神)に何か言われるし…。
「実はねー僕の手違いで君を死なせちゃった事を謝ろうと思ったんだ」
「謝罪だけかよ、何かしてくれねーのかよ」
神様転生とか神様転生とか神様転生とか。
「君が思っている通り神様転生とやらをしてあげよう!」
「この際心の声を読んだ事は瞑ってやろう。で!本当に神様転生してくれるのか!?」
「うんうん!本当だよー!神様はー!嘘つかないもーん!」
マジか!これで確信したよこのチャラ男は神様だって。
「じゃあこっちは時間が惜しいんで、転生先決めまーす」
神様がそう言い現れたのはルーレットだった。
「………」
もうさ、頭が痛いよ…。
俺が頭を抑えていると勝手に転生先が決まった。ふざけじゃねえぞチャラ神!せめて自分でやらせろや!
「それじゃあオトヤ君は暗殺教室の世界に転生して貰うよー」
「うん?なんだその世界?もしかしてアニメ?」
「うーん、まぁ、アニメ何じゃなーい?」
「適当だな!それで?転生先決まった後はどうするの?」
「それじゃあ三つの特典選んでねー」
「……え?今何て?」
「だーかーらー三つの特典選んでねって」
「嘘だろ!?まさか特典まで付くとは!いやでも神様転生だから特典が無いと駄目だよな…。結局は有るのが普通なのか。そうかそうか」
それにしてもやったぜ!これで十〇夜の正体不明や、f○teシリーズの宝具とか使えるようになるじゃん!キバ〇ウさんも反論出来ない程チーターになれるぜ!
「あ、ちなみに行き過ぎたやつは使えないからねー」
「俺のウキウキ気分を返せっ!それと、心の声を読むな!」
行き過ぎたやつが無理となるとどうしようか…。
「何か迷ってるようだから僕が決めるねー」
うーん、アレでもないしコレでも無いな…。何かドラ〇もんみたいだな。
「おーい聞いてるー?まぁ、いいか。まず一つ目は絶対記憶能力をあげよう。オトヤくんは明らかにバカそうだしー」
「馬鹿って言った方が馬鹿なんですー!」
実際の所は中の上ぐらいだと思うぞ!?
「それと二つ目は戦闘才能をあげよう!」
「なんか意外とまともなんだな」
てっきり、チャラ男になるとかチャラ男にryとかチャラryと思ったわ。
「ヒドイじゃないか〜オトヤくーん」
「うるせぇよチャラ男」
「まぁ、いいやー。そして最後の特典は身体能力強化ー!」
「チャラ男の癖にまともとかムカつく!」
チャラ男はチャラ男らしくチャラ男になるでも言えよチャラ男。
「まぁそうゆう事だから頑張ってね〜」
チャラ男はそう言い、俺の周りに魔法陣らしき物を召喚した。
「なんか色々ありがとうなチャラ男」
「だから神だってば〜、まぁ死なないようにねー」
元はといえばあんたが原因なんだろうが。
「あー、最後に言い忘れてた。転生した後はそのままの歳で始まるから、それと文無しでもあるから。頑張ってね〜」
「はぁ!?聞いてねぇよ!ざっけんなよ!糞神がァァ!!!」
俺がそう魂の叫びをあげながら目の前に眩しい光がさしかかり……
俺は暗殺教室の世界に転生した。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
神はチャラ男設定になってますが、チャラ男っぽい口調になりましたでしょうか?
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