引き篭もりでニートの転生者が暗殺教室   作:絳麗

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皆さん、携帯が物凄く熱くなる時ってありますよね?そんな時は冷蔵庫に入れて物理的に冷やしましょう!笑(作者の冗談なので絶対に真似しないで下さい)

ではどうぞ!


転校生の時間

???side

 

 

私は防衛省って所から暗殺の依頼を受けてこの椚ヶ丘中学校の旧校舎にやって来た。何でも月を7割がた蒸発させた超生物らしい!とても面白そうなターゲット!楽しみだなー!

 

 

私が心の中でワクワクしていると大人の男性が話しかけて来た。たぶん防衛省の偉い人が言ってた人かな?

 

 

「君が殺し屋、コードネーム疾風で間違いないな?」

 

 

「はい!そうです!」

 

 

どうやらそうみたい!良かったー!

 

 

「分かった。自己紹介がまだだったな、俺は防衛省の烏間だ。話は聞いてると思うが明日から君にはコイツを暗殺してほしい」

 

 

烏間さんはそう言いタコさんみたいな生物の写真を見せてきた。何かヌルヌルで気持ち悪い。でもターゲットとしては面白そう!

 

 

「はい!分かりました!明日から宜しくお願いします!」

 

 

明日が楽しみ!早く明日にならないかなー?ハリーアッププリーズだよ!

 

 

「あ、そうだ!罠を仕掛けるの忘れてた!トラップトラップ〜♪」

 

 

???sideout

 

 

──────────────────────────────

 

 

やあみんな拍手喝采が止まないカミーキ・オトーヤだ。いやー今日も俺は人気者だなー、黄色い声援も聞こえる。こんな日常はもうなれちゃったなー。おっとまたファンからサインを頼まれちゃったよ、人気者は辛いなー!それじゃ俺はファンを待たせちゃ悪いから行くね、アディオース!

 

 

 

 

 

────という夢を見たのさ!」

 

 

「何というか…、気持ち悪いね…」

 

 

今俺と桃花は一緒に登校している。天使の桃花に気持ち悪いって言われた……。これはもう死ぬしか無いな。

 

 

「悪いちょっくら逝ってくる」

 

 

「え?何で自分の首をロープで縛ってるの!?ちょっと!私が悪かったから首を縛るの止めて!」

 

 

あの大天使の桃花様に止めてと言われたら止めるしかない。

 

 

「はぁ…はぁ……、本当に…死にそうだった……」

 

 

「それは自分の首をロープで縛ったからでしょ!」

 

 

ごもっともです。

 

 

俺は息を整えながら今朝に来た一斉メールの内容を思い出していた。

 

 

「そういえばさ今日って転校生が来るらしいよな。たぶん殺し屋だよな…」

 

 

「そうだね…、できれば怖い人じゃなければ良いな…」

 

 

俺達はそう願い旧校舎の方へと歩いていった。

 

 

そして旧校舎に着いたがまだ転校生は来てなかった。そしたら烏間先生が教室に入ってき、転校生についての話をしてくれた。

 

 

「今朝メールで送った転校生は全員揃ったら自己紹介してもらう」

 

 

「彼女は殺し屋でもありますが一生徒でもあります。ですから皆さん仲良くして下さいね。それじゃあ入って来て下さい」

 

 

殺せんせーがそう言うと転校生が入ってきた。…って!?

 

 

「お前は曲がり角でぶつかった女の子じゃねえか!」

 

 

「おおー!貴方は曲がり角でぶつかった優しい人ー!」

 

 

「おや?知り合いですか?」

 

 

「いや、知り合いでは無いけど…」

 

 

ぶつかった時に可愛かったからつい覚えちまってたな。ていうかこの子殺し屋なのに何でこんなテンション高いんだろうか。

 

 

「そうですか、では改めて自己紹介をどうぞ」

 

 

「はい!殺し屋やってます!月風 萌愛(つきかぜ めあ)です!という事で宜しく〜!」

 

 

転校生もとい月風はそう言い、黒板に名前を書いた。殺し屋と聞いたから冷酷な人だと思ってたけど、フレンドリーな人で良かったわ。そして可愛い…。

 

 

「それでは月風さんの席は奥田さんの後ろです」

 

 

「はい!分かりました!」

 

 

月風はそう言い奥田の席の後ろにに座り、たまたま席が隣だったから満面の笑みを浮かべて言ってきた。

 

 

「これから宜しくね!」

 

 

「お、おう」

 

 

クッソ可愛い…。マジ可愛いわ…。

 

 

そしてそのフレンドリーさのお陰か月風はクラスにすぐ馴染めていた。勿論、転校生恒例の質問攻めを受けていたが。

 

 

「私の名前は茅野カエデ!これから宜しくね!月風ちゃん!それとさ好きな食べ物とかある?」

 

 

「私はね甘い物が大好きなんだ〜!それと萌愛で良いよー!」

 

 

「本当!?私も実は甘い物が好きなんだー!甘い物好きは兄弟だよ!萌愛ちゃん!」

 

 

兄弟ってお前ら男かよ。ていうか月風も甘い物好きだったとは……、イイねイイね最っ高だねェ!

 

 

「兄弟じゃなくてお前らは姉妹だろうが。まぁ俺も甘い物好きだから兄妹になるな」

 

 

「おー!えっと…」

 

 

「悪い自己紹介がまだだった。俺は中間テストで総合4位を取った神木乙哉だ、宜しく」

 

 

「神木君って凄いんだね!えっと話の続きだけど神木君がお兄ちゃんだったら優しいからアリだよね!」

 

 

こんな屈託の無い笑顔されたらこちらの罪悪感が凄いんだが…。

 

 

「確かに!神木君みたいなお兄ちゃんがいたら毎日が楽しそう!」

 

 

お兄ちゃんお兄ちゃん言われているけど俺は男として見られてないのかな?まあでも嬉しいからいいや!

 

 

「そうか?なら試しに俺を兄だと思って呼んでみてくれ!」

 

 

俺がそう言うと月風は即決、茅野は恥ずかしがりながらも了承してくれた。最初に言ってくれるのは月風みたいだ。さあ月風よ!お前のお兄ちゃん愛を魅せてくれ!そして刮目せよ!男子諸君!これが妹だ!

 

 

「お兄ちゃん♪」

 

 

「ぐはッ!」

 

 

や、やばい…これは殺人兵器と化す威力だぞ…!

 

 

「よ、よし今度は茅野、頼む」

 

 

初っ端から威力がやばい…、次も耐えられるはずだ!そんな状態で大丈夫か?って聞こえるが大丈夫だ、問題ない!

 

 

「よし!こい!」

 

 

「う、うん。お、お兄ちゃん…///」

 

 

「…我が生涯に一生の悔いなし!」

 

 

俺はそう言い倒れた。これはもう人類破壊兵器なんじゃない仮説だわ。核爆弾だわ。核爆弾十個分の威力だわ。

 

 

「え?だ、大丈夫!?お兄ちゃん!?」

 

 

「……」

 

 

オーバーキルですよ茅野さん。死体に核爆弾撃っちゃったら核爆弾が勿体無いじゃないですか。無駄撃ちはよしましょうね。これは私との約束です。

 

 

この後、授業が始まって自分の席に戻り二十分間死んでいた俺であった。でも律儀に自分の席に座ったのは褒めてほしい。いや褒め称えろ。

 

 

──────────────────────────────

 

 

次の授業は体育だ。正直だるい。サボろうかな?でも月風の実力が見れそうだしやっぱ参加しよう。

 

 

俺はそう思いながらみんなと校庭へ出た。そしたら月風が校庭で殺せんせーと話していた。

 

 

「月風は何してんだ?まあいっか。それじゃあみんな早く集まろうぜー!」

 

 

俺がそう言うと全員が集まり授業が始まるまで準備運動等をしてた。だが集まった事が間違いだったと後悔した。何故なら……此処に爆風が起こったからだ。

 

 

萌愛side

 

 

私は今暗殺の為に作戦に移っている。

 

 

「ねえ先生!先生って生徒の事を大事に思ってるのー?」

 

 

「そうですね、それは先生ですから生徒の事は大事に思ってますよ」

 

 

そうでないと困るなー。

 

 

「うーん、命に変えても守りたいって思える?」

 

 

「はい、それは先生のこの触手で何が何でも守りますよ!」

 

 

流石だね、これならいけそう!

 

 

「そうなんだ!なら安心だね!」

 

 

「それは良かったです!ほらもう授業が始まるので準備したほうが良いですよ?」

 

 

「はーい!」

 

 

先生の意志も確かめられたし!早速暗殺開始だね!本当にこの日を待ちわびてたんだよ!みんなあっさり死んじゃったからつまんなかったんだよね…。でもこのターゲットは殺り甲斐がありそう!

 

 

「なんてね」

 

 

私はそう言い昨日仕掛けたトラップを発動させた。

 

 

その瞬間、クラスの人達が集まっている所から悲鳴が聞こえた。

 

 

「!?みなさん!!!」

 

 

先生が焦りながらもみんなを助けようと動こうとしている。言った通り生徒を守りたいっていうのは本当みたいだね。でもね……

 

 

「逃がさない」

 

 

私はそう言い両手の袖に隠していた対先生ナイフを逆手に持ち、勢いよく空を斬った。

 

 

「なッ!!!」

 

 

すると先生は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。

 

 

「フフフ…驚いた?でもそれはそうだよね。だって自分の゛手足゛が切れたんだもん」

 

 

「…貴女は殺し屋ですよね、暗殺対象以外を傷つけるのは殺し屋失格ですよ」

 

 

「だから?私は殺し屋を辞めさせられても構わない。私はただ自分より強そうな人を殺したいだけ。この仕事をして4年は経つけど、みんなあっさり死んでいく…。言葉が矛盾するけど良い悪足掻きをしてくれるターゲットは誰一人も居なかった。だけど先生は違う。手足を切られても自分の事は目もくれずクラスのみんなを助けようとしてる。こんなターゲット今まで居なかった。だから殺すね先生」

 

 

私はそう言い心臓を狙って空を斬ろうとしたが何処からかナイフが飛んできた。

 

 

「…誰?」

 

 

誰なの?私の邪魔をするのは?もういいや邪魔した人は殺そう…。

 

 

萌愛sideout

 

 

乙哉side

 

 

俺達の所に爆風が起きみんなの悲鳴が聞こえた。何で急に爆風が起きた!?まさか…月風!?それよりみんなの事だ!

 

 

「君達!大丈夫か!?」

 

 

烏間先生も心配してくれているみたいだ。当たり前だけどな。

 

 

砂埃を扇ぎながら周りを見るとみんなが咳をしている姿があった。どうやら無事m──

 

 

「痛っ!」

 

 

「大丈夫か!茅野!?」

 

 

クソっタレ!怪我してんじゃねえかよ!しかも良く見たら不破も片岡も原も怪我してんじゃねえかよ!

 

 

「不破も片岡も原も大丈夫か!?待ってろ今手当てするから!」

 

 

俺が近づき傷を見るとみんな左腕に浅い切り傷が出来ていた。何か奇妙だがまず手当てが最優先だ!

 

 

俺はポケットティッシュを水で濡らし茅野達の傷口を拭いた。

 

 

「ごめん少し滲みると思うが我慢してくれ」

 

 

「ッ、あ、ありがとう神木君」

 

 

茅野がお礼を言うが当たり前の事をしたまでだ。

 

 

そして茅野達に治療し終わり自分の服を千切り、茅野達の傷口に巻いた。

 

 

「今は包帯がないから取り敢えずこんな汚いので我慢してくれ」

 

 

「ただの変態だと思っていたけど勘違いしてたようね、ありがとうね神木君」

 

 

「誤解が解けていただけたようで良かったです」

 

 

片岡がお礼を言ってきたが、まだあの事を根に持っていたようだったけど誤解が解けて良かったわ。

 

 

「あ、ありがとね神木君!それとたぶんこれからする事はみんな分かってると思うよ。相手は女の子だから優しくやりなよ?」

 

 

今度は不破がお礼を言ってきたが、また心を読んできた。何度も言うがお前は斉〇楠雄かよ…。それと優しくやりなよとか言うんじゃありません!男はみんなそういう意味だと捉えちゃいますよ!

 

 

周りを見るがみんなはどこか理解している顔だった。

 

 

「何だよどいつもこいつも心読みやがって…」

 

 

俺はそう言い゛殺し屋゛に向かってナイフをなげた。

 

 

「おい月風!良くも俺のクラスメートに怪我させてくれたな!」

 

 

「私の邪魔をするのはお前なのか…」

 

 

「ッ!」

 

 

これは月風…なのか?明らかにさっきまで接していた月風とは違う…。オーラが全くの別だ。

 

 

「お前もイラついてんのか。生憎俺もイラついてんだ。それとな殺せんせー、手出し無用で頼む」

 

 

「分かった……返り討ちにしてやる!」

 

 

月風はそう言い両手に持っているナイフで空を斬った。俺はその瞬間本能で少し横に避けた。

 

 

「ぐっ…。何だよ今の、ナイフを振っただけで俺の横腹が少し切れたぞ!」

 

 

ナイス!俺の本能!今のは避けてなかったら今頃腹がガパーだ…。俺も久しぶりに本気出さないとたぶん月風を抑えられないと思う…。

 

 

「もてよ!俺の体力!」

 

 

俺はそう言い勢いよく地面を蹴り一気に月風の懐までに行き、アッパーを繰り出した。

 

 

「遅いよ!」

 

 

俺のアッパーは月風の片方のナイフで少し斬られもう片方で斬りかかってきた。

 

 

「ぐっ、どうかな!」

 

 

斬りかかってきたナイフを右手で受け流し、俺達は体制を整えた。

 

 

「やるね」

 

 

「はぁ…、お前もな」

 

 

「じゃあこれはどう?」

 

 

月風はそう言うと一瞬で俺の懐まで来て連続で斬ってきた。俺はその攻撃を受け流しの防戦一方だった。

 

 

「ほら?さっきまでの威勢はどうしたの!?」

 

 

月風は更に連撃のスピードを上げて斬ってきた。その攻撃が速すぎて俺も上手く受け流しが出来ず腕の傷がどんどん増えていった。

 

 

「おい!貴様!これ以上生徒を傷つけろというのか!」

 

 

「落ち着いて下さい!烏間先生!私も止めたいのは山々なんですが神木君が手出し無用で頼むと言われて見ていられる事しか出来ないんですよ!」

 

 

何やら殺せんせー達が騒いでるが受け流す事に必死で聞こえない。仕方ないがアレをするしかなのか…。よし!隙を見つけ次第アレをやるぞ!

 

 

「はぁ…うっ、どうした…?その…程度か?」

 

 

「そうか…そんなに殺されたいか!」

 

 

月風はそう言い更にスピードを上げた。そして俺は遂に受け流しきれず両腕に刺された。だがそこで月風に隙が生まれた。

 

 

「ぐっ!…そうだな!こんな事したら殺されるだろうな!」

 

 

俺はそう言い更に月風に迫り、両手で顔を掴んで逃げられないようにし……キスをした。

 

 

「むぅ!?…んっ!んんっ!!…んっ、……ん、…んん…、……」

 

 

最初は抵抗していたが徐々に抵抗も弱まっていき遂には気絶した。

 

 

「プハァ…、はぁ…はぁ…、ごめんな月風…。でもこうでもしねえとお前を止められなかったからさ…」

 

 

「月風さん!神木君!」

 

 

「はぁ…殺せんせー、月風の事は見逃して下さい…。お願い…します……」

 

 

そう言い俺は倒れ意識を失った。

 

 

次に俺が目を覚ましたのは全くの別の場所だった。

 

 




絶賛活動報告でリクエスト中なので、クロスオーバーに登場してほしいキャラが入ればコメントして下さい!

ではまた次回!

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