機動戦士ガンダム 「堕落の反逆者達へ~」   作:ヅダ神様

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追撃、ヨーロッパ戦線

「第1次降下作戦は、第1段階のバイコヌール宇宙基地とその周辺エリアの制圧。第2段階、オデッサとその周辺エリアの制圧。これにより第1次降下作戦は成功。現在俺は敗走する連邦軍を追撃するために急遽編成された欧州方面追撃隊に配属された…のだが……」

 

「はぁ!?、私に鹵獲艦の艦長をやれぇ!?」

 

基地司令のマ・クベ大佐に思わず詰め寄ってしまう、慌ててデスクから離れると、心底嫌そうに、ツボを拭きながらマ・クベ大佐は話し出す

 

「良いかね?、そもそも君のような階級の人間が分隊指揮官など、下への示しもつかんし、何より軍の命令系統に著しい混乱を…」

 

「だからと言って!、何故指揮官適正が皆無の私が!、しかも鹵獲艦の艦長をしなければならんのですか!?」

 

実際士官学校時代の有名な話だからな、そのせいで、無能ボンボンと屈辱的なあだ名を付けられたものだ

 

「とにかく!、これは命令だ!、君は黙って従えばいいのだよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ…」

 

「隊長、大丈夫ですか?」

 

ルーキー…ラーク・ジェイス伍長が俺を慰めてくれる、良い奴だなぁ…少尉は当然の事ですとか言って、全然慰めてくれなかった…

 

「少佐殿、そろそろ出発の時間です、直ちにブリッジまでお越しください」

 

聞きなれない、以下にもインテリと言った声質の男の声が、スピーカーから聞こえてくる

 

「はぁ~…」

 

一際大きくため息を吐いて、格納庫からブリッジへと向かう

 

「やっと来ましたか…」

 

立っていたのは新品の士官服に身を包む、淵の黒い眼鏡を付けた青年だった、彼の名前は「ホォーカス・デュノット」大尉、私よりも4年早く軍に入隊した男で、指揮官としては本当に素晴らしい才能を持っているとの事だ、またクルーとのコミュニケーション夜間の治安維持等も素晴らしいの一言に尽きる。駄々をこねて良かった…

 

「待たせてすまんな。では、出撃だ」

 

オデッサの陸上戦艦用の停泊地より、一隻の戦艦が出港した。ビッグ・トレーよりも大型で、形状もだいぶ違う。まずビッグトレーの様な長方形ではなく、ブリッジ部分から2つに分かれており、ブリッジのすぐ前と、その2つに分かれた部分にそれぞれ1つずつ、巨大な主砲が置かれている。これはグレイ・フォーク級と言う、俗に攻撃型陸上戦艦とか言われるものだ。コイツの後部にMS整備用のハンガーを取り付けた、アンバー・フォークと言われるものだ

 

「このまま我々はサンクトペテルブルグに立てこもる連邦軍を撃滅、その後到着する本隊の到着を待って、北欧の掃討に向かいます」

 

「我々だけでか?」

 

幾ら何でも数が少なすぎるだろうに…後ろのハンガーには3機しかMSを搭載できないんだぞ…

 

「いえ、同型の戦艦が4隻と、1個大隊による相当です、楽な任務になりますよ」

 

「そうだな、ではスターリングラードの攻略作戦を練ろうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「止まれぇ!」

 

切羽詰まった表情で、余裕が無さそうに怒鳴りながら銃を構える連邦兵士を内心鼻で笑いつつ、奪った連邦の制服を着た俺は

 

「ま、待ってくれ!?。俺は味方だ!、撃つなぁ!!」

 

「ッ!?、す、すまない」

 

連邦兵士は俺を受け入れてくれた、。チョロイ、町の仲は不安そうに家の窓から様子を見る街の住人と、けが人の手当てに奔走する兵士や、うめき声を上げたり、泣き叫んだりする兵士。これからどうするか話し合う兵士たちの怒号とで、酷い状況だった、左の広場を観ると、61式だけじゃなく、幾つかの車両が止められていた、どうやらここが連中の司令部のようだ、後はここ以外にもまだ連邦の兵士がいないかどうかを確認してから。吹き飛ばす事にしよう

 

「君、所属は…?」

 

「…」

 

「君?」

 

「ッ!?、は、はい!?、自分でしょうか?」

 

あっぶねぇ、まさか俺を呼んでいたとは…

 

「君はどこの所属だ?」

 

「え~っと…第12戦車中隊の、エラン・シューグッド少尉であります」

 

とりあえず元の子の服の持ち主の所属をそっくりそのまま喋る。

 

「そうか‥妹は見なかったかい?」

 

「いえ…ここには自分一人できましたから……」

 

何だ、妹も軍に入ってたのか、馬鹿な奴だ…そんな不安そうな顔するなら、最初から入れなきゃよかったんだ

 

「自分はこれで…」

 

「あ…ちょっ、まってくれ…!」

 

何やらまだ聴きたい事があるようだったが、あいにく何も知らないんで名、さっさと脱出させて貰うよ

 

「さて…予定通り座標の確認はできたな…」

 

街を出てすぐの場所で座標をアンバーに送ると、既に潜入した部下全員から座標と脱出の連絡があったと報告を受けた。直後、待機していたアンバー空の砲撃が始まり、街に火の手が上がる、素早く付近のクレーターに隠したザクに乗り込み、街へとバズーカを撃ちつつ接近する

 

「ひでぇな…」

 

既に部下たちもザクに乗り込み攻撃を始めており、町はアンバーの砲撃とザクの攻撃により、まさに地獄絵図と化していた

 

「…」

 

とりあえず街の住人ごと建物をハイパーマシンガンで撃ち抜く。とにかく手あたりしだいに街を破壊していく

 

「降伏する…!、直ちに戦闘を中止されt…」

 

可哀想に、もっと早く降伏していればよかったのに……その後明け方まで攻撃は行われ、結果町はただの瓦礫の山に代わり。合流した本隊からこちらに合流した部隊と共に。北欧掃討向け、海沿いのビボルグへと進撃を開始した

 


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